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さっさと逃亡いたしましょうかね?
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マテラは領地に戻り、干からびている父親のディア公爵をベッドに持っていった後、準備を始めた。
「えっと、領地の範囲はこのぐらいでして、交換する座標はここで良いですよね?」
「はい、ミストライ帝国の指定された交換場所とほぼ一致しております」
「しかしお嬢さま、この広大な範囲で可能なのでしょうか?」
「大丈夫よ‥‥‥多分」
我が家に使える優主な執事や侍女たちと共に事情説明をして、前々から予定していたある計画を実行することになったので、連絡も各所に飛ばした。
実は、我が公爵家は私が王子との婚約破棄にあった場合、国を領民達と共に出る計画があったのだ。
あて先はミストライ帝国‥‥‥今まさに活発化して景気が良い国であり、私達が向かう事を快く承諾してくれたのである。
とはいえ、どうやって移動するかについてだが‥‥‥ここは私のチートっぽい魔法で、帝国内にある要らない領地と、私達の領地を互いに丸ごとその場から交換して移動するという荒っぽい方法である。
がっつり魔力は喰うけど、不可能ではないのはすでに数回ほどの実験で実証済み。
領民たちもこの国から出ることに驚きはしたのだが‥‥‥
「まぁ、マテラ様じゃからのぅ」
「今さら驚きもしないというか」
「奇想天外なことばかりで慣れたよ」
「帝国に行くのは問題ない。マテラ様がいるのだからな」
‥‥‥ねぇ、皆に小一時間ほど私についての評価を問い詰めたいのだけれどいいかしら?
なんで「私だから」という言葉で解決するのかちょっと知りたい。
まぁ、前世の記憶を思い出した後にいろいろやらかしまくった記憶はあるのだけれども‥‥‥それですかね?
とにもかくにも、準備が整い、今すぐにでも可能な状況になった。
「それでは、交換用の魔法を発動させるわね」
指定された範囲全体に意識が行くように集中し、交換先を思い浮かべて魔法を使用する。
万が一の衝撃などに備えて、皆クッションを持って準備は満タン。
「はぁぁぁぁあ‥‥‥‥『場所交換魔法』!!」
叫ぶ必要はないけど、その場のノリでそれっぽく魔法を唱えて一気に空が暗転し、すぐに元の状態へ戻った。
‥‥‥よし、成功のようである。
見て見れば、周囲の領地内は異常がないのだが、空を見れば雲の配置などがほんの一瞬前の時と比べると全く形が変わっていた。
そして、向こうから何かが駆けてきた姿が見えた。
そう、あらかじめ連絡をして、迎えに来るようと言っておいた帝国の人達が‥‥‥
「えっと、領地の範囲はこのぐらいでして、交換する座標はここで良いですよね?」
「はい、ミストライ帝国の指定された交換場所とほぼ一致しております」
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我が家に使える優主な執事や侍女たちと共に事情説明をして、前々から予定していたある計画を実行することになったので、連絡も各所に飛ばした。
実は、我が公爵家は私が王子との婚約破棄にあった場合、国を領民達と共に出る計画があったのだ。
あて先はミストライ帝国‥‥‥今まさに活発化して景気が良い国であり、私達が向かう事を快く承諾してくれたのである。
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