212 / 238
選択は人次第
log-194 帰国は楽に
しおりを挟む
―――王国までの道中は、さして問題は無かった。
多少ぶち破られた山は目をそらしつつも、どうにか無事に付いただろう。
【家の方にも、しっかり荷物が届いてますからね。流石、マチョポッポ便です】
「まぁ、そもそもの量が少ないからなぁ」
寮室へすぐに戻るのではなく、王都内のハクロ達用の邸のほうに来たわけだが、こちらの方に荷物はしっかりと届いていた様子。
荷物にかけているものもないし、ある程度片づければ後は良いだろう。
「一応、留学から帰還後の手続等も行ったし…明日からはこっちでの授業かぁ」
【エルメリア帝国で学べたこと、多かったですかね?】
「んー…こっち側にはないことが、結構あったかな?」
国によって学習速度や内容が異なるため、留学で得られたものは多々あるだろう。
悪魔によってドタバタしたこともそれなりにあったが、それでも実りあるものになったと思いたい。
「と言うか、何も得られなかったら、それはそれで問題だろうし…そういえば、ハクロ達の方も、この留学で何か得るものがあったかな?」
【色々とありますね。ジャックの留学に付いていく形でしたが】
【それでも、我々も得られるものはあったな】
剣術、薬学、その他諸々…国が違うからこそ異なる技術などもあり、彼女たちの方も学びを得た。
【ついでに植物通信網もできたから、情報を得る手段は増えたなの】
【あたしの場合は出張のようなものでもあったが…あっちのつながりとかも手に入りましたネ】
情報網も強化したことで、今後の悪魔やその他様々なことに関しても、すぐに必要な情報も得やすくなった様子。
全てに対応することはできないだろうが、それでも情報の大切さはしっかりと理解しているつもりだ。
「さてと、片付けも終わったし、明日からもう授業だから寮のほうに戻りたいけど…今晩ばかりは、こっちに泊まろうかな」
【ええ、問題ないですよ、ジャック】
【というか、あっちで皆で泊まれていたほうがあったから、離れるのをちょっと忘れかけていたぜ…】
それが本当に、忘れそうになっていたこと。
帝国の方での部屋は、全員一緒の部屋だったしな…いやまぁ、ここでも初期のころは皆一緒だったけれども、邸を得てからはほぼ別れているしね。単純に、室内の狭さもあったが…
とにもかくにも、明日からはここでの授業に復帰するけれども、今晩は皆と一緒に宿泊するのであった…
【ふみゅっ…あの、ところで皆、何、この渡された似顔絵】
【万が一のための、確認用のモノだぜ】
…なお、レイの方には遭遇時に備えたマニュアルもしっかり渡してある。
あのモンスター狂いエルフの人、空を飛ぶ彼女の場合は遭遇する可能性が結構あるからなぁ…
多少ぶち破られた山は目をそらしつつも、どうにか無事に付いただろう。
【家の方にも、しっかり荷物が届いてますからね。流石、マチョポッポ便です】
「まぁ、そもそもの量が少ないからなぁ」
寮室へすぐに戻るのではなく、王都内のハクロ達用の邸のほうに来たわけだが、こちらの方に荷物はしっかりと届いていた様子。
荷物にかけているものもないし、ある程度片づければ後は良いだろう。
「一応、留学から帰還後の手続等も行ったし…明日からはこっちでの授業かぁ」
【エルメリア帝国で学べたこと、多かったですかね?】
「んー…こっち側にはないことが、結構あったかな?」
国によって学習速度や内容が異なるため、留学で得られたものは多々あるだろう。
悪魔によってドタバタしたこともそれなりにあったが、それでも実りあるものになったと思いたい。
「と言うか、何も得られなかったら、それはそれで問題だろうし…そういえば、ハクロ達の方も、この留学で何か得るものがあったかな?」
【色々とありますね。ジャックの留学に付いていく形でしたが】
【それでも、我々も得られるものはあったな】
剣術、薬学、その他諸々…国が違うからこそ異なる技術などもあり、彼女たちの方も学びを得た。
【ついでに植物通信網もできたから、情報を得る手段は増えたなの】
【あたしの場合は出張のようなものでもあったが…あっちのつながりとかも手に入りましたネ】
情報網も強化したことで、今後の悪魔やその他様々なことに関しても、すぐに必要な情報も得やすくなった様子。
全てに対応することはできないだろうが、それでも情報の大切さはしっかりと理解しているつもりだ。
「さてと、片付けも終わったし、明日からもう授業だから寮のほうに戻りたいけど…今晩ばかりは、こっちに泊まろうかな」
【ええ、問題ないですよ、ジャック】
【というか、あっちで皆で泊まれていたほうがあったから、離れるのをちょっと忘れかけていたぜ…】
それが本当に、忘れそうになっていたこと。
帝国の方での部屋は、全員一緒の部屋だったしな…いやまぁ、ここでも初期のころは皆一緒だったけれども、邸を得てからはほぼ別れているしね。単純に、室内の狭さもあったが…
とにもかくにも、明日からはここでの授業に復帰するけれども、今晩は皆と一緒に宿泊するのであった…
【ふみゅっ…あの、ところで皆、何、この渡された似顔絵】
【万が一のための、確認用のモノだぜ】
…なお、レイの方には遭遇時に備えたマニュアルもしっかり渡してある。
あのモンスター狂いエルフの人、空を飛ぶ彼女の場合は遭遇する可能性が結構あるからなぁ…
45
あなたにおすすめの小説
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
【完結】辺境の魔法使い この世界に翻弄される
秋.水
ファンタジー
記憶を無くした主人公は魔法使い。しかし目立つ事や面倒な事が嫌い。それでも次々増える家族を守るため、必死にトラブルを回避して、目立たないようにあの手この手を使っているうちに、自分がかなりヤバい立場に立たされている事を知ってしまう。しかも異種族ハーレムの主人公なのにDTでEDだったりして大変な生活が続いていく。最後には世界が・・・・。まったり系異種族ハーレムもの?です。
転生メイドは絆されない ~あの子は私が育てます!~
志波 連
ファンタジー
息子と一緒に事故に遭い、母子で異世界に転生してしまったさおり。
自分には前世の記憶があるのに、息子は全く覚えていなかった。
しかも、愛息子はヘブンズ王国の第二王子に転生しているのに、自分はその王子付きのメイドという格差。
身分差故に、自分の息子に敬語で話し、無理な要求にも笑顔で応える日々。
しかし、そのあまりの傍若無人さにお母ちゃんはブチ切れた!
第二王子に厳しい躾を始めた一介のメイドの噂は王家の人々の耳にも入る。
側近たちは不敬だと騒ぐが、国王と王妃、そして第一王子はその奮闘を見守る。
厳しくも愛情あふれるメイドの姿に、第一王子は恋をする。
後継者争いや、反王家貴族の暗躍などを乗り越え、元親子は国の在り方さえ変えていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる