10 / 29
──中等部3年・告白の冬
しおりを挟む
急に冷え込む真冬の夕刻時。
七生は文芸部の鍵を掛け、白い息を吐きながら一人昇降口へと向かっていた。
秋の文化祭で3年生は引退と言う事だが、一貫校における高等部への進学なのだから、これと言って受験の緊迫感は皆無に等しい。
元々実態の薄い文芸部だ。幽霊部員と言われる類も多い。むしろ七生のように熱心な部員は少なく、引退後とは言っても実質部室への出入りは自由だった。
今日も部室で一人執筆に集中し、そろそろ下校しようと思ったところだ。
日の短いこの季節。外は既に暗い夕闇──。
(あ……あれは………)
静まり返った校内に、遠くから響き渡るピアノの音色。激しい速度のアルペジオ。
(和志だ……)
今では七生も詳しくなった。最近よく聴く和志の課題。
──月光ソナタの第三楽章。
(こんなに遅くまで、何しているんだろう?)
ブルッと寒さに首をすくめて、七生は音色の方へと踵を返す。
(第二音楽室だな……)
近付くにつれて音量を増し、激しい連打が七生を揺さぶる。
七生はそっと扉を開けた。
(やっぱり和志だ)
演奏に集中する和志の後ろに、七生は静かに近付いた。
突然手を止め、振り返る和志。
「七生、待ってたよ?きっと来ると思った」
「和志?」
「一緒に帰ろうと思って文芸部に七生の様子を見に行ったんだ。俺が覗いたのも気付かないくらい、何か一生懸命に書いていただろ?邪魔しちゃ悪いと思って、ここでこうして待っていたんだ」
「そんな事、気を使わなくてもいいのに」
「気を使っているのは七生だろ?七生……この頃なんかおかしいよ」
途端に七生の顔が曇る。困惑
の表情が見て取れる。
「なぁ、俺、何か七生の気に障るような事……したか?」
ゆっくりと立ち上がり、和志が七生の前に立つ。七生は慌てて視線を逸らした。
「え?何だよ和志。僕、何にも思ってないよ」
「…………」
和志は無言で七生を見詰める。
「やだなぁ、僕たち親友じゃないか。どうして和志がそんな風に思うのか、僕には全然分からないよ」
和志の視線があまりにも痛い。恐怖にも近い戸惑いが、七生の全身を震わせた。
「七生、俺のこと好きか?」
「え?」
あまりの衝撃に息を呑む七生。
「好きだよ……?もちろん……」
七生は蒼白の顔に無表情を装い、呆気ない程さらりと答えた。
「それにしては最近、俺のこと避けてるよな……」
そっぽ向き、拗ねた口調で和志がたずねる。
七生は言葉を詰まられた。
(和志には、全てお見通しなんだね……)
堪らず七生の瞳が潤む。
「避けてないよ……いや、和志を避けるなんて僕には無理だよ」
激しい動悸と隠し切れない熱い心に、七生の思いがほとばしる。
「本当はいつでも和志と一緒にいたい。ずっとずっといつも一緒に……でも、和志には和志の生活があるし、勉強や、部活や、他の友達との付き合いだって……」
「やっぱり気を使っているじゃないか」
和志は悲しそうにそうつぶやくと、下を向き小さなため息を吐いた。
「和志、だけど……」
「俺は嫌だよ。いつまでも変わらないって言ったじゃないか。俺たちの友情。俺たちの気持ち!」
思いもよらぬ和志の激情に、七生は思わず本音を漏らす。
「和志ごめん……僕がいけなかった。僕が変わってしまったんだ。変わってしまったから、確かに和志を避けようとした。でもそんな辛い事とても出来なくて、それで中途半端に接してしまった……」
「何だよそれ?何が変わった?」
和志は七生の肩に両手を置いてその顔を覗き込む。
七生は緊張に身を震わせながら、絞り出すように言葉を漏らした。
「す………」
「………え?」
「好きなんだ和志!前よりもずっとずっと強く。友情なんて嘘だよ。僕は和志が好きなんだ。友情なんかよりも、もっと強く!」
「七生?」
思いもよらぬ七生の答え。和志は呆然と目を見開く。
「ご……ごめん、変なこと言ってごめん!あはっ、どうかしているんだ僕。和志を困らせるような、こんな事を言うつもりは無かったんだ全然。変だよね僕。そう……なんか変なんだよ僕!」
和志は言葉も無く立ち尽くし、じっと七生を見詰め続けた。
七生はハッと我に返る。
「……あ!頼むから嫌わないで?もう、二度とこんな事は言わないから!もう絶対に言わないから!
…………戻るから………昔の僕に戻るから……子供の頃のように、何も知らなかったあの頃のように……」
泣き濡れて言葉を詰まらす七生の身体を、和志は優しく抱き寄せた。
「七生……自分を責めるのはもう止めろ。俺も好きだよ?七生の事が。どうしようも無いくらい七生の事が好きなんだ」
「和志?」
「俺、辛かったんだ。この頃七生がよそよそしくて……何だか俺、嫌われてるみたいで……今日こそはっきり七生の気持ちを聞こうと、それでこうして待っていたんだ」
「和志ごめん、僕は自分の事しか考えなくて、和志の事を傷付けていたんだ……本当にごめん、何も知らなくて……」
和志の胸に強く抱かれ、七生は夢中でそうつぶやいた。
「良かった、嫌われたんじゃなくて。俺、七生がどこか遠くへ行ってしまうような気がして、本当に辛かったんだ……」
「和志……?」
潤んだ眼を眩しげに細め、七生は和志の瞳を見詰める。
「和志のこと……このまま好きでいていいの?」
和志は黙って笑顔でうなずく。
「和志……」
「大丈夫、俺も七生が大好きだから」
身体が熱い。胸が苦しい。
どうする事も出来なくて、七生はそっと視線を外す。
「和志、ピアノを弾いて?僕達の好きないつものあの曲。ショパンのアンダンテ・スピアナート」
「ああ、いいとも……」
和志はゆっくりと七生を離し、ピアノの前に腰掛ける。
優しい旋律。流れる分散和音。
二人きりの音楽室に立ちこめるショパンの香り──。
「なぁ、七生……もう直、バレンタインだな……」
甘い音色を奏でながら、和志が悪戯な笑顔を見せる。
「え……それで?」
「俺は七生からしか受け取らない。いいな?」
「ええっ?なんで僕がプレゼントするわけ…?!後輩でもないのにおかしいよ!」
「同学年だっていいだろう?」
「それにしたってどうして僕が?」
「そりゃあ、最初に告白したのは
七生だろ?…ものには順序があるもんさっ!」
「うわ~っ、すごい言い草~!」
「えへっ、なあいいだろ?俺さ、七生からチョコ貰ったって、みんなに自慢して歩くよ♪」
「もう!和志には敵わないよ~」
「あはっ」
「あははっ♪」
実は資訓学院には男子校ならではの風習があった。バレンタインの日、後輩が日ごろ世話になっている先輩にチョコを送る習わしだ。
これは疑似恋愛でも何でもない──むしろ義理チョコに近い。
恐らく女子と縁の薄い男子校内で自然発生した、一種の欲求不満解消の手段とも言える。
(僕の送るチョコレートが本気の本命チョコだなんて、きっと誰も気付かないな……)
和志のピアノが冬に冴える。
(でも……和志はちゃんと、本命チョコだって分かってくれているんだよね?そう受け止めて、いいんだよね……?)
──アンダンテ・スピアナートを聴きながら、七生の顔に笑みが浮かぶ。
心に染みる懐かしき旋律。
忘れられない想い出の曲──。
七生は文芸部の鍵を掛け、白い息を吐きながら一人昇降口へと向かっていた。
秋の文化祭で3年生は引退と言う事だが、一貫校における高等部への進学なのだから、これと言って受験の緊迫感は皆無に等しい。
元々実態の薄い文芸部だ。幽霊部員と言われる類も多い。むしろ七生のように熱心な部員は少なく、引退後とは言っても実質部室への出入りは自由だった。
今日も部室で一人執筆に集中し、そろそろ下校しようと思ったところだ。
日の短いこの季節。外は既に暗い夕闇──。
(あ……あれは………)
静まり返った校内に、遠くから響き渡るピアノの音色。激しい速度のアルペジオ。
(和志だ……)
今では七生も詳しくなった。最近よく聴く和志の課題。
──月光ソナタの第三楽章。
(こんなに遅くまで、何しているんだろう?)
ブルッと寒さに首をすくめて、七生は音色の方へと踵を返す。
(第二音楽室だな……)
近付くにつれて音量を増し、激しい連打が七生を揺さぶる。
七生はそっと扉を開けた。
(やっぱり和志だ)
演奏に集中する和志の後ろに、七生は静かに近付いた。
突然手を止め、振り返る和志。
「七生、待ってたよ?きっと来ると思った」
「和志?」
「一緒に帰ろうと思って文芸部に七生の様子を見に行ったんだ。俺が覗いたのも気付かないくらい、何か一生懸命に書いていただろ?邪魔しちゃ悪いと思って、ここでこうして待っていたんだ」
「そんな事、気を使わなくてもいいのに」
「気を使っているのは七生だろ?七生……この頃なんかおかしいよ」
途端に七生の顔が曇る。困惑
の表情が見て取れる。
「なぁ、俺、何か七生の気に障るような事……したか?」
ゆっくりと立ち上がり、和志が七生の前に立つ。七生は慌てて視線を逸らした。
「え?何だよ和志。僕、何にも思ってないよ」
「…………」
和志は無言で七生を見詰める。
「やだなぁ、僕たち親友じゃないか。どうして和志がそんな風に思うのか、僕には全然分からないよ」
和志の視線があまりにも痛い。恐怖にも近い戸惑いが、七生の全身を震わせた。
「七生、俺のこと好きか?」
「え?」
あまりの衝撃に息を呑む七生。
「好きだよ……?もちろん……」
七生は蒼白の顔に無表情を装い、呆気ない程さらりと答えた。
「それにしては最近、俺のこと避けてるよな……」
そっぽ向き、拗ねた口調で和志がたずねる。
七生は言葉を詰まられた。
(和志には、全てお見通しなんだね……)
堪らず七生の瞳が潤む。
「避けてないよ……いや、和志を避けるなんて僕には無理だよ」
激しい動悸と隠し切れない熱い心に、七生の思いがほとばしる。
「本当はいつでも和志と一緒にいたい。ずっとずっといつも一緒に……でも、和志には和志の生活があるし、勉強や、部活や、他の友達との付き合いだって……」
「やっぱり気を使っているじゃないか」
和志は悲しそうにそうつぶやくと、下を向き小さなため息を吐いた。
「和志、だけど……」
「俺は嫌だよ。いつまでも変わらないって言ったじゃないか。俺たちの友情。俺たちの気持ち!」
思いもよらぬ和志の激情に、七生は思わず本音を漏らす。
「和志ごめん……僕がいけなかった。僕が変わってしまったんだ。変わってしまったから、確かに和志を避けようとした。でもそんな辛い事とても出来なくて、それで中途半端に接してしまった……」
「何だよそれ?何が変わった?」
和志は七生の肩に両手を置いてその顔を覗き込む。
七生は緊張に身を震わせながら、絞り出すように言葉を漏らした。
「す………」
「………え?」
「好きなんだ和志!前よりもずっとずっと強く。友情なんて嘘だよ。僕は和志が好きなんだ。友情なんかよりも、もっと強く!」
「七生?」
思いもよらぬ七生の答え。和志は呆然と目を見開く。
「ご……ごめん、変なこと言ってごめん!あはっ、どうかしているんだ僕。和志を困らせるような、こんな事を言うつもりは無かったんだ全然。変だよね僕。そう……なんか変なんだよ僕!」
和志は言葉も無く立ち尽くし、じっと七生を見詰め続けた。
七生はハッと我に返る。
「……あ!頼むから嫌わないで?もう、二度とこんな事は言わないから!もう絶対に言わないから!
…………戻るから………昔の僕に戻るから……子供の頃のように、何も知らなかったあの頃のように……」
泣き濡れて言葉を詰まらす七生の身体を、和志は優しく抱き寄せた。
「七生……自分を責めるのはもう止めろ。俺も好きだよ?七生の事が。どうしようも無いくらい七生の事が好きなんだ」
「和志?」
「俺、辛かったんだ。この頃七生がよそよそしくて……何だか俺、嫌われてるみたいで……今日こそはっきり七生の気持ちを聞こうと、それでこうして待っていたんだ」
「和志ごめん、僕は自分の事しか考えなくて、和志の事を傷付けていたんだ……本当にごめん、何も知らなくて……」
和志の胸に強く抱かれ、七生は夢中でそうつぶやいた。
「良かった、嫌われたんじゃなくて。俺、七生がどこか遠くへ行ってしまうような気がして、本当に辛かったんだ……」
「和志……?」
潤んだ眼を眩しげに細め、七生は和志の瞳を見詰める。
「和志のこと……このまま好きでいていいの?」
和志は黙って笑顔でうなずく。
「和志……」
「大丈夫、俺も七生が大好きだから」
身体が熱い。胸が苦しい。
どうする事も出来なくて、七生はそっと視線を外す。
「和志、ピアノを弾いて?僕達の好きないつものあの曲。ショパンのアンダンテ・スピアナート」
「ああ、いいとも……」
和志はゆっくりと七生を離し、ピアノの前に腰掛ける。
優しい旋律。流れる分散和音。
二人きりの音楽室に立ちこめるショパンの香り──。
「なぁ、七生……もう直、バレンタインだな……」
甘い音色を奏でながら、和志が悪戯な笑顔を見せる。
「え……それで?」
「俺は七生からしか受け取らない。いいな?」
「ええっ?なんで僕がプレゼントするわけ…?!後輩でもないのにおかしいよ!」
「同学年だっていいだろう?」
「それにしたってどうして僕が?」
「そりゃあ、最初に告白したのは
七生だろ?…ものには順序があるもんさっ!」
「うわ~っ、すごい言い草~!」
「えへっ、なあいいだろ?俺さ、七生からチョコ貰ったって、みんなに自慢して歩くよ♪」
「もう!和志には敵わないよ~」
「あはっ」
「あははっ♪」
実は資訓学院には男子校ならではの風習があった。バレンタインの日、後輩が日ごろ世話になっている先輩にチョコを送る習わしだ。
これは疑似恋愛でも何でもない──むしろ義理チョコに近い。
恐らく女子と縁の薄い男子校内で自然発生した、一種の欲求不満解消の手段とも言える。
(僕の送るチョコレートが本気の本命チョコだなんて、きっと誰も気付かないな……)
和志のピアノが冬に冴える。
(でも……和志はちゃんと、本命チョコだって分かってくれているんだよね?そう受け止めて、いいんだよね……?)
──アンダンテ・スピアナートを聴きながら、七生の顔に笑みが浮かぶ。
心に染みる懐かしき旋律。
忘れられない想い出の曲──。
2
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
僕の恋人は、超イケメン!!
刃
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?
【bl】砕かれた誇り
perari
BL
アルファの幼馴染と淫らに絡んだあと、彼は医者を呼んで、私の印を消させた。
「来月結婚するんだ。君に誤解はさせたくない。」
「あいつは嫉妬深い。泣かせるわけにはいかない。」
「君ももう年頃の残り物のオメガだろ? 俺の印をつけたまま、他のアルファとお見合いするなんてありえない。」
彼は冷たく、けれどどこか薄情な笑みを浮かべながら、一枚の小切手を私に投げ渡す。
「長い間、俺に従ってきたんだから、君を傷つけたりはしない。」
「結婚の日には招待状を送る。必ず来て、席につけよ。」
---
いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
ラピスラズリの福音
東雲
BL
*異世界ファンタジーBL*
特別な世界観も特殊な設定もありません。壮大な何かもありません。
幼馴染みの二人が遠回りをしながら、相思相愛の果てに結ばれるお話です。
金髪碧眼美形攻め×純朴一途筋肉受け
息をするように体の大きい子受けです。
珍しく年齢制限のないお話ですが、いつもの如く己の『好き』と性癖をたんと詰め込みました!
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる