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2年目の夏の章
123話
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ガキィンッツ!!
剣同士がぶつかり合い、其の衝撃によってできた火花が飛び散り、両者ともにかなりの強さで撃ち合っているのかが目に見て取れた。
片や、真っ赤に燃えるような魔導書を顕現させて宙に浮かべる少女。
もう片方は、全身が真っ赤に燃えるような鎧に包まれた女性。
「ぐぐぐぐぐっ、母の力が以前より強い!!」
「ふふふふ、貴女もきちんと研鑽していたわね。そっちも強くなっているわよ」
額に汗を流し、焦るような声を出すレリアに対して、兜のせいで表情は見えないが、動きと声から余裕たっぷりそうなレリアの母、ルーレア皇妃は笑いながらそう言うのであった。
母とその娘の剣戟……いったいなぜこうなってしまったのか、話しは半刻前に遡る‥‥‥
「…‥‥あらあら、娘がお友達を連れてくるなんて、母としてはうれしいわね」
真っ赤な鎧を着たまま、レリアの母らしい女性はそう声に出した。
「る、ルーレア、客人が来ているのだから、できるだけ乱暴にはしないようにと言っていたはずだが」
「あなたは黙っていて?」
「し、しかし」
「そうじゃないと今晩は寝かせないわよ?」
「‥‥‥」
どこか鋭い声で、レリアの母親、ルーレア皇妃という名の女性がそう言うと、皇帝は黙り込んだ。
たったこれだけのやりとりで、人の家の上下関係を見たようにルースたちは感じた。
と言うか、さっきまであった厳格な皇帝の印象が、尻に敷かれる情けない印象に変わったのは気のせいだと思いたい。
「あら、そう言えば名乗っていなかったわね。初めまして、この娘の母親であるルーレア=バルモ=モーガスですわ。夫が『殲滅王』や『学王』、娘が『戦姫』と呼ばれているように、私は『赤銅絶対防壁』と呼ばれているので、そちらでもよろしくね」
……防壁?え?攻める方だから剣とかじゃないのだろうか?
疑問に思ったが、その後に由来を聞き、納得した。
この帝国が戦時中、実は物凄い危機に陥ったことがあったらしい。
だが、このルーレア皇妃……当時は女騎士団長として死力を尽くし、たった一人で千の軍隊に対して戦いを挑み、見事に敵将の首も打ち取って勝利へ導いたのだとか。
その事で褒美がもらえることになったそうで、彼女が望んだのは、現皇帝ゼルドラ=バルモ=モーガス、当時は殲滅王という名で知れていた人物との婚姻だったのだとか。
実は初恋だったそうで、一途に想い続けており、その死力の源もその想いだったのだとか。
その話しに心を打たれてゼルドラは了承し、婚姻を結んだそうである。
「まぁ、でも初夜の翌日に夫は限界まで衰弱しちゃって、危く命の危機に陥りかけたのよね」
その言葉をルーレア皇妃がした後、ルースが皇帝の方へ目を向けると当時を思い出したのか、頭を抱えていた。
……男として、同情すべきか。
ちなみに、身分的に問題が起きるのではないかと思っていたが、騎士団長は仮の姿で、本当は帝国の中でも古参の由緒正しい貴族家の出身だったので大丈夫だったそうだ。
それはともかくとして、ふと何かを思い出したかのようにルーレア皇妃はレリアの方に顔を向けた。
「そうそう、せっかく帰ってきているのだから、久し振りに剣を交えて会話しないかしら?」
「お母さ、母上それはどうかと・・・・・」
「そうじゃないと、貴女の恥ずかしい幼少期の話を客人にばらすわよ?」
「ぜひ受けさせていただきます!!」
レリアが受けたくなさそうな声を出すと、ルーレア皇妃はなにやらネタに出して、慌ててレリアは了承した。
恥ずかしい話ってなんだろうか?
そして現在、一旦王城の兵士たちの訓練場へ場を移し、レリアとルーレア皇妃の剣戟が行われているのであった。
ちなみに、皇帝はそのまま職務があるからとその場で別れたが、どう見ても逃げたようにしか思えない。
「ふふふふ、魔導書を扱うようになっても、頼り切らずに剣もしっかりやっていたのは偉いわね」
「そう言われても、まったく勝ち目のないような状態なのは、どうなのかと・・・・・」
激しい剣戟が続く中、徐々に疲れてきたのかレリアの言葉が弱くなるのに対して、ルーレア皇妃は全く疲れた様子を見せない。
今は皇妃となったし、出産に伴って騎士団長を辞めているらしいのだが、それでもまだまだ現役らしく、かなりの強者な雰囲気を纏っていた。
「と言うか、あの人の感じ‥‥‥誰かに似ているような?」
「あ、バルション学園長と似た感じよね」
「それだ!」
ふと思ったが、エルゼの言葉にルースは納得した。
確かにどちらも圧倒的強者であろう。
と、声が聞こえていたのか、剣戟の中でルーレア皇妃が声を出した。
「ああ、我が生涯のライバルの名前ね。久し振りに聞いたわぁ」
「え?」
今なんと?
剣戟の中で、ルーレア皇妃が余裕たっぷりにその訳を話し始めた。
「昔ね、あのバルションちゃんとは生涯のライバルとして争っていたのよね」
魔導書の扱いに関して他者を追い抜き、あっという間にその名を知らない者はいないほどに知らしめたバルション。
由緒ある貴族家の生まれにして剣に目覚め、これまでに狩った首の数は100を超えてから数えていないルーレア。
魔導書と剣、それぞれの極みにいる様な立場同士、ライバル関係にあったらしい。
今でも時折互いの知らせに関しては聞くそうだが、未だに決着はついていないそうだ。
「ああ、でも結婚して子をもうけたという点では私の勝利かしらね?」
「そういえば、学園長って独身だったな‥‥‥」
そのせいで、ちょっと溝ができたようであり、最近は連絡を取り合うことも少ないのだとか。
世間は狭いと言うが、まさかこの帝国でそんな話を聞くとは思わなかったルースたちで合た。
それから30分後、ついにレリアがダウンし、ルーレア皇妃の勝利となった。
「ぜぇ……ぜぇ……」
「ふふふ、だいぶ強くなっていたけど、まだまだスタミナが足りないわね」
「全く疲れていないのかよ‥‥‥」
「体力面では化け物なみね…‥‥」
―――――ファ~、ン、何コノ状況?
ポケットの中から目覚めたバトが首を傾げている中、ルーレア皇妃がルースの方へ顔を向けた。
「まだ足りないから、ちょっとあなたもやってみるかしら?」
「え?いや、俺は剣に関してはさっぱりで」
「魔導書ありで良いわよ?娘からの手紙を読んで、貴方がかなり強いらしいのは知っているし、ぜひとも手合わせを願いたいわね」
「‥‥はい」
なんとなく、有無を言わせないような気配を感じ、ルースは断り切れなかった。
……ああ、今なら分かる。この人、ただの戦闘狂に近い。
皇帝同様に、何処かへ何かを理由づけて逃げておけばよかったと、今更ながらルースは後悔した。
とにもかくにも、やり合うしかないし…‥‥生きて帰れるのだろうか?
不安に思いつつ、ルースは魔導書を顕現させて、戦闘態勢に移るのであった。
剣同士がぶつかり合い、其の衝撃によってできた火花が飛び散り、両者ともにかなりの強さで撃ち合っているのかが目に見て取れた。
片や、真っ赤に燃えるような魔導書を顕現させて宙に浮かべる少女。
もう片方は、全身が真っ赤に燃えるような鎧に包まれた女性。
「ぐぐぐぐぐっ、母の力が以前より強い!!」
「ふふふふ、貴女もきちんと研鑽していたわね。そっちも強くなっているわよ」
額に汗を流し、焦るような声を出すレリアに対して、兜のせいで表情は見えないが、動きと声から余裕たっぷりそうなレリアの母、ルーレア皇妃は笑いながらそう言うのであった。
母とその娘の剣戟……いったいなぜこうなってしまったのか、話しは半刻前に遡る‥‥‥
「…‥‥あらあら、娘がお友達を連れてくるなんて、母としてはうれしいわね」
真っ赤な鎧を着たまま、レリアの母らしい女性はそう声に出した。
「る、ルーレア、客人が来ているのだから、できるだけ乱暴にはしないようにと言っていたはずだが」
「あなたは黙っていて?」
「し、しかし」
「そうじゃないと今晩は寝かせないわよ?」
「‥‥‥」
どこか鋭い声で、レリアの母親、ルーレア皇妃という名の女性がそう言うと、皇帝は黙り込んだ。
たったこれだけのやりとりで、人の家の上下関係を見たようにルースたちは感じた。
と言うか、さっきまであった厳格な皇帝の印象が、尻に敷かれる情けない印象に変わったのは気のせいだと思いたい。
「あら、そう言えば名乗っていなかったわね。初めまして、この娘の母親であるルーレア=バルモ=モーガスですわ。夫が『殲滅王』や『学王』、娘が『戦姫』と呼ばれているように、私は『赤銅絶対防壁』と呼ばれているので、そちらでもよろしくね」
……防壁?え?攻める方だから剣とかじゃないのだろうか?
疑問に思ったが、その後に由来を聞き、納得した。
この帝国が戦時中、実は物凄い危機に陥ったことがあったらしい。
だが、このルーレア皇妃……当時は女騎士団長として死力を尽くし、たった一人で千の軍隊に対して戦いを挑み、見事に敵将の首も打ち取って勝利へ導いたのだとか。
その事で褒美がもらえることになったそうで、彼女が望んだのは、現皇帝ゼルドラ=バルモ=モーガス、当時は殲滅王という名で知れていた人物との婚姻だったのだとか。
実は初恋だったそうで、一途に想い続けており、その死力の源もその想いだったのだとか。
その話しに心を打たれてゼルドラは了承し、婚姻を結んだそうである。
「まぁ、でも初夜の翌日に夫は限界まで衰弱しちゃって、危く命の危機に陥りかけたのよね」
その言葉をルーレア皇妃がした後、ルースが皇帝の方へ目を向けると当時を思い出したのか、頭を抱えていた。
……男として、同情すべきか。
ちなみに、身分的に問題が起きるのではないかと思っていたが、騎士団長は仮の姿で、本当は帝国の中でも古参の由緒正しい貴族家の出身だったので大丈夫だったそうだ。
それはともかくとして、ふと何かを思い出したかのようにルーレア皇妃はレリアの方に顔を向けた。
「そうそう、せっかく帰ってきているのだから、久し振りに剣を交えて会話しないかしら?」
「お母さ、母上それはどうかと・・・・・」
「そうじゃないと、貴女の恥ずかしい幼少期の話を客人にばらすわよ?」
「ぜひ受けさせていただきます!!」
レリアが受けたくなさそうな声を出すと、ルーレア皇妃はなにやらネタに出して、慌ててレリアは了承した。
恥ずかしい話ってなんだろうか?
そして現在、一旦王城の兵士たちの訓練場へ場を移し、レリアとルーレア皇妃の剣戟が行われているのであった。
ちなみに、皇帝はそのまま職務があるからとその場で別れたが、どう見ても逃げたようにしか思えない。
「ふふふふ、魔導書を扱うようになっても、頼り切らずに剣もしっかりやっていたのは偉いわね」
「そう言われても、まったく勝ち目のないような状態なのは、どうなのかと・・・・・」
激しい剣戟が続く中、徐々に疲れてきたのかレリアの言葉が弱くなるのに対して、ルーレア皇妃は全く疲れた様子を見せない。
今は皇妃となったし、出産に伴って騎士団長を辞めているらしいのだが、それでもまだまだ現役らしく、かなりの強者な雰囲気を纏っていた。
「と言うか、あの人の感じ‥‥‥誰かに似ているような?」
「あ、バルション学園長と似た感じよね」
「それだ!」
ふと思ったが、エルゼの言葉にルースは納得した。
確かにどちらも圧倒的強者であろう。
と、声が聞こえていたのか、剣戟の中でルーレア皇妃が声を出した。
「ああ、我が生涯のライバルの名前ね。久し振りに聞いたわぁ」
「え?」
今なんと?
剣戟の中で、ルーレア皇妃が余裕たっぷりにその訳を話し始めた。
「昔ね、あのバルションちゃんとは生涯のライバルとして争っていたのよね」
魔導書の扱いに関して他者を追い抜き、あっという間にその名を知らない者はいないほどに知らしめたバルション。
由緒ある貴族家の生まれにして剣に目覚め、これまでに狩った首の数は100を超えてから数えていないルーレア。
魔導書と剣、それぞれの極みにいる様な立場同士、ライバル関係にあったらしい。
今でも時折互いの知らせに関しては聞くそうだが、未だに決着はついていないそうだ。
「ああ、でも結婚して子をもうけたという点では私の勝利かしらね?」
「そういえば、学園長って独身だったな‥‥‥」
そのせいで、ちょっと溝ができたようであり、最近は連絡を取り合うことも少ないのだとか。
世間は狭いと言うが、まさかこの帝国でそんな話を聞くとは思わなかったルースたちで合た。
それから30分後、ついにレリアがダウンし、ルーレア皇妃の勝利となった。
「ぜぇ……ぜぇ……」
「ふふふ、だいぶ強くなっていたけど、まだまだスタミナが足りないわね」
「全く疲れていないのかよ‥‥‥」
「体力面では化け物なみね…‥‥」
―――――ファ~、ン、何コノ状況?
ポケットの中から目覚めたバトが首を傾げている中、ルーレア皇妃がルースの方へ顔を向けた。
「まだ足りないから、ちょっとあなたもやってみるかしら?」
「え?いや、俺は剣に関してはさっぱりで」
「魔導書ありで良いわよ?娘からの手紙を読んで、貴方がかなり強いらしいのは知っているし、ぜひとも手合わせを願いたいわね」
「‥‥はい」
なんとなく、有無を言わせないような気配を感じ、ルースは断り切れなかった。
……ああ、今なら分かる。この人、ただの戦闘狂に近い。
皇帝同様に、何処かへ何かを理由づけて逃げておけばよかったと、今更ながらルースは後悔した。
とにもかくにも、やり合うしかないし…‥‥生きて帰れるのだろうか?
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