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1章 激動の日々
魔物・・・?
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「え....??」
号泣しているミノタウロスを眺めながら、なんでこの状況になっているかよくわからない。困惑しながら見ていると膝を付き頭を地面にペコペコとなんとも不思議な動作をしていた。
泣きながらその動作をするミノタウロスを見て、あぁもしかして剣を折ってしまったこと?について謝っているということがなんとなく理解できた。
2メートルを超える巨体が小さく縮こまって謝ってる姿は物凄くシュールである。
「え...いや、あのもしかして謝ってるの?」
リンは恐る恐る話しかけてみたが魔物と会話などしたこともないし、出来るはずがない。
どうしようかと困っていると、昨晩からご飯を食べていないせいもあってリンのお腹が鳴った。
その瞬間、反省している犬のように萎れていたミノタウロスの耳がピンと立った。
スッと立ち上がり腰ミノの中に手を突っ込みながらリンに近付いてくる。
なんか股間に手を突っ込みながら来てる!なんなの?!興奮してるの?!襲う気⁉どうすれば...!!
パニックになりながらあたふたしているリンに腰ミノからスッと何らかの魔物の干し肉を取り出して渡そうとしてきた。
なんなの??食べろってこと?腰ミノから出してきた干し肉なんて汚くて食べられないわよ!!
「け、結構です。私にはポーチにある干し肉がありますから...」
身振り手振りを交えながら腰のポーチから干し肉を出してみる。
めちゃくちゃ干し肉見てるし!
「た、食べてみます?」ミノタウロスに手渡すとスンスンと匂いをかぎ、一口でパクリ。
よほど美味しかったのか、満足そうな顔で親指を突き立ててくる。
良かった...なんとか難を逃れたわ。
それにしても人に危害を加えない魔物なんて見たこともないし、聞いたこともないわ。
お返しとばかりに腰ミノから取り出した干し肉をリンに突きつけてくる。
え、やっぱり食べなきゃ駄目なの?もしかしたら食べないとぶちギレで襲われるとかあったりする?
それとも種族的文化で友好の印でお互いの干し肉を交換しあうとかあるの?
中央大陸にミノタウロスは存在しない為、師匠からの話でしか聞いたことはない為、リンは深読みしまくっているが断じてそんなことはない。
ちょっと待って。落ち着け、深呼吸しよう。
ん?この干し肉すごい良い香りがするわ。
昨日の昼から食べてないから余計にそう感じるのかも。でも、ちょ、ちょっとだけ食べてみようかしら。
干し肉を恐る恐る口にしたリンは衝撃を受ける。
いくつものスパイスがからみ合い、複雑な味わいになっていた。噛めば噛むほど中から肉の旨味、脂の旨味がでてきて、このまま一生噛んでいたいと思う程だった。自分でもよくわからないが先程のミノタウロスと同じように自然と親指を立ててしまっていた。
美味しいわ!こんな干し肉食べたことない!ミノタウロスも非常食として腰ミノに入れてるのね。
というかこの腰ミノ物凄い上質な素材ね。
一人で考え、変に納得したリンはミノタウロスが別の方向を鋭い眼光で見ていることに気付く。
リンに向かって口元に人差し指を立て、ここで待っていろというジェスチャーをして立ち去っていった。
今なら逃げるチャンスよね。どうしよう....今のところ危害を加えてくるわけでもないし。師匠が話していたミノタウロスとは全然違うし...。
リンが考えているとミノタウロスが何かの魔物を抱えながら戻ってきた。
頭を一太刀で落とした事が、断面からみて分かる。
分かっていたことだが、このミノタウロスは恐ろしく強い。
頭がないためどんな魔物かはいまいちわからなかったが、表皮は頑丈な鱗で覆われており間違ってもリンが傷をつけることはできないだろうと直感的に感じた。恐らくサイズの大きさや翼がないため地竜ではないかと予想するのだった。
ミノタウロスは付いてきな!と言わんばかりのジェスチャーをしてくるため、迷った末に付いていくことにした。
今のところ危害は加えられる様子はないし、私1人でいるより安全なことは間違いないだろうしついていったほうがよさそうね。
幾分か頭が冷えてきたリンはミノタウロスの後に付いていくことにするのだった。
冷静になってこのミノタウロスを見てみると物凄い魔力を待ってるわね。そういえば師匠に聞き飽きるほどいわれてたっけ。
【魔物は体内に魔力が多いほど基本的には強くて、魔力が可視化できるほど濃く視える場合はすぐに逃げろ。まず普通の名持ちじゃあ勝てん。仮に、全く魔力が見えない場合は諦めろ。魔力を意図的に消すような奴はそれだけの技量を持っているってことだ。俺も1度だけ魔の大陸でみたこたぁあるが、あれはバケモンだ。速攻で逃げたが、あれは逃げれたんじゃなくて、逃してもらったんだろうな。】
師匠が即座に撤退を決断する魔物がいるなんて当時は冗談だと思って流してたけど、実際この魔の大陸に来てみたらそんな魔物もいるのかもしれないって思っちゃうわね。
このミノタウロスも魔力密度が高すぎて周りが歪んで見えるし、絶対敵には回したくないわ。今のところは大丈夫だと信じたいわ。
結構進んできたけど、何処にいくつもりなの?勢いでついてきちゃったけど...どうしよう。今更不安になってきちゃったわ。
あれ?今なんかすっと抵抗があったような...。
ふと我にかえり、辺りを見回してみると不自然なことに気づく。今まで森を歩いてきたというのに、目の前には森がない。正確に言うと、広場のような広い空間がリンの目の前に広がっていた。
リンが戸惑い立ち止まっているのに気づかず、ミノタウロスは進んでいってしまっていたので、慌てて追いかけた。
もしかして、ミノタウロスの村?てことは、今から行くところって、ミノタウロスだらけってこと?!
自分1人だけ人間で周りはミノタウロスという光景を想像してしまい、リンは顔が青ざめていた。
そんな状況を想像してしまっていると、いつの間にか一軒の家に付いていた。このような形の家をリンは見たことはないが、その大きさや立派さに目を奪われていた。
号泣しているミノタウロスを眺めながら、なんでこの状況になっているかよくわからない。困惑しながら見ていると膝を付き頭を地面にペコペコとなんとも不思議な動作をしていた。
泣きながらその動作をするミノタウロスを見て、あぁもしかして剣を折ってしまったこと?について謝っているということがなんとなく理解できた。
2メートルを超える巨体が小さく縮こまって謝ってる姿は物凄くシュールである。
「え...いや、あのもしかして謝ってるの?」
リンは恐る恐る話しかけてみたが魔物と会話などしたこともないし、出来るはずがない。
どうしようかと困っていると、昨晩からご飯を食べていないせいもあってリンのお腹が鳴った。
その瞬間、反省している犬のように萎れていたミノタウロスの耳がピンと立った。
スッと立ち上がり腰ミノの中に手を突っ込みながらリンに近付いてくる。
なんか股間に手を突っ込みながら来てる!なんなの?!興奮してるの?!襲う気⁉どうすれば...!!
パニックになりながらあたふたしているリンに腰ミノからスッと何らかの魔物の干し肉を取り出して渡そうとしてきた。
なんなの??食べろってこと?腰ミノから出してきた干し肉なんて汚くて食べられないわよ!!
「け、結構です。私にはポーチにある干し肉がありますから...」
身振り手振りを交えながら腰のポーチから干し肉を出してみる。
めちゃくちゃ干し肉見てるし!
「た、食べてみます?」ミノタウロスに手渡すとスンスンと匂いをかぎ、一口でパクリ。
よほど美味しかったのか、満足そうな顔で親指を突き立ててくる。
良かった...なんとか難を逃れたわ。
それにしても人に危害を加えない魔物なんて見たこともないし、聞いたこともないわ。
お返しとばかりに腰ミノから取り出した干し肉をリンに突きつけてくる。
え、やっぱり食べなきゃ駄目なの?もしかしたら食べないとぶちギレで襲われるとかあったりする?
それとも種族的文化で友好の印でお互いの干し肉を交換しあうとかあるの?
中央大陸にミノタウロスは存在しない為、師匠からの話でしか聞いたことはない為、リンは深読みしまくっているが断じてそんなことはない。
ちょっと待って。落ち着け、深呼吸しよう。
ん?この干し肉すごい良い香りがするわ。
昨日の昼から食べてないから余計にそう感じるのかも。でも、ちょ、ちょっとだけ食べてみようかしら。
干し肉を恐る恐る口にしたリンは衝撃を受ける。
いくつものスパイスがからみ合い、複雑な味わいになっていた。噛めば噛むほど中から肉の旨味、脂の旨味がでてきて、このまま一生噛んでいたいと思う程だった。自分でもよくわからないが先程のミノタウロスと同じように自然と親指を立ててしまっていた。
美味しいわ!こんな干し肉食べたことない!ミノタウロスも非常食として腰ミノに入れてるのね。
というかこの腰ミノ物凄い上質な素材ね。
一人で考え、変に納得したリンはミノタウロスが別の方向を鋭い眼光で見ていることに気付く。
リンに向かって口元に人差し指を立て、ここで待っていろというジェスチャーをして立ち去っていった。
今なら逃げるチャンスよね。どうしよう....今のところ危害を加えてくるわけでもないし。師匠が話していたミノタウロスとは全然違うし...。
リンが考えているとミノタウロスが何かの魔物を抱えながら戻ってきた。
頭を一太刀で落とした事が、断面からみて分かる。
分かっていたことだが、このミノタウロスは恐ろしく強い。
頭がないためどんな魔物かはいまいちわからなかったが、表皮は頑丈な鱗で覆われており間違ってもリンが傷をつけることはできないだろうと直感的に感じた。恐らくサイズの大きさや翼がないため地竜ではないかと予想するのだった。
ミノタウロスは付いてきな!と言わんばかりのジェスチャーをしてくるため、迷った末に付いていくことにした。
今のところ危害は加えられる様子はないし、私1人でいるより安全なことは間違いないだろうしついていったほうがよさそうね。
幾分か頭が冷えてきたリンはミノタウロスの後に付いていくことにするのだった。
冷静になってこのミノタウロスを見てみると物凄い魔力を待ってるわね。そういえば師匠に聞き飽きるほどいわれてたっけ。
【魔物は体内に魔力が多いほど基本的には強くて、魔力が可視化できるほど濃く視える場合はすぐに逃げろ。まず普通の名持ちじゃあ勝てん。仮に、全く魔力が見えない場合は諦めろ。魔力を意図的に消すような奴はそれだけの技量を持っているってことだ。俺も1度だけ魔の大陸でみたこたぁあるが、あれはバケモンだ。速攻で逃げたが、あれは逃げれたんじゃなくて、逃してもらったんだろうな。】
師匠が即座に撤退を決断する魔物がいるなんて当時は冗談だと思って流してたけど、実際この魔の大陸に来てみたらそんな魔物もいるのかもしれないって思っちゃうわね。
このミノタウロスも魔力密度が高すぎて周りが歪んで見えるし、絶対敵には回したくないわ。今のところは大丈夫だと信じたいわ。
結構進んできたけど、何処にいくつもりなの?勢いでついてきちゃったけど...どうしよう。今更不安になってきちゃったわ。
あれ?今なんかすっと抵抗があったような...。
ふと我にかえり、辺りを見回してみると不自然なことに気づく。今まで森を歩いてきたというのに、目の前には森がない。正確に言うと、広場のような広い空間がリンの目の前に広がっていた。
リンが戸惑い立ち止まっているのに気づかず、ミノタウロスは進んでいってしまっていたので、慌てて追いかけた。
もしかして、ミノタウロスの村?てことは、今から行くところって、ミノタウロスだらけってこと?!
自分1人だけ人間で周りはミノタウロスという光景を想像してしまい、リンは顔が青ざめていた。
そんな状況を想像してしまっていると、いつの間にか一軒の家に付いていた。このような形の家をリンは見たことはないが、その大きさや立派さに目を奪われていた。
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