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ビデオ通話1
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「優~見えてるかな?大丈夫?」
隼の誕生日の夜。
この日隼は放課後、彼女である雨宮とデートをしていた。
そして俺は、帰宅後に少しだけビデオ通話をさせて欲しいと頼み込んで了承を得た。
隼は自分の部屋の机にスマホを設置し、画面を覗き込むようにして俺に確認した。
「ああ。見えているよ。俺の方も問題ないか?」
「うん!大丈夫!」
「それはよかった。それにしても隼、お前の部屋を久しぶりに見たな。」
「確かに、最後に遊びに来たの小学生の頃だもんね」
「そうだな。俺程ではないが、男にしては綺麗に整頓されてる方ではないか?」
「ありがと!優の部屋はそもそも物が少なくてめちゃくちゃシンプルだからね。埃一つ無さそうなくらい常に綺麗だよね」
「まあ、極度の潔癖だからな」
通話を初めて序盤は、互いの部屋の感想などを言い合い、当たり障りのない会話をした。
隼は何度も俺の家に来ているから何も思わないだろうが、俺は久しく隼の部屋に行っていないということに加え、好きな人の部屋を見ているという事実に少し胸が高まっていた。
隼の部屋は、普通の綺麗好きな男の部屋という感じだ。
壁には隼の憧れているテニスプレーヤーのポスターが飾ってあり、服も丁寧にハンガーにかけられている。画面の端に映るベッドもきちんと掛け布団が広げられていて、その上には畳まれた部屋着も置かれていた。
「……ねえ優、俺の部屋見過ぎじゃない?」
隼は俺の目線に気づいたのか、そう言って笑っていた。
「そんなに気になるなら今度来る?特に面白いものも無いけどさ」
変わらず笑いながら誘ってきた。
……今の俺たちの関係的に、自分の部屋に招くということの意味が、一般的な誘いではないということを自覚しているのだろうか……
隼はまるでそういう意図などないようにサラリと誘っている。
が、こいつも油断ならない男だ。
その気がないのかと思いきや、突然俺へ色仕掛けをしてくる。
最も、隼は意識的に色仕掛けをしている訳ではないのだが、自分の迸る性欲を無意識のうちに色気として発生させているのだ。
「ああ。今度お邪魔するよ。」
「うん!五郎とか瑠千亜とかも誘って、皆で泊まろうよ」
「……ああ……そうだな……」
やはり、隼にとって深い意味はなかったようだ……。
隼の誕生日の夜。
この日隼は放課後、彼女である雨宮とデートをしていた。
そして俺は、帰宅後に少しだけビデオ通話をさせて欲しいと頼み込んで了承を得た。
隼は自分の部屋の机にスマホを設置し、画面を覗き込むようにして俺に確認した。
「ああ。見えているよ。俺の方も問題ないか?」
「うん!大丈夫!」
「それはよかった。それにしても隼、お前の部屋を久しぶりに見たな。」
「確かに、最後に遊びに来たの小学生の頃だもんね」
「そうだな。俺程ではないが、男にしては綺麗に整頓されてる方ではないか?」
「ありがと!優の部屋はそもそも物が少なくてめちゃくちゃシンプルだからね。埃一つ無さそうなくらい常に綺麗だよね」
「まあ、極度の潔癖だからな」
通話を初めて序盤は、互いの部屋の感想などを言い合い、当たり障りのない会話をした。
隼は何度も俺の家に来ているから何も思わないだろうが、俺は久しく隼の部屋に行っていないということに加え、好きな人の部屋を見ているという事実に少し胸が高まっていた。
隼の部屋は、普通の綺麗好きな男の部屋という感じだ。
壁には隼の憧れているテニスプレーヤーのポスターが飾ってあり、服も丁寧にハンガーにかけられている。画面の端に映るベッドもきちんと掛け布団が広げられていて、その上には畳まれた部屋着も置かれていた。
「……ねえ優、俺の部屋見過ぎじゃない?」
隼は俺の目線に気づいたのか、そう言って笑っていた。
「そんなに気になるなら今度来る?特に面白いものも無いけどさ」
変わらず笑いながら誘ってきた。
……今の俺たちの関係的に、自分の部屋に招くということの意味が、一般的な誘いではないということを自覚しているのだろうか……
隼はまるでそういう意図などないようにサラリと誘っている。
が、こいつも油断ならない男だ。
その気がないのかと思いきや、突然俺へ色仕掛けをしてくる。
最も、隼は意識的に色仕掛けをしている訳ではないのだが、自分の迸る性欲を無意識のうちに色気として発生させているのだ。
「ああ。今度お邪魔するよ。」
「うん!五郎とか瑠千亜とかも誘って、皆で泊まろうよ」
「……ああ……そうだな……」
やはり、隼にとって深い意味はなかったようだ……。
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