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5章 復讐は我にあり
5-35 強化は必要だったが、やり過ぎも少々考えものである
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本日の授業も終わり、ふっ飛ばされた奴が無事に帰還した深夜。
寮内では誰もが眠りについている中、ゼナは寮の自室にて作業を行っていた。
こういう時のために作業部屋へとすぐに代わる仕掛けがあり、溶接機や発電機、その他多くの作業道具が取り揃えられているのだ。
「むぅ、鎧の防御システムは良いのですが、ちょっと硬すぎましたネ。やはり実戦でないとデータが取りにくいデス」
バチバチと分解し、鎧の内部に施している仕掛けを外し、新しいものを詰め込む。
改造している理由として、自身の主のために作った特別製の鎧ではあったが、本日の模擬戦で少々やり過ぎた防御力が逆に邪魔になると分かったからだ。
そのため今は、衝撃を吸収する素材を少し減らし、その分余ったスペースに色々と使えそうなものを仕込んでいるのである。
攻撃力や移動速度上昇のためのスラスターや、変形機構にミサイルポッドやその他暗器を詰め込むなど、無駄なく改良を施していく。
それだけ詰め込めば相当な重量になってもおかしくはないのだが、使っている部品に各種魔剣で使われているのモノと同等の特殊な金属や、フィーからとれたドラゴンの鱗を繊維状にしたり合金に混ぜ込んだりとしており、全身を強化している。
下手をすれば、それこそ国宝になりそうな代物へとなっているのだが…‥‥そんなことは気にしなかった。
「あとは私の各種モードに合わせた強化合体機構も、改造したほうが良さそうデス。ノーマルソードで少し隙間がありましたし、もうちょっとこうここを組み替えて‥‥‥」
本業は魔剣とメイドなのに、やっていることは思いっきり防具鍛冶か技術者か。
専門外の分野も混ざっているが、そこは彼女の姉妹に連絡を取って技術を確認することで、ある程度補うことはできるだろう。
「しかし、一部は自腹なのが痛いデスネ‥‥‥最近は賞金首も減ってきていますし、悩みどころデス」
‥‥‥なお、ミルガンド帝国内の賞金首が減ったというのは少し誤りである。
正確に言うのであれば、賞金首を狩りつくしていく存在が噂になっており、捕まった後の末路の話も聞いて震えがあり、自ら自首してお縄にかかる人が増えているのだ。
その為、賞金首になるほどの犯罪者が捕らえられていくことで、帝国内の治安は向上しているのだが、今度は牢屋などの数が足りなくなりそうな問題が出てしまったのだ。
とは言え、そんな国の頭の痛い事というのは関係ないので、本日も時間が余れば草の根をかき分け、お金稼ぎのための首を狩りに向かうゼナであった‥‥‥‥
‥‥‥ゼナが狩りに出かけた丁度その頃、男子寮のある一室では、一つの種が転がっていた。
ポケットの中に入っていたが、どうせこのままあっても使われない可能性が大きい。
ならばこそ、自ら動くことで役割を果たせばいいだけのことだ。
ころころとその災厄の種は転がり、ドアの隙間から床の隙間へ、そのさらに下の地面へ向かっていく。
そして地面に落ちると、今度は都合の良い発芽場所へ向かって潜り込んでいく。
知らず知らずのうちにゆっくりと侵食し、気が付かれないようにその種は災厄を芽生えさせ始めるのであった…‥‥
寮内では誰もが眠りについている中、ゼナは寮の自室にて作業を行っていた。
こういう時のために作業部屋へとすぐに代わる仕掛けがあり、溶接機や発電機、その他多くの作業道具が取り揃えられているのだ。
「むぅ、鎧の防御システムは良いのですが、ちょっと硬すぎましたネ。やはり実戦でないとデータが取りにくいデス」
バチバチと分解し、鎧の内部に施している仕掛けを外し、新しいものを詰め込む。
改造している理由として、自身の主のために作った特別製の鎧ではあったが、本日の模擬戦で少々やり過ぎた防御力が逆に邪魔になると分かったからだ。
そのため今は、衝撃を吸収する素材を少し減らし、その分余ったスペースに色々と使えそうなものを仕込んでいるのである。
攻撃力や移動速度上昇のためのスラスターや、変形機構にミサイルポッドやその他暗器を詰め込むなど、無駄なく改良を施していく。
それだけ詰め込めば相当な重量になってもおかしくはないのだが、使っている部品に各種魔剣で使われているのモノと同等の特殊な金属や、フィーからとれたドラゴンの鱗を繊維状にしたり合金に混ぜ込んだりとしており、全身を強化している。
下手をすれば、それこそ国宝になりそうな代物へとなっているのだが…‥‥そんなことは気にしなかった。
「あとは私の各種モードに合わせた強化合体機構も、改造したほうが良さそうデス。ノーマルソードで少し隙間がありましたし、もうちょっとこうここを組み替えて‥‥‥」
本業は魔剣とメイドなのに、やっていることは思いっきり防具鍛冶か技術者か。
専門外の分野も混ざっているが、そこは彼女の姉妹に連絡を取って技術を確認することで、ある程度補うことはできるだろう。
「しかし、一部は自腹なのが痛いデスネ‥‥‥最近は賞金首も減ってきていますし、悩みどころデス」
‥‥‥なお、ミルガンド帝国内の賞金首が減ったというのは少し誤りである。
正確に言うのであれば、賞金首を狩りつくしていく存在が噂になっており、捕まった後の末路の話も聞いて震えがあり、自ら自首してお縄にかかる人が増えているのだ。
その為、賞金首になるほどの犯罪者が捕らえられていくことで、帝国内の治安は向上しているのだが、今度は牢屋などの数が足りなくなりそうな問題が出てしまったのだ。
とは言え、そんな国の頭の痛い事というのは関係ないので、本日も時間が余れば草の根をかき分け、お金稼ぎのための首を狩りに向かうゼナであった‥‥‥‥
‥‥‥ゼナが狩りに出かけた丁度その頃、男子寮のある一室では、一つの種が転がっていた。
ポケットの中に入っていたが、どうせこのままあっても使われない可能性が大きい。
ならばこそ、自ら動くことで役割を果たせばいいだけのことだ。
ころころとその災厄の種は転がり、ドアの隙間から床の隙間へ、そのさらに下の地面へ向かっていく。
そして地面に落ちると、今度は都合の良い発芽場所へ向かって潜り込んでいく。
知らず知らずのうちにゆっくりと侵食し、気が付かれないようにその種は災厄を芽生えさせ始めるのであった…‥‥
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