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255 長かった気もするが短くもあり
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‥‥‥ざざーん、ざざーんっと波音が鳴り、太陽の光で暑く思うも海風が心地よい涼しさを運び、不快感はない。
潮風が鼻腔をくすぐり、今まさにこの時期真っ盛りと思えるような雰囲気。
そう、ようやく海へとたどり着いたのだ!!
「まぁ、半日しか遊べないけどな…‥‥」
「後日丸々一日遊べるからいいんじゃないか?」
俺のつぶやきに対して、悪友であるバルンがそう答えるが、一応気にするところではある。
それでもまぁ、遊べる日があるというのは良い物なのだが‥‥‥‥
「‥‥‥バルン、痛み止めでも塗っておくか?」
「ああ、あるならくれ」
適正学園臨海合宿初日は、到着日半日は遊べるのだが…‥‥遊ぶときは海だけあって、当然というかのように全員水着に着替える。
だがしかし、どうも着替え現場を覗こうとする輩はいるらしく‥‥‥‥
「…‥‥お前も命がけというか、それ海に入って大丈夫なのか?焼き立てのパンのようにふっくらと腫れあがっているんだが」
「はっはっはっは、桃源郷を見ようとした代償としてはこの程度軽いぐらいだ!!」
びしっと指を立て、堂々とバルンはそう叫ぶがどう見てもカッコ悪いようにしか思えない。
まぁ、軽いと言えば軽いんだろうなぁ…‥‥あっちの方では焼けていたり、切れていたり、搬送されていたりするからな…‥‥職業に武闘家の女子もいるが、騎士とか錬金術師、薬師などの女子もいるせいで、薬品や剣が飛び交うらしく、下手すれば重傷者が続出しかねない。
というか、去年はそこまででも無かったとは思うのだが‥‥‥あ、いや、それなりにいたか。そこまで気にするほどでもなかったかもしれない。
あと、ついでに女性陣に紛れてノインたちも水着に着替えており、彼女達の覗きの方はもっと悲惨なことになっているようだが、その詳細は分からない。
というのも、あまりにも見せられない状況となり過ぎたようで、ノインがわざわざ「モザイク発生装置」とやらで片づけたのだが…‥‥息の根がまだあるから良いか。所々に染みとか破片とかある気がするが、モザイクだから何なのか分からないからな。
とにもかくにも、それなりの犠牲が出るのは分かっているが、それでも女性陣の魅力はすさまじいらしい。
というか、特に俺の召喚獣であるノインたちが美女でもあるせいか、そっちの方で魅せられて惹かれて犠牲になってというコンボが生じているようだ。
そんな犠牲が生じつつ、風や海に流されていく覗き魔を傍観すること数分ほど。
どうやら着替えも終え、彼女達が女子更衣室方面から飛び出してきた。
「ようやくこれで海に飛び込めるぜ!!」
「飛び込むより海風で空に舞い上がるでござるよー!!」
最初に飛び出してきて、意気揚々と海と空に向かったのはティアとルビー。
着ているのはそれぞれ真っ青な競泳用に使用されるピッチリとした水着のようだが、ティアの脚部が既にサメのものに変化しており、そのまま勢いよく地面にたたきつけて宙に舞い、華麗に海の中へ…‥
ドッバァァァァン!!
「‥‥‥なんか今、明かにアウトな入り方をしたような」
「腹から行ったぞあいつ…‥‥あ、浮いた」
…‥‥元ハイガドロンというか、サメのモンスターである彼女なのに何故あんなことを‥‥‥っと、それでもダメージはそこまでもなかったのか、直ぐに元気よく泳ぎ出した。
「うわぁ、あんな飛込方、それでも泳げるってすごい」
「海のモンスターだけに、慣れていると思いますわ」
続けてやってきたのは、アナスタシアにカトレア。
アナスタシアの方は白いフリルのついたビキニであり、カトレアの方は緑色のクロスホルダータイプのビキニ。
それぞれ優雅に浜辺に来つつ、木の根や氷で椅子を作り上げて腰を掛ける。
泳ぐよりも、まずはゆったりと休む方を優先したようだ。
「泳ぐのもいいかもしれないが、まずは駆け抜けた方が面白そうだな」
「そうでありんすかねぇ?まぁ、わっちは酒に換えないように気を遣いつつ、海の方を泳ぐとするでありんすかねぇ」
その後に来たのはレイアにリザであり、前者はピッチリとしたセパレートタイプで、後者も同じタイプだが…‥‥
「…‥‥二人とも、あれ大丈夫かな?なんかビンっと張っているような‥‥‥」
「現状、大丈夫だとは思われますよご主人様」
「っと、ノインか」
つぶやいたときには、いつの間にか後ろにノインが立っていた。
彼女の場合は…‥‥
「あれ?水着着ているけどスカートはそのまま?」
「短めですが、これ一つで海辺のメイド服なのデス」
黒いビキニを着つつ、メイド服のスカート‥‥‥ただしいつものメイド服のものよりもはるかに短いミニスカート。
とはいえ、ただの布地ではなく水着と同じ素材で出来ており、しっかりと水中でも水分を含まずにひらひらと舞えるようにしているのだとか。
…‥‥メイド服へのこだわりなんだろうけど、メイド水着ってもはや何だろうか。メイドの定義とは何かに加えて、メイド服の定義とはどういうものなのか分からなくなった気がするな。
「グゲェグ!!」
「着替え/そもそも必要なし」
っと、ついでにリリスとルンもやって来たが…‥‥リリスの方はパレオタイプのピンクの水着でまとめているが、ルンだけは剣のまま。
そもそも剣精霊である彼女の場合、人の姿のような実体化は時間制限があるので特に着替える必要もないようだ。
とはいえ、一応それなりに水着は用意しているそうなので、実体化時には見せるらしい。
「あとは、ゼネだが…‥‥」
「彼女でしたら、ちょっと現在周辺を探査中デス」
「なんでだ?」
「ゼネの妹方の記憶を覗いた際に、隠し撮影魔道具が海岸に大量設置された情報を得たようでして‥‥‥その除去作業を行っているようデス」
‥‥‥一応、今後の方に関わることが無いらしいゼネの妹たちらしいが、こういう道具を放置しておくわけにもいかないので、着替えたらさっさと片付けるために動いたらしい。
直ぐに戻ってきたが、彼女はワンピースタイプの水着を着ていたが…‥‥その背後に袋詰めされた大量のガラクタについてはツッコミを入れないでおこう。
「っと、ここにいたのかニャ、ディー!」
「ちょうど今、着替え終わってきたのですよ!」
ツッコミを放棄した当たりで、ルナティアとアリスの二人が俺たちを見つけて駆け寄って来た。
ルナティアの方は猫獣人なのに虎柄のワンピースタイプの水着で、アリスの方はセパレートの水着。
というか、二人そろって来ているのは良いが…‥‥
「そう言えば、王子たちの方を見ないような‥‥‥」
「生徒会長たちでしたら、別方面へ向かいまシタ」
ノインいわく、どうやら生徒会長たちは、この時期になると留学先から戻ってくる第3王子と第1王女の迎えに行ったらしい。
とはいえ、そちらの方は昨年とは違って真っ直ぐ海へ向かっていたわけではなく、道中の宿泊施設に寄っているそうなので、ここに戻ってくるのは最終日になりそうなのだとか。
「そういうこともあるか…‥‥まぁ、気にせずに遊んだ方が良いか」
せっかくの海だし、この貴重な遊ぶ時間を無駄にするのはもったいない。
流石に去年のようなゲイザーとかは再び来襲してくるわけもないだろうし、今をとにかく楽しまなくてはいけないだろう。
「ところで、ルナティア、アリス。なんか二人ともちょっと暗い顔してないか?」
「え?ああ、そこまでの事でもないニャ」
「ちょっと、現実的にというものを‥‥‥いえ、でもわたくしはわたくしということで自己解決しましたよ」
ふと気が付いたので尋ねたが、二人とも何事もないように首を振った。
ただその目線の先が、レイアとかカトレアの方に向いていたが‥‥‥何となくそこで、俺は口に出してはいけない類だと悟った。
まぁ、悟ってもそう口に出すような馬鹿は流石にい、
「ああ、二人ともあの脅威の格差で落ち込んでんのか?確かにドーンっとストーンっとしている感じだと、差があり過、」
…‥‥馬鹿はいたようだ。
というか、先ほどの女子更衣室での覗きの制裁ダメージ故か、ちょっと頭が緩んでいたのだろうか。
バルンがその言ってはいけなさそうな話題をズバッと言ったが、それを最後まで言い切ることはなかった。
「‥‥‥人間頭スイカ割り、見たくもなかったなぁ」
「割とパッカーンって行きましたネ」
去年のゲイザー騒動故か、浜辺に作られた医療施設。
そこの搬送されていくバルンを見送ったが…‥‥自業自得とはこの事かと学ばせてもらった。
何にしても、気にせずに楽しもうかな…‥‥‥赤くなった浜辺は洗っておこう。
…‥‥赤い浜辺をディーたちが掃除し、遊び始めた丁度その頃。
はるか沖合の方ではとある船が漂っていた。
「‥‥‥‥ぬぅ、陸地があればそこに人があり、‥‥‥そこでどうにかならないだろうか?」
「あったとしても、直ぐ近くに治せるところがあるかは不安ですが‥‥‥放置できない問題でやんすしね」
望遠鏡を使って周囲を探りつつ、一生懸命陸地を捜す彼ら。
色々な事情があって海に出ている者たちだが、今とある問題を抱えていた。
「海に落として亡き者に…‥‥とかは流石に無理だ。どうにかして治さなければ物理的に首が危ないし」
「そもそも、そんな判断すらできないような‥‥‥ああ、陸地、陸地はどこでやんすかぁぁぁぁ!!」
叫びつつも、風任せで船は漂い、漂流していく。
例え辿り着いたとしても、時間はそこまでないだろうし、彼らは奇跡を願うのみ。
本当に奇跡があるのかどうかはともかく、彼らは陸地をまずは優先して探すのであった‥‥‥‥
潮風が鼻腔をくすぐり、今まさにこの時期真っ盛りと思えるような雰囲気。
そう、ようやく海へとたどり着いたのだ!!
「まぁ、半日しか遊べないけどな…‥‥」
「後日丸々一日遊べるからいいんじゃないか?」
俺のつぶやきに対して、悪友であるバルンがそう答えるが、一応気にするところではある。
それでもまぁ、遊べる日があるというのは良い物なのだが‥‥‥‥
「‥‥‥バルン、痛み止めでも塗っておくか?」
「ああ、あるならくれ」
適正学園臨海合宿初日は、到着日半日は遊べるのだが…‥‥遊ぶときは海だけあって、当然というかのように全員水着に着替える。
だがしかし、どうも着替え現場を覗こうとする輩はいるらしく‥‥‥‥
「…‥‥お前も命がけというか、それ海に入って大丈夫なのか?焼き立てのパンのようにふっくらと腫れあがっているんだが」
「はっはっはっは、桃源郷を見ようとした代償としてはこの程度軽いぐらいだ!!」
びしっと指を立て、堂々とバルンはそう叫ぶがどう見てもカッコ悪いようにしか思えない。
まぁ、軽いと言えば軽いんだろうなぁ…‥‥あっちの方では焼けていたり、切れていたり、搬送されていたりするからな…‥‥職業に武闘家の女子もいるが、騎士とか錬金術師、薬師などの女子もいるせいで、薬品や剣が飛び交うらしく、下手すれば重傷者が続出しかねない。
というか、去年はそこまででも無かったとは思うのだが‥‥‥あ、いや、それなりにいたか。そこまで気にするほどでもなかったかもしれない。
あと、ついでに女性陣に紛れてノインたちも水着に着替えており、彼女達の覗きの方はもっと悲惨なことになっているようだが、その詳細は分からない。
というのも、あまりにも見せられない状況となり過ぎたようで、ノインがわざわざ「モザイク発生装置」とやらで片づけたのだが…‥‥息の根がまだあるから良いか。所々に染みとか破片とかある気がするが、モザイクだから何なのか分からないからな。
とにもかくにも、それなりの犠牲が出るのは分かっているが、それでも女性陣の魅力はすさまじいらしい。
というか、特に俺の召喚獣であるノインたちが美女でもあるせいか、そっちの方で魅せられて惹かれて犠牲になってというコンボが生じているようだ。
そんな犠牲が生じつつ、風や海に流されていく覗き魔を傍観すること数分ほど。
どうやら着替えも終え、彼女達が女子更衣室方面から飛び出してきた。
「ようやくこれで海に飛び込めるぜ!!」
「飛び込むより海風で空に舞い上がるでござるよー!!」
最初に飛び出してきて、意気揚々と海と空に向かったのはティアとルビー。
着ているのはそれぞれ真っ青な競泳用に使用されるピッチリとした水着のようだが、ティアの脚部が既にサメのものに変化しており、そのまま勢いよく地面にたたきつけて宙に舞い、華麗に海の中へ…‥
ドッバァァァァン!!
「‥‥‥なんか今、明かにアウトな入り方をしたような」
「腹から行ったぞあいつ…‥‥あ、浮いた」
…‥‥元ハイガドロンというか、サメのモンスターである彼女なのに何故あんなことを‥‥‥っと、それでもダメージはそこまでもなかったのか、直ぐに元気よく泳ぎ出した。
「うわぁ、あんな飛込方、それでも泳げるってすごい」
「海のモンスターだけに、慣れていると思いますわ」
続けてやってきたのは、アナスタシアにカトレア。
アナスタシアの方は白いフリルのついたビキニであり、カトレアの方は緑色のクロスホルダータイプのビキニ。
それぞれ優雅に浜辺に来つつ、木の根や氷で椅子を作り上げて腰を掛ける。
泳ぐよりも、まずはゆったりと休む方を優先したようだ。
「泳ぐのもいいかもしれないが、まずは駆け抜けた方が面白そうだな」
「そうでありんすかねぇ?まぁ、わっちは酒に換えないように気を遣いつつ、海の方を泳ぐとするでありんすかねぇ」
その後に来たのはレイアにリザであり、前者はピッチリとしたセパレートタイプで、後者も同じタイプだが…‥‥
「…‥‥二人とも、あれ大丈夫かな?なんかビンっと張っているような‥‥‥」
「現状、大丈夫だとは思われますよご主人様」
「っと、ノインか」
つぶやいたときには、いつの間にか後ろにノインが立っていた。
彼女の場合は…‥‥
「あれ?水着着ているけどスカートはそのまま?」
「短めですが、これ一つで海辺のメイド服なのデス」
黒いビキニを着つつ、メイド服のスカート‥‥‥ただしいつものメイド服のものよりもはるかに短いミニスカート。
とはいえ、ただの布地ではなく水着と同じ素材で出来ており、しっかりと水中でも水分を含まずにひらひらと舞えるようにしているのだとか。
…‥‥メイド服へのこだわりなんだろうけど、メイド水着ってもはや何だろうか。メイドの定義とは何かに加えて、メイド服の定義とはどういうものなのか分からなくなった気がするな。
「グゲェグ!!」
「着替え/そもそも必要なし」
っと、ついでにリリスとルンもやって来たが…‥‥リリスの方はパレオタイプのピンクの水着でまとめているが、ルンだけは剣のまま。
そもそも剣精霊である彼女の場合、人の姿のような実体化は時間制限があるので特に着替える必要もないようだ。
とはいえ、一応それなりに水着は用意しているそうなので、実体化時には見せるらしい。
「あとは、ゼネだが…‥‥」
「彼女でしたら、ちょっと現在周辺を探査中デス」
「なんでだ?」
「ゼネの妹方の記憶を覗いた際に、隠し撮影魔道具が海岸に大量設置された情報を得たようでして‥‥‥その除去作業を行っているようデス」
‥‥‥一応、今後の方に関わることが無いらしいゼネの妹たちらしいが、こういう道具を放置しておくわけにもいかないので、着替えたらさっさと片付けるために動いたらしい。
直ぐに戻ってきたが、彼女はワンピースタイプの水着を着ていたが…‥‥その背後に袋詰めされた大量のガラクタについてはツッコミを入れないでおこう。
「っと、ここにいたのかニャ、ディー!」
「ちょうど今、着替え終わってきたのですよ!」
ツッコミを放棄した当たりで、ルナティアとアリスの二人が俺たちを見つけて駆け寄って来た。
ルナティアの方は猫獣人なのに虎柄のワンピースタイプの水着で、アリスの方はセパレートの水着。
というか、二人そろって来ているのは良いが…‥‥
「そう言えば、王子たちの方を見ないような‥‥‥」
「生徒会長たちでしたら、別方面へ向かいまシタ」
ノインいわく、どうやら生徒会長たちは、この時期になると留学先から戻ってくる第3王子と第1王女の迎えに行ったらしい。
とはいえ、そちらの方は昨年とは違って真っ直ぐ海へ向かっていたわけではなく、道中の宿泊施設に寄っているそうなので、ここに戻ってくるのは最終日になりそうなのだとか。
「そういうこともあるか…‥‥まぁ、気にせずに遊んだ方が良いか」
せっかくの海だし、この貴重な遊ぶ時間を無駄にするのはもったいない。
流石に去年のようなゲイザーとかは再び来襲してくるわけもないだろうし、今をとにかく楽しまなくてはいけないだろう。
「ところで、ルナティア、アリス。なんか二人ともちょっと暗い顔してないか?」
「え?ああ、そこまでの事でもないニャ」
「ちょっと、現実的にというものを‥‥‥いえ、でもわたくしはわたくしということで自己解決しましたよ」
ふと気が付いたので尋ねたが、二人とも何事もないように首を振った。
ただその目線の先が、レイアとかカトレアの方に向いていたが‥‥‥何となくそこで、俺は口に出してはいけない類だと悟った。
まぁ、悟ってもそう口に出すような馬鹿は流石にい、
「ああ、二人ともあの脅威の格差で落ち込んでんのか?確かにドーンっとストーンっとしている感じだと、差があり過、」
…‥‥馬鹿はいたようだ。
というか、先ほどの女子更衣室での覗きの制裁ダメージ故か、ちょっと頭が緩んでいたのだろうか。
バルンがその言ってはいけなさそうな話題をズバッと言ったが、それを最後まで言い切ることはなかった。
「‥‥‥人間頭スイカ割り、見たくもなかったなぁ」
「割とパッカーンって行きましたネ」
去年のゲイザー騒動故か、浜辺に作られた医療施設。
そこの搬送されていくバルンを見送ったが…‥‥自業自得とはこの事かと学ばせてもらった。
何にしても、気にせずに楽しもうかな…‥‥‥赤くなった浜辺は洗っておこう。
…‥‥赤い浜辺をディーたちが掃除し、遊び始めた丁度その頃。
はるか沖合の方ではとある船が漂っていた。
「‥‥‥‥ぬぅ、陸地があればそこに人があり、‥‥‥そこでどうにかならないだろうか?」
「あったとしても、直ぐ近くに治せるところがあるかは不安ですが‥‥‥放置できない問題でやんすしね」
望遠鏡を使って周囲を探りつつ、一生懸命陸地を捜す彼ら。
色々な事情があって海に出ている者たちだが、今とある問題を抱えていた。
「海に落として亡き者に…‥‥とかは流石に無理だ。どうにかして治さなければ物理的に首が危ないし」
「そもそも、そんな判断すらできないような‥‥‥ああ、陸地、陸地はどこでやんすかぁぁぁぁ!!」
叫びつつも、風任せで船は漂い、漂流していく。
例え辿り着いたとしても、時間はそこまでないだろうし、彼らは奇跡を願うのみ。
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