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250 ある程度の想定でも抜け穴はどこにでも存在しており
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‥‥‥神聖国内には、数多くの神へ祈りを捧げたり、懺悔を述べたり、あるいは日々の報告をするための神殿が存在している。
そして、それらの神殿をまとめ上げたような大神殿もいくつか存在しており、その中でも‥‥‥‥
「‥‥‥神聖国内の、一番荘厳なこの神殿にゼネの妹たちがいるのか?」
「いるじゃろうなぁ‥‥‥ここ、トップ専用の神殿の方にな」
目の前にそびえたつのは、神殿の中でも目立つひときわ装飾が細かに施されている大神殿。
外壁には美しい絵画やそれらを立体的に表現したかのような石像などが飾られているのだが…‥‥こんなもの、去年は見かけなかったような気がする。
「というか、あの石像のいくつかがゼネさんに似ているのニャけど」
「新築の神殿のようですけれども、既に何となくここが本拠地なのかと納得しそうですよ」
…‥‥どうやら去年の夏の一件以降に新たに作られた大神殿のようだが、いたるところにある石像や絵画の一部にゼネに似た姿のものが多く飾られている。
他人の空似だと思いたかったのだが…‥神聖国内で生まれて仕えていた聖女の肖像画もいくつか飾られているのに…‥‥
「‥‥‥これが、生前のゼネの肖像画なんだろうけれど‥‥‥明らかにこれだけすごく豪勢に飾られているよな」
「‥‥‥儂としては、こういうのは残してほしくなかったのじゃが」
内部に入ると長い廊下があったのだが、その廊下の一角に、物凄く大きく描かれた聖女の肖像画があり、物凄く目立っていた。
しかも、その肖像画はどうやら生前のゼネの姿のようだが…‥‥服装は違うとはいえ、彼女であるというのが良く分かる。
「しかしのぅ、確か儂が処刑された時に全部燃やしてやったぜとか言ったやつがいたはずじゃが…?」
「ああ、そう言えば元は処刑された聖女だっけ?」
たまに忘れそうになるのだが、ゼネは元々この神聖国の大腐敗時代に冤罪で処刑された聖女。
冤罪があるという事は、その冤罪をかけるような輩がいたわけで‥‥‥その輩の一人が、処刑前に彼女にそう話したのだとか。
「まぁ、多分全部は無理だったのじゃろうなぁ。当時の時点で妹たちはぶっ飛んだ思考をしておったし、儂のものを収集しまくって‥‥‥その秘蔵品の一つが、これな気がするのじゃよ」
何か時に喰わないやつに対して、その痕跡を残させないようにする輩もいる。
だがしかし、ゼネに対してその行為を行おうとした相手で有ろうとも、当時から既にウルトラシスコン狂愛と化していたらしい者たちの前には意味をなさなかったようだ。
…‥‥でも、そうなると気になる点もある。
あれだけトラウマを残すようなレベルの輩が、ゼネの処刑に黙っているわけもないだろうし、そうなる前に未然防ぐことができたかもしれない。
それなのに、執行されたという事実があるのだ。
「とはいえ、昔は昔で情報収集手段も結構限られておったし‥‥‥何かと妨害する輩も多く、力不足な事もあったのじゃろう。油断したその隙を突かれて、結果として儂が処刑されたのじゃろうなぁ」
「もしやその反動で、より一層ヤヴァイ集団になったんじゃ?」
その可能性も無きにそもあらずというかなんというか…‥‥何にしても放置できない集団だろう。
取りあえず、ここでどうにか潰して今後このようなことがないようにしたい。
そう思いつつ、俺たちは先へ進んだが‥‥‥ちょっとした問題が起きた。
「…‥‥奥の方にいると思って進むのは良いけど‥‥‥なんか濃いな」
「濃いというよりも、狂気が詰まっていると言えないかニャ?」
ルナティアがそう返答し、納得する。
というのも、この大神殿…‥‥明らかにゼネの妹たちの本拠地なのは目に見て分かるようになってきたが、その分かる品々が酷い。
今はまだ夜中であり、明け方までまだ時間があるが暗く‥‥‥それでも、ろうそくや魔道具でライトアップされているのが目に見えるのだが‥‥‥‥
「ゼネの石像に、色々と付け加えている肖像画、台座に置かれた聖女雑誌‥‥‥」
「本かと思えば中身がドロドロの愛でゼネをありありと思わせるような小説」
「本人しか見えない胸像に模型、絶対取らないポーズに着ない服装に‥‥‥」
「‥‥‥新手の精神拷問かのぅ」
「なんというか、俺たちの方もこの狂愛ぶりに恐怖しか感じないのだが」
‥‥‥見え過ぎると困る物も多い。
ストーカーの部屋というか、拗らせたヤンデレの人の部屋というか、あるいはそれらを全て混ぜ合わせた博物館というべきか‥‥‥神殿なのに祭っているのが神ではなくゼネだが、信奉者が邪神にしか思えない感じしかしない。
精神的に狂愛の恐怖でゴリゴリと削られるような気がしつつも…‥‥ようやく俺たちは最奥部の部屋前にたどり着いた。
「生命反応確認‥‥‥データ一致。以前遭遇した狂愛の怪物一味もといゼネの妹方と確認しまシタ」
ぴこぴことアホ毛を動かし、ノインがそう報告してくる。
ここまでの道のりがやけに静かではあったが、外での騒ぎが伝わっていないはずがない。
そもそも、あの空間に閉じ込めるような行為をした輩が、脱出に気が付かずに行動を起こさないものだろうか?いや、違うだろう。
何か手段をもって待ち構えている可能性の方が大きいが‥‥‥先手必勝で一斉攻撃を考えても、直ぐにできない可能性もある。
何しろ、あの空間自体ノインたちの攻撃に対しての耐性などが存在していたし、この扉の先で耐えうるだけの防壁を張っている可能性もある。
「どうしたものかと言いたいが…‥‥突撃しかないか」
真正面から向かうのは愚策と言われるかもしれないが、どの様な手段をとっても無駄な気しかしないし、この方法がむしろ一番最善かもしれない。
ならいっその事、このまま扉を開け、中に入り込めばいいだけの話だろう。
「万が一のために、装備をしておきましょウ」
「というか、しないと恐怖しかないからなぁ…‥‥」
組織フェイスマスクから技術も強奪しているようだし、それらに対応できる状態にした方が良い。
洗脳の道具だとか、そういうのを使ってこないともいえないし、対策は十分にすべきだという事で、もう頭の前にしている。
念のためにルナティアたちもしているし、ノインたちもやっているし、一応万全。
あとは、相手がどう出るか次第だし…‥‥ここはもう、腹をくくろう。
「それじゃ、入るぞ」
扉を開き、俺たちは中へ入る。
中に入って見渡せば、そこは会議室のような造りになっており…‥‥部屋の奥の方に、上から明かりが照らされていた。
そして、その明りの下には‥‥‥
「‥‥‥ふふふ、ようこそ、お姉様とその他の方々」
ニヤリと笑みを浮かべたゼネの妹と、その背後には多くのその仲間たちが待ち受けていたのであった…‥‥
そして、それらの神殿をまとめ上げたような大神殿もいくつか存在しており、その中でも‥‥‥‥
「‥‥‥神聖国内の、一番荘厳なこの神殿にゼネの妹たちがいるのか?」
「いるじゃろうなぁ‥‥‥ここ、トップ専用の神殿の方にな」
目の前にそびえたつのは、神殿の中でも目立つひときわ装飾が細かに施されている大神殿。
外壁には美しい絵画やそれらを立体的に表現したかのような石像などが飾られているのだが…‥‥こんなもの、去年は見かけなかったような気がする。
「というか、あの石像のいくつかがゼネさんに似ているのニャけど」
「新築の神殿のようですけれども、既に何となくここが本拠地なのかと納得しそうですよ」
…‥‥どうやら去年の夏の一件以降に新たに作られた大神殿のようだが、いたるところにある石像や絵画の一部にゼネに似た姿のものが多く飾られている。
他人の空似だと思いたかったのだが…‥神聖国内で生まれて仕えていた聖女の肖像画もいくつか飾られているのに…‥‥
「‥‥‥これが、生前のゼネの肖像画なんだろうけれど‥‥‥明らかにこれだけすごく豪勢に飾られているよな」
「‥‥‥儂としては、こういうのは残してほしくなかったのじゃが」
内部に入ると長い廊下があったのだが、その廊下の一角に、物凄く大きく描かれた聖女の肖像画があり、物凄く目立っていた。
しかも、その肖像画はどうやら生前のゼネの姿のようだが…‥‥服装は違うとはいえ、彼女であるというのが良く分かる。
「しかしのぅ、確か儂が処刑された時に全部燃やしてやったぜとか言ったやつがいたはずじゃが…?」
「ああ、そう言えば元は処刑された聖女だっけ?」
たまに忘れそうになるのだが、ゼネは元々この神聖国の大腐敗時代に冤罪で処刑された聖女。
冤罪があるという事は、その冤罪をかけるような輩がいたわけで‥‥‥その輩の一人が、処刑前に彼女にそう話したのだとか。
「まぁ、多分全部は無理だったのじゃろうなぁ。当時の時点で妹たちはぶっ飛んだ思考をしておったし、儂のものを収集しまくって‥‥‥その秘蔵品の一つが、これな気がするのじゃよ」
何か時に喰わないやつに対して、その痕跡を残させないようにする輩もいる。
だがしかし、ゼネに対してその行為を行おうとした相手で有ろうとも、当時から既にウルトラシスコン狂愛と化していたらしい者たちの前には意味をなさなかったようだ。
…‥‥でも、そうなると気になる点もある。
あれだけトラウマを残すようなレベルの輩が、ゼネの処刑に黙っているわけもないだろうし、そうなる前に未然防ぐことができたかもしれない。
それなのに、執行されたという事実があるのだ。
「とはいえ、昔は昔で情報収集手段も結構限られておったし‥‥‥何かと妨害する輩も多く、力不足な事もあったのじゃろう。油断したその隙を突かれて、結果として儂が処刑されたのじゃろうなぁ」
「もしやその反動で、より一層ヤヴァイ集団になったんじゃ?」
その可能性も無きにそもあらずというかなんというか…‥‥何にしても放置できない集団だろう。
取りあえず、ここでどうにか潰して今後このようなことがないようにしたい。
そう思いつつ、俺たちは先へ進んだが‥‥‥ちょっとした問題が起きた。
「…‥‥奥の方にいると思って進むのは良いけど‥‥‥なんか濃いな」
「濃いというよりも、狂気が詰まっていると言えないかニャ?」
ルナティアがそう返答し、納得する。
というのも、この大神殿…‥‥明らかにゼネの妹たちの本拠地なのは目に見て分かるようになってきたが、その分かる品々が酷い。
今はまだ夜中であり、明け方までまだ時間があるが暗く‥‥‥それでも、ろうそくや魔道具でライトアップされているのが目に見えるのだが‥‥‥‥
「ゼネの石像に、色々と付け加えている肖像画、台座に置かれた聖女雑誌‥‥‥」
「本かと思えば中身がドロドロの愛でゼネをありありと思わせるような小説」
「本人しか見えない胸像に模型、絶対取らないポーズに着ない服装に‥‥‥」
「‥‥‥新手の精神拷問かのぅ」
「なんというか、俺たちの方もこの狂愛ぶりに恐怖しか感じないのだが」
‥‥‥見え過ぎると困る物も多い。
ストーカーの部屋というか、拗らせたヤンデレの人の部屋というか、あるいはそれらを全て混ぜ合わせた博物館というべきか‥‥‥神殿なのに祭っているのが神ではなくゼネだが、信奉者が邪神にしか思えない感じしかしない。
精神的に狂愛の恐怖でゴリゴリと削られるような気がしつつも…‥‥ようやく俺たちは最奥部の部屋前にたどり着いた。
「生命反応確認‥‥‥データ一致。以前遭遇した狂愛の怪物一味もといゼネの妹方と確認しまシタ」
ぴこぴことアホ毛を動かし、ノインがそう報告してくる。
ここまでの道のりがやけに静かではあったが、外での騒ぎが伝わっていないはずがない。
そもそも、あの空間に閉じ込めるような行為をした輩が、脱出に気が付かずに行動を起こさないものだろうか?いや、違うだろう。
何か手段をもって待ち構えている可能性の方が大きいが‥‥‥先手必勝で一斉攻撃を考えても、直ぐにできない可能性もある。
何しろ、あの空間自体ノインたちの攻撃に対しての耐性などが存在していたし、この扉の先で耐えうるだけの防壁を張っている可能性もある。
「どうしたものかと言いたいが…‥‥突撃しかないか」
真正面から向かうのは愚策と言われるかもしれないが、どの様な手段をとっても無駄な気しかしないし、この方法がむしろ一番最善かもしれない。
ならいっその事、このまま扉を開け、中に入り込めばいいだけの話だろう。
「万が一のために、装備をしておきましょウ」
「というか、しないと恐怖しかないからなぁ…‥‥」
組織フェイスマスクから技術も強奪しているようだし、それらに対応できる状態にした方が良い。
洗脳の道具だとか、そういうのを使ってこないともいえないし、対策は十分にすべきだという事で、もう頭の前にしている。
念のためにルナティアたちもしているし、ノインたちもやっているし、一応万全。
あとは、相手がどう出るか次第だし…‥‥ここはもう、腹をくくろう。
「それじゃ、入るぞ」
扉を開き、俺たちは中へ入る。
中に入って見渡せば、そこは会議室のような造りになっており…‥‥部屋の奥の方に、上から明かりが照らされていた。
そして、その明りの下には‥‥‥
「‥‥‥ふふふ、ようこそ、お姉様とその他の方々」
ニヤリと笑みを浮かべたゼネの妹と、その背後には多くのその仲間たちが待ち受けていたのであった…‥‥
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