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第5章 お猿と行く温泉旅行
道しるべ
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それから、ピンクの葉を見つけるゲームが始まった。見回すと、山の木々は変わった色の葉をところどころにつけている。大部分の緑の中に、青や黄色、そしてピンクの葉が潜んでいる。まだ木々についてるのは除外して、地面に落ちている葉だけ摘んでいく。
いつのまにか、スタート地点から遠い所に来ていた。リテツ様や、サテツ様たちの姿は見えない。もうずっと、遠くに行ってしまってるのかもしれない。
俺は、コテツ様を見る。彼はもうすっかり機嫌が直り、地面を必死に見てはピンクの葉を拾っていく。既に片手では持てないほどの葉を持っている。その熱心な姿は、夢中になったら手離さない幼い子どもそのものだった。
五十年生きてきたと彼は言ったが、それは彼らにとっては瞬く程の時間なのかもしれない。
そこで、ふとツバキさんの顔がよぎった。そうして一つの疑問に辿り着く。
……ツバキさんは。年下だと思ってた彼女は、いったい。
「タカヒロ!」
コテツ様に呼ばれ、慌てて駆け寄る。そこには、ピンクの葉が小山のように積まれて置かれていた。
「わぁー、いっぱいですね!」
こんなにあったら、手では持てない。このゲームもおしまいだな。
俺の思考を振り払うように、コテツ様は「あな!」と叫んだ。
「穴?」
「ここ、葉っぱが積まれた後ろ、穴が見える」
言われ、上らへんに積まれた葉を手で払う。穴の端が、そこから顔を出した。
「これは……」
なんだろう? 動物の住処? ここは普通の山ではないようだし、未知の動物がいるのかもしれない。
「コテツ様、危険かもしれないので……あっ、ちょっと!」
コテツ様は葉の中に体を入れて、ズンズン先に進んで行く。俺も葉をかき分けて、慌てて後を追う。葉がなくなったと思ったら、中は思ったより大きな穴だった。いや、洞窟というべきか。出口が見えないほど、道が続いている。
「これは……」
俺はその光景に目をみはった。
暗がりの中で、道しるべのようにピンクの葉が散らされていた。
いつのまにか、スタート地点から遠い所に来ていた。リテツ様や、サテツ様たちの姿は見えない。もうずっと、遠くに行ってしまってるのかもしれない。
俺は、コテツ様を見る。彼はもうすっかり機嫌が直り、地面を必死に見てはピンクの葉を拾っていく。既に片手では持てないほどの葉を持っている。その熱心な姿は、夢中になったら手離さない幼い子どもそのものだった。
五十年生きてきたと彼は言ったが、それは彼らにとっては瞬く程の時間なのかもしれない。
そこで、ふとツバキさんの顔がよぎった。そうして一つの疑問に辿り着く。
……ツバキさんは。年下だと思ってた彼女は、いったい。
「タカヒロ!」
コテツ様に呼ばれ、慌てて駆け寄る。そこには、ピンクの葉が小山のように積まれて置かれていた。
「わぁー、いっぱいですね!」
こんなにあったら、手では持てない。このゲームもおしまいだな。
俺の思考を振り払うように、コテツ様は「あな!」と叫んだ。
「穴?」
「ここ、葉っぱが積まれた後ろ、穴が見える」
言われ、上らへんに積まれた葉を手で払う。穴の端が、そこから顔を出した。
「これは……」
なんだろう? 動物の住処? ここは普通の山ではないようだし、未知の動物がいるのかもしれない。
「コテツ様、危険かもしれないので……あっ、ちょっと!」
コテツ様は葉の中に体を入れて、ズンズン先に進んで行く。俺も葉をかき分けて、慌てて後を追う。葉がなくなったと思ったら、中は思ったより大きな穴だった。いや、洞窟というべきか。出口が見えないほど、道が続いている。
「これは……」
俺はその光景に目をみはった。
暗がりの中で、道しるべのようにピンクの葉が散らされていた。
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