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1章 孤独との闘い
十一品目 魚のムニエル
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翼竜のシチューを食べた後から約1週間、俺達は順調に村に向かって進んでいた。歩いて1か月の道のりも俺がノワルに乗って、リーシアがゴマに乗る事で大分短縮できたと思う。
その間、よくある馬車が盗賊に襲われているというイベントもなく和やかな雰囲気で旅ができた。まぁ良く考えたらこんな場所に馬車が通ってるはずなんかないんだけどな。
リーシアの話では村の近くに大きい湖があるというので、今はそれを目指して進んでいるのだが果たして本当にこの方角で合っているのかは少し不安なんだよな。リーシアの記憶が50年近く前という事もあるし、何より知的でクール美女にパッと見は思うけど一緒に行動するようになって時々垣間見える言動と行動がリーシアは残念美女なのでは?という疑惑が俺の中にある。
それでもなんとか森を抜ける事は出来たし、このまま進んで行けば何処かに村くらいあるだろうしまぁなんとかなるか‥‥‥。
「この道は見覚えがあるな。シン喜べッ!村は近いぞッ!」
「あ、はい」
もう何度この言葉をリーシアから聞いただろうか‥‥‥最初は期待してたけどもはやなんも感じなくなったわ。
「‥‥‥何で疑った目で私を見る。あの丘が見えるだろう?あそこに行けば目印である湖があるはずなのだ」
「本当かよ?もうその言葉は聞き飽きたぞ?」
少し呆れ気味に会話をしていると丘の上から少し先に大きな湖が目に飛び込んできた。
「何か私に言う事があるのではないか?」
「散々間違えてきたくせに良くそんなドヤ顔が出来るな‥‥‥。まぁ疑って悪かったよ」
「よろしい。ではあの湖で昼食としようじゃないか」
以前村に行く時にリーシアは父親であるアルフィリオンとこの湖で昼食をとった思い出の湖らしいので、昼食はそこで食べたいらしい。
「すげぇ綺麗な水だな‥‥‥ここまで綺麗だとこの湖に生息している魚はきっと美味いに違いない。」
「ほぅ‥‥‥シンは釣りを嗜むのか」
「あぁ少しな。ここは俺に任せておけッ!無人島で培った俺のサバイバル術を、ブゴォッ!!」
バシャーンッ
いきなりの強い衝撃で俺は湖の中に吹っ飛ばされた。衝撃があった瞬間、黒い毛が見えたから恐らくノワルに尻尾でやられたんだろうけど、なんでだ?
「いきなり吹っ飛ばすなんてなんかあったのか?おかげでびしょ濡れになったじゃねぇか‥‥‥」
「し、シンッ!大丈夫なのか?」
「ん?服が濡れたくらいで別にケガなんかはしてないぞ?」
「そっちじゃないッ!頭の方だッ!」
焦った様子のリーシアの言葉の意味が分からなくて、俺はとりあえず陸地にあがった。ふと、頭が重いような気がして手を頭に近づけるとなんかが頭にいる。
「おわッ!なんか頭についてるぞ!?なんだこれッ!?」
「お、落ち着け。今取ってやるから、そこから動くなよ?」
何がなんだか分からなかったけど、リーシアの言う通りに動かず待っていた。リーシアは俺に近づくとナイフで頭上を一突き。瞬間、身体が軽くなってリーシアの手元を見てみると、鮫のように鋭い歯をした魚がいた。
「シン、少し頭を見せてみろ。‥‥‥ケガはないようだな」
「本当かッ!?そんな鋭い歯で噛まれてたんだぞ!?」
頭を手で触って確認してみるが、血が出てる所か痛みすらなかった。
「見掛け倒しの歯だったとか‥‥‥?」
リーシアは無言で地面に落ちていた石を魚の口に入れると、魚はまだ生きていたようで石を何本も生えている鋭い歯で噛み砕いていた。
呆気にとられる俺に、
「こいつの名前は【チェイサーフィッシュ】。こいつらは水があれば何処にでも住み着いて、生態系を崩す厄介者だ。こいつの歯で嚙み砕けない物はないと言われてるくらいだ」
「俺は噛み砕かれてないんですけど‥‥‥」
「‥‥‥そのようだな」
「まぁその‥‥‥なんだ?無事だったから良かったではないか。それにこの魔物は塩焼きが美味いぞ?」
「そうなのかッ!?ノワルッ!!この魚いっぱい獲ってくれッ!!」
美味しいとなればこの魚を食べるのみッ!ノワルに魚を獲ってもらっている間に、この魚を塩焼きにして食べてみる。この世界でも寄生虫なんているのかは分からないけど、川魚は寄生虫の宝庫だからな。絶対に加熱して食べないと下手すれば死ぬからな。
俺の横に張り付いて無言の圧力に負けた俺は、リーシアと魚を食べ合う事にした。
「川魚特有の生臭さがまるでない‥‥‥口の中で身がホロホロほぐれていって旨みがブワッと広がってくる。」
「え?い、いや、そこは私が口を付けたところ‥‥‥「ムニエルなんかにしてもこの魚は絶対に美味いぞッ!!よし!昼食はムニエルにしよう‥‥‥どうした?」
「‥‥‥なんでもない」
リーシアの顔が少し赤くなっているような気がしたが、気のせいか?熱でもあるのかとリーシアのおでこに手を伸ばそうとすると、湖からいつもよりでかい水球が現れた。
「うおッ!!なんだあのでかい魚!?」
「あれはチェイサーフィッシュの成体だ。私達が食べているのが幼体だな。しかし、それにしてもでかいな‥‥‥」
ノワルの水球の中から出ようと暴れまわってるけど、全く壊れる様子もなくてそのままノワルによって陸地に叩きつけられた後に、前足で頭を潰され息絶えていた。
「んー‥‥‥こんな鯨サイズの魚なんて捌けないぞ?どうする?」
「‥‥‥一旦、私のマジックポーチにでも入れて保存しておいて、村の冒険者ギルドの職員にでも解体してもらうか」
この魚の事は一旦後回しにして、地面に落ちているチェイサーフィッシュの幼体を皆で食べる事にした。
「さて‥‥‥魚のムニエルでも作りますかッ!!」
「私にも手伝えることはあるか?」
リーシアにはチェイサーフィッシュを捌いてもらう事にして、俺は他の作業を進めることにした。
魚の切り身に塩コショウを振って、その後に小麦粉をまぶす。茶こしなんかを使えば均等に出来るけど、洗い物が増えるからやらなくてもOKだ。
フライパンにバターを入れて溶けたら皮の方から焼いていく。この時は中火にしてしっかり中まで火をとおそう。
軽く焼き目が付いたら裏返しにして弱火して焼いていく。魚に火が通ったら皿に盛りつけて次はソースを作る。
バターをもう一度フライパンで溶かしたら刻んだパセリと白ワインを入れたら、火元から離してレモンと塩コショウで味を調える。後はこれを魚にかければ完成ッ!
横と後ろでプレッシャーをかけて来る2匹と1人に先に食べてもらう事にして、俺はドンドン作っていくか。
「ほぉ‥‥‥塩焼きでしか食べた事はないがこれは美味いな。少し味に癖がある魚だが、バターが癖を優しく包みこんでいるおかげでさらに美味くなっているな。レモンのお陰でサッパリとしてるからいくらでも食べれそうだな」
「お、おう。いつになく饒舌だな‥‥‥」
「シンにだけは言われたくはない」
ノワルもゴマもムニエルが美味かったみたいで、あんなにあった魚があっという間に無くなってしまい俺が食べる分が無くなってしまった‥‥‥。
昼食を終えた俺達は村を目指して進んで行くと、今までは無かった踏み固められた道を見つけた。
「以前来た時はこのような道など無かったのだが‥‥‥」
「リーシアが来たのは結構前なんだろ?だったら村も少しくらい大きくなってるんじゃないか?」
道があるという事は人が行き来している証拠でもあるから、この先に村があるのは確定したな。
だが、道を進んでる俺達の前に現れたのは、村ではなく街だった。
村だと思われた場所はしっかりとした外壁に守られた街になっていて、人が大勢並んでいる。
「‥‥‥街だな」
「‥‥‥そのようだな。しかし、さほど問題もあるまい」
「まぁ確かに。それより人が並んでるけど何をしてるんだ?」
「村にしか行ったことがない私にわかるわけないだろう」
「いや、そこ偉そうにするところか?‥‥‥誰かこっちに向かってきてないか?」
門らしき所から数十名が馬に乗ってこちらに向かって来ていた。
その間、よくある馬車が盗賊に襲われているというイベントもなく和やかな雰囲気で旅ができた。まぁ良く考えたらこんな場所に馬車が通ってるはずなんかないんだけどな。
リーシアの話では村の近くに大きい湖があるというので、今はそれを目指して進んでいるのだが果たして本当にこの方角で合っているのかは少し不安なんだよな。リーシアの記憶が50年近く前という事もあるし、何より知的でクール美女にパッと見は思うけど一緒に行動するようになって時々垣間見える言動と行動がリーシアは残念美女なのでは?という疑惑が俺の中にある。
それでもなんとか森を抜ける事は出来たし、このまま進んで行けば何処かに村くらいあるだろうしまぁなんとかなるか‥‥‥。
「この道は見覚えがあるな。シン喜べッ!村は近いぞッ!」
「あ、はい」
もう何度この言葉をリーシアから聞いただろうか‥‥‥最初は期待してたけどもはやなんも感じなくなったわ。
「‥‥‥何で疑った目で私を見る。あの丘が見えるだろう?あそこに行けば目印である湖があるはずなのだ」
「本当かよ?もうその言葉は聞き飽きたぞ?」
少し呆れ気味に会話をしていると丘の上から少し先に大きな湖が目に飛び込んできた。
「何か私に言う事があるのではないか?」
「散々間違えてきたくせに良くそんなドヤ顔が出来るな‥‥‥。まぁ疑って悪かったよ」
「よろしい。ではあの湖で昼食としようじゃないか」
以前村に行く時にリーシアは父親であるアルフィリオンとこの湖で昼食をとった思い出の湖らしいので、昼食はそこで食べたいらしい。
「すげぇ綺麗な水だな‥‥‥ここまで綺麗だとこの湖に生息している魚はきっと美味いに違いない。」
「ほぅ‥‥‥シンは釣りを嗜むのか」
「あぁ少しな。ここは俺に任せておけッ!無人島で培った俺のサバイバル術を、ブゴォッ!!」
バシャーンッ
いきなりの強い衝撃で俺は湖の中に吹っ飛ばされた。衝撃があった瞬間、黒い毛が見えたから恐らくノワルに尻尾でやられたんだろうけど、なんでだ?
「いきなり吹っ飛ばすなんてなんかあったのか?おかげでびしょ濡れになったじゃねぇか‥‥‥」
「し、シンッ!大丈夫なのか?」
「ん?服が濡れたくらいで別にケガなんかはしてないぞ?」
「そっちじゃないッ!頭の方だッ!」
焦った様子のリーシアの言葉の意味が分からなくて、俺はとりあえず陸地にあがった。ふと、頭が重いような気がして手を頭に近づけるとなんかが頭にいる。
「おわッ!なんか頭についてるぞ!?なんだこれッ!?」
「お、落ち着け。今取ってやるから、そこから動くなよ?」
何がなんだか分からなかったけど、リーシアの言う通りに動かず待っていた。リーシアは俺に近づくとナイフで頭上を一突き。瞬間、身体が軽くなってリーシアの手元を見てみると、鮫のように鋭い歯をした魚がいた。
「シン、少し頭を見せてみろ。‥‥‥ケガはないようだな」
「本当かッ!?そんな鋭い歯で噛まれてたんだぞ!?」
頭を手で触って確認してみるが、血が出てる所か痛みすらなかった。
「見掛け倒しの歯だったとか‥‥‥?」
リーシアは無言で地面に落ちていた石を魚の口に入れると、魚はまだ生きていたようで石を何本も生えている鋭い歯で噛み砕いていた。
呆気にとられる俺に、
「こいつの名前は【チェイサーフィッシュ】。こいつらは水があれば何処にでも住み着いて、生態系を崩す厄介者だ。こいつの歯で嚙み砕けない物はないと言われてるくらいだ」
「俺は噛み砕かれてないんですけど‥‥‥」
「‥‥‥そのようだな」
「まぁその‥‥‥なんだ?無事だったから良かったではないか。それにこの魔物は塩焼きが美味いぞ?」
「そうなのかッ!?ノワルッ!!この魚いっぱい獲ってくれッ!!」
美味しいとなればこの魚を食べるのみッ!ノワルに魚を獲ってもらっている間に、この魚を塩焼きにして食べてみる。この世界でも寄生虫なんているのかは分からないけど、川魚は寄生虫の宝庫だからな。絶対に加熱して食べないと下手すれば死ぬからな。
俺の横に張り付いて無言の圧力に負けた俺は、リーシアと魚を食べ合う事にした。
「川魚特有の生臭さがまるでない‥‥‥口の中で身がホロホロほぐれていって旨みがブワッと広がってくる。」
「え?い、いや、そこは私が口を付けたところ‥‥‥「ムニエルなんかにしてもこの魚は絶対に美味いぞッ!!よし!昼食はムニエルにしよう‥‥‥どうした?」
「‥‥‥なんでもない」
リーシアの顔が少し赤くなっているような気がしたが、気のせいか?熱でもあるのかとリーシアのおでこに手を伸ばそうとすると、湖からいつもよりでかい水球が現れた。
「うおッ!!なんだあのでかい魚!?」
「あれはチェイサーフィッシュの成体だ。私達が食べているのが幼体だな。しかし、それにしてもでかいな‥‥‥」
ノワルの水球の中から出ようと暴れまわってるけど、全く壊れる様子もなくてそのままノワルによって陸地に叩きつけられた後に、前足で頭を潰され息絶えていた。
「んー‥‥‥こんな鯨サイズの魚なんて捌けないぞ?どうする?」
「‥‥‥一旦、私のマジックポーチにでも入れて保存しておいて、村の冒険者ギルドの職員にでも解体してもらうか」
この魚の事は一旦後回しにして、地面に落ちているチェイサーフィッシュの幼体を皆で食べる事にした。
「さて‥‥‥魚のムニエルでも作りますかッ!!」
「私にも手伝えることはあるか?」
リーシアにはチェイサーフィッシュを捌いてもらう事にして、俺は他の作業を進めることにした。
魚の切り身に塩コショウを振って、その後に小麦粉をまぶす。茶こしなんかを使えば均等に出来るけど、洗い物が増えるからやらなくてもOKだ。
フライパンにバターを入れて溶けたら皮の方から焼いていく。この時は中火にしてしっかり中まで火をとおそう。
軽く焼き目が付いたら裏返しにして弱火して焼いていく。魚に火が通ったら皿に盛りつけて次はソースを作る。
バターをもう一度フライパンで溶かしたら刻んだパセリと白ワインを入れたら、火元から離してレモンと塩コショウで味を調える。後はこれを魚にかければ完成ッ!
横と後ろでプレッシャーをかけて来る2匹と1人に先に食べてもらう事にして、俺はドンドン作っていくか。
「ほぉ‥‥‥塩焼きでしか食べた事はないがこれは美味いな。少し味に癖がある魚だが、バターが癖を優しく包みこんでいるおかげでさらに美味くなっているな。レモンのお陰でサッパリとしてるからいくらでも食べれそうだな」
「お、おう。いつになく饒舌だな‥‥‥」
「シンにだけは言われたくはない」
ノワルもゴマもムニエルが美味かったみたいで、あんなにあった魚があっという間に無くなってしまい俺が食べる分が無くなってしまった‥‥‥。
昼食を終えた俺達は村を目指して進んで行くと、今までは無かった踏み固められた道を見つけた。
「以前来た時はこのような道など無かったのだが‥‥‥」
「リーシアが来たのは結構前なんだろ?だったら村も少しくらい大きくなってるんじゃないか?」
道があるという事は人が行き来している証拠でもあるから、この先に村があるのは確定したな。
だが、道を進んでる俺達の前に現れたのは、村ではなく街だった。
村だと思われた場所はしっかりとした外壁に守られた街になっていて、人が大勢並んでいる。
「‥‥‥街だな」
「‥‥‥そのようだな。しかし、さほど問題もあるまい」
「まぁ確かに。それより人が並んでるけど何をしてるんだ?」
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
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