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寒さ到来面倒事も到来するな
#173 すぐには気が付かないものなのデス
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SIDEシアン
大量の毛をお持ち帰りしたその翌日、ハクロは意気揚々とそれらを利用して様々なモノを作製していた。
ワゼたちもメイドゆえに裁縫関係も得意分野のはずだが、こういう時ばかりはハクロの方に軍配が上がる。
【ふふふふ、色々できますね】
「うわぁ、すごい大量だね」
出来上がった品々を見て、僕はそうつぶやく。
暖かそうなコートに、モフモフのクッション。
モンスターを模したぬいぐるみに、新調された枕や布団、断熱カーテンなど、その種類は様々である。
【それにこんなのも作ってみました!】
じゃぁん!っと効果音が出そうな感じに彼女が取り出したのは、一つの大きな服。
【これをこうしてこう着れば…‥‥室内用あったかモコモコ服です!】
大きな羊のようにも見える服。
その温かさは着ている者だけではなく、それに触れるものにも伝わる一品である。
「すごい…‥‥丁寧に敷きつめておきながらも、触っても潰れずに、そのモフモフを活かしたまま衣服にするなんて…‥‥」
【で、こうやってシアンをぎゅっとすれば‥‥‥】
「ふわぁ~…‥‥すっごい、温かい」
モフモフとハクロの温かさのタッグに、僕は思わずそう口に漏らしながら脱力する。
その居心地の良さたるや、布団の中で抱き合うことに勝るとも劣らない、まさに至上のぬくもりであろう。
……というか、なんかハクロのテンションがやけにおかしいような。普段からこんなに明るすぎたっけ?
「と言うかハクロ、なんか顔ちょっと赤いよ」
【え?】
「ちょっと確認するね」
こんっと軽くハクロのおでこに僕のおでこを合わせてみる。
手を当てるのも一般的だが、こういう方法でちょっと気になる事を…‥‥
じゅう!!
「って、熱ぅぅぅぅぅ!?」
【シアーン!?】
「ご主人様!?」
まさかの高熱であった。…‥‥焼けるかと思った。
「‥‥‥ああ、スイマセンご主人様。私の体温感知はご主人様に限定したままで、ハクロさんの体調にまでは気が付きませんでシタ」
「いや、大丈夫だよワゼ。こうやってすぐに冷やしたし、火傷になってもないけど…‥‥ハクロがね」
【すいませんシアン…‥‥私、風邪をひいたことがなくて、全然わかりませんでした】
頭にシップを張りつつ、ワゼの手によって天井に吊り下げられているハクロ。
「ハクロさんも大人しくベッドに寝て欲しい所ですが‥‥‥‥ただの風邪ではないのか、妙に動きますからね。仕方が無いので応急処置として縛りまシタ」
「うん、まぁあの縛り方は色々と問題ありそうだけど…‥‥ただの風邪じゃないのか」
色々と強調されるというか、R18指定されそうな状態のハクロは置いておくとして、ワゼの言葉に僕は疑問を抱く。
まぁ、確かに高熱なのにテンション高いっていうのも変な話だけど‥‥‥‥
「のどの腫れ、鼻水など一般的な風邪の症状は無いようですが、何らかの病気に感染していると推定。ハクロさんはアラクネというモンスターゆえに人間とは異なる病状が出るとも思われましたが、関係ないようで、現在データの整理を行い適切な病を診断中。一応、ご主人様への感染も懸念されますので、できれば離れて欲しいのデス」
「…‥‥そうか」
ワゼはメイドゴーレムだし、生ものではないので感染の心配はないだろう。
だが、僕の方はどうなのかと言われれば、100%大丈夫ともいえないようだ。
「‥‥‥ハクロ、ちょっと離れているけど、もう少しはっきりしたらすぐに見舞うね」
【ええ、そうしてくださいシアン。私だって、シアンに病気は移したくないですからね。…‥‥ところで、ワゼさん。拘束するならするで、もう少しましな方法ありませんかね…‥‥ちょっとこれ、色々と不味いのですが】
「そうでもしないと、勝手に動きますヨネ?病人はまず大人しくさせるのデス。文句を言うのであれば……フンフ、別の拘束をどうぞ」
「ファ!」
【あ、ちょっと、待ってください。いや本当に、それは、い、いや…‥‥ひやぁぁあああああああ!!】
……何やら絶叫するハクロの声を後にして、僕はそっと退出する。
色々とアウトな光景がさらにアウトになりそうなので、今はでていった方が良いだろう。
あと風邪なのか違うのか、その感染しないためにとかではなく、見ていると色々と不味い扉を開きそうな気がするという、予防策でもあった。
「っと、せっかくだし風邪の時は栄養を取ったほうが良いんだけっか。ドーラに何か、甘い蜜でも作ってみらって…‥‥」
とりあえず、何かはっきりするまでは近づけそうにないが、差し入れ程度はできる。
そのために、まずは体を整えてもらおうと思い、栄養のあるものが無いかと思ってドーラの元へ向かってみれば…
【シャ、シャゲェ…‥‥】
「…‥‥ドーラもか」
いつもは緑色の植物なドーラなのに、本日は真っ赤に紅葉していた。
思いっきり動いているし………ハクロと同じ病状である。
「ミニワゼシスターズ、ドーラも確保」
「シ!」
「セー!!」
ばっと飛び出したミニワゼシスターズに確保され、搬送されていくドーラ。
……なんだろう、この様子だとさらなる嫌な予感が。
【おーい!!助けてくれぇぇぇ!!】
「あ、ポチ」
今日は出る予定が無かったので、巣にいてもらっていたはずのポチだが…‥‥何やら慌てた様子。
「どうしたんだ?」
【家内が、子どもたちが!!】
いやな予感、どうやら即効で的中してしまったようであった………
大量の毛をお持ち帰りしたその翌日、ハクロは意気揚々とそれらを利用して様々なモノを作製していた。
ワゼたちもメイドゆえに裁縫関係も得意分野のはずだが、こういう時ばかりはハクロの方に軍配が上がる。
【ふふふふ、色々できますね】
「うわぁ、すごい大量だね」
出来上がった品々を見て、僕はそうつぶやく。
暖かそうなコートに、モフモフのクッション。
モンスターを模したぬいぐるみに、新調された枕や布団、断熱カーテンなど、その種類は様々である。
【それにこんなのも作ってみました!】
じゃぁん!っと効果音が出そうな感じに彼女が取り出したのは、一つの大きな服。
【これをこうしてこう着れば…‥‥室内用あったかモコモコ服です!】
大きな羊のようにも見える服。
その温かさは着ている者だけではなく、それに触れるものにも伝わる一品である。
「すごい…‥‥丁寧に敷きつめておきながらも、触っても潰れずに、そのモフモフを活かしたまま衣服にするなんて…‥‥」
【で、こうやってシアンをぎゅっとすれば‥‥‥】
「ふわぁ~…‥‥すっごい、温かい」
モフモフとハクロの温かさのタッグに、僕は思わずそう口に漏らしながら脱力する。
その居心地の良さたるや、布団の中で抱き合うことに勝るとも劣らない、まさに至上のぬくもりであろう。
……というか、なんかハクロのテンションがやけにおかしいような。普段からこんなに明るすぎたっけ?
「と言うかハクロ、なんか顔ちょっと赤いよ」
【え?】
「ちょっと確認するね」
こんっと軽くハクロのおでこに僕のおでこを合わせてみる。
手を当てるのも一般的だが、こういう方法でちょっと気になる事を…‥‥
じゅう!!
「って、熱ぅぅぅぅぅ!?」
【シアーン!?】
「ご主人様!?」
まさかの高熱であった。…‥‥焼けるかと思った。
「‥‥‥ああ、スイマセンご主人様。私の体温感知はご主人様に限定したままで、ハクロさんの体調にまでは気が付きませんでシタ」
「いや、大丈夫だよワゼ。こうやってすぐに冷やしたし、火傷になってもないけど…‥‥ハクロがね」
【すいませんシアン…‥‥私、風邪をひいたことがなくて、全然わかりませんでした】
頭にシップを張りつつ、ワゼの手によって天井に吊り下げられているハクロ。
「ハクロさんも大人しくベッドに寝て欲しい所ですが‥‥‥‥ただの風邪ではないのか、妙に動きますからね。仕方が無いので応急処置として縛りまシタ」
「うん、まぁあの縛り方は色々と問題ありそうだけど…‥‥ただの風邪じゃないのか」
色々と強調されるというか、R18指定されそうな状態のハクロは置いておくとして、ワゼの言葉に僕は疑問を抱く。
まぁ、確かに高熱なのにテンション高いっていうのも変な話だけど‥‥‥‥
「のどの腫れ、鼻水など一般的な風邪の症状は無いようですが、何らかの病気に感染していると推定。ハクロさんはアラクネというモンスターゆえに人間とは異なる病状が出るとも思われましたが、関係ないようで、現在データの整理を行い適切な病を診断中。一応、ご主人様への感染も懸念されますので、できれば離れて欲しいのデス」
「…‥‥そうか」
ワゼはメイドゴーレムだし、生ものではないので感染の心配はないだろう。
だが、僕の方はどうなのかと言われれば、100%大丈夫ともいえないようだ。
「‥‥‥ハクロ、ちょっと離れているけど、もう少しはっきりしたらすぐに見舞うね」
【ええ、そうしてくださいシアン。私だって、シアンに病気は移したくないですからね。…‥‥ところで、ワゼさん。拘束するならするで、もう少しましな方法ありませんかね…‥‥ちょっとこれ、色々と不味いのですが】
「そうでもしないと、勝手に動きますヨネ?病人はまず大人しくさせるのデス。文句を言うのであれば……フンフ、別の拘束をどうぞ」
「ファ!」
【あ、ちょっと、待ってください。いや本当に、それは、い、いや…‥‥ひやぁぁあああああああ!!】
……何やら絶叫するハクロの声を後にして、僕はそっと退出する。
色々とアウトな光景がさらにアウトになりそうなので、今はでていった方が良いだろう。
あと風邪なのか違うのか、その感染しないためにとかではなく、見ていると色々と不味い扉を開きそうな気がするという、予防策でもあった。
「っと、せっかくだし風邪の時は栄養を取ったほうが良いんだけっか。ドーラに何か、甘い蜜でも作ってみらって…‥‥」
とりあえず、何かはっきりするまでは近づけそうにないが、差し入れ程度はできる。
そのために、まずは体を整えてもらおうと思い、栄養のあるものが無いかと思ってドーラの元へ向かってみれば…
【シャ、シャゲェ…‥‥】
「…‥‥ドーラもか」
いつもは緑色の植物なドーラなのに、本日は真っ赤に紅葉していた。
思いっきり動いているし………ハクロと同じ病状である。
「ミニワゼシスターズ、ドーラも確保」
「シ!」
「セー!!」
ばっと飛び出したミニワゼシスターズに確保され、搬送されていくドーラ。
……なんだろう、この様子だとさらなる嫌な予感が。
【おーい!!助けてくれぇぇぇ!!】
「あ、ポチ」
今日は出る予定が無かったので、巣にいてもらっていたはずのポチだが…‥‥何やら慌てた様子。
「どうしたんだ?」
【家内が、子どもたちが!!】
いやな予感、どうやら即効で的中してしまったようであった………
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