憧れの召喚士になれました！！ ～でも、なんか違うような～

プロローグ

‥‥‥かつて、田舎の村で過ごしていた時に、僕は大空を見上げていた。

「うわぁ‥‥‥すごいなぁ、あの召喚士たち」

　空を行くのは、翼を持つ召喚獣と呼ばれるものに乗って飛んでいく、召喚士と言われるような人たち。

　各自に召喚できるモノを利用して大空を行くその姿は、憧れを抱く。


　あの広い大空を、召喚獣にのって飛んでみたら、どんな景色が広がるのだろうか。

　大きな山々も越えて、国を超え、ありとあらゆる景色を見る事が出来るのだろうか。


　それに、空を行くだけではなく地も駆け抜けたり、ここから遠く離れた海ってところも自由に進めるような召喚獣もあるだろうし‥‥‥様々な綺麗なものや面白いものもあるかもしれない。


「でも、戦争とかも行くんだろうなぁ」

　中には戦争へ出向いて戦ったりする話も聞くし、全てが良い事だらけではないことを、僕は知っている。

　でも、そのような事ばかりだとしても、やはり憧れてしまうものなのだ。

　自分の大事な仲間でもあり、家族でもある召喚獣と共に過ごすその生活は、キラキラしているようであり、美しく、楽しそうなのだ。


「‥‥‥絶対に、将来なってやる！！」

　自分の夢を、今この瞬間、僕は心に決めた。

　どんな召喚獣を得て、どの様な召喚士になれるのかはまだ分からないし、そもそも召喚士になれるかもわからない。

　けれども、あの召喚士たちのように、僕もいつか絶対になりたいと、心に強く決めるのであった…‥‥