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幸せを乱されたくないので、徹底したい
#368 月日もそれなりに経過しているのデス
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SIDシアン
‥‥‥神ロキの襲撃からある程度の月日が経ち、今のところ再降臨する様子は無いようである。
まぁ、あのスライムボディと化した状態を見れば、元の姿に戻るのも時間がかかるだろうし、無理もない。というかまず、あれが元に戻れるのかが疑問ではあるが…‥‥悪魔の方とか、意外にも関係者であったらしい預言者の方に問い合わせてみれば、そのままでいいという返答があった。恨み買いすぎているな。
何にしても、その事はもう忘れ去っておきたいこととして…‥‥
「あ、動きましたわ」
「本当か?‥‥‥あ、触れると確かに、感触があるような」
時間も経ち、ミスティアの出産予定日まで、あと10日ほど。
だいぶ大きくなってきたお腹を触れば、確かに我が子の鼓動があるのが確認できた。
「とはいえ、予定日通りにいくとはちょっと考えにくいですネ」
「そういうものなのか?」
「そういうものなのデス。そもそも、中にいるのはご主人様の子供ですので、今までの例を見る限り、どう考えても普通に出産して終わるとは考えにくいのデス」
【あー、なんか分かりますね】
「産む立場としては、普通にしたいのだけれども‥‥‥どうしても普通になりそうにないわね」
「…‥‥」
彼女達の会話に、僕は何も反論ができない。
今までの例とかを振り返ってみてもなぁ…‥‥うん、何とも言えねぇ。
ヒルドにオルトリンデ、ノルン、エイル…‥‥どうしよう、我が娘たちの誕生を振り返ると、確かに普通の出産で終わらないような気がするなぁ。ロールは養女だから違うけど、似たようなところはあるからね。
「そもそも人間として生まれますの?」
「んー、そこまでは測定不可能デス。何しろ、他のお子様方の例にもれず、どうもこちらはこちらで分析用のセンサーを通さないようですからネ。辛うじて分かるのは、双子ということぐらいでしょうカ」
魔王の子供は双子で生まれやすいのか、それとも僕の子供なのだからかは分からないけど、ミスティアのお腹の中には双子の赤子がいるようだ。
とはいえ、ここまでくれば普通は性別などもしっかりと判明するはずなのに、どうも生命反応以外は探れないようになっているようで、産まれるまで本当に何がいるのか、という部分が分からない。
一応、ボラーン王国の女王なので、女王出産間近な事を受け、国内では安産祈願などが流行っているそうだが‥‥今は祈るしかできないのが、父親という立場上辛い所である。
【ふみゅ~】
「み~」
【ぴゃーい】
「にゅ~」
ミスティアの大きくなったお腹を気にするように、娘たちもその周囲をウロチョロしており、ちょっと落ち着いてくれているのはありがたいけどね。
「んー、お姉ちゃんという立場上、産まれてくる妹か弟が気になるにょ」
「ロールとしてはどっちがいい?」
「出来れば、今度は弟の方が良いにょ」
まぁ、娘ばかりだからな…‥‥女の子ばかり生まれても悪くはないんだけどね。
ミスティアの子供の場合、王女・王子になるだろうし、継承権なども考えるとできれば男の子の方が良いとも思う。
女の子が継げないってことはないんだけど‥‥‥息子の方も欲しいと思うからね。
「というか、成長して王位を継ぎたくない争いを引き起こしそうな気がしなくもない」
「我が子だと、ちょっとそれが予想できそうなのが困りものですわね」
【なんか納得しますよ】
…‥‥この国の王族の特徴というか、王位を押し付け合う争いがあるからなぁ。子供が産まれれば王位継承権はあるのだろうけれども、あの手この手で逃げかねん。
「ああ、そう言えばシアン、貴方はわたくしの王配ですし、ハクロさんとの間の子は本来王位継承権は余り無いのですが、場合によっては継げるようにしておきますわ」
「‥‥‥さらっと王位継承権押し付け争いに巻きこもうとしてない?」
「していますわ」
魔王女とか言う名称は既に可決されているらしいが‥‥‥何とも言えない。
人に寄っては王位の乗っ取りとか言われそうな気がするが‥‥‥僕は中立の魔王という立場もあるからなぁ。魔王の子が魔王になるわけではないが、一応王と付くなら可能にしておきたいようだ。
その話しはまた後にしておくとして、今は出産予定日まで迫ってきている状態。
ミスティアの女王としての仕事は現在、こちらでもなんとかこなすようにしており、ワゼがシスターズを総動員して補いつつ、簡単なハンコを押すだけの仕事だけにしているようである。
安定し、後は産むまでだけど、極限まで負担を減らしたいからね。いつ黙考したほうが楽かもしれないが、楽すぎるとそれはそれで堕落しかねないし、出産後は少しづつ戻すらしい。
「何にしても、男の子なのか、女の子なのか、それが一番気になるなぁ」
「ついでに、元第1王女であるわたくしの姉は、すでに出産済みで男の子が生まれたと聞きましたし‥‥‥男の子の可能性の方があるかもしれませんわね」
【どっちにしても、楽しみだと思いますよ】
ふふふっと皆で笑いあいつつ、その時を待ち望む。
念のためにまた馬鹿がやってこないように城全体も徹底的に守りを固め済みだし、万全の体制である。
「とはいえ、人外が産まれる可能性も考慮して、様々なマニュアルも製作済みデス」
「人外はどうなんだろうか…‥‥」
【シアンですし、可能性は大きいですよ】
「前例が多いわよね」
…‥‥説得力、大きすぎます。
何にしても、今は安産を望むのみか‥‥‥‥
‥‥‥神ロキの襲撃からある程度の月日が経ち、今のところ再降臨する様子は無いようである。
まぁ、あのスライムボディと化した状態を見れば、元の姿に戻るのも時間がかかるだろうし、無理もない。というかまず、あれが元に戻れるのかが疑問ではあるが…‥‥悪魔の方とか、意外にも関係者であったらしい預言者の方に問い合わせてみれば、そのままでいいという返答があった。恨み買いすぎているな。
何にしても、その事はもう忘れ去っておきたいこととして…‥‥
「あ、動きましたわ」
「本当か?‥‥‥あ、触れると確かに、感触があるような」
時間も経ち、ミスティアの出産予定日まで、あと10日ほど。
だいぶ大きくなってきたお腹を触れば、確かに我が子の鼓動があるのが確認できた。
「とはいえ、予定日通りにいくとはちょっと考えにくいですネ」
「そういうものなのか?」
「そういうものなのデス。そもそも、中にいるのはご主人様の子供ですので、今までの例を見る限り、どう考えても普通に出産して終わるとは考えにくいのデス」
【あー、なんか分かりますね】
「産む立場としては、普通にしたいのだけれども‥‥‥どうしても普通になりそうにないわね」
「…‥‥」
彼女達の会話に、僕は何も反論ができない。
今までの例とかを振り返ってみてもなぁ…‥‥うん、何とも言えねぇ。
ヒルドにオルトリンデ、ノルン、エイル…‥‥どうしよう、我が娘たちの誕生を振り返ると、確かに普通の出産で終わらないような気がするなぁ。ロールは養女だから違うけど、似たようなところはあるからね。
「そもそも人間として生まれますの?」
「んー、そこまでは測定不可能デス。何しろ、他のお子様方の例にもれず、どうもこちらはこちらで分析用のセンサーを通さないようですからネ。辛うじて分かるのは、双子ということぐらいでしょうカ」
魔王の子供は双子で生まれやすいのか、それとも僕の子供なのだからかは分からないけど、ミスティアのお腹の中には双子の赤子がいるようだ。
とはいえ、ここまでくれば普通は性別などもしっかりと判明するはずなのに、どうも生命反応以外は探れないようになっているようで、産まれるまで本当に何がいるのか、という部分が分からない。
一応、ボラーン王国の女王なので、女王出産間近な事を受け、国内では安産祈願などが流行っているそうだが‥‥今は祈るしかできないのが、父親という立場上辛い所である。
【ふみゅ~】
「み~」
【ぴゃーい】
「にゅ~」
ミスティアの大きくなったお腹を気にするように、娘たちもその周囲をウロチョロしており、ちょっと落ち着いてくれているのはありがたいけどね。
「んー、お姉ちゃんという立場上、産まれてくる妹か弟が気になるにょ」
「ロールとしてはどっちがいい?」
「出来れば、今度は弟の方が良いにょ」
まぁ、娘ばかりだからな…‥‥女の子ばかり生まれても悪くはないんだけどね。
ミスティアの子供の場合、王女・王子になるだろうし、継承権なども考えるとできれば男の子の方が良いとも思う。
女の子が継げないってことはないんだけど‥‥‥息子の方も欲しいと思うからね。
「というか、成長して王位を継ぎたくない争いを引き起こしそうな気がしなくもない」
「我が子だと、ちょっとそれが予想できそうなのが困りものですわね」
【なんか納得しますよ】
…‥‥この国の王族の特徴というか、王位を押し付け合う争いがあるからなぁ。子供が産まれれば王位継承権はあるのだろうけれども、あの手この手で逃げかねん。
「ああ、そう言えばシアン、貴方はわたくしの王配ですし、ハクロさんとの間の子は本来王位継承権は余り無いのですが、場合によっては継げるようにしておきますわ」
「‥‥‥さらっと王位継承権押し付け争いに巻きこもうとしてない?」
「していますわ」
魔王女とか言う名称は既に可決されているらしいが‥‥‥何とも言えない。
人に寄っては王位の乗っ取りとか言われそうな気がするが‥‥‥僕は中立の魔王という立場もあるからなぁ。魔王の子が魔王になるわけではないが、一応王と付くなら可能にしておきたいようだ。
その話しはまた後にしておくとして、今は出産予定日まで迫ってきている状態。
ミスティアの女王としての仕事は現在、こちらでもなんとかこなすようにしており、ワゼがシスターズを総動員して補いつつ、簡単なハンコを押すだけの仕事だけにしているようである。
安定し、後は産むまでだけど、極限まで負担を減らしたいからね。いつ黙考したほうが楽かもしれないが、楽すぎるとそれはそれで堕落しかねないし、出産後は少しづつ戻すらしい。
「何にしても、男の子なのか、女の子なのか、それが一番気になるなぁ」
「ついでに、元第1王女であるわたくしの姉は、すでに出産済みで男の子が生まれたと聞きましたし‥‥‥男の子の可能性の方があるかもしれませんわね」
【どっちにしても、楽しみだと思いますよ】
ふふふっと皆で笑いあいつつ、その時を待ち望む。
念のためにまた馬鹿がやってこないように城全体も徹底的に守りを固め済みだし、万全の体制である。
「とはいえ、人外が産まれる可能性も考慮して、様々なマニュアルも製作済みデス」
「人外はどうなんだろうか…‥‥」
【シアンですし、可能性は大きいですよ】
「前例が多いわよね」
…‥‥説得力、大きすぎます。
何にしても、今は安産を望むのみか‥‥‥‥
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