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No,12 雪降り止む朝の東京
しおりを挟むポロポロポロン、音色が回る。
ピアノの音色がポロポロ回る。
『陽ちゃん……いつものソナチネ弾いて?』
『………………』
『陽ちゃん僕にも弾けるかな?』
『………………』
『陽ちゃん一緒に連弾しよう?』
『………………』
『……陽ちゃん?』
『…………陽ちゃん?』
『………………陽ちゃん?』
『……………………陽ちゃん?』
未だ醒めやらぬトオルの脳裏に、懐かしい少年の声が響き渡る。
浅い眠りに夢うつつ──トオルは軽やかなピアノを聴いた。
(ユッキ………………)
横たわり、伏せたまつ毛を微かに濡らし、トオルの寝顔が呟きを漏らす。
「ユッキ……なのか……?」
夢の中の少年は──いつまでもトオルにささやき続けた。
『陽ちゃん一緒に練習しよう?』
『陽ちゃん?』
『……陽ちゃん?』
『………陽ちゃんが好きだよ?』
(ん?!)
軽やかな旋律がトオルを包む。
──部屋中に響き渡る、懐かしいソナチネ。
トオルは今、はっきりとピアノを聴いた。
(え!これは……?)
覚醒の瞬間、驚きに目を見開く。
重い目蓋を手でこすり、トオルは一気に半身を起こした。
(これはソナチネ?……そうか、昨夜はここに寝たのか……)
マモルの寝室。
マモルのベッド。
──そしてピアノは鳴り続ける。
(ピアノは、夢じゃなかった…)
ソナチネは、隣の部屋から聞こえて来る。
(マモル……!)
トオルは慌てて起きようとして、はたと自分の姿に気が付いた──昨夜のままに全裸だった。
急いで衣服を整えて、トオルは隣の部屋への扉を開けた。
──そこには黒塗りのグランド・ピアノ。
マモルが背を向け、一途にピアノを弾いている。
(マモル、なぜこのソナチネ?)
マモルは気配に気付かないのか、そのまま黙って弾き続ける。トオルがマモルの後ろに立った。
「マモル……ピアノをやっているのか?」
突然の声に驚きもせずに、マモルは指を回し続けた。
「そうだよ、子供の頃からずっとやってる」
「マモル……」
立ち尽くし──トオルは呆然とそれを見詰めた。
軽やかなメロディーを奏でながら、マモルが淡々と語り始める。
「大好きな幼馴染が、僕にもいたんだ」
「え……」
「彼がピアノをやっていて、僕は彼に憧れた」
マモルの瞳がゆらゆら揺れて、ピアノの音色が思い出をつづる。
「彼に憧れ、ピアノを始めて……彼への想いに、ピアノを続けた」
「マモル……」
「ピアノを止めるわけには行かなかった。だってピアノは、彼と僕との大切な想い出。
……ピアノを続けろって、それが彼の望みだったし……ふふっ、
そのまま僕は音大生さ……」
「マモル!やっぱり君は!」
「とっても不幸な事故があって、とっても悲しい出来事があって、僕たちはそのまま、離ればなれになったんだ」
「あ…………」
マモルの瞳に涙が浮かぶ。
トオルは黙って下を向いた。
「すごく大変だったと僕は思う。とても苦労をしたと思う。僕にはそれが分かるんだ。彼の気持ちがこの胸に伝わる……」
「……………」
優しい旋律。静かな和音。
──ソナチネの第二楽章が二人を包む。
「あんなに仲好しだったのに、突然連絡が取れなくなった。いつの間にか居所知れずさ……」
「ごめん……それは……」
「絶対に何か有ったと思う。僕との連絡を断つなんて、きっと何かが有ったんだ。
連絡なんて出来ないくらいの……きっと何か、余程の事が……」
「………………」
「事情は何にも知らないけれど、彼が僕を忘れるなんて、そんな事は絶対にあるはずも無い。だから僕には想像出来る。彼がどれほど苦しんだのか。どんな気持ちで、連絡を断ったか……」
マモルは言葉を詰まられた。
トオルはただただ唇を噛む。
「だけど僕は信じてる。これからもずっと信じてる。彼は少しも、変わってないって!」
突然ピアノの指を止め、マモルがトオルへ振り向いた。
瞬間、二人の瞳が互いを捕えた。
「僕にはひとつ、心残りがある。
彼にずっと、隠し事をしていた」
「え?」
「僕は、彼の事が好きだった。
そう、友達とかじゃなくて、僕は彼のことを愛していたんだ。
僕はそれに気付いた時……これは同性愛なんだって気付いた時……こんな事は誰にも言えないって、自分の心に蓋をした。でも……
ちゃんと正直に伝えるべきだったって後悔している」
「マモル、それは……」
「陽ちゃん……」
「ユッキ?!やっぱり君は!」
「陽ちゃん……って言うんだ……その幼馴染の彼……」
「……ユッキ?」
「少しトオルに似ているかな?」
「え?」
潤んだ瞳をまぶしげに細めて、マモルが優しい微笑みを見せた。
「ねえトオル?本当の話を聞いてくれる?夕べ君を指名したのは、君が陽ちゃんに似ていたからさ」
「ユッキ!なんだよそれ?」
「君を見たとき胸が詰まった…。ずっと陽ちゃんが好きだったから。ずっと陽ちゃんだけを、
思っていたから……」
「ユッキ……」
「ごめんね、トオル。
君は陽ちゃんじゃないのにね…」
「何を言ってるんだユッキ!」
トオルの心が弾けて飛んだ。
いきなりマモルを抱きしめる。
「愛してるユッキ!今の話、実は俺も一緒だ。俺は初めから意識していた。同性愛なんて言葉を知る前から、はじめて会ったあの日から、俺もユッキの事が好きだったんだ!」
「トオル?!」
瞬間、トオルの唇がマモルを塞いだ。めくるめく陶酔のくちづけに、二人の瞳が涙で潤む。
(ユッキ、会いたかった!
本当に会いたかった!まさかこうして巡り会えるなんて……!)
トオルの胸に炎が燃えた。
そしてマモルは────
(陽ちゃん……
陽ちゃんは、やっぱり僕を忘れないでいてくれた。
それに僕達、まさか両思いだったなんて……まるで夢のよう……。
ありがとう、嬉しかったよ?
……でも………さよなら………)
マモルの瞳が遠くを見詰めた。
両手をトオルの胸に押し当てて、マモルが身体を押し離す。
戸惑うトオルに笑顔を見せて、マモルは静かに言い放った。
「ありがとう。もう……とっくに時間切れだね……」
「え?」
「トオルとは……一夜限りの付き合いだから」
「なにを言ってるんだ!いやだぜ俺は!」
マモルの両肩を両手でつかみ、トオルは声を荒らげた。
マモルの顔に困惑の表情。
「あはっ、らしくもない事を言うよね?そこまで言ったらサービスのし過ぎだよ。君は僕に指名された One Night Lover。あの街ですれ違ったトオルとマモルさ…」
「トオルと……マモル……?」
力無く、トオルは言葉を繰り返す。
(トオルと、マモル……)
「そろそろお昼にもなっちゃうよ?契約で成り立った僕たちの恋は、終わったのさ……」
「俺に、このまま帰れって言うのか?」
トオルはマモルに背中を向けて、うつむきながら声を震わす。
マモルはさらに、突き放すように言い放った。
「もう、二度と指名しないよ」
瞬間──トオルは振り向きもせず玄関に向かった。ジャケットを掴み取り靴を履く。
「待って……!」
マモルの声にトオルは立ち止まった。そして背を向けたまま言葉を漏らす。
「なぜだユッキ……どうしてこんな……」
「昨夜のこと、そして今の話も
……きれいさっぱり忘れるよ」
「え?!」
トオルが思い切り振り返る。
マモルもそれをしっかりと見据えた。
「トオルの事も全て忘れる……」
「……何もかも全部、忘れるって言うのか?」
トオルは声を無くした。
「いつか陽ちゃんに会った時、
遊んでる風には思われたくないから……」
「…………え?」
マモルの目から涙が溢れた。そして同時に顔が崩れる。
「陽ちゃんは、僕にとっては
ヒーローなんだ。いつまでも変わらない、永遠の憧れ……。
僕は陽ちゃんを信じているよ?
たとえどんな困難にぶつかったって、絶対にそれを乗り越えるって…!」
「ユッキ……」
「ずっとずっと信じていたんだ。
たとえ何年掛かったとしても、
いつかきっと来てくれる。
きっと会いに来てくれるって!
これからもずっと信じていたい。
陽ちゃんの事を信じていたい!」
見開いていたトオルの瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。マモルがそっと、その手を握る。
「ねぇ、トオル……僕に教えてくれるかな?……信じていてもいいのかなぁ?待ち続けていて、
いいのかなぁ?」
込み上げる思いに胸を詰まらせ、トオルは真っ直ぐにマモルを見据えた。
「…………信じていいよ」
「え……?」
「信じ続けていて欲しい……!」
「トオル……」
「…もしも彼がそれを知ったら、きっと立ち直る勇気が湧くよ。
君の願いを彼が知ったら、きっと彼は会いに来るよ……!」
「本当?……本当に……?
僕は待っていていいんだね?
陽ちゃんを信じていいんだね?」
「ああ、必ず彼は帰って来るよ。君に会っても恥じないように、
しっかり自分の足で歩いて!」
トオルの口元に笑みが浮かんだ。
「君の元へと、帰って来るよ」
「ありがとう……」
マモルの思いがほとばしる。
「僕は陽ちゃんを信じるよ。
ずっとずっと信じ続ける……」
こぼれた涙をしゃくり上げると、マモルの口元にも笑みが浮かんだ。
「……えへっ♪」
「あはっ……♪」
トオルが静かにドアを開けると、冴えざえとした空気が部屋中に流れた。
「さよならマモル。もう、二度とトオルは姿を見せない……」
「さよならトオル。トオルの事も大好きだった……」
そしてトオルは一歩を踏み出し、笑顔を残して立ち去った。
マモルは急いで部屋に戻り、カーテンを寄せて窓を開く。
雪はとっくに止んでいた。
──見渡すばかりの銀世界。
マモルは両手で涙をこすり上げ、ピアノの前に腰掛ける。
(ありがとう、陽ちゃん。
僕はいつまでも待っているよ。
君が戻る日を、いつまでも……)
マモルの十指が鍵盤に下りて、そして甦る思い出の旋律。
──同時に外では雪を踏みしめ、トオルがその窓を見上げていた。
(ユッキ……)
開けられた窓から溢れ流れる、懐かしくも愛しいソナチネのメロディー。
第三楽章は軽快なアレグロ。
トオルがいたずらな笑顔を浮かべる。
(ははっ、やっぱりユッキに抜かされちゃったな。
あんなに速いテンポで弾けるじゃないか♪)
トオルは思い切り空を見上げた。
──大雪の後の澄み切った青空。
ソナチネが来る春を予感させた。
──了──
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またよろしくお願いします。