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第11章 安達はいつ恋に堕ちたのか?
No,104 いつ恋に堕ちたのか②
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──けれど実は、安逹にとってこれこそが本当のファースト・キスだったのではないですか?
これまで恋愛経験などまるで無かった安逹にとって、たとえそれがオデコであっても、誰かにキスをされるなんてきっと初めての経験だったに違いない。
しかも怯える自分を気遣ってのまさかのオデコ。(ごめん…)の心の声まで添えられて…。
安逹の心に黒沢の優しさが瞬時にして染み込んだ。
もし安逹に心を読む力がなければ、黒沢は普通に嫌なキスを避けるために機転を利かせただけだと思った事でしょう。
勿論それで恋に墜ちたりはしない。→(さすが黒沢、上手にこの場を受け流したな)くらいにしか思わなかったはず。
ところが安逹は黒沢の気持ちを十分に知っている、自分に対する深い愛を。→だからこそ、オデコにそらしたキスの意味を瞬時に理解した。
自分を守ってくれた。
自分を思ってくれた。
自分を大切にしてくれた。
──そして安逹の心臓はキューピットの矢に射ぬかれた。
オデコに黒沢のキスを受けた瞬間、安逹は一気に恋に堕ちたのだと僕は思う。
ちなみに皆さんどうでしょう?
オデコにキスなんてされた事ありますか?
もしかして、これって最大級の 「姫扱い」だと思うんだけど…。
この後の場面。
→暗い表情を見せて立ち去る黒沢
→席に戻ってゲームを否定する六角──と、途切れる事の無い場面展開に視聴者の視線はつい安逹から外れがちです。
が、しかし、黒沢が唇を外してからの1分30秒=安逹の様子だけを目を離さず追って見て下さい。
怯えていた表情から一転、そっと静かに瞳を見せる。そして黒沢を見送る切ない表情(実は この顔が大好きです。安達が初めて見せるキュルキュル顔だと僕は思います)
→まわりの会話など聞こえていない、思い詰めた伏し目がちな静止。
→そして立ち上り、黒沢を追う。 追うしかない恋の衝動。
屋上で黒沢の隣にたった安逹は、もうデート発言に困惑した安逹ではなかった。
オデコに受けた優しいファースト・キスで恋に堕ち、すでに黒沢に心を奪われた後の安逹だった。
憧憬のような眼差しで黒沢を見上げる、その表情が全てを物語っています。
その後の会話は黒沢からの
「嫌だよな普通、男となんて」の実の声と(ごめんな、好きになって)の心の声の多重音声により、すでに恋した安逹の心を更に更に、これでもか、これでもかと揺さぶりまくる。
そしてそして、安逹にとっては堪えきれずに発した(俺も好きだよ)に代わる「嫌じゃなかったよ、おまえのキス…」 発言だったのではないだろうか。
安逹は無意識、無自覚のうちに、ここで愛の告白に等しい言葉を発していたのだ。
ここまで話したからこそ理解できる事実がひとつ。
安逹はちゃんと言っていた「おまえのキス」って!
世慣れた我々の多くが(オデコかい…キスは回避したな)と上から目線で見るなか、ピュアな安逹はしっかりとあれを「キス」だと認め、 受け止めていたのだ。
《つづく》
これまで恋愛経験などまるで無かった安逹にとって、たとえそれがオデコであっても、誰かにキスをされるなんてきっと初めての経験だったに違いない。
しかも怯える自分を気遣ってのまさかのオデコ。(ごめん…)の心の声まで添えられて…。
安逹の心に黒沢の優しさが瞬時にして染み込んだ。
もし安逹に心を読む力がなければ、黒沢は普通に嫌なキスを避けるために機転を利かせただけだと思った事でしょう。
勿論それで恋に墜ちたりはしない。→(さすが黒沢、上手にこの場を受け流したな)くらいにしか思わなかったはず。
ところが安逹は黒沢の気持ちを十分に知っている、自分に対する深い愛を。→だからこそ、オデコにそらしたキスの意味を瞬時に理解した。
自分を守ってくれた。
自分を思ってくれた。
自分を大切にしてくれた。
──そして安逹の心臓はキューピットの矢に射ぬかれた。
オデコに黒沢のキスを受けた瞬間、安逹は一気に恋に堕ちたのだと僕は思う。
ちなみに皆さんどうでしょう?
オデコにキスなんてされた事ありますか?
もしかして、これって最大級の 「姫扱い」だと思うんだけど…。
この後の場面。
→暗い表情を見せて立ち去る黒沢
→席に戻ってゲームを否定する六角──と、途切れる事の無い場面展開に視聴者の視線はつい安逹から外れがちです。
が、しかし、黒沢が唇を外してからの1分30秒=安逹の様子だけを目を離さず追って見て下さい。
怯えていた表情から一転、そっと静かに瞳を見せる。そして黒沢を見送る切ない表情(実は この顔が大好きです。安達が初めて見せるキュルキュル顔だと僕は思います)
→まわりの会話など聞こえていない、思い詰めた伏し目がちな静止。
→そして立ち上り、黒沢を追う。 追うしかない恋の衝動。
屋上で黒沢の隣にたった安逹は、もうデート発言に困惑した安逹ではなかった。
オデコに受けた優しいファースト・キスで恋に堕ち、すでに黒沢に心を奪われた後の安逹だった。
憧憬のような眼差しで黒沢を見上げる、その表情が全てを物語っています。
その後の会話は黒沢からの
「嫌だよな普通、男となんて」の実の声と(ごめんな、好きになって)の心の声の多重音声により、すでに恋した安逹の心を更に更に、これでもか、これでもかと揺さぶりまくる。
そしてそして、安逹にとっては堪えきれずに発した(俺も好きだよ)に代わる「嫌じゃなかったよ、おまえのキス…」 発言だったのではないだろうか。
安逹は無意識、無自覚のうちに、ここで愛の告白に等しい言葉を発していたのだ。
ここまで話したからこそ理解できる事実がひとつ。
安逹はちゃんと言っていた「おまえのキス」って!
世慣れた我々の多くが(オデコかい…キスは回避したな)と上から目線で見るなか、ピュアな安逹はしっかりとあれを「キス」だと認め、 受け止めていたのだ。
《つづく》
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