REVERSE

Yomogi

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天ノ章

獣人族への助け

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俺達は、ある場所に来ていた。

【アラクネの森】

まぁ、なんでここに来ることになったか教えようか

時はちょっと前に遡る




「ハル、頼みが……あるんだ。」

仲間になった直後にイヨリが言った。

「ん?どうしたんだよ。そんなにかしこまって、仲間だからなんだって手伝うさ。」

「あ、ありがとう。」

「私の村には、1ヶ月に1度人さらいがあるの。それの原因であるアラクネの森の守り神。依代化したアラクネを倒して欲しいの。」

「依代化……!?」

依代化とは、ある一定の魔力を体に貯蓄した魔物が、同族を喰らうことで起きる異常進化だ。

姿は人間に近くなり、スキルを使用できるようになる。

ようするに、厄介な敵になるんだ。

「わかった。そいつがいなくなれば、お前は嬉しいんだな?」

「うん。ここまで育ててくれた村の人たちに恩返しがしたいんだ。村を追い出されても、恩は恩だから。」

「じゃあ、行くか。アラクネの森に」



というわけでここに来ている。

とりあえず、暗いから。

「シャイニング!」

発光魔法で周りを見渡しながら進む。

深く潜っていくと人型の何かと出会う。

「あれが、いや。ちがう。見るな!イヨリ!」

とっさにイヨリの目を覆う。

「獣人族の死体か。」

数千に及ぶ獣人族の死体が宙吊りになっていた。

『どーかなー。私の芸術は』

そう言いながらアラクネが出てくる。

「趣味が悪いな。胸糞悪いぜ。」

『まぁ、凡人にはわからないか。君もこの作品の一部にならないか?そこの、兎人族。』

「いっ……いやっ」

「だ、そうだぜ!」

そう言って宝剣を抜き一気に間を詰める。

『おーおー。はやいはやい。』

読んでいたかのように斬撃を回避し、2、3発蹴りを入れられる。

「……かはっ…」

「ハル!」

なんだ今の……強い。

『時空魔法。リターン。行動を数秒巻き戻すのさ。そんなことも知らないのかい?人間。』

ユニークスキルかよ。

「知らなかったよ。そんなスキルがあるなんて。俺も本気で行くぜ。」

「私も……やるっ!」

「わかった。コンビネーションで叩く。流石に2人も対処できないはずだ。」

そう言って、俺は再度間を詰め今度は魔法を放つ。

「アクエリア!!」

水の柱が俺の周りに発生する。

「遅いってばー」

回避される。これぐらい予想のうち。

「水の柱から生まれし、神龍の子。顕現せよ!リヴァイアサン・プロト!」

魔力が勢いよく吸い取られる。

俺の周りの水柱はいつの間にか、大蛇のような青い龍へと変わる。

「頼むぜ!宝剣よ。水龍を取り込み。その力を使え!」

リヴァイアサン・プロトを剣のオーラが取り込んでいく。

「広波斬!」

壁のように高い斬撃がアラクネをめがけ飛んでいく。

『へー。やるねー。でもまだまだ。』

糸の盾!?そんな使い方があるのかよ。さすが蜘蛛ってところか!

「だけど!」

アラクネの後から現れるイヨリ。

「地王・刻」

斜め上からのカカト落とし。

『はっ。そんなんで……』

「地王・師」

振り下ろした足と反対の足が真上に向かって蹴りを放つ。

『なっ……』

反応が遅れ蹴り飛ばされるアラクネ。

「地王・夢」

両手でアラクネの胸に気を放つ。

「地王・葬」

アラクネの顔面を蹴り飛ばす。

「……ふぅ。」

技の流れを終え、息を整えるイヨリ

ってか、強くないか。アラクネ……もう、倒れてるんだけど……。

「やりましたね!ハル!」

「はい!そうですね!!」

怖すぎて敬語になっちゃったよ。
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