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第3話 宿にて
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宿につくと、あたりはもう暗くなり始めていた。
あの猫耳が「宿」とか言うものだから、てっきり平屋の古民家とかを想像したのだが、意外にもホテルだった。しかもかなり綺麗。
「高いんだろうね、このホテル」
隣を歩いている美月に言う。
「ホ、テル…?、まぁこの宿は多分高いと思うけど、クロシェイが払ってるからわかんない」
「なるほど」
ホテルはこの世界に存在しないということなのか。そしてこのパーティーのまとめ役があのクロシェイこと黒騎紫陽と言うことなのだろう。他のパーティーメンバーはいないはずだし。
そしてホテルの自動ドアを通るとやけに綺麗なロビーに一人の男がコーヒーらしきものをちびちびと舐めるように飲んでいた。
そこに美月が走っていき、
「あっ、クロシェイ!あれ?コーヒー苦手って言ってなかったっけ?」
するとそいつが振り返って
「いいんだ、頭がスッキリするんだよ」
ちょっと低めの声でそう返した。
多分彼がクロシェイで黒騎紫陽なのだろう。相当強そうなオーラを放っている。
「で、ふたりとも遅かったな。何があったんだ?」
前言撤回、怒ってるだけかもしれない。
「悠樹が『あっ』とか言って砂丘に駆け出していったんだよ」
美月が余計なことを言う。黒騎がこっちを見る。なんの目をしているのだろうか、一応この世界の設定としてはこの三人はずっとパーティーを組んでいることになっているはずだから奇怪の目ではあるまいし。ちなみにコサカンパニー公式サイト情報なので間違いない。
「まぁいいや、こいつの変な行動は今に始まったことじゃない」
黒騎は諦め顔で答える。俺の前任どうなってるんだよ。
「ところでところで!」
美月が笑顔で言う。そして続ける。
「美味しそうなプリン屋さん見つけたの!明日行こ!」
「相変わらず美月は甘いものが好きだな」
コーヒーを啜りながら冷静な返しをする黒騎。美月は頬を膨らまして
「むー、人それぞれじゃんそんなの」
そう正論を返す。
「まぁまぁ、甘いものは美味しいし、どうせ明日暇だしいこうよ」
和解させるべく口を開く。
「仕方ないな、別に暇じゃないけど行くか」
コーヒーを啜りながらそう答える黒騎。
「わーい!」
とても嬉しそうな顔をする美月。楽しそうでいいな。
「じゃあ明日早く出るために早く寝なきゃな」
そう言って黒騎は立ち上がる。
結局コーヒーは半分ほど残った。
あの猫耳が「宿」とか言うものだから、てっきり平屋の古民家とかを想像したのだが、意外にもホテルだった。しかもかなり綺麗。
「高いんだろうね、このホテル」
隣を歩いている美月に言う。
「ホ、テル…?、まぁこの宿は多分高いと思うけど、クロシェイが払ってるからわかんない」
「なるほど」
ホテルはこの世界に存在しないということなのか。そしてこのパーティーのまとめ役があのクロシェイこと黒騎紫陽と言うことなのだろう。他のパーティーメンバーはいないはずだし。
そしてホテルの自動ドアを通るとやけに綺麗なロビーに一人の男がコーヒーらしきものをちびちびと舐めるように飲んでいた。
そこに美月が走っていき、
「あっ、クロシェイ!あれ?コーヒー苦手って言ってなかったっけ?」
するとそいつが振り返って
「いいんだ、頭がスッキリするんだよ」
ちょっと低めの声でそう返した。
多分彼がクロシェイで黒騎紫陽なのだろう。相当強そうなオーラを放っている。
「で、ふたりとも遅かったな。何があったんだ?」
前言撤回、怒ってるだけかもしれない。
「悠樹が『あっ』とか言って砂丘に駆け出していったんだよ」
美月が余計なことを言う。黒騎がこっちを見る。なんの目をしているのだろうか、一応この世界の設定としてはこの三人はずっとパーティーを組んでいることになっているはずだから奇怪の目ではあるまいし。ちなみにコサカンパニー公式サイト情報なので間違いない。
「まぁいいや、こいつの変な行動は今に始まったことじゃない」
黒騎は諦め顔で答える。俺の前任どうなってるんだよ。
「ところでところで!」
美月が笑顔で言う。そして続ける。
「美味しそうなプリン屋さん見つけたの!明日行こ!」
「相変わらず美月は甘いものが好きだな」
コーヒーを啜りながら冷静な返しをする黒騎。美月は頬を膨らまして
「むー、人それぞれじゃんそんなの」
そう正論を返す。
「まぁまぁ、甘いものは美味しいし、どうせ明日暇だしいこうよ」
和解させるべく口を開く。
「仕方ないな、別に暇じゃないけど行くか」
コーヒーを啜りながらそう答える黒騎。
「わーい!」
とても嬉しそうな顔をする美月。楽しそうでいいな。
「じゃあ明日早く出るために早く寝なきゃな」
そう言って黒騎は立ち上がる。
結局コーヒーは半分ほど残った。
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