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鷹宮家―その、真相
~万能―その、由縁~
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「結論からして、隠蔽の必要はなし......ね」
「そうか」
結衣さんはコーヒーを啜りつつ、結論を出した。
鷹宮本部には『隠蔽班』と呼ばれるモノが存在し、あの後すぐに現場に駆けつけたのだが―
「ソイツが投げ捨てたナイフも、アンタが撃った銃弾も......その場に存在しなかった。手掛かり無しね」
―最大の痕跡である、ナイフと銃弾。
それらが現場に無かったらしい。ヤツが持っていったのかは分からないが。
......ヤツの目的はお嬢様であり、本家筋の一員でもある。公にはその存在が秘されているワケで。
特殊な一族の中の、特殊な家系。そして、本家筋には必ず『長』が絡んでくる。
鷹宮を束ね、その全権を掌握する、長。その長を筆頭に、彼ら『鷹宮』は代々万能と呼ばれる異能を使う。それはお嬢様も同様で。
お嬢様の異能は言わば、『属性魔法』である。
ただ、昔に存在したと言われる魔法使いとは比べ物にならない。『自身で発生出来る属性は数限りなく』―ほぼ、無限とでも言っていい。
......ここが重要であり、本家筋が万能と呼ばれる由縁。異能は基本的に『単一』の作業しか行えないのだ。
・温度を上げる、下げる。
・焔を出現させる。
と言った、簡単な事しか出来ない。しかし、それは『分家筋』の話で。
対して万能と言われる本家筋は、
・焔を出現させ、自在に操る。
・属性を組み合わせ、新たな属性を創る。
・身体能力の増減......エトセトラエトセトラ。
その作業に加え、新たに追加させる、と言おうか。
単一に対して、複数のアクションを起こせるのが―本家筋である。
「『万物創造の錬金術師』......か」
「彩乃ちゃんの二つ名でしょ。そして、異能」
結衣さんはソファーに大きくもたれ掛かる。
そして、コーヒーを一気飲みした。
―『万能創造の錬金術師』―
これがお嬢様の異能であり、二つ名。
属性を次から次へと組み込み、融合させ。数多の属性を有するその力から、何時しかそう呼ばれていた。
しても、
「何故、本家筋が狙われるのか......だな」
「そりゃあ。異能故に、よ」
簡単な事だ。
本家筋の唯一の旨みは、『長』。そして、万能という『異能』にある。
過去全て、長は本家筋からしか選定されていない。
思い当たるのは、本家筋を良く思っていない人物。つまり、反体制派だ。
「はぁ......めんどくさいわね」
「激しく同意だ」
ヤツがお嬢様を本気で殺そうとしているのか、はたまた脅して何かをさせようとしているのか。
そこまでは分からないが、
「しかし......裏、は存在するだろうな」
本家筋も長も、公には出ない。秘匿されているのが大前提だ。そこからお嬢様という本家筋一員の情報を―個人で調べるなど、不可能に近い。
ならば裏がいると考えて良いだろう。
それも、
「かなり鷹宮に深く入り込んでいる人物が、だ」
「そうねぇ......」
非常に厄介な存在。
「じゃあ志津二、あたしは帰るから。何かあったら来るわ」
結衣さんはそう言うと、立ち上がってさっさと部屋から出ていってしまった。
平日だよね。学校あるよね。
んでもって、一般科目あるよね。
故に、五教科はフツーにあるワケだ。理科もね。
だから校舎2階にある理科室へとお嬢様方と移動しようとしたんだよ。でもさ、
「あれっ、何でお前がここにいるんだ!?」
「理科の授業ですが」
全く馴染みのない先輩が話しかけてきた。その発言を引き金にして、
「鷹宮だ!鷹宮志津二が来たぞ!」
「マジ?あの生ける伝説か!?」
数分後にはこうなった。何で?
ついでに言うと、生ける伝説って何だよ。
今、俺の周りには男女・先輩教師問わず数多の人間が群がっている。目的は一緒に行動しているお嬢様方目当てではなく、何故か俺......らしい。
「あ、あの......理科の授業が」
「「「えー......!!!」」」
「駄々こねたって無理ですよ。私は行かせていただきますよ」
駄々こねる先輩を横目にお辞儀をして。俺は先に行ってしまっていたお嬢様方の後を追った。
「めんどくさ......」
「頑張ってください、お嬢様」
この学園での理科の必修科目は生物なのだ。が、あろう事にお嬢様は生物分野が大の苦手なのだ。
それは過去のテスト結果を見てもらえれば分かる事で。
お嬢様は、中1~中3に至るまで、生物が関わるテストは平均点を取れていないのだ。逆に得意分野は化学だとか。
「あーい、問題だすかんなぁ。よく聞けー」
そんなお嬢様に追い打ちを掛けるように、明らかにやる気のない須田先生(38歳独身女)が問題提示。
白衣を着ているが、その服はシワだらけである。内ポケットから銃がチラ見えしてるのは内緒。......因みに、グロックです。
「っとー、『ミトコンドリアや葉緑体の起源が細菌だという根拠を2つ答えよ』」
「うっ......!?」
手元にある教科書をガン見(何故だ)するお嬢様。
それを黙って見る俺と雫と鈴莉さん。
因みに答えは、『独自のDNAを持つ』と、『それらが二重膜構造になっている』だ。簡単だね?
「くっ......!」
必死に答えを探し求めるお嬢様だが、分からないご様子。
数分粘ったが、挙句の果てには、
「志津二ぃ...教えて......!」
と縋ってきた。半ば泣き顔。
身内ながら破壊力やばい。
これ以上くっつかれると周りの視線が(ry
と言う事で教えようとしたのだが、
―べキッ。
って、何かが折れるような音がしたので、恐る恐る音の発生源まで目をやると......先生が笑顔で金属製の指示棒へし折ってた。そして、
「えー、何だ。お前たちはクラス中がこんな雰囲気になると分かってて、イチャイチャしてたワケか?」
先生はそのへし折った指示棒でクラス中を指す。
辺りをぐるっと見渡すと、
「みんな、ぐったりだねぇー」
天然なのか。
鈴莉さんは穏やかに呟いた。
「そのぐったりを作ったのは、紛れもないお前らだ!だいたいなー」
あ、お小言が始まった。
どうしよ......ヒマになるな。
「お前らは私を侮辱してるのか!?目の前でイチャイチャして、私を苦しませたいのか!?」
こんなお小言が20分にも渡って続きました。
結論から言うと、『リア充爆発しろ』
授業?もちろん出来ませんでしたよ。えぇ。
~Prease to the next time!
「そうか」
結衣さんはコーヒーを啜りつつ、結論を出した。
鷹宮本部には『隠蔽班』と呼ばれるモノが存在し、あの後すぐに現場に駆けつけたのだが―
「ソイツが投げ捨てたナイフも、アンタが撃った銃弾も......その場に存在しなかった。手掛かり無しね」
―最大の痕跡である、ナイフと銃弾。
それらが現場に無かったらしい。ヤツが持っていったのかは分からないが。
......ヤツの目的はお嬢様であり、本家筋の一員でもある。公にはその存在が秘されているワケで。
特殊な一族の中の、特殊な家系。そして、本家筋には必ず『長』が絡んでくる。
鷹宮を束ね、その全権を掌握する、長。その長を筆頭に、彼ら『鷹宮』は代々万能と呼ばれる異能を使う。それはお嬢様も同様で。
お嬢様の異能は言わば、『属性魔法』である。
ただ、昔に存在したと言われる魔法使いとは比べ物にならない。『自身で発生出来る属性は数限りなく』―ほぼ、無限とでも言っていい。
......ここが重要であり、本家筋が万能と呼ばれる由縁。異能は基本的に『単一』の作業しか行えないのだ。
・温度を上げる、下げる。
・焔を出現させる。
と言った、簡単な事しか出来ない。しかし、それは『分家筋』の話で。
対して万能と言われる本家筋は、
・焔を出現させ、自在に操る。
・属性を組み合わせ、新たな属性を創る。
・身体能力の増減......エトセトラエトセトラ。
その作業に加え、新たに追加させる、と言おうか。
単一に対して、複数のアクションを起こせるのが―本家筋である。
「『万物創造の錬金術師』......か」
「彩乃ちゃんの二つ名でしょ。そして、異能」
結衣さんはソファーに大きくもたれ掛かる。
そして、コーヒーを一気飲みした。
―『万能創造の錬金術師』―
これがお嬢様の異能であり、二つ名。
属性を次から次へと組み込み、融合させ。数多の属性を有するその力から、何時しかそう呼ばれていた。
しても、
「何故、本家筋が狙われるのか......だな」
「そりゃあ。異能故に、よ」
簡単な事だ。
本家筋の唯一の旨みは、『長』。そして、万能という『異能』にある。
過去全て、長は本家筋からしか選定されていない。
思い当たるのは、本家筋を良く思っていない人物。つまり、反体制派だ。
「はぁ......めんどくさいわね」
「激しく同意だ」
ヤツがお嬢様を本気で殺そうとしているのか、はたまた脅して何かをさせようとしているのか。
そこまでは分からないが、
「しかし......裏、は存在するだろうな」
本家筋も長も、公には出ない。秘匿されているのが大前提だ。そこからお嬢様という本家筋一員の情報を―個人で調べるなど、不可能に近い。
ならば裏がいると考えて良いだろう。
それも、
「かなり鷹宮に深く入り込んでいる人物が、だ」
「そうねぇ......」
非常に厄介な存在。
「じゃあ志津二、あたしは帰るから。何かあったら来るわ」
結衣さんはそう言うと、立ち上がってさっさと部屋から出ていってしまった。
平日だよね。学校あるよね。
んでもって、一般科目あるよね。
故に、五教科はフツーにあるワケだ。理科もね。
だから校舎2階にある理科室へとお嬢様方と移動しようとしたんだよ。でもさ、
「あれっ、何でお前がここにいるんだ!?」
「理科の授業ですが」
全く馴染みのない先輩が話しかけてきた。その発言を引き金にして、
「鷹宮だ!鷹宮志津二が来たぞ!」
「マジ?あの生ける伝説か!?」
数分後にはこうなった。何で?
ついでに言うと、生ける伝説って何だよ。
今、俺の周りには男女・先輩教師問わず数多の人間が群がっている。目的は一緒に行動しているお嬢様方目当てではなく、何故か俺......らしい。
「あ、あの......理科の授業が」
「「「えー......!!!」」」
「駄々こねたって無理ですよ。私は行かせていただきますよ」
駄々こねる先輩を横目にお辞儀をして。俺は先に行ってしまっていたお嬢様方の後を追った。
「めんどくさ......」
「頑張ってください、お嬢様」
この学園での理科の必修科目は生物なのだ。が、あろう事にお嬢様は生物分野が大の苦手なのだ。
それは過去のテスト結果を見てもらえれば分かる事で。
お嬢様は、中1~中3に至るまで、生物が関わるテストは平均点を取れていないのだ。逆に得意分野は化学だとか。
「あーい、問題だすかんなぁ。よく聞けー」
そんなお嬢様に追い打ちを掛けるように、明らかにやる気のない須田先生(38歳独身女)が問題提示。
白衣を着ているが、その服はシワだらけである。内ポケットから銃がチラ見えしてるのは内緒。......因みに、グロックです。
「っとー、『ミトコンドリアや葉緑体の起源が細菌だという根拠を2つ答えよ』」
「うっ......!?」
手元にある教科書をガン見(何故だ)するお嬢様。
それを黙って見る俺と雫と鈴莉さん。
因みに答えは、『独自のDNAを持つ』と、『それらが二重膜構造になっている』だ。簡単だね?
「くっ......!」
必死に答えを探し求めるお嬢様だが、分からないご様子。
数分粘ったが、挙句の果てには、
「志津二ぃ...教えて......!」
と縋ってきた。半ば泣き顔。
身内ながら破壊力やばい。
これ以上くっつかれると周りの視線が(ry
と言う事で教えようとしたのだが、
―べキッ。
って、何かが折れるような音がしたので、恐る恐る音の発生源まで目をやると......先生が笑顔で金属製の指示棒へし折ってた。そして、
「えー、何だ。お前たちはクラス中がこんな雰囲気になると分かってて、イチャイチャしてたワケか?」
先生はそのへし折った指示棒でクラス中を指す。
辺りをぐるっと見渡すと、
「みんな、ぐったりだねぇー」
天然なのか。
鈴莉さんは穏やかに呟いた。
「そのぐったりを作ったのは、紛れもないお前らだ!だいたいなー」
あ、お小言が始まった。
どうしよ......ヒマになるな。
「お前らは私を侮辱してるのか!?目の前でイチャイチャして、私を苦しませたいのか!?」
こんなお小言が20分にも渡って続きました。
結論から言うと、『リア充爆発しろ』
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