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学園1年目
41話
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‥‥‥長かった夏休みも、いよいよ終盤になった。
ルースたちは地道に夏休みの宿題を終えて、学園の寮へ戻る準備をし始めていた。
とはいっても、夏休み初めのタキを利用した物資の輸送方法をルースは使うつもりはなかった。
理由としては、彼女に頼り過ぎるのは良くないし、都合もあるだろうからという配慮である。
エルゼいわく、利用できるのならば、特にあの女狐なら利用しつくせと言っていたが‥‥‥
「じゃあ、その分彼女に俺が触れ合う機会が出来るけどいいのか?」
「っ!?‥‥‥それは良くないわね。ええ、別に利用しすぎなくてもいいわね!!」
そうルースがいうと、すぐさま意見を彼女は変えたのであった。
この夏休み、彼女がルースの家に同居している間、少しだけ手玉に取る方法をルースは学習したが‥‥‥まぁ、この程度ならいいだろう。
少なくとも、風呂に入っているときに突撃しようとしてきたり、就寝する際にベッドにいつの間にか潜り込まれていたり、着替えの際に誘惑しようと企んでいたりする彼女と比べれば、この程度何の問題にもならない。
…‥‥というか、エルゼって本当に公爵家の令嬢でもあるんだよね?普通、貴族の令嬢ってそうみだりに触れ合わないようにするというか、触れ合いまくろうとはしないはずだよね?
好かれている、というのはまぁ分かる。
だがしかし、その好意が重すぎるというのが、ルースにとってエルゼは少々相手しずらいのである。
ちなみに、エルゼ自身もそこそこ腕が立ったりしており、過去に元ガキ大将でもあったスアーンを完膚なきまでに叩きのめしていたり、精神的に追い詰めたりしたので、この村ではルースをエルゼへの生贄に見ている傾向にあるのだが…‥‥本人たちのあずかり知らぬところであった。
そんなこんなで時間は過ぎ去り、もうそろそろ学園へ向けての馬車が村に寄る日となった。
村中の、グリモワール学園へ向かう人たちが馬車が来る村の入口へと集結するのだが、宿題の量が多いのですでにかなり混雑していた。
「すっごい大荷物な人が多いけど、これで馬車に乗れるかなぁ?」
「大型の特別送迎馬車が数台ほど来るそうですし、何とかなるはずよ」
「シュクダイ、ヨウヤク終ワッタ…‥‥」
「‥‥‥スアーン、片言しゃべりで真っ白な灰になっているけど大丈夫か?」
「下僕の自業自得ですし、放っておきましょう」
ルースたちもその混雑の中にいたのだが、その中で一番目立っていたとすれば、まるで燃え尽きたかのように真っ白になったスアーンであろう。
一応、スアーンも地道に宿題を進め、3日前までは全て終えていた。
せっかく終わって自由な時間もできたし、畑の方は先日のモンスター化の事で大人たちがごたごたしており、手伝わなくてもいいそうなので、この際魔導書の自主鍛錬でもして、新学期からある程度楽できるように使える魔法などを増やそうとしたらしい。
だがしかし、そこで悲劇が起きた。
魔導書で扱う魔法に関して、使用者はある程度の知識を得ているから、どの様なものなのかは、あらかじめ理解はできていた。
そしてスアーンもきちんと理解していたはずだったのだが‥‥‥‥やらかしてしまった。
彼が持つ魔導書の色は茶色で、土などに関する力を持つ。
狩りとかが出来るように、土の塊を矢のようにして打ち出す『アースアロー』とかいう魔法を、適当に作った的に当てる練習をしようとしたらしい。
だがしかし、魔法の理解が出来ていたとしても、それを実際に扱うとうまくいかないことがある。
実際に魔法をはなったとたん、意図せずにノーコンの玉…‥‥つまり、軌道が思っていたよりも変な方向にそれてしまい、偶然にも彼の家の窓が全開で、その先にあった宿題の山に直撃したのである。
しかも最悪なことに、人に当たっても怪我しないように、せめて土下座して済む程度になるようにと配慮し、乾燥した土ではなく、リューとエルゼに頼んで水魔法を含ませてもらい、泥団子のような状態にしていたのがいけなかったのであろう。
ジトッと、物凄く水分を含んだ土が宿題に降りかかり、汚れて濡れての凄惨な状態になったばかりか、その水分のせいか書いていた内容まですべてにじんでしまい、全てが無の泡になってしまったのだ。
‥‥‥毎年、どうやら学園ではこういう失敗をする輩がいるそうで、その予想をしてかスペアもあるからよかったのだが、夏休み終了というべき、学園へ向かう馬車が来る3日前の出来事であり、しかも全部がダメになったので物凄い量となる。
しかも、サボって楽できないようにと言う仕掛けか、どうもこの宿題は全て他人の手で書くことができないようなので、誰にも手伝ってもらう事もできない。
それからスアーンは、必死になって残り少ない日数で、徹夜までして宿題を、今日の夜明けに何とか終えたのであった。
「…‥‥というか、死ぬ気になってやれば人間何処までもやれるという可能性を見せつけられたな」
「精神的には、すでに逝ったようね」
魂が口から抜け出しているようなスアーンを見ながら、ルースとエルゼはそうつぶやくのであった。
‥‥‥ルースたちのいるバルスト村が所属するグレイモ王国から離れた、とある国の王城。
その中で、その国の王はあることを企んでいた。
その王の名は、ゼルドラ=バルモ=モーガス。
モーガス帝国の皇帝であり、容姿は歴戦の猛者とでもいうべき、未だに現役でもあるほどムキムキな男性である。‥‥‥最近はひげを伸ばし始めていたが、やや中途半端である。
他の国からは「殲滅王」と呼ばれるほど、戦時には血気盛んに前線へ出ていた王であった。
近年は、国内が平穏になってきたので、戦よりも政を重視するようになり、その為の人材を育成するのに惜しみなく力を注いでおり、別名「学王」とも呼ばれていた。
そんな彼はこの日、彼の子供の1人を呼び寄せた。
「‥‥‥何の要件でしょうか、お父様?」
父でもあり、皇帝でもあるゼルドラの前に、彼女はしっかりとそのまなざしを向けた。
彼女の名前はレリア=バルモ=モーガス。
帝国の第2王女でもあり、別名「戦姫」と呼ばれるほど父親に似て血気盛んな娘であった。
戦闘能力も高かったが、今年に入り魔導書を叡智の儀式にて顕現させてさらに力を増した少女である。
…‥‥15歳にしては少々育っている感もあるが、その魅惑の身体を目当てにした馬鹿者たちは、全員悲惨な末路を辿ったというのも帝国内では有名な話しでもあった。
「レリアよ、お前に聞きたいのだが、今以上の強さを手に入れ、そしてこの国に繁栄をもたらしたいと思っているか?」
「ええ、間違いありません。私のやるべきことは帝国の繁栄のために、いかなる強敵が立ち向かおうとも退けられる力を欲することです」
しっかりと意志の強いまなざしを向け、レリアはそう言い切った。
「では、この帝国内でお前に教えられることはない。この国での戦闘技術などは、全てお前が学んでしまった…‥‥というか、飛び級し過ぎなんだよな」
ぽつりと後半に皇帝はつぶやいたが、彼女の耳には入らなかったようである。
「ん?では私にどうしろと?まさか最近噂になっている平和を乱すフェイカーなる組織の本拠地を探らせ、単身乗り込んで壊滅させろとでも?」
「いや、それはまだ詳細が分かっていないからうかつにはできぬ。それに聞いていたか?『この国での』ということでだ」
「‥‥‥それでは、まさか」
「ああ、お前をグレイモ王国のグリモワール学園とやらに留学させようかと考えているのだ。国交の親睦を深めるためという理由もあり、なおかつその学園には強者がいると、我が勘で伝わって来たからな」
「…‥‥なるほど、ではその留学、このレリアが赴きましょう」
びしっと敬意を表して敬礼した後、レリアはその場から退室した。
その後ろ姿を見送った後、皇帝はつぶやいた。
「…‥‥なんで、あんな力を求める娘になったのだろうか。本当は、可憐な娘にしたかったのに、なぜ華麗なほうへ育ってしまったのだろうか…‥‥」
本当は、物凄い親バカな皇帝であった。
だがしかし、その親バカ過ぎた余り、気が付けば自身を手本にしたのか娘たちが強くなってしまったのである。
せめて、他国の方へ留学させるという環境の変化で、性格を矯正できればいいなというのが、皇帝の本音であった‥‥‥‥
ルースたちは地道に夏休みの宿題を終えて、学園の寮へ戻る準備をし始めていた。
とはいっても、夏休み初めのタキを利用した物資の輸送方法をルースは使うつもりはなかった。
理由としては、彼女に頼り過ぎるのは良くないし、都合もあるだろうからという配慮である。
エルゼいわく、利用できるのならば、特にあの女狐なら利用しつくせと言っていたが‥‥‥
「じゃあ、その分彼女に俺が触れ合う機会が出来るけどいいのか?」
「っ!?‥‥‥それは良くないわね。ええ、別に利用しすぎなくてもいいわね!!」
そうルースがいうと、すぐさま意見を彼女は変えたのであった。
この夏休み、彼女がルースの家に同居している間、少しだけ手玉に取る方法をルースは学習したが‥‥‥まぁ、この程度ならいいだろう。
少なくとも、風呂に入っているときに突撃しようとしてきたり、就寝する際にベッドにいつの間にか潜り込まれていたり、着替えの際に誘惑しようと企んでいたりする彼女と比べれば、この程度何の問題にもならない。
…‥‥というか、エルゼって本当に公爵家の令嬢でもあるんだよね?普通、貴族の令嬢ってそうみだりに触れ合わないようにするというか、触れ合いまくろうとはしないはずだよね?
好かれている、というのはまぁ分かる。
だがしかし、その好意が重すぎるというのが、ルースにとってエルゼは少々相手しずらいのである。
ちなみに、エルゼ自身もそこそこ腕が立ったりしており、過去に元ガキ大将でもあったスアーンを完膚なきまでに叩きのめしていたり、精神的に追い詰めたりしたので、この村ではルースをエルゼへの生贄に見ている傾向にあるのだが…‥‥本人たちのあずかり知らぬところであった。
そんなこんなで時間は過ぎ去り、もうそろそろ学園へ向けての馬車が村に寄る日となった。
村中の、グリモワール学園へ向かう人たちが馬車が来る村の入口へと集結するのだが、宿題の量が多いのですでにかなり混雑していた。
「すっごい大荷物な人が多いけど、これで馬車に乗れるかなぁ?」
「大型の特別送迎馬車が数台ほど来るそうですし、何とかなるはずよ」
「シュクダイ、ヨウヤク終ワッタ…‥‥」
「‥‥‥スアーン、片言しゃべりで真っ白な灰になっているけど大丈夫か?」
「下僕の自業自得ですし、放っておきましょう」
ルースたちもその混雑の中にいたのだが、その中で一番目立っていたとすれば、まるで燃え尽きたかのように真っ白になったスアーンであろう。
一応、スアーンも地道に宿題を進め、3日前までは全て終えていた。
せっかく終わって自由な時間もできたし、畑の方は先日のモンスター化の事で大人たちがごたごたしており、手伝わなくてもいいそうなので、この際魔導書の自主鍛錬でもして、新学期からある程度楽できるように使える魔法などを増やそうとしたらしい。
だがしかし、そこで悲劇が起きた。
魔導書で扱う魔法に関して、使用者はある程度の知識を得ているから、どの様なものなのかは、あらかじめ理解はできていた。
そしてスアーンもきちんと理解していたはずだったのだが‥‥‥‥やらかしてしまった。
彼が持つ魔導書の色は茶色で、土などに関する力を持つ。
狩りとかが出来るように、土の塊を矢のようにして打ち出す『アースアロー』とかいう魔法を、適当に作った的に当てる練習をしようとしたらしい。
だがしかし、魔法の理解が出来ていたとしても、それを実際に扱うとうまくいかないことがある。
実際に魔法をはなったとたん、意図せずにノーコンの玉…‥‥つまり、軌道が思っていたよりも変な方向にそれてしまい、偶然にも彼の家の窓が全開で、その先にあった宿題の山に直撃したのである。
しかも最悪なことに、人に当たっても怪我しないように、せめて土下座して済む程度になるようにと配慮し、乾燥した土ではなく、リューとエルゼに頼んで水魔法を含ませてもらい、泥団子のような状態にしていたのがいけなかったのであろう。
ジトッと、物凄く水分を含んだ土が宿題に降りかかり、汚れて濡れての凄惨な状態になったばかりか、その水分のせいか書いていた内容まですべてにじんでしまい、全てが無の泡になってしまったのだ。
‥‥‥毎年、どうやら学園ではこういう失敗をする輩がいるそうで、その予想をしてかスペアもあるからよかったのだが、夏休み終了というべき、学園へ向かう馬車が来る3日前の出来事であり、しかも全部がダメになったので物凄い量となる。
しかも、サボって楽できないようにと言う仕掛けか、どうもこの宿題は全て他人の手で書くことができないようなので、誰にも手伝ってもらう事もできない。
それからスアーンは、必死になって残り少ない日数で、徹夜までして宿題を、今日の夜明けに何とか終えたのであった。
「…‥‥というか、死ぬ気になってやれば人間何処までもやれるという可能性を見せつけられたな」
「精神的には、すでに逝ったようね」
魂が口から抜け出しているようなスアーンを見ながら、ルースとエルゼはそうつぶやくのであった。
‥‥‥ルースたちのいるバルスト村が所属するグレイモ王国から離れた、とある国の王城。
その中で、その国の王はあることを企んでいた。
その王の名は、ゼルドラ=バルモ=モーガス。
モーガス帝国の皇帝であり、容姿は歴戦の猛者とでもいうべき、未だに現役でもあるほどムキムキな男性である。‥‥‥最近はひげを伸ばし始めていたが、やや中途半端である。
他の国からは「殲滅王」と呼ばれるほど、戦時には血気盛んに前線へ出ていた王であった。
近年は、国内が平穏になってきたので、戦よりも政を重視するようになり、その為の人材を育成するのに惜しみなく力を注いでおり、別名「学王」とも呼ばれていた。
そんな彼はこの日、彼の子供の1人を呼び寄せた。
「‥‥‥何の要件でしょうか、お父様?」
父でもあり、皇帝でもあるゼルドラの前に、彼女はしっかりとそのまなざしを向けた。
彼女の名前はレリア=バルモ=モーガス。
帝国の第2王女でもあり、別名「戦姫」と呼ばれるほど父親に似て血気盛んな娘であった。
戦闘能力も高かったが、今年に入り魔導書を叡智の儀式にて顕現させてさらに力を増した少女である。
…‥‥15歳にしては少々育っている感もあるが、その魅惑の身体を目当てにした馬鹿者たちは、全員悲惨な末路を辿ったというのも帝国内では有名な話しでもあった。
「レリアよ、お前に聞きたいのだが、今以上の強さを手に入れ、そしてこの国に繁栄をもたらしたいと思っているか?」
「ええ、間違いありません。私のやるべきことは帝国の繁栄のために、いかなる強敵が立ち向かおうとも退けられる力を欲することです」
しっかりと意志の強いまなざしを向け、レリアはそう言い切った。
「では、この帝国内でお前に教えられることはない。この国での戦闘技術などは、全てお前が学んでしまった…‥‥というか、飛び級し過ぎなんだよな」
ぽつりと後半に皇帝はつぶやいたが、彼女の耳には入らなかったようである。
「ん?では私にどうしろと?まさか最近噂になっている平和を乱すフェイカーなる組織の本拠地を探らせ、単身乗り込んで壊滅させろとでも?」
「いや、それはまだ詳細が分かっていないからうかつにはできぬ。それに聞いていたか?『この国での』ということでだ」
「‥‥‥それでは、まさか」
「ああ、お前をグレイモ王国のグリモワール学園とやらに留学させようかと考えているのだ。国交の親睦を深めるためという理由もあり、なおかつその学園には強者がいると、我が勘で伝わって来たからな」
「…‥‥なるほど、ではその留学、このレリアが赴きましょう」
びしっと敬意を表して敬礼した後、レリアはその場から退室した。
その後ろ姿を見送った後、皇帝はつぶやいた。
「…‥‥なんで、あんな力を求める娘になったのだろうか。本当は、可憐な娘にしたかったのに、なぜ華麗なほうへ育ってしまったのだろうか…‥‥」
本当は、物凄い親バカな皇帝であった。
だがしかし、その親バカ過ぎた余り、気が付けば自身を手本にしたのか娘たちが強くなってしまったのである。
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