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「裕樹、これいらないからあげるよ」
「…ありがとうお兄ちゃん」
素直に礼を言って、小学4年生の僕は、双子の兄である歩から渡された壊れかけの玩具を貰った。
「お前は俺のいらなくなったものをもらってればいいんだよ!な?裕樹?」
真っ黒な艶のある髪に透き通るような肌。
まるでテレビから出てきたかのような美しい顔をした兄は、僕に向かって意地悪な笑顔を向けて言う。
「そうだねお兄ちゃん」
まるで機械のように言葉を発する僕の目には、リビングに飾られた数々の賞状やトロフィーが映る。
その名前欄には、全て「高橋歩」と書かれている。
お兄ちゃんは、毎日のように僕に向けてくる意地悪な顔ですら、思わず息を止めて見てしまうほど美しい。
それとは対象的に何もかもが平凡な僕は、ただ黙って兄からもらう「いらなくなったもの」を受け取るしかなかったのだ。
「…ありがとうお兄ちゃん」
素直に礼を言って、小学4年生の僕は、双子の兄である歩から渡された壊れかけの玩具を貰った。
「お前は俺のいらなくなったものをもらってればいいんだよ!な?裕樹?」
真っ黒な艶のある髪に透き通るような肌。
まるでテレビから出てきたかのような美しい顔をした兄は、僕に向かって意地悪な笑顔を向けて言う。
「そうだねお兄ちゃん」
まるで機械のように言葉を発する僕の目には、リビングに飾られた数々の賞状やトロフィーが映る。
その名前欄には、全て「高橋歩」と書かれている。
お兄ちゃんは、毎日のように僕に向けてくる意地悪な顔ですら、思わず息を止めて見てしまうほど美しい。
それとは対象的に何もかもが平凡な僕は、ただ黙って兄からもらう「いらなくなったもの」を受け取るしかなかったのだ。
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