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5章 復讐は我にあり
5-55 拝啓、ドルマリア王国国王陛下へ
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「‥‥‥元第3王女発見、しかし、記憶喪失となっており廃村の方で保護中っと‥‥‥報告書を簡潔にまとめると、こうなるのかな」
「ハイ。大丈夫だと思われマス。その他の詳細に関してはこちらで補足し、届けマス」
廃村の中の、ミドリアンさんの家の一室を借りて簡易的な報告書をまとめ上げておく。
ペルシャの記憶喪失に関しては衝撃的でちょっと伝えるべきかどうか悩んだが、それでもきちんと報告する必要があると思ったのだ。
なお、記憶喪失ゆえに自身の名前も思い出せないどころか魔剣士だったことも忘れているようで、道中で拾った彼女の魔剣ボンバードを見せても分からなかった様子である。
「これが、私の魔剣?‥‥‥こんなもの、扱えるのかしら?」
「あ、今ボンバードが軽くショックを受けてますネ。主に忘れ去られるのは、魔剣としてかなり辛いですからネ」
「魔剣を扱っていたことも忘れているか…‥‥こりゃ、相当なものかなぁ」
爆裂姫だとか爆撃姫だとか、学園外では多重大爆発姫、どこでも大爆破姫、人工火山発生装置など、様々な異名を持っている程魔剣士として凄かったのに、その魔剣すら扱っていたことを忘れるとはね。
「前半はまだ聞きますけど、後半はあまり耳にしたことが無いですわよ?」
「まぁ、これ王国内での評価だしなぁ…‥‥特に、学園の生徒たちの中でかな」
ちなみにルルシアのほうも同じ様な異名があったりするが、どうもこの手のものは名付けされている本人たちには中々届きにくいらしい。
名乗るのもちょっと気恥しいのもあるし、どう考えても被っているとしか思えないようなものもあるがゆえに、異名の中で一番似合うものしか出にくいのかもしれない。
「ご主人様も言われてますけれどネ。竜魔剣士などがありマス」
「そのまますぎないか?」
何はともあれ、一応報告書を仕上げつつ、一旦ここは切り上げたほうが良さそうだ。
今日は午後の自習となった時間を使っての捜索に過ぎず、長居は無用である。
「でも、そうなるとペルシャをこのままここにおいていいのか、という問題もあるんだよなぁ」
「そうですわよね。謎の組織による誘拐未遂もありますし、このままなのは危険ですわ」
人気のある所ならばいざ知らず、ここは既に廃村と化している人気が無い場所。
ミドリアンさんはいるのだが、ゼナ曰くどうも薬草学に特化した人なので、いざという時に戦う手段はないらしい。
「モッ、モ」
「精々、ウルトラ増毛剤を投げつけて毛玉にして動けなくさせたり、めちゃくちゃかぶれを起こす劇薬を投げつけて悶えさせるぐらいの自衛手段しかないと言ってますネ」
…‥‥本当に戦う手段がないのだろうか。増毛剤の方は、改良すれば需要が凄そうだ。
「モモーモモ。モモ、モモ」
「拾ったのは偶然で、治療も終えておいているが、私のような者がいても彼女のためにはならないだろう。狙われていると話も聞いたし、ならば彼女を安全な場所へ連れて保護してくれないだろうか、と言ってますネ」
「まぁ、ここに置く訳にもいかなさそうだしなぁ」
俺たちが来るまでの間は何もなく、薬草の採取などを手伝ってもらっていたとは言え、見ず知らずの他人の関係でもあり、高貴な身分の方を置き続けるのはちょっとプレッシャーになるそうだ。
それに、何も無かったからとは言え、その誘拐未遂をやらかした組織が感づかないわけもなさそうだし‥‥‥安全なところに置くと言っても、王国の方に戻すのもどうなのか。
「ドルマリア王国の王城に届けるべきだろうけど、このままでいいのだろうか」
「私の家があるならば、そこに送ってもらっても良いですよ。記憶が無いですが、家族がいるならば、せめて無事な姿を見せたほうがいいかもしれないですしね」
「それもそうだとは思いますけれども…‥‥様子が違いすぎて、良からぬことを企む方が出ても困りますわね」
生徒会長や魔剣士として戦っていた時の姿ならばいざ知らず、記憶を失っているペルシャの姿はかけ離れた雰囲気を纏っている。
なんというか、きりッとしていた雰囲気が、ぽややんっと人を疑う事を知らないような天然さを感じ取らせており、余計なことをしでかそうとする輩が出てきてもおかしくはない。
そもそも、元とは言え王籍にいた第3王女だしなぁ…‥‥記憶が無い事を良いことに、自分は実はあなたの婚約者だったんだよとか言う様な馬鹿が出てもおかしくはない。
「そう考えると、学園の方に連れ帰ったほうが良いかな‥‥‥ゼナの部屋なら、特に大丈夫だろう」
「その方が良いかもしれませんネ」
「安全性を考えると、まずアソコを攻めようとする勇気ある方がいるのか疑問に思えるほどですものね」
ダーインスレイヴ学園の、女子寮の一室に作られているゼナの自室。
そこで保護すれば、少なくとも身の安全は確保できるかもしれない。以前の大量植物発生事件時も、実はあの一室だけ無事だったからな。ゼナ曰く、部屋全体に色々と仕掛けを施しているようで、引き払うまでは学園が焼かれても爆発させられても、無事なままに出来る自信があるそうだ。
その為、まずはペルシャをゼナの自室で保護することに決めた。
「報告書の方を先に出したほうが良いかな?」
「モーモモ」
「あ、大丈夫だそうデス。ミドリアンさん曰く、この廃村にも郵便屋が来ますのでそちらで出せるそうデス」
「え?廃村なのに?」
「モ」
「ええ、どうやらミドリアンさんの薬草を必要とする顧客ですが、郵便屋と呼ばれるような方がいるそうデス。迅速な配達が売りで、出して30秒ですぐに届くほどらしいですからネ」
どんな郵便屋が来ているのか気になるが、生憎明日にならないと見れないらしい。
流石に泊るわけにもいかないだろうし、ここはもうペルシャを保護してさっさと帰還したほうがいいだろう。
「それじゃ、ミドリアンさん。この報告書を郵便屋へ渡してくだサイ」
「モモ」
「ペルシャ、俺たちと一緒に来てくれ」
「んー‥‥‥わかりました。一緒に来る必要がありそうなのはわかりますもの」
記憶を失っているとはいえ、それでも敵であるかないかという判断に関しては、本能的なものでもあるのか素直に応じてくれた。
そういう訳で、ミドリアンさんに別れを告げつつ、俺たちは帝国の学園の方へ帰路につくのであった‥‥‥
「全員乗せて運ぶために、完全竜化っと」
「うわぁ!?でっかい何かになってますよ!?え?貴方ももしかして、ミドリアンさんみたいに人じゃない人なんですか!?大きくて強そうです!!」
「‥‥‥人じゃない人とはこれいかに。合っていると言えば合っているけど、なんだろうなぁこの人間やめた事実みたいなのを改めて突き付けられると、結構来るような感じの気持ちは」
「大丈夫ですわ、フィー。角と翼が生えている時点で、人間じゃないのはもう容姿から分かってますものね」
…‥‥全然フォローになっていない。確かに角と翼がある時点で人から離れた姿になっているけど、もともと人間として生活していたがゆえに、こうやって突かれるのは慣れないんだよなぁ。
「大丈夫ですよ、ご主人様。私も人ではなく魔剣ですからネ」
「そう言えば、この中で最も人外だったよね‥‥‥」
いや、元から人ではないのならば人外という言葉も扱えるのか?人だったからこそ人じゃなくなって人外と言えるのか‥‥‥うん、考えるのはやめておくか。
「ハイ。大丈夫だと思われマス。その他の詳細に関してはこちらで補足し、届けマス」
廃村の中の、ミドリアンさんの家の一室を借りて簡易的な報告書をまとめ上げておく。
ペルシャの記憶喪失に関しては衝撃的でちょっと伝えるべきかどうか悩んだが、それでもきちんと報告する必要があると思ったのだ。
なお、記憶喪失ゆえに自身の名前も思い出せないどころか魔剣士だったことも忘れているようで、道中で拾った彼女の魔剣ボンバードを見せても分からなかった様子である。
「これが、私の魔剣?‥‥‥こんなもの、扱えるのかしら?」
「あ、今ボンバードが軽くショックを受けてますネ。主に忘れ去られるのは、魔剣としてかなり辛いですからネ」
「魔剣を扱っていたことも忘れているか…‥‥こりゃ、相当なものかなぁ」
爆裂姫だとか爆撃姫だとか、学園外では多重大爆発姫、どこでも大爆破姫、人工火山発生装置など、様々な異名を持っている程魔剣士として凄かったのに、その魔剣すら扱っていたことを忘れるとはね。
「前半はまだ聞きますけど、後半はあまり耳にしたことが無いですわよ?」
「まぁ、これ王国内での評価だしなぁ…‥‥特に、学園の生徒たちの中でかな」
ちなみにルルシアのほうも同じ様な異名があったりするが、どうもこの手のものは名付けされている本人たちには中々届きにくいらしい。
名乗るのもちょっと気恥しいのもあるし、どう考えても被っているとしか思えないようなものもあるがゆえに、異名の中で一番似合うものしか出にくいのかもしれない。
「ご主人様も言われてますけれどネ。竜魔剣士などがありマス」
「そのまますぎないか?」
何はともあれ、一応報告書を仕上げつつ、一旦ここは切り上げたほうが良さそうだ。
今日は午後の自習となった時間を使っての捜索に過ぎず、長居は無用である。
「でも、そうなるとペルシャをこのままここにおいていいのか、という問題もあるんだよなぁ」
「そうですわよね。謎の組織による誘拐未遂もありますし、このままなのは危険ですわ」
人気のある所ならばいざ知らず、ここは既に廃村と化している人気が無い場所。
ミドリアンさんはいるのだが、ゼナ曰くどうも薬草学に特化した人なので、いざという時に戦う手段はないらしい。
「モッ、モ」
「精々、ウルトラ増毛剤を投げつけて毛玉にして動けなくさせたり、めちゃくちゃかぶれを起こす劇薬を投げつけて悶えさせるぐらいの自衛手段しかないと言ってますネ」
…‥‥本当に戦う手段がないのだろうか。増毛剤の方は、改良すれば需要が凄そうだ。
「モモーモモ。モモ、モモ」
「拾ったのは偶然で、治療も終えておいているが、私のような者がいても彼女のためにはならないだろう。狙われていると話も聞いたし、ならば彼女を安全な場所へ連れて保護してくれないだろうか、と言ってますネ」
「まぁ、ここに置く訳にもいかなさそうだしなぁ」
俺たちが来るまでの間は何もなく、薬草の採取などを手伝ってもらっていたとは言え、見ず知らずの他人の関係でもあり、高貴な身分の方を置き続けるのはちょっとプレッシャーになるそうだ。
それに、何も無かったからとは言え、その誘拐未遂をやらかした組織が感づかないわけもなさそうだし‥‥‥安全なところに置くと言っても、王国の方に戻すのもどうなのか。
「ドルマリア王国の王城に届けるべきだろうけど、このままでいいのだろうか」
「私の家があるならば、そこに送ってもらっても良いですよ。記憶が無いですが、家族がいるならば、せめて無事な姿を見せたほうがいいかもしれないですしね」
「それもそうだとは思いますけれども…‥‥様子が違いすぎて、良からぬことを企む方が出ても困りますわね」
生徒会長や魔剣士として戦っていた時の姿ならばいざ知らず、記憶を失っているペルシャの姿はかけ離れた雰囲気を纏っている。
なんというか、きりッとしていた雰囲気が、ぽややんっと人を疑う事を知らないような天然さを感じ取らせており、余計なことをしでかそうとする輩が出てきてもおかしくはない。
そもそも、元とは言え王籍にいた第3王女だしなぁ…‥‥記憶が無い事を良いことに、自分は実はあなたの婚約者だったんだよとか言う様な馬鹿が出てもおかしくはない。
「そう考えると、学園の方に連れ帰ったほうが良いかな‥‥‥ゼナの部屋なら、特に大丈夫だろう」
「その方が良いかもしれませんネ」
「安全性を考えると、まずアソコを攻めようとする勇気ある方がいるのか疑問に思えるほどですものね」
ダーインスレイヴ学園の、女子寮の一室に作られているゼナの自室。
そこで保護すれば、少なくとも身の安全は確保できるかもしれない。以前の大量植物発生事件時も、実はあの一室だけ無事だったからな。ゼナ曰く、部屋全体に色々と仕掛けを施しているようで、引き払うまでは学園が焼かれても爆発させられても、無事なままに出来る自信があるそうだ。
その為、まずはペルシャをゼナの自室で保護することに決めた。
「報告書の方を先に出したほうが良いかな?」
「モーモモ」
「あ、大丈夫だそうデス。ミドリアンさん曰く、この廃村にも郵便屋が来ますのでそちらで出せるそうデス」
「え?廃村なのに?」
「モ」
「ええ、どうやらミドリアンさんの薬草を必要とする顧客ですが、郵便屋と呼ばれるような方がいるそうデス。迅速な配達が売りで、出して30秒ですぐに届くほどらしいですからネ」
どんな郵便屋が来ているのか気になるが、生憎明日にならないと見れないらしい。
流石に泊るわけにもいかないだろうし、ここはもうペルシャを保護してさっさと帰還したほうがいいだろう。
「それじゃ、ミドリアンさん。この報告書を郵便屋へ渡してくだサイ」
「モモ」
「ペルシャ、俺たちと一緒に来てくれ」
「んー‥‥‥わかりました。一緒に来る必要がありそうなのはわかりますもの」
記憶を失っているとはいえ、それでも敵であるかないかという判断に関しては、本能的なものでもあるのか素直に応じてくれた。
そういう訳で、ミドリアンさんに別れを告げつつ、俺たちは帝国の学園の方へ帰路につくのであった‥‥‥
「全員乗せて運ぶために、完全竜化っと」
「うわぁ!?でっかい何かになってますよ!?え?貴方ももしかして、ミドリアンさんみたいに人じゃない人なんですか!?大きくて強そうです!!」
「‥‥‥人じゃない人とはこれいかに。合っていると言えば合っているけど、なんだろうなぁこの人間やめた事実みたいなのを改めて突き付けられると、結構来るような感じの気持ちは」
「大丈夫ですわ、フィー。角と翼が生えている時点で、人間じゃないのはもう容姿から分かってますものね」
…‥‥全然フォローになっていない。確かに角と翼がある時点で人から離れた姿になっているけど、もともと人間として生活していたがゆえに、こうやって突かれるのは慣れないんだよなぁ。
「大丈夫ですよ、ご主人様。私も人ではなく魔剣ですからネ」
「そう言えば、この中で最も人外だったよね‥‥‥」
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