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222 予定が狂う事もあるけれど
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…‥‥国の方へ献上予定であった元呪われた魔剣、現在解呪された魔剣。
それが、どういう訳か‥‥‥
ピカピカッ!!
「‥‥‥光り輝く発光物になっているんだが。俺、まだ寝ているとかはないよな?」
「いえ、きちんとご主人様は起床されてマス。まだ真夜中ですが‥‥‥」
夜中に起こされたことに関してはまだ良いだろう。
何か重要なことがあっただろうし、無理やりの目覚めであろうとも怒る意味とかはない。
だがしかし、その何かに関して把握しても…‥‥理解が及び切らないことに関しては、起こされてもどうしろと言いたくなってしまう。
「というか、何がどうなっているんだこれ。剣がなんで鎖で絡まれつつも動いているんだよ」
目の前で板に鎖で拘束されつつも、ガタガタ動きピカピカ抗議するように輝く剣を見て、俺はそう問いかける。
「分かるわけがないのじゃ…‥‥儂じゃって、解呪した剣がなんでこうも動くのか、理解できぬ」
「グゲェグゲェ」
「モンスターに似たような類があるのですが、検査してもモンスターに当てはまりまセン」
つまり、正体不明の蠢く剣という事である。全然回答になっていない。
「呪われた魔剣が、解呪されてただの魔剣になったんだったか‥‥‥それでも動くのはおかしいような」
呪われて動いているのであれば、まだ納得できるところはある。モンスターとかでも『呪いの人形』とか『シールドデッド』、『アーマーゴースト』みたいな、モノが呪いで蠢きモンスターと化した例があるらしいからな。あ、でも一番最後の奴は幽霊が憑りついた鎧だったか?
だがしかし、目の前のこの魔剣は呪いは既に解呪済みであり、モンスターと化したわけでもないはずなのだが…‥‥なぜ動くのか。
「というか、滅茶苦茶暴れようとしているというか、拘束されてることに抗議しているように見えるような‥‥‥」
ピカピカ―ッツ!!
っと、俺のそのつぶやきに対して、理解しているのかそうだと言いたげな発光をしてきた。
「あれ?もしかして言葉も理解してないか、この剣?」
「しているようデス」
動いて輝いて、言葉も理解して‥‥‥謎が増えたんだが。
「発光して伝える系で、理解しているなら‥‥‥直接聞いて見たほうが早いか?」
分からないのであれば、その正体不明の発光魔剣に直接聞いた方が早そうである。
とりあえず安全性を考えて、ノイン御手製の防護スーツを着用しつつ、警戒しながら会話を試みることにした。
「あー‥‥、何て言ったら分からないから魔剣とだけ言って伝えるが、理解しているのであれば発光2回、理解してないなら1回で答えてくれないか?」
ピカピカッ!!
どうやら理解してくれたようで、直ぐに指示に従ってくれた。
どうやら話す機会があれば何とか話せそうなので、ひとまずこのままやってみる。
「ではまず単刀直入に利くが、昼間に解呪した魔剣で間違いないよな?」
ピカピカッ!!
「でも自分が何者なのか、細かい部分はわかるか?」
ピカッ!!
‥‥‥即答というべきか、魔剣なのは間違いないようだが、魔剣自身にとっても自分が何者なのかという部分に関しては分からないことがあるようだ。
「正体すらも分からない感じか‥‥‥」
「というか御前様、よく会話を落ち着いて試みようとできるのぅ」
「経験というか、精神がちょっと鍛えられているからな」
今まで散々頓珍漢な目に遭って来たのもあるし、よく考えたら今さら剣が動いて輝いても驚くべきではないのかもしれない。
だって身の回りにいる召喚獣たちの方が、驚きが多いからな。
「まぁ、話を戻すとして…‥‥ある程度は自分自身で制御は可能か?」
ピカピカッ!!
まぁ、その答えは予想していた。
暴れたりできるようだし、ある程度は自分で自分を制御して動いているようだからな‥‥‥‥いや、剣が暴れるのはどうなのかとは思うが。
「制御可能か…‥‥だったら、今から暴れないと約束してくれるのであれば、拘束を解くが大丈夫か?」
ピカピカッ!!
ことばをしっかり理解しているようであり、なおかつ拘束を解いて欲しいのかより一層輝きを増す魔剣。
危険性を考えると本当は拘束を解かないほうが良いとは思うが…‥‥話もゆっくりできなさそうだし、こうやってちょっとずつこちらに慣れてもらった方が良いような気もするからな。
取りあえず何回か確認した後、鎖を解くと…‥‥魔剣はおとなしく剣の柄を下にしてピンっと縦に立った。
柄の方が足のような感じなのかは分からないが、今のところ暴れる様子は無さそうだ。
「しっかりという事を聞いてくれるというか、なんか素直だな…‥‥そう言えば、魔剣としてもまだ生まれたてだっけか?」
考えて見れば、この目の前の魔剣は元々あの微妙な呪い部屋で生まれた存在。
それも、俺たちが入り込んでくるあたりで生まれたばかりだったはずだ。
そう考えると、立派な魔剣の姿をしていても、まだ子供のような可能性もあるし…‥‥子供であれば、そりゃ拘束されたら暴れたくはなるだろう。
「まぁ、ここからあとは、どうやって話を進めるのかが問題になるが‥‥‥‥」
魔剣だとしても蠢く意味が分からないし、そもそもこうやって会話できている時点で剣なのかと考えこんでしまう。
あと、この先どう言う質問をすべきなのかもちょっと分からない。
「拘束を解いて従ってくれるのは良いが…‥‥これ、このまま国へ献上して大丈夫か?」
「大丈夫ではないような気がするのぅ…‥‥」
「グゲェ、グゲェ」
まともに会話できそうな相手だし、このまま渡して大丈夫な物でもないかもしれない。
だって勝手に動ける剣だからな…‥‥このまま国へ押しつけることに成功しても、王城内とかで暴れられたらこっちの首が物理的に危ないかもしれない。
そう考えると‥‥‥‥
「私たちで、このまま保管した方が良いと思われマス」
「やっぱりか?」
「そうじゃろうなぁ‥‥‥これ、目を離すとどうなるのかもわからんし、そもそも魔剣としてどういう剣になっているのかも不明じゃもの」
自立稼働可能、自己意志あり、殺傷性も剣だからそもそもあるし…‥‥放置できないのは確かである。
「あ、そう言えば魔剣、お前はモンスターの類になるのか?」
‥‥‥ピカァ?
そもそもモンスターとかに入るのかと思って尋ねてみたが、魔剣自身も良く分からないようだ。
疑問符を浮かべるような光り方をしつつ、そう回答してくる。
「いっその事、モンスターの類であれば召喚獣にしておいた方が良いかもな…‥‥何かあればすぐに召喚して呼び出せるし、万が一があれば全員で抑え込めるかもしれないからな」
「その方が良いかもしれませんが…‥‥まず、召喚のための契約をできるのでしょうカ?」
それもそうである。それに、召喚獣にできたとしても…‥‥
「何で儂とリリスを見るんじゃ?」
「グゲェ?」
「いや、一抹の不安というべきか、あり得そうな可能性を考えるとな…‥‥」
うん、流石に今度は純粋な魔剣(?)とも言えるだろうし、姿の変化とかは特にないとは思いたい。
というか、元々呪われていた魔剣だけに、召喚獣にできたとしても一層禍々しい外見になる可能性も考えられるのだが…‥‥やってみないと分からないか。
「‥‥‥なら、召喚獣にしてみるか。他の皆は寝ているけど、別に魔剣を召喚獣にできてもいいよな?」
「グゲ」
「まぁ、御前様のその案は断らぬのじゃが‥‥‥アレができるのかという疑問が大きいのじゃ」
「より解析不可能な存在になるのは困りますが‥‥‥でも、その手段は良いかもしれまセン。召喚時に、自分の種族確認ができますからネ」
言われてみればそうである。召喚した際に、自分がどの様な種族なのか、全員把握して言っていたりするし…‥‥あの魔剣も、もしかしたらこれで正体が分かるかもしれない。
発光会話しかできなくて、正体結局不明になりかねない可能性もあるが。
「魔剣、単刀直入に利くが、俺の召喚獣になってみるか?もしかすると、お前の正体がそれで理解できるようになるかもしれないからな」
‥‥‥‥ピカピカッ!!
そう問いかけると、魔剣はしばし考えこんだ後、強い同意をしたのかかなり輝いた。
「それじゃ、やってみるか‥‥‥」
いや、そもそも同意を得たところで召喚のための詠唱とか出てくるのかという疑問もあるが‥‥‥どうやら出てきたので問題ないだろう。
出てくるってことは、魔剣がモンスターの類に入っている可能性も大有りだが…‥‥やってみないことには分からない。
「‥‥‥『来たれ、輝き、声を上げる者よ』」
「『汝は常に、我が元へ、その刃を持って、天にいたらんとする者でもある』」
…‥‥物騒さはちょっとあるが‥‥‥声を上げる者?いや、輝いて声を上げているといえば上げているか。
「『我が命を受け、何もかも斬りつくすがいい、さすれば汝に名を与えん』」
「『さぁ、さぁ、さぁ、顕現せよ、汝に与えし名はルン!!我が元へ来たまえ!!』」
そう詠唱を終えると同時に、いつもの召喚時に現れる魔法陣が輝き‥‥‥‥
ドッカァァァァァアン!!
「どわぁぁぁあぁ!?」
「爆発したのじゃぁぁぁ!?」
「グゲェ!?」
「きゃぁぁ!?」
‥‥‥いつもは煙だとか、そう言うのが出るのに、何故か今回は大爆発が起きた。
爆発でどさくさに紛れて普段聞かないような声が聞こえつつも、ふっ飛ばされてしまう。
かろうじて装備を着ていた分無事だったし、他にいた皆も何とか無事のようだが…‥‥魔法陣があるあたりは、思いっきりいつも以上に煙が激しく出て…‥次の瞬間、煙が渦を巻き始める。
そしてぶわっと一気に拡散すると同時に…‥‥その中心には、先ほどの魔剣が鎮座していた。
いや、違うだろう。剣の装飾がやや変わっている。
刃の部分は何やら波打つような美しい模様が施され、柄の方には蒼く輝く宝石が埋め込まれ、金色で縁取られている。
今回はようやくまともな召喚なのかとちょっと期待したが…‥‥それはすぐに裏切られた。
というのも、その宝石の方からぶしゅっと音がしたかとおもえば煙が噴き出し…‥‥それが人型を取って、地に降り立つ。
容姿的にはまたかと叫びたくはなるが、ちょっと違う美女。
全体的に青色で統一されているようでありつつ、服装はピッチリとしたスーツを着込んだ感じ。
美しいといえば美しいのかもしれないが、人間的ではなく、何処か物としての芸術性に近いような気がする。
そして彼女は剣をその腰の部分にできていたさやに収め込み、こちらに向き直った。
「‥‥‥召喚契約/確認。名前/『ルン』受け取り確認/召喚主様」
カトレアが俺を呼ぶときみたいにちょっと被っているような気がするが、口調が違う。
というか、発光会話から普通に会話かと思えば、なんか口調が硬い。
「種族名/確認。種族『呪いの魔剣』/改め/『インテリジェンスソード』/改め/『剣精霊』」
そう言いつつ、直ぐにボシュっと剣の中に戻り込んだ。
「実体化時間/現在10数秒限度。次回実体化/30分の休息が必要」
そしてすぐに宝石部分の点滅が消えうせ…‥‥ぱたりと、鞘の入った剣のまま床に倒れ伏すのであった。
「…‥‥思った以上に短っ!?」
「どうやら、剣が本体なのはリリスと似たような形のようですが、構造が変わっているようデス」
「グゲェ?」
「なんというか、嵐のように過ぎ去ったというか…‥‥あ、こやつ寝ているだけじゃ。なんか寝息が聞こえるのじゃが」
‥‥‥何と言うか、召喚獣にしたのは良いが…‥‥他の皆とは、また個性が違うな。
というか、先ず種族を聞いてもピンっと来ないのだが…‥‥
「とりあえず、なんか疲れたし、まだ夜だから寝るか…‥‥ノイン、できれば彼女の言っていた種族名などについて、調べることができるなら調べておいてくれ」
「了解デス」
とりあえず、なんか疲労感が出てきたので、寝ることにしたのであった‥‥‥‥朝になったら何事もなかった、ただの夢になってないかなぁ‥‥‥?
それが、どういう訳か‥‥‥
ピカピカッ!!
「‥‥‥光り輝く発光物になっているんだが。俺、まだ寝ているとかはないよな?」
「いえ、きちんとご主人様は起床されてマス。まだ真夜中ですが‥‥‥」
夜中に起こされたことに関してはまだ良いだろう。
何か重要なことがあっただろうし、無理やりの目覚めであろうとも怒る意味とかはない。
だがしかし、その何かに関して把握しても…‥‥理解が及び切らないことに関しては、起こされてもどうしろと言いたくなってしまう。
「というか、何がどうなっているんだこれ。剣がなんで鎖で絡まれつつも動いているんだよ」
目の前で板に鎖で拘束されつつも、ガタガタ動きピカピカ抗議するように輝く剣を見て、俺はそう問いかける。
「分かるわけがないのじゃ…‥‥儂じゃって、解呪した剣がなんでこうも動くのか、理解できぬ」
「グゲェグゲェ」
「モンスターに似たような類があるのですが、検査してもモンスターに当てはまりまセン」
つまり、正体不明の蠢く剣という事である。全然回答になっていない。
「呪われた魔剣が、解呪されてただの魔剣になったんだったか‥‥‥それでも動くのはおかしいような」
呪われて動いているのであれば、まだ納得できるところはある。モンスターとかでも『呪いの人形』とか『シールドデッド』、『アーマーゴースト』みたいな、モノが呪いで蠢きモンスターと化した例があるらしいからな。あ、でも一番最後の奴は幽霊が憑りついた鎧だったか?
だがしかし、目の前のこの魔剣は呪いは既に解呪済みであり、モンスターと化したわけでもないはずなのだが…‥‥なぜ動くのか。
「というか、滅茶苦茶暴れようとしているというか、拘束されてることに抗議しているように見えるような‥‥‥」
ピカピカ―ッツ!!
っと、俺のそのつぶやきに対して、理解しているのかそうだと言いたげな発光をしてきた。
「あれ?もしかして言葉も理解してないか、この剣?」
「しているようデス」
動いて輝いて、言葉も理解して‥‥‥謎が増えたんだが。
「発光して伝える系で、理解しているなら‥‥‥直接聞いて見たほうが早いか?」
分からないのであれば、その正体不明の発光魔剣に直接聞いた方が早そうである。
とりあえず安全性を考えて、ノイン御手製の防護スーツを着用しつつ、警戒しながら会話を試みることにした。
「あー‥‥、何て言ったら分からないから魔剣とだけ言って伝えるが、理解しているのであれば発光2回、理解してないなら1回で答えてくれないか?」
ピカピカッ!!
どうやら理解してくれたようで、直ぐに指示に従ってくれた。
どうやら話す機会があれば何とか話せそうなので、ひとまずこのままやってみる。
「ではまず単刀直入に利くが、昼間に解呪した魔剣で間違いないよな?」
ピカピカッ!!
「でも自分が何者なのか、細かい部分はわかるか?」
ピカッ!!
‥‥‥即答というべきか、魔剣なのは間違いないようだが、魔剣自身にとっても自分が何者なのかという部分に関しては分からないことがあるようだ。
「正体すらも分からない感じか‥‥‥」
「というか御前様、よく会話を落ち着いて試みようとできるのぅ」
「経験というか、精神がちょっと鍛えられているからな」
今まで散々頓珍漢な目に遭って来たのもあるし、よく考えたら今さら剣が動いて輝いても驚くべきではないのかもしれない。
だって身の回りにいる召喚獣たちの方が、驚きが多いからな。
「まぁ、話を戻すとして…‥‥ある程度は自分自身で制御は可能か?」
ピカピカッ!!
まぁ、その答えは予想していた。
暴れたりできるようだし、ある程度は自分で自分を制御して動いているようだからな‥‥‥‥いや、剣が暴れるのはどうなのかとは思うが。
「制御可能か…‥‥だったら、今から暴れないと約束してくれるのであれば、拘束を解くが大丈夫か?」
ピカピカッ!!
ことばをしっかり理解しているようであり、なおかつ拘束を解いて欲しいのかより一層輝きを増す魔剣。
危険性を考えると本当は拘束を解かないほうが良いとは思うが…‥‥話もゆっくりできなさそうだし、こうやってちょっとずつこちらに慣れてもらった方が良いような気もするからな。
取りあえず何回か確認した後、鎖を解くと…‥‥魔剣はおとなしく剣の柄を下にしてピンっと縦に立った。
柄の方が足のような感じなのかは分からないが、今のところ暴れる様子は無さそうだ。
「しっかりという事を聞いてくれるというか、なんか素直だな…‥‥そう言えば、魔剣としてもまだ生まれたてだっけか?」
考えて見れば、この目の前の魔剣は元々あの微妙な呪い部屋で生まれた存在。
それも、俺たちが入り込んでくるあたりで生まれたばかりだったはずだ。
そう考えると、立派な魔剣の姿をしていても、まだ子供のような可能性もあるし…‥‥子供であれば、そりゃ拘束されたら暴れたくはなるだろう。
「まぁ、ここからあとは、どうやって話を進めるのかが問題になるが‥‥‥‥」
魔剣だとしても蠢く意味が分からないし、そもそもこうやって会話できている時点で剣なのかと考えこんでしまう。
あと、この先どう言う質問をすべきなのかもちょっと分からない。
「拘束を解いて従ってくれるのは良いが…‥‥これ、このまま国へ献上して大丈夫か?」
「大丈夫ではないような気がするのぅ…‥‥」
「グゲェ、グゲェ」
まともに会話できそうな相手だし、このまま渡して大丈夫な物でもないかもしれない。
だって勝手に動ける剣だからな…‥‥このまま国へ押しつけることに成功しても、王城内とかで暴れられたらこっちの首が物理的に危ないかもしれない。
そう考えると‥‥‥‥
「私たちで、このまま保管した方が良いと思われマス」
「やっぱりか?」
「そうじゃろうなぁ‥‥‥これ、目を離すとどうなるのかもわからんし、そもそも魔剣としてどういう剣になっているのかも不明じゃもの」
自立稼働可能、自己意志あり、殺傷性も剣だからそもそもあるし…‥‥放置できないのは確かである。
「あ、そう言えば魔剣、お前はモンスターの類になるのか?」
‥‥‥ピカァ?
そもそもモンスターとかに入るのかと思って尋ねてみたが、魔剣自身も良く分からないようだ。
疑問符を浮かべるような光り方をしつつ、そう回答してくる。
「いっその事、モンスターの類であれば召喚獣にしておいた方が良いかもな…‥‥何かあればすぐに召喚して呼び出せるし、万が一があれば全員で抑え込めるかもしれないからな」
「その方が良いかもしれませんが…‥‥まず、召喚のための契約をできるのでしょうカ?」
それもそうである。それに、召喚獣にできたとしても…‥‥
「何で儂とリリスを見るんじゃ?」
「グゲェ?」
「いや、一抹の不安というべきか、あり得そうな可能性を考えるとな…‥‥」
うん、流石に今度は純粋な魔剣(?)とも言えるだろうし、姿の変化とかは特にないとは思いたい。
というか、元々呪われていた魔剣だけに、召喚獣にできたとしても一層禍々しい外見になる可能性も考えられるのだが…‥‥やってみないと分からないか。
「‥‥‥なら、召喚獣にしてみるか。他の皆は寝ているけど、別に魔剣を召喚獣にできてもいいよな?」
「グゲ」
「まぁ、御前様のその案は断らぬのじゃが‥‥‥アレができるのかという疑問が大きいのじゃ」
「より解析不可能な存在になるのは困りますが‥‥‥でも、その手段は良いかもしれまセン。召喚時に、自分の種族確認ができますからネ」
言われてみればそうである。召喚した際に、自分がどの様な種族なのか、全員把握して言っていたりするし…‥‥あの魔剣も、もしかしたらこれで正体が分かるかもしれない。
発光会話しかできなくて、正体結局不明になりかねない可能性もあるが。
「魔剣、単刀直入に利くが、俺の召喚獣になってみるか?もしかすると、お前の正体がそれで理解できるようになるかもしれないからな」
‥‥‥‥ピカピカッ!!
そう問いかけると、魔剣はしばし考えこんだ後、強い同意をしたのかかなり輝いた。
「それじゃ、やってみるか‥‥‥」
いや、そもそも同意を得たところで召喚のための詠唱とか出てくるのかという疑問もあるが‥‥‥どうやら出てきたので問題ないだろう。
出てくるってことは、魔剣がモンスターの類に入っている可能性も大有りだが…‥‥やってみないことには分からない。
「‥‥‥『来たれ、輝き、声を上げる者よ』」
「『汝は常に、我が元へ、その刃を持って、天にいたらんとする者でもある』」
…‥‥物騒さはちょっとあるが‥‥‥声を上げる者?いや、輝いて声を上げているといえば上げているか。
「『我が命を受け、何もかも斬りつくすがいい、さすれば汝に名を与えん』」
「『さぁ、さぁ、さぁ、顕現せよ、汝に与えし名はルン!!我が元へ来たまえ!!』」
そう詠唱を終えると同時に、いつもの召喚時に現れる魔法陣が輝き‥‥‥‥
ドッカァァァァァアン!!
「どわぁぁぁあぁ!?」
「爆発したのじゃぁぁぁ!?」
「グゲェ!?」
「きゃぁぁ!?」
‥‥‥いつもは煙だとか、そう言うのが出るのに、何故か今回は大爆発が起きた。
爆発でどさくさに紛れて普段聞かないような声が聞こえつつも、ふっ飛ばされてしまう。
かろうじて装備を着ていた分無事だったし、他にいた皆も何とか無事のようだが…‥‥魔法陣があるあたりは、思いっきりいつも以上に煙が激しく出て…‥次の瞬間、煙が渦を巻き始める。
そしてぶわっと一気に拡散すると同時に…‥‥その中心には、先ほどの魔剣が鎮座していた。
いや、違うだろう。剣の装飾がやや変わっている。
刃の部分は何やら波打つような美しい模様が施され、柄の方には蒼く輝く宝石が埋め込まれ、金色で縁取られている。
今回はようやくまともな召喚なのかとちょっと期待したが…‥‥それはすぐに裏切られた。
というのも、その宝石の方からぶしゅっと音がしたかとおもえば煙が噴き出し…‥‥それが人型を取って、地に降り立つ。
容姿的にはまたかと叫びたくはなるが、ちょっと違う美女。
全体的に青色で統一されているようでありつつ、服装はピッチリとしたスーツを着込んだ感じ。
美しいといえば美しいのかもしれないが、人間的ではなく、何処か物としての芸術性に近いような気がする。
そして彼女は剣をその腰の部分にできていたさやに収め込み、こちらに向き直った。
「‥‥‥召喚契約/確認。名前/『ルン』受け取り確認/召喚主様」
カトレアが俺を呼ぶときみたいにちょっと被っているような気がするが、口調が違う。
というか、発光会話から普通に会話かと思えば、なんか口調が硬い。
「種族名/確認。種族『呪いの魔剣』/改め/『インテリジェンスソード』/改め/『剣精霊』」
そう言いつつ、直ぐにボシュっと剣の中に戻り込んだ。
「実体化時間/現在10数秒限度。次回実体化/30分の休息が必要」
そしてすぐに宝石部分の点滅が消えうせ…‥‥ぱたりと、鞘の入った剣のまま床に倒れ伏すのであった。
「…‥‥思った以上に短っ!?」
「どうやら、剣が本体なのはリリスと似たような形のようですが、構造が変わっているようデス」
「グゲェ?」
「なんというか、嵐のように過ぎ去ったというか…‥‥あ、こやつ寝ているだけじゃ。なんか寝息が聞こえるのじゃが」
‥‥‥何と言うか、召喚獣にしたのは良いが…‥‥他の皆とは、また個性が違うな。
というか、先ず種族を聞いてもピンっと来ないのだが…‥‥
「とりあえず、なんか疲れたし、まだ夜だから寝るか…‥‥ノイン、できれば彼女の言っていた種族名などについて、調べることができるなら調べておいてくれ」
「了解デス」
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