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2章 吹く風既に、台風の目に
2-28 流石にこれは、予想が‥‥‥い?
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‥‥‥海に到着したが、事前に話に聞いていた通り、来るなり襲い掛かってくる魔獣がでてくる。
陸地とは違い討伐しずらい場所だからこそ、数もそれなりに残されており、瞬時に命を感じ取ってやってくるのだろう。
【ホゲェェェェェェ!!】
【ボゲェェェェェェェ!!】
【ハゲェェェェェェ!!】
「なんか罵倒しているだけの奴が混ざってないか?」
「しかも叫んでいるやつが、すっごいふっさふさのアフロなんだが」
泳いで迫って来るのであればまだしも、ムキムキの足を生やして海上を走って迫ってくる怪魚の魔獣という絵面は、人によっては悪夢に出てきそうではある。
というか、陸地ではなく海に出るのになぜ足を生やすのかという意味不明な容姿をしているが‥‥‥まぁ、そんなことはどうでもいい。魔獣相手ならば、ただ討伐するだけだ。
浜辺で既に戦闘態勢を取る面々は魔剣を抜刀し、襲い掛かってくる魔獣たちヘ攻撃を仕掛け始める。
なお、濡れやすい環境なのを考慮して電撃などを放てる魔剣の人達は少々控えているが、それでも魔剣は魔剣であり、迫りくる魔獣たちの息の根を止めていく。
人の、生きとし生けるものたちの命を奪う魔獣を討伐することが、魔剣士として大事な事。
そして次に大事な事として、今、この滅多に来れないような海辺という遊び場を確保するために、邪魔な魔獣たちを蹂躙しようという想いは強まっており、いつも以上に団結力が強くなっているだろう。
「ついでに、新しいモードの実践チャンス…‥‥やるぞ、ゼナ!!」
「了解デス!!モードチェンジ『スクリューソードモード』デス!!」
がごんと音を鳴り響かせ、背中に付き出てくるのは巨大な大砲。
いや、その内部は大砲ではなく、小さな刀の羽根が作られており、回転し始める。
海中であれば、水を吸い込み後方へ放射する推進力となり、向きを反転させれば渦潮を発生させてソードウイング同様に風ではなく水の刃を混ぜて飛ばすことのできるモード。
それを陸地で展開すれば、水中よりもやや性能は落ちるそうだが、それでも膨大な風の渦を放出できる武器となる!!
「『ソードサイクロン』!!」
ごうううううううう!!っと回転した内部の羽が周囲の空気を物凄い勢いで吸い込み、前方で渦上に一気に放出する。
それはまるで横倒しになった竜巻であり、巻き添えになった魔獣は吹き飛ばされ、混ざっている刃に切り裂かれながら宙へ赤い花を咲かせて飛んで行く。
だが、殺傷能力自体は落ちているので致命傷とならなず…‥だからこそ、逃げ場のない空中に舞ったところですぐさま攻撃を変える。
「ソードウイングモード!!」
翼の刃を羽ばたかせ、空中を駆け抜け体当たりを仕掛けていく。
大きな翼の刃は投げ飛ばすこともできるのだが、それよりも落ち行く相手の勢いを利用して、あっと言う間に切り刻む。
「‥‥‥やっておいてなんだけど、結構えげつないコンボになるなコレ。水中専用のモードにしては、陸上での戦闘にかみ合いまくるじゃん」
「当然デス。飛行は流石に無理ですが、風圧はすさまじいものになってますからネ。火を流せば火災旋風、電撃を流せば雷撃竜巻、水であれば水中同様の渦潮と、色々と使える幅が広いのデス」
上機嫌にそう口にするゼナ。いつも冷静な彼女だが、海という事もあって少しばかりは開放的になっているようで、ちょっと楽しそうな声になっているだろう。
「それもそうか。じゃぁ、その他の魔獣たちもさっさと逝かせて海辺を確保するぞ!!」
「了解デス!」
地上に降り立ち、今度はガトリングモードで掃討を開始するのであった…‥‥
‥‥‥とにもかくにも、到着早々に出て来た魔獣たちだが、早くもこの場から失せていた。
海に来たことでテンションが上がっている魔剣士たちへ、正々堂々と前に出たのが悪いのかもしれない。俺もちょっとテンションが向上しているけれどね。
一応、『魔獣討伐試験:海の部』という試験でもあるのだが…‥‥この様子だと、全員合格して無事に帰還し、夏季休暇を迎えられそうだ。
「とは言え、生徒会としては油断なく全生徒が安全に過ごせるように、警戒の目も光らせて欲しい。海に来たからと言っても、全てが自由に過ごせるのではなく、勉強の時間もある事を忘れないように!!」
生徒会の面々も集わされつつ、全生徒たちへそう告げる生徒会長に皆が頷く。
そう、遊べる場所でもあるが、全てが遊びでもなくきちんと学ぶべきものも存在しており、きちんと海でも勉強ができる建屋が用意されているのだ。
まぁ、全員水着に着替えて、既に遊ぶ気満々な人たちもいるのだが…‥‥そこまでとやかく言われないのは、気力などを奪わないようにしているのだろう。
後はちらほらと、視線がある処へ向くのだが‥‥‥‥うん、その気持ちは分からないでもない。
「魔獣討伐も必要ですが、勉学も忘れてはいけませんからネ。ここでの学び中に、筆記テストも多く出される情報も得ましたので、ご主人様も油断なさらないようにしてくだサイ」
「油断する気もなく、真面目にやるけれども…‥‥ゼナ、やっぱりちょっとテンション上がってないかな?普段よりちょっと、血色が良いんだけど」
「魔剣ですので血が通っている云々の話は無いのですが‥‥‥‥ふむ、海と言うのは不思議ですネ。各魔剣たちもサビる可能性に恐れつつも、普段は見ない大海の光景に歓喜しているようデス」
ふふっと笑うように口角を上げるゼナ。
今の彼女の姿は、普段見慣れたメイド服ではなく、水着になったメイド服を着こなしている。
いや、字面だけだと意味が不明なので、簡単に述べるのであればパレオタイプの黒い水着を着用しており、普段より肌の露出が増えているだろう。
…‥‥全生徒が着替えていた更衣室の後方に積まれた、どこにあったのかと言いたくなるような暗器等の山は見なかったことにしつつも、新鮮な姿だろう。
「何にしても、海用に会得した『スクリューソードモード』の良い初陣ともなった先ほどの戦いも満足なのデス。いつぞやかの回転での過ちから学び、きちんと目が回らないようにしましたからネ」
「あの形態のどこで、目で見ているんだろうか?」
ツッコミを入れたくもあるが、深く考えないほうが良いのかもしれない。魔剣の変化する姿に対して、深く考えないほうが良いのだと全員学んでいる。
とは言え、これはこれで普段見ることの無い姿でもあり、全員をフルボッコに出来る実力を持っている彼女とは言え、美女と言えば美女。
そんな彼女が水着になった姿に見とれる同級生も多いのだが、何故か落ち込む女子生徒も多い‥‥‥いや、理由は明白だが、口に出すまい。絶対に今後の学生生活で白い目で見られかねない。メイド服を着ていてもそれなりのサイズだったのに、改めて露出が増えると凄いからな‥‥‥
とにもかくにも、辿り着いた海で始まる『魔獣討伐試験:海の部』という名の臨海合宿というべき様な行事は3泊4日の期間がある。
それだけの日数の中で、しっかりと学べると事は学び、魔獣がどんどん来るのならば叩き潰し、自身の学力と実力の研鑽に励もうと思うのであった‥‥‥‥
「…‥‥それにしても、水着にしたメイド服なのですが、普段と違ってやっぱりちょっと落ち着かないですネ」
「そういうものなのか?」
「ハイ。特にお腹の方が風にさらされるので…‥‥ワンピースタイプも考えていたのですが、ご主人様が選んでくれたものなので、大事に着たいですネ」
ギンッ!!
‥‥‥何だろう。今のゼナの一言で、男子生徒たちから瞬時に凄い目が向けられた気がする。目力って本当に存在するんだなぁ。
陸地とは違い討伐しずらい場所だからこそ、数もそれなりに残されており、瞬時に命を感じ取ってやってくるのだろう。
【ホゲェェェェェェ!!】
【ボゲェェェェェェェ!!】
【ハゲェェェェェェ!!】
「なんか罵倒しているだけの奴が混ざってないか?」
「しかも叫んでいるやつが、すっごいふっさふさのアフロなんだが」
泳いで迫って来るのであればまだしも、ムキムキの足を生やして海上を走って迫ってくる怪魚の魔獣という絵面は、人によっては悪夢に出てきそうではある。
というか、陸地ではなく海に出るのになぜ足を生やすのかという意味不明な容姿をしているが‥‥‥まぁ、そんなことはどうでもいい。魔獣相手ならば、ただ討伐するだけだ。
浜辺で既に戦闘態勢を取る面々は魔剣を抜刀し、襲い掛かってくる魔獣たちヘ攻撃を仕掛け始める。
なお、濡れやすい環境なのを考慮して電撃などを放てる魔剣の人達は少々控えているが、それでも魔剣は魔剣であり、迫りくる魔獣たちの息の根を止めていく。
人の、生きとし生けるものたちの命を奪う魔獣を討伐することが、魔剣士として大事な事。
そして次に大事な事として、今、この滅多に来れないような海辺という遊び場を確保するために、邪魔な魔獣たちを蹂躙しようという想いは強まっており、いつも以上に団結力が強くなっているだろう。
「ついでに、新しいモードの実践チャンス…‥‥やるぞ、ゼナ!!」
「了解デス!!モードチェンジ『スクリューソードモード』デス!!」
がごんと音を鳴り響かせ、背中に付き出てくるのは巨大な大砲。
いや、その内部は大砲ではなく、小さな刀の羽根が作られており、回転し始める。
海中であれば、水を吸い込み後方へ放射する推進力となり、向きを反転させれば渦潮を発生させてソードウイング同様に風ではなく水の刃を混ぜて飛ばすことのできるモード。
それを陸地で展開すれば、水中よりもやや性能は落ちるそうだが、それでも膨大な風の渦を放出できる武器となる!!
「『ソードサイクロン』!!」
ごうううううううう!!っと回転した内部の羽が周囲の空気を物凄い勢いで吸い込み、前方で渦上に一気に放出する。
それはまるで横倒しになった竜巻であり、巻き添えになった魔獣は吹き飛ばされ、混ざっている刃に切り裂かれながら宙へ赤い花を咲かせて飛んで行く。
だが、殺傷能力自体は落ちているので致命傷とならなず…‥だからこそ、逃げ場のない空中に舞ったところですぐさま攻撃を変える。
「ソードウイングモード!!」
翼の刃を羽ばたかせ、空中を駆け抜け体当たりを仕掛けていく。
大きな翼の刃は投げ飛ばすこともできるのだが、それよりも落ち行く相手の勢いを利用して、あっと言う間に切り刻む。
「‥‥‥やっておいてなんだけど、結構えげつないコンボになるなコレ。水中専用のモードにしては、陸上での戦闘にかみ合いまくるじゃん」
「当然デス。飛行は流石に無理ですが、風圧はすさまじいものになってますからネ。火を流せば火災旋風、電撃を流せば雷撃竜巻、水であれば水中同様の渦潮と、色々と使える幅が広いのデス」
上機嫌にそう口にするゼナ。いつも冷静な彼女だが、海という事もあって少しばかりは開放的になっているようで、ちょっと楽しそうな声になっているだろう。
「それもそうか。じゃぁ、その他の魔獣たちもさっさと逝かせて海辺を確保するぞ!!」
「了解デス!」
地上に降り立ち、今度はガトリングモードで掃討を開始するのであった…‥‥
‥‥‥とにもかくにも、到着早々に出て来た魔獣たちだが、早くもこの場から失せていた。
海に来たことでテンションが上がっている魔剣士たちへ、正々堂々と前に出たのが悪いのかもしれない。俺もちょっとテンションが向上しているけれどね。
一応、『魔獣討伐試験:海の部』という試験でもあるのだが…‥‥この様子だと、全員合格して無事に帰還し、夏季休暇を迎えられそうだ。
「とは言え、生徒会としては油断なく全生徒が安全に過ごせるように、警戒の目も光らせて欲しい。海に来たからと言っても、全てが自由に過ごせるのではなく、勉強の時間もある事を忘れないように!!」
生徒会の面々も集わされつつ、全生徒たちへそう告げる生徒会長に皆が頷く。
そう、遊べる場所でもあるが、全てが遊びでもなくきちんと学ぶべきものも存在しており、きちんと海でも勉強ができる建屋が用意されているのだ。
まぁ、全員水着に着替えて、既に遊ぶ気満々な人たちもいるのだが…‥‥そこまでとやかく言われないのは、気力などを奪わないようにしているのだろう。
後はちらほらと、視線がある処へ向くのだが‥‥‥‥うん、その気持ちは分からないでもない。
「魔獣討伐も必要ですが、勉学も忘れてはいけませんからネ。ここでの学び中に、筆記テストも多く出される情報も得ましたので、ご主人様も油断なさらないようにしてくだサイ」
「油断する気もなく、真面目にやるけれども…‥‥ゼナ、やっぱりちょっとテンション上がってないかな?普段よりちょっと、血色が良いんだけど」
「魔剣ですので血が通っている云々の話は無いのですが‥‥‥‥ふむ、海と言うのは不思議ですネ。各魔剣たちもサビる可能性に恐れつつも、普段は見ない大海の光景に歓喜しているようデス」
ふふっと笑うように口角を上げるゼナ。
今の彼女の姿は、普段見慣れたメイド服ではなく、水着になったメイド服を着こなしている。
いや、字面だけだと意味が不明なので、簡単に述べるのであればパレオタイプの黒い水着を着用しており、普段より肌の露出が増えているだろう。
…‥‥全生徒が着替えていた更衣室の後方に積まれた、どこにあったのかと言いたくなるような暗器等の山は見なかったことにしつつも、新鮮な姿だろう。
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「あの形態のどこで、目で見ているんだろうか?」
ツッコミを入れたくもあるが、深く考えないほうが良いのかもしれない。魔剣の変化する姿に対して、深く考えないほうが良いのだと全員学んでいる。
とは言え、これはこれで普段見ることの無い姿でもあり、全員をフルボッコに出来る実力を持っている彼女とは言え、美女と言えば美女。
そんな彼女が水着になった姿に見とれる同級生も多いのだが、何故か落ち込む女子生徒も多い‥‥‥いや、理由は明白だが、口に出すまい。絶対に今後の学生生活で白い目で見られかねない。メイド服を着ていてもそれなりのサイズだったのに、改めて露出が増えると凄いからな‥‥‥
とにもかくにも、辿り着いた海で始まる『魔獣討伐試験:海の部』という名の臨海合宿というべき様な行事は3泊4日の期間がある。
それだけの日数の中で、しっかりと学べると事は学び、魔獣がどんどん来るのならば叩き潰し、自身の学力と実力の研鑽に励もうと思うのであった‥‥‥‥
「…‥‥それにしても、水着にしたメイド服なのですが、普段と違ってやっぱりちょっと落ち着かないですネ」
「そういうものなのか?」
「ハイ。特にお腹の方が風にさらされるので…‥‥ワンピースタイプも考えていたのですが、ご主人様が選んでくれたものなので、大事に着たいですネ」
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