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それからと言うもの、私と樹は一度も会わなかった。
二人とも大学四年生なので講義は殆ど無く、週に数回ゼミの活動の為に大学に行くだけだったから。
私はあの後また龍也さんの家に戻り、樹の家に残してきた荷物は全て実家に送ってもらった。
龍也さんの家を教えることは、龍也さんに許してもらえなかった。
それからの日々は、私にとって殆ど地獄だった。
毎日毎日激しい性行為をさせられ、全てを動画や写真に残される。
好みではないコスプレをさせられ、その写真もSNSに上げられる。
家から出るのは必要最小限で、男性との連絡は一切許可されない。
バイトを辞めさせられて家事を全て私がやることになっていた。
ある日。
食事のための買い物の時だけは外出が許されていたため、私は近くのスーパーへと出かけた。
この日は龍也さんが大学の飲み会で遅くなると言っていた為、私も少し遅めに外出した。
10時閉店のスーパーだったが、閉店ギリギリに駆け込み買い物をした。
龍也さんのアパートまで徒歩で10分ほどだった為、久しぶりの外の空気を堪能してゆっくり歩いていた。
すると…
「おい!この女か!?」
後ろから男の声がしたと思ったら、突然手で口を塞がれた。
驚きのあまり動けなくなった私を、男3人がかりで拘束した。
(なに!?なにが起こってるの…!?)
私はそのまま抵抗することも叶わずに車に乗せられ、しばらく暗い道を運ばれた。
車内の男たちの顔は、暗くて見えない。
(怖い……怖いよ……龍也さん…樹…!)
目を閉じて恐怖を紛らわせようとすると、龍也さんと樹の顔が並んで出てきた。
その事に少し驚きながらも、自分の身に起きていることを把握するまでに時間がかかったのだった。
二人とも大学四年生なので講義は殆ど無く、週に数回ゼミの活動の為に大学に行くだけだったから。
私はあの後また龍也さんの家に戻り、樹の家に残してきた荷物は全て実家に送ってもらった。
龍也さんの家を教えることは、龍也さんに許してもらえなかった。
それからの日々は、私にとって殆ど地獄だった。
毎日毎日激しい性行為をさせられ、全てを動画や写真に残される。
好みではないコスプレをさせられ、その写真もSNSに上げられる。
家から出るのは必要最小限で、男性との連絡は一切許可されない。
バイトを辞めさせられて家事を全て私がやることになっていた。
ある日。
食事のための買い物の時だけは外出が許されていたため、私は近くのスーパーへと出かけた。
この日は龍也さんが大学の飲み会で遅くなると言っていた為、私も少し遅めに外出した。
10時閉店のスーパーだったが、閉店ギリギリに駆け込み買い物をした。
龍也さんのアパートまで徒歩で10分ほどだった為、久しぶりの外の空気を堪能してゆっくり歩いていた。
すると…
「おい!この女か!?」
後ろから男の声がしたと思ったら、突然手で口を塞がれた。
驚きのあまり動けなくなった私を、男3人がかりで拘束した。
(なに!?なにが起こってるの…!?)
私はそのまま抵抗することも叶わずに車に乗せられ、しばらく暗い道を運ばれた。
車内の男たちの顔は、暗くて見えない。
(怖い……怖いよ……龍也さん…樹…!)
目を閉じて恐怖を紛らわせようとすると、龍也さんと樹の顔が並んで出てきた。
その事に少し驚きながらも、自分の身に起きていることを把握するまでに時間がかかったのだった。
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