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6-4、カメ、漁る
エターナニル魔法学園特殊クラス
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では、さっそく、と冷蔵庫を漁りだしたレイカに幽霊は不安そうな表情になった。
「あのね、これにはちゃんとした理由があって・・・・・・ぐぅ」
お昼がまだだったのが災いした。絶妙なタイミングでお腹の虫が鳴ってしまった。途端に向けられる非難の眼差しにレイカは焦る。
「あのですね。何時失踪したかとか、その間に訪問者がいるかとかを調べているのです」
『俺達がいなくなってからどの位経つんだ?』
「野菜の萎び具合から察すると大体2週間くらいです」
『なら警察に届けられていないわね。身内が訪ねてきた形跡もなさそうだし』
「どないしよう。うちが届けたら怪しまれるやろうし」
接点がないので届けようがないのだ。たとえ幽霊が信じられているこっちの世界でも自ら不法侵入しました、なんて言えるはずがない。罰金はつらいのだ。禁錮だともっとつらいし、学園に迷惑がかかってしまう。
『幽霊話じゃまず警察は動かないぞ。調査も後回しになるだろうし』
「うち頑張りますぇ」
『『うんうん、頑張って』』
その眼は小さい子供を見守るようなそんな目だった。祭り屋台のおじちゃん達の視線とよく似ていた。
「部屋荒らされた形跡あらへんなぁ。ここで攫われたとちゃうんやろか?」
『悪い覚えてないんだ』
『ごめんなさい。その辺の記憶あいまい過ぎて・・・・・・』
「・・・・・・」
『『・・・・・・』』
行き詰って全員黙り込んだ。暫し、沈黙が流れる。それを打ち破ったのは軽快な電子音だった。レイカは慌ててポケットから携帯を取り出した。そういえば、先輩の携帯を預かったままだった。
『もしもし、レイカちゃん?こっち終わったけれど合流できるかな?』
天の助けだと思った。
「成程、この人達が亡くなった原因を調べてるのですね」
「はい」
『『お世話になってまーす』』
先輩にある程度話したら周囲を見渡し、何かを探し始めた。最初の頃は部屋全体を調べていたが、次第に玄関に集中し始めた。
「何をしてはりますの?」
「現場がここでないかを確認しているの。うん、ここであっているみたい」
「どうやって調べはりますん?」
「空間確立をしてその範囲に時属性の魔法をかけるの。すると、ほら」
先輩が取りだしたのは全自動寒中時計だった。1秒1秒を丁寧に刻んでいた時計の針が突如逆走していく。
「玄関の床に注目していってね」
カチカチと時計の針が反対に動くのからレイカは視線を移した。
「そろそろかな」
時計の針を一旦止めるとリトアは鞄から取り出した粉を玄関に巻きだした。箒で掃くとそこには足跡が綺麗に残っていた。男物の靴跡と女物の靴跡。そして、そのどちらとも似つかぬ足音が一つ。
「単独犯みたいだね」
「組織ぐるみではなくて安心しましたぁ」
「でも、この人はどうやって運び出したのかな?一人じゃ大変そう」
『外の足跡も調べればわかるんじゃないか?』
「同じことができれば簡単なんだけれどね」
区切りのある空間でしか使えない道具だとリトアは説明した。
「その道具の力何どすか?」
「うん、タイムリンク。一定の時間戻して状況をチェックできる道具だよ。こういった純粋な時間魔法は他の魔法から抽出しない限り無理かな。ほら、君の世界でもタイムトリップなんてまだ夢物語でしょ」
魔法のレベルも科学と同じで現技術上限があるのだとリトア説明してくれた。科学で簡単なことが魔法では難しいこともあるそうだ。その逆も然り。それにしては似た設備になっている気がする。携帯もネットもある。機械もある。動力源が違うけど。
「でも、それあるならあの人たちのいた所した方が早いとちゃうん?」
「それがこの商品の欠点でね。人がいる時間には戻せないんだ。さっきのだって犯人が居なかった時間があったからこそできたものだからね」
「それって操作に使いにくくあらへん?」
「うん、だからロイズも実用化する気はないみたいだよ」
彼が作った物だそうだ。実用化しないと言っているが、画期的な発明ではないだろうか。少なくとも科学ではここまでできない。
「襲撃はこの家であったみたい。夜中だったから誰も気が付かなかったのかな」
『う~ん、そうであったような。そうでなかったような』
『その辺の記憶曖昧なのよ』
攫われた時に睡眠薬でも嗅がされたので、前後不覚になったのだろう。もしくは、最初から寝ていたか。争った形跡がないので後者だと思われる。寝つきが良過ぎるのも考えものだ。
「侵入する時に、眠り、薬を・・・くぅ・・・・・・」
先輩から口をハンカチで塞がれる。
「せ、先輩?!」
『時間を戻したために注入された薬にあったったんだろう』
こんな弊害もあるのかとレイカは落ちていた懐中時計を拾った。クラッと何かが身体に流れ込む感じがした。途端に体が少しだけ成長して懐中時計は動かなくなった。中の魔力を吸い取ってしまった。どんな力かは使ってみないとわからないけれど、レイカは時の魔法を手に入れた。成長具合からして中級魔法くらいは使えるようになった。ただ、時属性の中級魔法がどんなものか知らないので効果は使ってみてのお楽しみとなる。
「先輩が起きたら出発しましょうか」
『それってどのくらいになりますか?』
「う~ん、先輩忙しそうだし、疲れてるだろうから・・・・・・」
なんせ、ここ何週間は歌の練習でろくに睡眠がとれていないと言っていた。半日くらいは寝ているかもしれない。
「出発は明日の朝どすなぁ」
『そうなの、わかったわ』
ごねられると思っていたレイカは拍子抜けした。
『じゃあ、俺らデートしてくるわ』
『ええ、デートしてきます』
いい笑顔でそう宣言して幽霊(達)は壁を抜けて外に出て行った。外から聞こえてきた悲鳴を無視しながらレイカは布団を引いた。ゴロゴロとその上に先輩を転がして、自分ももう一つの布団に横になって眠った。
ゆっくり眠って行ってね。そう誰かに囁かれた気がした。
続く
「あのね、これにはちゃんとした理由があって・・・・・・ぐぅ」
お昼がまだだったのが災いした。絶妙なタイミングでお腹の虫が鳴ってしまった。途端に向けられる非難の眼差しにレイカは焦る。
「あのですね。何時失踪したかとか、その間に訪問者がいるかとかを調べているのです」
『俺達がいなくなってからどの位経つんだ?』
「野菜の萎び具合から察すると大体2週間くらいです」
『なら警察に届けられていないわね。身内が訪ねてきた形跡もなさそうだし』
「どないしよう。うちが届けたら怪しまれるやろうし」
接点がないので届けようがないのだ。たとえ幽霊が信じられているこっちの世界でも自ら不法侵入しました、なんて言えるはずがない。罰金はつらいのだ。禁錮だともっとつらいし、学園に迷惑がかかってしまう。
『幽霊話じゃまず警察は動かないぞ。調査も後回しになるだろうし』
「うち頑張りますぇ」
『『うんうん、頑張って』』
その眼は小さい子供を見守るようなそんな目だった。祭り屋台のおじちゃん達の視線とよく似ていた。
「部屋荒らされた形跡あらへんなぁ。ここで攫われたとちゃうんやろか?」
『悪い覚えてないんだ』
『ごめんなさい。その辺の記憶あいまい過ぎて・・・・・・』
「・・・・・・」
『『・・・・・・』』
行き詰って全員黙り込んだ。暫し、沈黙が流れる。それを打ち破ったのは軽快な電子音だった。レイカは慌ててポケットから携帯を取り出した。そういえば、先輩の携帯を預かったままだった。
『もしもし、レイカちゃん?こっち終わったけれど合流できるかな?』
天の助けだと思った。
「成程、この人達が亡くなった原因を調べてるのですね」
「はい」
『『お世話になってまーす』』
先輩にある程度話したら周囲を見渡し、何かを探し始めた。最初の頃は部屋全体を調べていたが、次第に玄関に集中し始めた。
「何をしてはりますの?」
「現場がここでないかを確認しているの。うん、ここであっているみたい」
「どうやって調べはりますん?」
「空間確立をしてその範囲に時属性の魔法をかけるの。すると、ほら」
先輩が取りだしたのは全自動寒中時計だった。1秒1秒を丁寧に刻んでいた時計の針が突如逆走していく。
「玄関の床に注目していってね」
カチカチと時計の針が反対に動くのからレイカは視線を移した。
「そろそろかな」
時計の針を一旦止めるとリトアは鞄から取り出した粉を玄関に巻きだした。箒で掃くとそこには足跡が綺麗に残っていた。男物の靴跡と女物の靴跡。そして、そのどちらとも似つかぬ足音が一つ。
「単独犯みたいだね」
「組織ぐるみではなくて安心しましたぁ」
「でも、この人はどうやって運び出したのかな?一人じゃ大変そう」
『外の足跡も調べればわかるんじゃないか?』
「同じことができれば簡単なんだけれどね」
区切りのある空間でしか使えない道具だとリトアは説明した。
「その道具の力何どすか?」
「うん、タイムリンク。一定の時間戻して状況をチェックできる道具だよ。こういった純粋な時間魔法は他の魔法から抽出しない限り無理かな。ほら、君の世界でもタイムトリップなんてまだ夢物語でしょ」
魔法のレベルも科学と同じで現技術上限があるのだとリトア説明してくれた。科学で簡単なことが魔法では難しいこともあるそうだ。その逆も然り。それにしては似た設備になっている気がする。携帯もネットもある。機械もある。動力源が違うけど。
「でも、それあるならあの人たちのいた所した方が早いとちゃうん?」
「それがこの商品の欠点でね。人がいる時間には戻せないんだ。さっきのだって犯人が居なかった時間があったからこそできたものだからね」
「それって操作に使いにくくあらへん?」
「うん、だからロイズも実用化する気はないみたいだよ」
彼が作った物だそうだ。実用化しないと言っているが、画期的な発明ではないだろうか。少なくとも科学ではここまでできない。
「襲撃はこの家であったみたい。夜中だったから誰も気が付かなかったのかな」
『う~ん、そうであったような。そうでなかったような』
『その辺の記憶曖昧なのよ』
攫われた時に睡眠薬でも嗅がされたので、前後不覚になったのだろう。もしくは、最初から寝ていたか。争った形跡がないので後者だと思われる。寝つきが良過ぎるのも考えものだ。
「侵入する時に、眠り、薬を・・・くぅ・・・・・・」
先輩から口をハンカチで塞がれる。
「せ、先輩?!」
『時間を戻したために注入された薬にあったったんだろう』
こんな弊害もあるのかとレイカは落ちていた懐中時計を拾った。クラッと何かが身体に流れ込む感じがした。途端に体が少しだけ成長して懐中時計は動かなくなった。中の魔力を吸い取ってしまった。どんな力かは使ってみないとわからないけれど、レイカは時の魔法を手に入れた。成長具合からして中級魔法くらいは使えるようになった。ただ、時属性の中級魔法がどんなものか知らないので効果は使ってみてのお楽しみとなる。
「先輩が起きたら出発しましょうか」
『それってどのくらいになりますか?』
「う~ん、先輩忙しそうだし、疲れてるだろうから・・・・・・」
なんせ、ここ何週間は歌の練習でろくに睡眠がとれていないと言っていた。半日くらいは寝ているかもしれない。
「出発は明日の朝どすなぁ」
『そうなの、わかったわ』
ごねられると思っていたレイカは拍子抜けした。
『じゃあ、俺らデートしてくるわ』
『ええ、デートしてきます』
いい笑顔でそう宣言して幽霊(達)は壁を抜けて外に出て行った。外から聞こえてきた悲鳴を無視しながらレイカは布団を引いた。ゴロゴロとその上に先輩を転がして、自分ももう一つの布団に横になって眠った。
ゆっくり眠って行ってね。そう誰かに囁かれた気がした。
続く
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