BUZZER OF YOUTH

Satoshi

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第1章 入学〜インターハイ予選

第8話 圧倒

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バスケットボールの用語について

コート上では、一般に以下の場所をこのように呼んだりもする。
参考にしてもらいたい。

参照 http://nolovenoteam.com/basketball-glossary-court-1721.html





ーーーーーーーーーー

試合開始。

星垓(ユニフォーム青)

G    #4  新城 敦史  3年 184㎝
G    #5  中澤 透   3年 176㎝
F    #13 北条 涼真  1年 187㎝
C/F  #9  神崎 健太  2年 190㎝
C    #7  髙木 悠介  3年 198㎝




慶鵬義塾(ユニフォーム白)

G    #6  水澤 慶一郎 3年 174㎝
G/F  #12 阪本 幸司  2年 180㎝
F    #13 茂木 雅人  2年 181㎝
F    #4  神指 良輔  3年 188㎝
C    #8  浅沼 幹太  3年 192㎝


新城「まずは…」

中澤、神崎、涼真、髙木とテンポよくボールをまわしていく。
まずは試合の流れの中で全員がボールを触る。試合のペースをつかむためによく見られる光景である。


新城「慶鵬はインサイドがうちと比べて弱い…ならば」

ボールは涼真のスクリーンを使いハイポストでフリーになった神崎へ。
神崎はそこからローポストへボールを落とす。

そこには、198㎝の長身を生かし浅沼を押さえ込んでポジションをとっていた髙木がいた。

神指「まずい!」

慌ててヘルプへ向かうも、ヘルプがゴール下に辿り着いた時には髙木は宙を舞っていた。

ドガアアアアアアアァ!

ボースハンドダンクが炸裂。


星垓メンバー「きたあ!髙木先輩!」

会場に来ていた観客もざわざわしている。
「すげえダンクだったな…」
「高校生であれはすげえぞ」

まだ興奮冷めやらぬ中、ガードの水澤がボールを運びトップの位置で中澤と向かい合う。


他の4人はスクリーンやカットの動きなどでフリーを作ろうとチャンスをうかがいつつ動いている。

だが星垓メンバーはきっちりと足が動いている。
スクリーンでフリーやミスマッチ(体格や身長などで有利なマッチアップ)を作ろうにも
ディフェンスで星垓メンバーが声をかけ合いことごとく機会チャンスを潰していく。

止むを得ず水澤が、中澤にチェックされつつウイングから無理な体勢でシュートを放つ。

ガッ!

距離が足りず方向もずれ、リングに当たり、ボードで跳ねる。

リバウンドは涼真。
そこから全員が走り出す。

涼真はそのままボールを運ぶ。
慶鵬メンバーもディフェンスに戻るが、それ以上の速さで星垓メンバーがなだれ込む。

スピードを落とさずトップの位置まで来た涼真は、先にフロントコートに来ていた新城が自分をマークする茂木にスクリーンをかけに来ているのに気づく。

ダムッ!

一瞬トップでストップした涼真は
次の瞬間、いきなり最高速度で茂木をあっという間に置き去りにする。

新城をマークしていた阪本がヘルプに出るも、涼真はフリースローライン付近から跳躍する。
そして


ドガアアアアアアアアアアアアアアァ!!

強烈なワンハンドダンク。
しかも…

ピーッ!
審判「ファウル!白12番!ブロッキング!カウントワンスロー!」



観客「なんだありゃあああ!?」

「ダンクしやがった…!」

「しかもエルボーぐらいから跳んだぞ!」

「あれが1年生…いや高校生だと!?」



星垓メンバーは涼真とハイタッチ。

髙木「ナイスだ!」

新城「流れもってきてくれるぜやっぱり」

中澤「コースト・トゥ・コーストなんか決めやがって…ったくすげーな」

涼真「先輩のスクリーンが絶妙でした」


※コースト・トゥ・コースト
ディフェンスリバウンドを取った選手がそのままコートを逆まで走りそのままシュートすること。
コーストとはcoast(海岸)の事である。


涼真はワンスローもしっかり決める。


神指「まずいな…」

慶鵬としては初っ端からまさかのダンク2連発をくらい一気に相手を乗せてしまう事に。

その動揺を星垓は突いた!


新城「当たれ!」


星垓はオールコートでマンツーマンを仕掛ける。

水澤は、ディフェンスが上手く脚力もある中澤を抜くことができず時間が過ぎて行く。

ピーッ!

審判「8秒!オーバータイム!」
※オフェンスは、自分たちのボールになったら8秒でセンターラインを越えなければならず、越えられなかった場合相手ボールになる。

観客「星垓強い!」

「とても準々決勝の試合じゃねえ!」

試合を見守る他校のメンバーも星垓の勢いに驚く。

「冬から更に伸びてる」

「1年生も入って層の厚さもある」

「勢いに乗らせたらやばそうだ…」


コートでは再び星垓オフェンス。

新城から中澤へ、そこからミドルポストでポジションを取った髙木へ。

「当たれ!」

インサイドで不利な慶鵬は2人がかりで髙木をディフェンスする。

ビッ!

髙木はボールをコーナーへ。
そこにはフリーでボールを受ける新城。

新城、スリーポイント。

星垓メンバー「スリー…!」

メンバーはすでに大盛り上がり。
3本の指を上げてその瞬間を待つ。

スパァッ!

「イェース!!」


新城のスリーが決まり更に盛り上がる。


ピーッ!

審判「タイムアウト!白(慶鵬)!」


「開始2分足らずでタイムアウト!」

「星垓の勢いがスゲェ!」

開始2分で8-0と猛ラッシュを見せる星垓。

唐沢「相手はおそらくゾーンで髙木くんのインサイド、涼真くんのペネトレイトを防ぎにくるでしょう。
そこで真田くん、神崎くんと交代です」

真田「ハイ!」

唐沢「相手の策を逆手にとり、1 in 4 outでアウトサイドにディフェンスの注意をひきつけ、ディフェンスが広がったところで髙木くんのインサイドで勝負します」

ピーッ!
審判「再開します!」

タイムアウトが明ける。


星垓

G    #4  新城 敦史  3年 184㎝
G    #5  中澤 透   3年 176㎝
F    #10 真田 直斗  2年 183㎝
F    #13 北条 涼真  1年 187㎝
C    #7  髙木 悠介  3年 198㎝


慶鵬義塾

G    #6  水澤 慶一郎 3年 174㎝
G/F  #12 阪本 幸司  2年 180㎝
F    #13 茂木 雅人  2年 181㎝
F    #4  神指 良輔  3年 188㎝
C    #8  浅沼 幹太  3年 192㎝


これにより神指には涼真がディフェンスにつくことに。

ガード/フォワードの真田が入った事で機動力は更に上がりディフェンスに隙が生まれない。

タイムアウトで修正してきたかに見えた慶鵬だがどれだけ早くボールを動かそうと
星垓はその機動力で完全に封じにかかる。

ピーッ!
審判「24秒!オーバータイム!」

観客「シュートすら打てねえ!」

「すげえディフェンスだ!」


星垓は、押した。

髙木を除く4人がアウトサイドからシュートを決められるため、ディフェンスは的が絞れない。

だからといってアウトサイドにディフェンスが集中すると髙木にインサイドを攻められる。

慶鵬はディフェンスで流れを掴めず、オフェンスも空回る。

慶鵬は時折決まるアウトサイドと、運良くオフェンスリバウンドを取れたセカンドチャンスでしか得点できなかった。


第1Q終了

星垓    30
慶鵬義塾  7

まさに「圧倒」していた。


To be continued…
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