BUZZER OF YOUTH

Satoshi

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第2章 インターハイ〜

第150話 猛ラッシュ

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第4Q 残り9:16

洛阪    89
星垓    62





星垓は1-1-3のゾーンを構えている。










塚森が左ウイングの笹本にパスすると、真田がすかさずマンマークのように前に出る。









ビッ











ボールは左コーナーにいた高松へ。











新城が激しくプレッシャーをかける。








高松「なるほど」
(まずは外からシュートを打たせず、抜かれても北条や髙木がいると)










逆サイドに展開しても、外に構えていた田村に髙木がマンマーク。









塚森(なら、インサイドはどうだ)











ビッ











塚森、ハイポストにいた大谷にボールを入れる。












キュキュッ!!








すかさず2列目にいた真田と中央の涼真でダブルチーム












大谷「うおっ…」
(こりゃやべえ)










大谷、塚森にボールを戻す。











笹本「塚森さん!時間ない!」









24秒タイマーが5秒を切っていた。






ビッ!!





塚森、チェックを受けながらやむなくスリーポイント。







その瞬間、星垓メンバー全員がリバウンドに備える。










高松「スクリーンアウトやリバウンドの意識は完璧か」
(こりゃしばらく苦労しそうだ)






ガガッ!!











このリバウンドを涼真が取る。











ビッ!










慎太郎、いち早く涼真からボールを受ける。











慎太郎「走れ!!」







星垓メンバーが一気に走り出す。





慎太郎も叫びながら全速力でフロントコートに走る。









洛阪メンバーがマンツーマンのマークにつくより早く星垓メンバーがなだれ込む。










ビッ!!











慎太郎から弾丸のようなパスがリングに向かって左側へと飛ぶ。













そこには、またしても涼真が跳んでいた。













涼真がパスを両手で掴んでリングへ叩き込もうという時













高松「行かせん!!」














高松がドンピシャのタイミングで同時に跳んでいた。











涼真とリングの間に跳び、シュートコースをきっちり両手で塞いでいる。











髙木「まずい…」






新城「高松…!!」








だが















バン!!!










涼真、このパスをスルー。






パスはそのままボードに当たり、跳ね返る。









高松「な!?」
(キャッチしないだと?)











高松、跳躍の最高点から落ち始める。











バシィッ!!











涼真、跳ね返ったボールを右手1本でキャッチ。









まだその腕はリングの上。












高松(嘘だろ…なんで後に跳んだ俺が先に落ちてるんだ…!?)











ドッガァァァァアアアアアアアアア!!!!













右手1本でワンハンドダンクを叩き込む。













第4Q 残り8:51

洛阪    89
星垓    64












高松「…!!!!!」













「うおおおおお!!!!!」





「そんなのありか!?」








「パスをスルーしてブロックを回避してからダンクだと!?」






「あいつ、人間じゃねえ!!!」









村上「なるほど、オフェンスは北条が当たってるから問題なし、ディフェンスは1-1-3で守備範囲の広い北条を中央に配置しているわけか」






山下「普通はセンター…髙木君を配置しますよね」








村上「おそらく外の4人でアウトサイドを封じ、北条にペイントエリアをカバーさせるという手だろう。それもかいくぐられてのミドルレンジはある程度仕方ない、という守り方だな」





山下「…」
(それでもなんだろう…素人の私でも北条君から点が取れる気が全くしない)








洛阪の攻撃が始まる。









大谷「…」
(ど真ん中に陣取ってるだけで気迫が伝わってくるぜ…点差はあるのにこれはヤバい気がする)










高松(これはいわゆる『ゾーン』だな…インサイドでの2点を狙うのは厳しいか)










塚森(だがやる事は変わらない。いつも通り攻める)












洛阪の選手達がホーンズセットに陣取る。









そこから第3Qに見せたパスワークで塚森をノーマークにする。








ビッ!







塚森、左45°のスリーポイントラインから1歩入った位置でのミドルシュート。








バス!!













バックボードを上手く使い沈める。











第4Q 残り8:30

洛阪    91
星垓    64













塚森「ふう…」
(こりゃしんどい)










吉永「ようやく1本決まったか」
(まあこれで落ち着くだろう)











だが、そうはいかなかった。
















ザシュッ!!!!








「きたあああああ!!!」





「北条!今度はスリーだ!!!」




「マジで止まらねえええ!!!!」








第4Q 残り8:22

洛阪    91
星垓    67











慎太郎のアシストから涼真が決めた。








田村が抜かれるのを警戒して1本下がった瞬間だった。








田村「くそおおおお!!!」





田村は自分がマークした相手にここまでの失点を経験した事がなかった。
守備ディフェンス力では十二分にU-18アンダーエイティーン級と言われ、その自負もあった。






その田村が、この時点で涼真に38得点も許していた。








塚森「切り替えろ田村!オフェンスだ!」












洛阪のオフェンスはやはりホーンズセット。






高松がハイポストでボールをもらい








そこからミドルレンジに走り込んだ笹本がミドルシュート。













スパッ!!










第4Q 残り8:08

洛阪    93
星垓    67








洛阪メンバー「よーし!!!」






星垓メンバー「ぐっ…」






星垓からすれば、また突き放された形に。







山下「洛阪はやはり時間を使って攻めてきますね」




村上「当然だ。大差で勝っている洛阪からすれば残り時間が早くなくなってくれる方がいい」
















ザシュッ!!







「きたああああ!!!!」





「北条!!2連続!!」








村上&山下「「!?」」








第4Q 残り7:59

洛阪    93
星垓    70






そんな話をしている間に、またしても涼真のスリーが炸裂する。







アシストはやはり慎太郎だった。








田村「くそ…」







田村、スローイン。









バシィッ!!










塚森に渡ろうとしたこのボールを、慎太郎が弾く!












そしてボールは、今最も怖い男の元へ転がり込んだ。













高松「北条を止めろ!!」













涼真、そのままゴールへと跳ぶ。











田村「おおおおおお!!!」










田村もブロックに跳ぶ。












両者が空中で交錯する。












涼真「喰らえ!!」
















ドッガァァァァアアア!!!!











涼真、田村と接触しながらもワンハンドでダンクを叩き込む。












ピーッ!!!












審判の笛がなる。












田村「ぐはっ…」









田村、バランスを崩し転倒。
ゴールの裏へ倒れ込む。












涼真はその場に両足で着地。








全員が一斉に審判の方を見る。























審判の手は…







田村を指していた。




審判「ディフェンスファウル!」















会場がどよめく。








しかも…












高松「まずいな…」
(田村のファウルは…)











オフィシャル席に表示されている個人ファウルは「4」。
※5つで退場












そんな中、涼真がフリースローレーンへ。










ダム…ダム










静かに2度ドリブルをつき















パシュッ!!












ボーナススローを綺麗に沈める。








第4Q 残り7:54

洛阪    93
星垓    73












ここから、星垓は押した。











いや、正確には北条涼真が押した。















退場ファウルアウトにリーチがかかった田村に積極的なディフェンスを行う事はできず、涼真に思い切りのいいオフェンスを許してしまう。










洛阪も高松と塚森のミドルで点を取るも、点差は少しずつ縮まっていく。









涼真は第4Q開始から2分強で、既に17得点。










それだけでも驚異的だが、ここから更に止めることは不可能アンストッパブルになっていく。








4ファウルで田村の動きが鈍ったところでスリーポイント、バックドアカットからのレイアップと自在に得点を重ねていく。







この2本のシュートのアシストも慎太郎だった。









対抗するため、高松や笹本等がダブルチームに行くも…
















ザシュッ!!








「今度は北条のアシストから中山のスリー!!」










「星垓のルーキー2人があの洛阪を飲み込んでいるぞ!!」









吉永「ディフェンスのテコ入れをしなければならんか…」
(さっきのタイムアウトで調子に乗らせる前に手を打つべきだったか)








吉永監督、残り5分半の時点で田村に変えて神津を投入。





高松を涼真にマッチアップさせ、神津は真田にマーク。










だが、涼真を囮に慎太郎はスリーポイントラインの1歩中でフリーになった真田へパス。












ザシュッ!!!














「おおお!!!シューターの真田にも当たりが来た!!!」






「点差もまだわからなくなってきたか?」







続くオフェンスもまた涼真を囮に慎太郎がフローターを決める。











第4Q 残り4:32

洛阪    97
星垓    85









塚森「ちっ…しぶといな」









高松「おい塚森、ボールくれ」










塚森「ああ」









高松「ゾーンだか何だか知らんが、ちょっと黙っててもらうか…」














高松、右45°からドライブの構え。












星垓のディフェンスはゾーンの為決まったマンマークはいない。









近くにいた髙木がディフェンスを構える。












ダム!!!










バシィッ!!










高松「!?」










高松が髙木とワンドリブルで並走した瞬間、ボールが弾かれた。










後ろから慎太郎がボールを叩き、そのまま奪った。









中澤「ナイスだ慎太郎!!」







慎太郎「走れ!!!」












ビッ!!!












といいつつ慎太郎は前線に矢のようなパス。












そこには、既に涼真が走っていた。










高松はゴール近くにいた為、戻るのが遅れる。













セーフティポジション(いち早く戻ったディフェンスのこと)には、神津のみ。












ダム!!










涼真、ドライブ。










神津「くっ…」











ダダム!!











と見せかけ、バックステップでスリーポイントラインの外へ。













そこから堂林がやっていたように左足1本で、しかも後ろにフェイダウェイで跳び…













ビッ!!!










スリーポイントシュートを放つ。













少し遅れて、シュートチェックに行った神津。











戻ってきた笹本も、涼真のシュートチェックに跳んだ。








ここで、誰も予想していなかった事が起きる。





シュートチェックに跳んだ笹本が空中でバランスを崩し、味方である神津に接触。












神津「!?」










神津もバランスを崩し…












ガッシィッ!!!










あろうことか、涼真を押し倒してしまった。















ピーッ!!!!!















審判の笛と同時に…















パシュウッッッ!!!!















シュートがリングを通過した。















審判「ディフェンスファウル!白13番神津!!!」
























……To be continued
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