ありきたりな婚約破棄?

志位斗 茂家波

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ありきたりな婚約破棄?

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「ミリア・フォン・ゼルビス!!お前との婚約破棄及び投獄し、そしてわたし、ポークピ・フォン・タブヤはエルベラーン・フォン・デール嬢との婚約をするとここで宣言する!!」


  このタブヤ帝国にある学園デルタの卒業式の後に開かれたパーティ会場にて、この国の第1皇子でもあるポークピ・フォン・タブヤの声が、会場全体に響き渡った。

  その目線の先には、美しい令嬢がいた。







‥‥私、ミリア・フォン・ゼルビス公爵令嬢があたりを見渡すと、周囲の人達はみんな真っ青な顔になっていた。あの無能馬鹿皇子ポークピが何をやらかしたのか、よーく理解しているようである。


  うんうん、真面目に勉強している皆はよく知っているだろうけど、あの腐れ屑皇子ポークピや、今やっと彼の周囲に集まりだした取りまきたちは、普段授業をサボって逃げたり、あの平民出身のエルベラーン嬢に付きまとってお花畑な時間を過ごしていたのだ。

  とはいえ、流石に肉体的関係まで持たないようにしているところを見ると、そこそこの常識はあった…‥いや、大勢の場で婚約破棄を宣言している時点でやっぱりないか。

  と言うか、まずその肝心の彼女が今この場にいない・・・・・・のになんで堂々と宣言で来ているんだろうか?


 「まったく、君がそんな悪魔じみたやつだとは思わなかったよミリア」
 「まさか我らの麗しのエルベラーンに非道な行いをしていたとは」
 「陰湿・陰険・陰欝、その他いろいろと言えるようなやつとはな」

  皇子の取りまきたちである、この国の宰相の息子のバンガ、宮廷魔導士筆頭の息子デルソン、騎士団長の息子のコーリ…‥‥ああ、自分が上だと感じる皇子の取りまき四天王…‥あれ?1人足りなくないか。

  そうか、財務大臣の息子のデボーンがいないのか。


 「さて、ミリアよ!!わたしはこのエルベラーンに真実の愛を見つけた!!お前との婚約破棄をしようと考え、調べるとお前はとんでもない奴だったんだな!!」

  びしっと、四天王馬鹿取りまきの一人が足りない状態のまま、ポークピ愚か者は怒涛の勢いで語り始めた。



 学園の女子生徒のヒエラルキーの頂点に立とうと、様々な嫌がらせやいじめをやっていたこと。

 成績をごまかすためにわざと皆とは違った簡単なテストを賄賂を渡して受けていたこと。

か弱いふりして、本当は熊を素手で倒せるほどの力を持っている事。




  その他もろもろの話も含め、ポークピとその取りまきたちが話し終えたところで‥‥‥ミリアは平然としていた。

  いや、話しが長かったせいか、少し眠そうな顔になっていた。と言うか、ツッコミを少し入れたくもあった。



 「以上の事から、わたしの婚約者としては、いやこの国の者としてはふさわしくない!!そして様々な凶行を行っていたとして、婚約破棄及び投するのだ!!」


  改めて堂々とポークピが堂々と宣言し、その場にいるかのように・・・・・・・・・・・エルベラーンに手を寄せて抱き寄せようとしたその時である。


 「何をやっておるかこの馬鹿共がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

  突然の怒声が響き、見てみればそこにはこの国の皇帝デシベリア・フォン・タブヤが怒りの形相、嫌、それでは言い表せられないほどの顔で、ポークピを睨んで立っていた。

  その後ろには、正妃のハルモニアと、第2皇子のルイス・フォン・タブヤ、加えてその他護衛の騎士たちがずらりとそろっていた。

 「ち、父上!?」
 「「「皇帝陛下!?」」」

  流石にこの場に皇帝陛下が現れるのは予想外だったのか、あんぐりとしたマヌケな顔になるポークピとその他取りまきたち。


 「お前のバカっぷりは聞いておるし、正すように何度も何度もチャンスを与えたのに、やはりだめだったのかこの大馬鹿やろーーーーーーーーーー!!」

  びりびりと空気が震えるほどの、凄まじい皇帝の怒りに震えあがる皇子たち。


 「で、ですが、父上!!あの女は本当にこの国にあってはならないような奴ですよ!!なのでわたしは本当にエルベラーン嬢に…‥あれ?」

  そこでようやく、その肝心のエルベラーンがいないことに皇子は気が付いたようである。


  と言うか、先ほどまで述べていた間に誰一人として気が付いていなかったのだろうか?どれだけ節穴なんだろうか。


 「エルベラーン・フォン・デール嬢なら、今日は卒業式から抜け出して隣国のラフター皇国にいる婚約者と甘い時間を過ごしておる!!彼女はこの場に出るだけのドレスを持ち合わせておらず、でもその婚約者の都の時間を過ごすためにわざわざ欠席を届け出しておったのだぞ!!」


  どうやら件のエルベラーン嬢には婚約者がすでにいて、長いことあの馬鹿共のストーカー行為に疲れ果てており、今夜あたり何かやらかしそうな気もしたため、出ないように欠席したのだとか。

  で、ついでに卒業式後に皇国へ渡って、その婚約者との挙式を上げる予定なのだとか。

 「ついでにお前たちのストーカー行為や、その他迷惑行為の訴えも出していて、本当に嫌だったとはっきりと宣言しておるのだぞ!!」
 「そ、そんな!?馬鹿な、このわたしが相手なのだぞ!?」


  どうやらポークピは‥‥‥妄想癖がすごい男だったようだ。取りまきも同様で、エルベラーン嬢に愛されていると思っていたそうである。


  そう考えると、エルベラーン嬢に物凄い同情を会場中の馬鹿共を除く全員が思うのであった。


 「な、ならば、あのミリアの」
 「お前らの耳が都合のいいようにしか解釈しないのを知らんと思っていたのか!?」
 「ど、どういうわけですか父上!?」
 「えっと‥‥‥話しましょうかね」


  妄想癖しかり、自分に都合のいいようにしか人の話を聞かない皇子たちに対して、皇帝は怒声を放ち、其のままだと血管がブチっと逝きそうなので、ミリアはあきれ果てながら皇子たちに丁寧に、馬鹿でもわかりやすく説明した。


 「まず、学園の女子生徒のヒエラルキーの頂点に立とうと、様々な嫌がらせやいじめをやっていたことに関してですが‥‥‥それは間違いです」
 「なんだとぅ!?そんなわけがないだろう!!」
 「いえ、私は別に頂点に立とうとかも考えていませんでしたし、そもそもこの学園デルタは平等を掲げている場所です。暗黙の了解でそれなりの配慮などはあるのですが、それでも上下関係をなるべく作らないようにしているのですよ。と言うか、頂点に立ちたくもないのになぜか他の同級生からの、しかも同性からの人気が高くなって親衛隊とかファンクラブとかできてこっちが困っているんですよ!!どうしろと言うんですか!!」


  本音が漏れ、少し涙が出そうになったミリア。

  その顔を見て、会場で心当たりがある何名かがドキッとした顔になった。



 「次に、成績をごまかすためにわざと皆とは違った簡単なテストを賄賂を渡して受けていたことに関してですが、それはむしろ皇子たちですよね?毎回の定期テストの際に、賄賂を渡して簡単なものを受けていたのは皆の周知の事実ですよ。まぁ、意味ないですけど」
 「どういうことだ?」
 「教師たちはきちんとホウレンソウ、つまり報告、連絡、相談が義務付けられていて、貴方たちがどれだけそんなことをしていたのかを、王城の皇帝陛下へ報告していました。ま、ある審査もしていましたが…‥と言うか、教師の皆さん!!私の方にはわざととんでもなく難しいテストを受けさせていましたよね!?どれだけ解けるのか、予習復習も大変なのに実験気分でやらないでくださいよ!!」

  ミリアのその悲痛な叫びに、ぎくりと肩を震わせた教師たち。彼らはこの後減給が待っているとして‥‥‥



「そして、か弱いふりして、本当は熊を素手で倒せるほどの力を持っている事なのですが‥‥‥そこはまぁ、否定はしません」
 「「「「否定しないんかい!!」」」」

  その言葉に、思わず皇子たちとその他会場中の人達はツッコミを入れた。

 「そもそも女性が力を持っても良いですよね?いざと言う時には何もできないと困りますし、盗賊が100人ほど出ても、武装して鋼鉄の鎧を着ていたとしても、砕けるようにそれ相応は鍛えていたり、魔法の力で補助しているんですよ」


  それはやり過ぎなのでは、と、ツッコミを入れたいものもいたのだが、出来なかった。

  まじめに勉強も、世の中の常識も学んでいなかった馬鹿たちは気が付かなかったようだが、ミリアの出身を知っている者たちは虎の尾を踏みたくはなかったのである。



  その他についての事に関しても、ミリアは見事に看破、時折原因の人物がうつむいたり、悶えたりしたが、きれいさっぱり身の潔白を証明した。


 「‥‥‥そして最後に、一つ重要な事を話しておきましょうか。皇子、そもそも私はこの国の者ではないですし、貴方の婚約者にもなっていませんよ?」
 「‥‥‥は?」


  そのミリアの言葉に、呆然とするポークピ。


 「そ、そんなばかな!?父上がお前の事をわたしの婚約者だと」
 「おそらく違う方でしょう。そうですよね皇帝陛下?」


  にこりと笑みを向けたミリアに、顔を真っ青にして返答を皇帝は言った。

 「そ、その通りだ。ポークピ、お前の本当の婚約者は別にいてな‥‥‥まさかとは思うが、お前の聞き間違いでずっとそう思っていたのか?」
 「え?」
 「お前の婚約者はミリア・フォン・ゼルビスではなく、イリャ・フォン・エルイスだ。まぁ、3日ほど前に彼女からの婚約破棄の訴えがあって、王城の方で処理してお前に伝えたはずだが…‥‥聞いていなかったな」

  その酷い聞き間違え方に、会場はシン‥‥っと静まり返った。


  婚約破棄を皇子は宣言したつもりだが、実は全くの婚約者違い。

  そのうえ、その婚約者から逆に婚約破棄されていたとなると…‥‥もはや喜劇である。


 「そうそう、イリャさんでしたね。彼女は自分に振り向かず、婚約者のいる相手にストーカー行為をしていたあなたにもう愛想が尽き果てて、賠償金もなしでいいからぜひともと言う話だったそうですよ。もう学園で噂でしたけど‥‥都合のいい話しか聞かない馬鹿ですね」


  にっこりと、傷口をえぐり取るかのように追撃するミリア。


  その指摘に、取りまきたちは今さらながら阿呆な行動したことに羞恥し、そしてポークピは‥‥‥


「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇぇぇぇぇ!!このわたしを愚弄するかこのメス豚がぁぁぁぁぁ!!」

  激情し、あっという間にミリアに殴りかかろうと駆け寄るポークピ。


  しかし、その拳が届くことはなかった。


バシィッツ!!

 「なっつ!?」



  ミリアの前に一瞬で人が現れ、その拳を指一本で受け止めた。

 「はぁ‥‥‥激情して人の娘に殴りかかるなんてどれだけの大馬鹿の屑野郎なのか、怒りを通り越してあきれ果てるよ」

  やれやれと言うように肩をすくめ、そして受け止めていないもう片方の手には何やら真っ赤に染まった液体が入った瓶を持っていた。


 「そらっつ、どうぞ」

  そのまま器用に片手でふたを開け、ポークピの口に突っ込んだ。


 「もがっつ!?」

  思わずそのまま後ずさり、中身をポークピは飲み干して…‥‥怒りとは違う赤色に染まった。

 「か、辛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

  そのまま火を吹き出すかのような感じになり、横になってゴロゴロと悶え苦しむポークピ。


 「どうよ、最近生みだされて販売予定の『不審者撃退圧縮激辛君』は?友人のルシスとネリスがわざわざサンプルを送ってきてくれた原液バージョンだぞ」

  その商品名からして、哀れみの目線をポークピへ会場中の全員が向けた。


  そして、皇帝は突如現れた人物に対して、顔を青くしていた。

 「ば、バーステッド王国のゼルビス家当主‥‥‥カグヤ殿」


  その言葉に、会場中の哀れみの目線が、一斉に緊張に走ったものになった。



  バーステッド王国のゼルビス家当主‥‥‥それは、様々な国で恐れられているシグマ家という一族の分家とされており、分家だけど本家並みにとんでもない影響力や戦力を保持すると恐れられている家なのだ。

  その地方にはドラゴンも数多く済みついており、全てがその配下にいるそうなのでうかつに手出しをすれば‥‥‥一夜で国が滅びかねない、とんでもない家なのだ。


  ミリアはその家の出身であり、今この帝国で学んでいたのは単純に国外での学び舎とかを見たかったお言う理由で、やって来たからにすぎないのである。

  そもそも、ミリアの名前にゼルビスがあった時点で気が付くはずなのだが、世間の常識をまともに聞いてもおらず、学んでもいなかったポークピとその取りまきたちは気が付かなかったようだ。


 「お父様、なんでこの場にいるのでしょうか?」
 「ん?愛娘の一人の卒業式と言う晴れ舞台だからな。こっそり見に来ていたんだよ」

  そう言いながらにかっと笑うカグヤに、ミリアは父のその行動にはぁっと溜息を吐いた。


‥‥‥ついでに言うなれば、カグヤには妻が他にもいて、その人たちもこの場に来ていそうなものであったが、この婚約破棄騒動が始まってから皆できちんと行動を起こしていたのである。

 「妻たちも動いているからな。この茶番劇が魔法を各自で容量を分け合って、全世界へ放送されているぐらいかな」

  その爆弾発言に、皇帝は顔を青くした。

 「か、カグヤ殿それは‥‥‥」
 「ああ、あの馬鹿皇子の無能っぷりを知らしめることができただろう?きちんとテロップも魔法で出して、冤罪証明もしているし、うちの優秀な諜報員たちで詳しい解説や馬鹿皇子の所業も全部余すところなく見せているのさ!‥‥‥可愛い娘を有りもしない婚約破棄をして、貶めようとした馬鹿にはなかなかいいだろう?」


  にやりとする笑みを見て、皇帝は恐怖を覚えた。

  やってはいけないようなところに、こともあろうか盛大にポークピとその取りまきたちは地雷を踏み抜き、怒らせたのである。


 「あ、皇子たちの処分は別に俺たちはくださないよ。ま、少なくとももう日の目を見ることはないかな」


  そう軽くいった後に、笑い声をあげるカグヤ。

  少なくとも国を滅ぼされるようなことはなく、ほっとしつつ我が子のこれからの滅亡を考えると、気が重くなる皇帝陛下であった。





  それから数カ月後、馬鹿皇子とその取りまきたちの末路だが、どれも簡潔なものになった。



  まず、宰相の息子のバンガは勘当され、家を継がせられることなく、かといって平民にもされず、ニートのようでありながら一生を飼殺されることになった。だらけようにも激痛が体中に走り、贅沢をしたくとも日にわずかながらの日銭しかもらえないのである。


  宮廷魔導士筆頭の息子デルソンはというと、ストーカーとしての執拗な面もあったせいか、エルベラーン嬢が結婚していたというショックが一番大きかったようで、魔法が一切使えなくなり、力仕事に従事するようになったそうである。今は改心していて、真面目な労働者としての見本になっているのだとか。


  騎士団長の息子のコーリは、騒動の後父親である騎士団長にしごかれまくり、そして男だらけの砦に一般下等兵士として贈られ、貞操の危機が迫っているのだとか。‥‥‥これが一番きついような気がする。


  終始出番がなく、いなかった財務大臣の息子のデボーンだが、実は卒業式の2日前ほどに既に国外へ旅に出ていた。なんでも、この国での怪談話に出た謎の走るご老人に何か感銘を受けたようで、従事するために向かったのだとか‥‥‥




 そして、第1皇子であったポークピだが、王籍を抜かれて平民落ち。

  そのうえさらに、一人の婦女子を貶めようとした名誉棄損罪や、婚約者がいる相手に執拗に迫ったストーカー罪などで罪に問われ、反省の色もなく都合のいいことしか解釈しないので犯罪奴隷生きとなり、その上さらに何故か行く先々で不幸が起こり、疎まれ、そして最終的には偶々通りかかったドラゴンに見境もなく喧嘩を売って、喰われたと言う話もあれば、見世物小屋に売り飛ばされた、四肢を断ち切られ男色の盗賊の慰み者になったなどの末路が伝わっているのだが‥‥‥結局、真相は不明である。





  さらに数カ月後、ミリアはより学ぶために別の国へ赴き、その地で運命の出会いを果たし、数年後には結婚したのであった。
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