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エピソード9、崖とフリクラ
FGO【フリーゲームオンライン】プレイ中
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「わ、私はどっちでもいいです」
最初に口を開いたのは、意外なことにウォルだった。返事内容は彼女らしい。
「俺はボス撃破だな。経験値美味しそうだし」
ネタにもなりそうだし、と付け足された。確かに、話の種にはなりそうだ。私は別にどちらでもいい。だが、しいて言うなら・・・・・・。
「出口を目指しましょう」
「まぁ、賢明な判断だよなww」
「含みがないわけじゃないけれど・・・・」
ちらりと後輩を見る。黄金色の瞳はわからないと言っていた。
「試してみたいことはあるわね」
「「「???」」」
「大丈夫よ。デットエンドにはならないようにするから」
一番不安がっていたウォルの肩を軽く叩く。その手をガシッと掴まれたのは意外だった。
「オモシロそう!ノった!!」
人格変更。PCが変わったのだろう。チェンジするタイミングが掴めない。
「俺もいいぜ。なんか考え合ってなんだろ。面白そうww」
「俺はパーティーの意向に従うっす」
「それじゃあ、皆が入ってきた場所に向かうわよ」
こうして一同はウォルとカーズが通った入り口を目指すことになった。わいわいと行きたいのだが、さすがに敵陣でそれは危険極まりない。足音も極力出さないようにしながら、目的地を目指す。敵モンスターもぱったり姿を見せなくなった。エンカウントしないのも何かがあっているからだろう。時々霞む通路隅の壁を視界にとらえながら、通路を進む。処理が間に合っていないのか。それとも・・・・・・
「ここを登って広間を通り抜けたら出口だぜ」
「・・・・どうやって下りたの?」
高さ30mはあるだろうか。岩肌ではあるが、ほぼ垂直な崖がそこに存在していた。
「俺は飛行あるっすけれど、皆どうするんすか?てか、どうやって下りたんっすか?」
「俺がハクポーションボールを投げたんだ」
ハクポーションとはゲーム内での蘇生方法の一つで、0以下になったHPを即座に10回復してくれる優れもののポーションである。使用タイミングが少々シビア。飲用なので、接近してないと使えないのが欠点だ。それを投擲用にしたのが、ハクポーションボールである。ただし、とても不味い。そして、気付け薬なのでとても臭い。
「その後、コールウォーターで水張ってもらって」
魔法は基本視点指定である。目視できる範囲ではない限り発動できない。そして、下段を見下ろす場合、20mくらいしか目視できない設定になっている。曖昧なのは種族によって変わるからだ。それでも5m位だ。30mはどの種族でも着地地点が見えない。
「で、飛び込んだww」
笑い事ではない。少しでもずれたら即死亡。即教会行きである。死亡ペナルティは経験値所持金半分カット。上級者になればなるほど心理的に死に難くなるそういうシステムである。経験値はその場で成長させればいいと思うだろうが、イベント発生中はレベルアップをすることができない。行動結果は経験値として数値が蓄積し、イベントクリアと同時に一気に上がる仕組みとなっている。スキルアップとダンジョンでのレベルアップはまた別なのがまた処理が大変である。
「零は二分の一にするもの事態がないってことだろww」
町襲撃イベントは一旦終了した。そして、私救出作戦(仮名)に入る前、おそらく洞窟突入前に消費し尽したのだろう。貯蓄経験値量はステータス画面の一角で見ることができる。恐ろしいことになっていると思われるので、見ていない。クリア後の振り分けが楽しみである。
「結果よければ、っていうだろ。イッツオーライ!!」
カーズは日本人であることが分かった。発音は下手だが、英語は知っているところから、中学生以上であることは確かだろう。これで、ウォルのPLの最少年齢が12歳以上であれば・・・・・・考えるのはよそう。それに保護者がついていないのだから15歳以上ではあるのだ。
「問題はどうやって登るかっすよね・・・・」
「たぶん、2~3失敗すればいけると思うわよ」
「え、まさか素手で登る気っすか?」
「そうよ。ロープないもの」
そして、3分後。
「オレ、イチバン!」
「ちぇ、もうちょいだったんだが」
「若いって凄いわね」
数m登ったところで落ちるを3回繰り返した結果、フリークライミングと受け身を習得し、皆すぐに登りきった。
「俺、本当は俺が一番っすからね!」
等と異議を唱える彼は背中に蝙蝠の翼を生やし、飛行した彼がランクインできるはずがなかった。
最初に口を開いたのは、意外なことにウォルだった。返事内容は彼女らしい。
「俺はボス撃破だな。経験値美味しそうだし」
ネタにもなりそうだし、と付け足された。確かに、話の種にはなりそうだ。私は別にどちらでもいい。だが、しいて言うなら・・・・・・。
「出口を目指しましょう」
「まぁ、賢明な判断だよなww」
「含みがないわけじゃないけれど・・・・」
ちらりと後輩を見る。黄金色の瞳はわからないと言っていた。
「試してみたいことはあるわね」
「「「???」」」
「大丈夫よ。デットエンドにはならないようにするから」
一番不安がっていたウォルの肩を軽く叩く。その手をガシッと掴まれたのは意外だった。
「オモシロそう!ノった!!」
人格変更。PCが変わったのだろう。チェンジするタイミングが掴めない。
「俺もいいぜ。なんか考え合ってなんだろ。面白そうww」
「俺はパーティーの意向に従うっす」
「それじゃあ、皆が入ってきた場所に向かうわよ」
こうして一同はウォルとカーズが通った入り口を目指すことになった。わいわいと行きたいのだが、さすがに敵陣でそれは危険極まりない。足音も極力出さないようにしながら、目的地を目指す。敵モンスターもぱったり姿を見せなくなった。エンカウントしないのも何かがあっているからだろう。時々霞む通路隅の壁を視界にとらえながら、通路を進む。処理が間に合っていないのか。それとも・・・・・・
「ここを登って広間を通り抜けたら出口だぜ」
「・・・・どうやって下りたの?」
高さ30mはあるだろうか。岩肌ではあるが、ほぼ垂直な崖がそこに存在していた。
「俺は飛行あるっすけれど、皆どうするんすか?てか、どうやって下りたんっすか?」
「俺がハクポーションボールを投げたんだ」
ハクポーションとはゲーム内での蘇生方法の一つで、0以下になったHPを即座に10回復してくれる優れもののポーションである。使用タイミングが少々シビア。飲用なので、接近してないと使えないのが欠点だ。それを投擲用にしたのが、ハクポーションボールである。ただし、とても不味い。そして、気付け薬なのでとても臭い。
「その後、コールウォーターで水張ってもらって」
魔法は基本視点指定である。目視できる範囲ではない限り発動できない。そして、下段を見下ろす場合、20mくらいしか目視できない設定になっている。曖昧なのは種族によって変わるからだ。それでも5m位だ。30mはどの種族でも着地地点が見えない。
「で、飛び込んだww」
笑い事ではない。少しでもずれたら即死亡。即教会行きである。死亡ペナルティは経験値所持金半分カット。上級者になればなるほど心理的に死に難くなるそういうシステムである。経験値はその場で成長させればいいと思うだろうが、イベント発生中はレベルアップをすることができない。行動結果は経験値として数値が蓄積し、イベントクリアと同時に一気に上がる仕組みとなっている。スキルアップとダンジョンでのレベルアップはまた別なのがまた処理が大変である。
「零は二分の一にするもの事態がないってことだろww」
町襲撃イベントは一旦終了した。そして、私救出作戦(仮名)に入る前、おそらく洞窟突入前に消費し尽したのだろう。貯蓄経験値量はステータス画面の一角で見ることができる。恐ろしいことになっていると思われるので、見ていない。クリア後の振り分けが楽しみである。
「結果よければ、っていうだろ。イッツオーライ!!」
カーズは日本人であることが分かった。発音は下手だが、英語は知っているところから、中学生以上であることは確かだろう。これで、ウォルのPLの最少年齢が12歳以上であれば・・・・・・考えるのはよそう。それに保護者がついていないのだから15歳以上ではあるのだ。
「問題はどうやって登るかっすよね・・・・」
「たぶん、2~3失敗すればいけると思うわよ」
「え、まさか素手で登る気っすか?」
「そうよ。ロープないもの」
そして、3分後。
「オレ、イチバン!」
「ちぇ、もうちょいだったんだが」
「若いって凄いわね」
数m登ったところで落ちるを3回繰り返した結果、フリークライミングと受け身を習得し、皆すぐに登りきった。
「俺、本当は俺が一番っすからね!」
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