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幸せを乱されたくないので、徹底したい
#361 既に度胸は着いたようなのデス
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SIDEミスティア
「正直慣れましたわね」
王城内、執務室にてミスティアはそうつぶやいた。
一昔前は、まだ何も知らない王女だったというのに、何をどうしてか今は女王となり、政務に明け暮れる日々。
癒しとすれば夫とその妻と子供たちとの触れ合いと休暇ぐらいだが、それだけでも十分足りはするだろう。
妊娠した身としては、生まれる我が子に早く会いたいと思いつつ、お腹をさすって異常がないように気を張っていく。
‥‥‥でも、ストレス自体はここ最近、結構減っているので、何か困るようなことはないのだ。
そう、ひと月前に新たにできた娘のノルンとエイルでの種族に関して驚いた分ぐらいであろうか。
その後に、成長する中で、街中を花畑にしまくったとか、蜘蛛の巣を張ってあちこちを勝手に駆け巡っているとか、安全確保のためにどこかの組織が動き、うっかりで鼻血大爆発が起きたとか、娘が増えてその可愛らしさゆえに自身の醜さを自覚して隠居して親馬鹿・祖父母馬鹿へと変貌する者が増えたとか、そういうのはもういいのだ。
慣れてしまった、ただその一言に尽きるだけで、今は負担を感じないだろう。
むしろ、平穏になっているのだからこそ、こうして我が子が育つのを心待ちにするだけで済むというのは、非常にありがたい話しで…‥‥
「…‥‥で、片付く訳ないですわああああああああああああああああああああああああ!!」
…‥‥は無かったようだ。
一時的な現実逃避を行ったとはいえ、それはあくまでも逃げただけ。
すぐに現実が猛烈な勢いで駆けこみ、思わずミスティアはそう叫ぶ。
お腹の子に障りそうな気もしなくは無かったが、今はこうして大きなツッコミを入れなければ、メンタル的にどうにかなりそうであった。
仕事が減るようで減らないこの現実。
悲しむべきか、平和が多いことに喜ぶべきか、娘たちのやらかし具合に自分の子もそうなるのではないかとい不安が募るというか…‥‥悩みは尽きないようである。
なんでこうなったんだろうと思いつつも、直ぐに平静を取り戻し、仕事に再び取り掛かり始める。
だてにメンタル再生建築技術を培っていないのであった…‥‥‥培わされた元凶が近い分、より匠の域に近づいたともいえよう。
――――――――――――――――――――
SIDEシアン
「‥‥‥王城の方で、ミスティアが今叫んだ気がするな」
「当たってますね、その予感」
ハルディアの森、ワゼの作った湖の地下室。
そこでふと、ミスティアの叫びが聞こえたような気がしたが、フィーア経由の情報によれば当たっていたらしい。
叫びの原因が何であれ、お腹に子供がいるからできるだけストレスをためて欲しくないが‥‥‥何だろうか、このどうしようもなかった感じ。
とりあえず悩みでも後で聞いてあげようかなと思いつつ、今はワゼのその報告を聞いておく。
「で、ここでまた新しいものを作ったっていうけど、今度は何を作ったの?」
「それは、これデス」
そう言い、ワゼが机の上の隠し布を剥ぎ取って、それを見せた。
スイカぐらいのサイズの、メカメカしい黒い球。
表面には複雑な模様が描かれており、赤や青、黄色など様々な色に切り替わっている。
「‥‥なにこれ?」
「箱の最新版であり、機能を一新し、より効率的になるように改造したものデス」
箱、それはワゼが創り出す代物であり、小さな世界を創り出すかのような技術でもある。
多くの物を詰め込めるし、多くの者を絶望に陥れて出荷もできる、とんでもない技術の一つ。
その箱の技術の改良型が、その黒い球のようだ。
「とはいえ、これは単なる遊具を詰め込んだものデス」
「遊び場ってこと?」
「そうなのデス。ご主人様のお子様方の縦横無尽な行動範囲に、流石にシスターズからも追跡し切れないなどの話がありましたので、いっその事この遊具の空間で自由に過ごさせる方法を考え出したのデス」
なお、監禁とかそういう類でもなく、その球の世界は従来の箱以上の広さを誇るようで、川や海なども自由にセット可能で、飽きることない世界を創り出しているようである。
「出入り口も各所にセットしており、迷子になっても意思だけですぐに出ることが可能。安全性も高め、更に重力の操作なども可能であり、遊びながらにして頭を鍛えるような学習空間もできるようになりまシタ」
「なんというか、もうどこを目指しているんだろうかと言いたくなるような代物じゃん」
箱の時でさえ結構滅茶苦茶であったが、それよりもさらに高性能になったようだ。
しかもフロンなどの計算できるシスターズなどが並列稼働することによって一種のシュミレーション空間もより正確にできるようになったらしく…‥‥
「これを利用して、今後のご主人様に迫るであろう害などもより正確に把握できるようになったのですガ‥‥‥」
「が?」
「…‥‥試運転して計測したところ、あと3日ほどでまた面倒ごとが舞い込むことが確認されまシタ」
‥‥‥事前にわかりたくもなかったというか、分かった方が良いかもしれないけど、来て欲しくない面倒ごとの予測を出したようで、今回はその報告がメインのようであった。
予測する機能がより高性能になったとしても、まずはその予測をなくすようにする機能の方を先に開発して欲しいなぁ…‥‥
「正直慣れましたわね」
王城内、執務室にてミスティアはそうつぶやいた。
一昔前は、まだ何も知らない王女だったというのに、何をどうしてか今は女王となり、政務に明け暮れる日々。
癒しとすれば夫とその妻と子供たちとの触れ合いと休暇ぐらいだが、それだけでも十分足りはするだろう。
妊娠した身としては、生まれる我が子に早く会いたいと思いつつ、お腹をさすって異常がないように気を張っていく。
‥‥‥でも、ストレス自体はここ最近、結構減っているので、何か困るようなことはないのだ。
そう、ひと月前に新たにできた娘のノルンとエイルでの種族に関して驚いた分ぐらいであろうか。
その後に、成長する中で、街中を花畑にしまくったとか、蜘蛛の巣を張ってあちこちを勝手に駆け巡っているとか、安全確保のためにどこかの組織が動き、うっかりで鼻血大爆発が起きたとか、娘が増えてその可愛らしさゆえに自身の醜さを自覚して隠居して親馬鹿・祖父母馬鹿へと変貌する者が増えたとか、そういうのはもういいのだ。
慣れてしまった、ただその一言に尽きるだけで、今は負担を感じないだろう。
むしろ、平穏になっているのだからこそ、こうして我が子が育つのを心待ちにするだけで済むというのは、非常にありがたい話しで…‥‥
「…‥‥で、片付く訳ないですわああああああああああああああああああああああああ!!」
…‥‥は無かったようだ。
一時的な現実逃避を行ったとはいえ、それはあくまでも逃げただけ。
すぐに現実が猛烈な勢いで駆けこみ、思わずミスティアはそう叫ぶ。
お腹の子に障りそうな気もしなくは無かったが、今はこうして大きなツッコミを入れなければ、メンタル的にどうにかなりそうであった。
仕事が減るようで減らないこの現実。
悲しむべきか、平和が多いことに喜ぶべきか、娘たちのやらかし具合に自分の子もそうなるのではないかとい不安が募るというか…‥‥悩みは尽きないようである。
なんでこうなったんだろうと思いつつも、直ぐに平静を取り戻し、仕事に再び取り掛かり始める。
だてにメンタル再生建築技術を培っていないのであった…‥‥‥培わされた元凶が近い分、より匠の域に近づいたともいえよう。
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SIDEシアン
「‥‥‥王城の方で、ミスティアが今叫んだ気がするな」
「当たってますね、その予感」
ハルディアの森、ワゼの作った湖の地下室。
そこでふと、ミスティアの叫びが聞こえたような気がしたが、フィーア経由の情報によれば当たっていたらしい。
叫びの原因が何であれ、お腹に子供がいるからできるだけストレスをためて欲しくないが‥‥‥何だろうか、このどうしようもなかった感じ。
とりあえず悩みでも後で聞いてあげようかなと思いつつ、今はワゼのその報告を聞いておく。
「で、ここでまた新しいものを作ったっていうけど、今度は何を作ったの?」
「それは、これデス」
そう言い、ワゼが机の上の隠し布を剥ぎ取って、それを見せた。
スイカぐらいのサイズの、メカメカしい黒い球。
表面には複雑な模様が描かれており、赤や青、黄色など様々な色に切り替わっている。
「‥‥なにこれ?」
「箱の最新版であり、機能を一新し、より効率的になるように改造したものデス」
箱、それはワゼが創り出す代物であり、小さな世界を創り出すかのような技術でもある。
多くの物を詰め込めるし、多くの者を絶望に陥れて出荷もできる、とんでもない技術の一つ。
その箱の技術の改良型が、その黒い球のようだ。
「とはいえ、これは単なる遊具を詰め込んだものデス」
「遊び場ってこと?」
「そうなのデス。ご主人様のお子様方の縦横無尽な行動範囲に、流石にシスターズからも追跡し切れないなどの話がありましたので、いっその事この遊具の空間で自由に過ごさせる方法を考え出したのデス」
なお、監禁とかそういう類でもなく、その球の世界は従来の箱以上の広さを誇るようで、川や海なども自由にセット可能で、飽きることない世界を創り出しているようである。
「出入り口も各所にセットしており、迷子になっても意思だけですぐに出ることが可能。安全性も高め、更に重力の操作なども可能であり、遊びながらにして頭を鍛えるような学習空間もできるようになりまシタ」
「なんというか、もうどこを目指しているんだろうかと言いたくなるような代物じゃん」
箱の時でさえ結構滅茶苦茶であったが、それよりもさらに高性能になったようだ。
しかもフロンなどの計算できるシスターズなどが並列稼働することによって一種のシュミレーション空間もより正確にできるようになったらしく…‥‥
「これを利用して、今後のご主人様に迫るであろう害などもより正確に把握できるようになったのですガ‥‥‥」
「が?」
「…‥‥試運転して計測したところ、あと3日ほどでまた面倒ごとが舞い込むことが確認されまシタ」
‥‥‥事前にわかりたくもなかったというか、分かった方が良いかもしれないけど、来て欲しくない面倒ごとの予測を出したようで、今回はその報告がメインのようであった。
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