BUZZER OF YOUTH

Satoshi

文字の大きさ
52 / 269
第1章 入学〜インターハイ予選

第50話 一転、重たい時間帯

しおりを挟む
第1Q 残り6:06

星垓  13
舟栄  16


舟栄(ユニフォーム白)

G    #6 近藤 太一 3年 179㎝
G/F  #4 岩倉 翔大 3年 187㎝
F    #11 本庄 智洋 2年 190㎝
F    #7 霧谷 昭哉 3年 194㎝
C    #5 永島 隼人 3年 199㎝

星垓(ユニフォーム青)

G    #4  新城 敦史 3年 184㎝
G/F  #14 篠田 武蔵 1年 180㎝
G    #10 真田 直斗 2年 183㎝
F    #13 北条 涼真 1年 187㎝
C    #7  髙木 悠介 3年 198㎝



タイムアウト開け、新城の得点でスタート。


新城「ディフェンスだ!ナンバーコール!」


真田「6番近藤!」

新城「4番岩倉!」

武蔵「11番本庄!」

涼真「7番霧谷!」

髙木「5番永島!」



武蔵、得点源の1人である本庄に密着マーク。
10㎝の身長差があるものの、きっちりとしたマークで時に身体を張り、動きを制限する。

近藤「ま、予想の範囲内かな」

近藤、岩倉に展開。
新城がすぐに間合いを詰めてくる。

岩倉(さっきまでよりディフェンスのプレッシャーが強い)

岩倉はドライブで抜きに行く。

新城は半身遅れてついて行く。
抜かれながらもコースを制限し上手くショートコーナー付近に追い詰める。

岩倉がドリブルを止めると同時に他の4人がパスコースを切る。

岩倉「ちっ…」

岩倉、やむなくフェイドアウェイで新城の上からシュート。


ゴッ!


リングの手前を弾き、新城が拾う。

星垓のオフェンス。

だが、ただでさえ身長で負けている上にスモールラインナップになった星垓。

インサイドになかなか攻め込めないのだ。

頼みの綱である涼真もドライブでインサイドに切れ込んでもすぐに囲まれてしまう。

だが、ディフェンスでは武蔵が本庄を、涼真が霧谷を懸命にマークし舟栄の得点を最小限に抑える。
両チーム共に得点がなかなか奪えず、試合は序盤のハイペースから一転、得点がなかなか動かない重々しい展開に。



第1Q 残り1:05

星垓  16
舟栄  20


村上「序盤から打って変わってペースも落ちた上に両チームディフェンスがよくなってきている」

山下「でもきっとこのままでは行きませんよね?現に序盤はびっくりするほどのハイペースだったわけですし」

村上「そうだな…試合には流れってもんがある。どちらかが引き離したり点の取り合いになったり、勢いに乗って点差を詰めたりと様々なパターンが時間帯によってもあり得る」

山下「同じ対戦相手であっても全く同じ試合は2度とできない、試合ってのは生き物みたいなものなんですね」

村上「ああ。だがこうやって重々しい展開になると気になるのは…」


ピピーッ!

審判「ファウル!青13番北条!」

涼真「チッ…」
涼真、ファウルの宣告を受け手を挙げる。


第1Q 残り0:45

星垓  16
舟栄  20


直後の舟栄のオフェンス。

本庄がチェックを受けつつ打ったシュートがリングで2度跳ねこぼれおちる。


だが、髙木は永島に完全にポジションを取られてしまっていた。

髙木「くっ…」

永島とリバウンドを争い、後ろから強く接触。


ピピーッ!


審判「ファウル!青7番髙木!」

髙木、手を挙げる。


新城「ファウル気をつけろ。無駄だったぞ今のファウルは」

髙木「ああ、すまん」



舟栄、結局岩倉のスリーが外れ、星垓ボールに。


第1Q 残り0:31

星垓  16
舟栄  20


新城「おし!決めて終わるぞ!一本!」


新城、パスと同時にローポストへ陣取る。

そこにコーナーの武蔵からボールが入る。


新城、ローポストからジャンプシュート。

バシッ!

マークする近藤、必死にチェックに行くあまり手を叩いてしまう。


ピピーッ!


ガッ!

シュートは外れる。


審判「ファウル!白6番近藤!」


霧谷「まずいな…近藤はファウル2つ目か…」

岩倉「ファウル気をつけろよ、近藤それに1Qで飛ばしすぎだぞ」

近藤「おう…はぁ…はぁっ…」
近藤はかなり疲れている。


村上「こうして重い展開になると、心配なのは苛立ちなどからくるファウル、そして疲労だな」


新城のフリースロー。


一投目。


スパッ!


髙木「よしよし!」

涼真「次も決めましょう」

新城「おう」



2投目。


スパッ!


第1Q 残り0:22

星垓  18
舟栄  20



最後の舟栄のオフェンスは本庄がスリーを打ったが、武蔵のファウルギリギリの厳しいチェックにバランスを崩し、外れて終了。


第1Q終了

星垓  18
舟栄  20


山下「格上の舟栄を相手に星垓は善戦してますね…面白い試合だ」

村上「うむ…」
村上はなんともいえない表情。

村上(なんとなく…舟栄は余力を残してプレイしている気がする。近藤のファウルトラブルは抜きにしても…第1Q、序盤の点の取り合い以降はエースの霧谷が静かというか…)


-星垓ベンチ

平井(まだ1Q終わったばかりなのに、みんなだいぶ息が上がってる…)


新城「やっぱり1日に2試合が2日連続ってのは体力的にくるもんだな」

髙木「普段の体力トレのおかげでまだ走れてるけど…正直身体は重たいな」

唐沢「現状の戦力でやれることはやってます。相手の攻撃を食い止めることはできていましたがなかなか点も取れませんでしたね…」

武蔵「はい」
(実はかなりいっぱいいっぱいだったけど…)

唐沢「オフェンスに関しては良い形でボールを繋ぎ、シュートを打って決まれば問題ありません。
だが、今回のようにシュートが決まらなくなった時にどうするか。
今みたいにディフェンスを頑張る事に意味が出てきます」

一同「はい!」

唐沢「こういうシュートの入らない展開では焦りは禁物です。冷静にゲームを進めていれば流れがうちに来る瞬間も訪れます。無理をしてはいけない。
無理をすることはミスに繋がり、相手のチャンスとなってしまう。無理をして喜ぶのは相手です。さあ、第2Qも頑張りましょう」


一同「はい!」


-一方舟栄ベンチ

舟栄を率いる佐藤監督が話す。

佐藤「さすがにここまで残ってきただけあって、神奈川2位でもオフェンスもディフェンスもなかなかのものだな」

本庄「途中から出てきたあの14番…背はないけどしつこいというか粘り強いというか…おまけに身体能力も結構ありますよ」

岩倉「1年もなかなかだが、去年の冬に全国に出てきたチームのメンバーが一回り成長しているからな」

佐藤「第2Qはメンバーはこのままでいく。だが近藤、ファウルには気をつけろよ」

近藤「はい…」

永島「それはそうと霧谷…お前第1Qやけにおとなしかったけど」

霧谷「そうか?点は取ってるだろ」

永島「1ピリの後半…手抜いてただろ」

霧谷(ぎくっ)

永島「お前のサボり癖なんてみんな知ってんだよ」

霧谷「だ、だって1日2試合でそれが2日連続なんだぞ?そりゃ疲れるに決まって…」

岩倉「そりゃどのチームも同じだ」

霧谷「はい…」

霧谷、しゅんとする。

佐藤(どうも霧谷こいつは集中してないとダメだな…)


霧谷 昭哉

彼の実力は日本の高校界でも抜きん出ているが…大きな弱点が2つあった。

1つはサボり癖である。
とかくめんどくさがりで、手を抜く。

もう1つは「相手に合わせてしまう」ところがあるのである。
例えば相手が自分より格上だったり、研鑽し合えるライバルであると燃えるが、相手に攻め気がなかったり張り合いがないと感じると自分もそのレベルまで落ちてしまうのである。

序盤は涼真と点の取り合いをする場面もあったが、序盤は神崎にディフェンスでついていた&涼真と攻守でマッチアップするようになってから、涼真のオフェンス回数が少なかったこともあり、霧谷のこの悪い癖が出てしまっていたのだ。


ブーッ!

第2Q開始の合図が鳴る。

岩倉「ほんと頼むぜ、お前がエースなんだからよ」

霧谷「おう」



To be continued…
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

美人生徒会長は、俺の料理の虜です!~二人きりで過ごす美味しい時間~

root-M
青春
高校一年生の三ツ瀬豪は、入学早々ぼっちになってしまい、昼休みは空き教室で一人寂しく弁当を食べる日々を過ごしていた。 そんなある日、豪の前に目を見張るほどの美人生徒が現れる。彼女は、生徒会長の巴あきら。豪のぼっちを察したあきらは、「一緒に昼食を食べよう」と豪を生徒会室へ誘う。 すると、あきらは豪の手作り弁当に強い興味を示し、卵焼きを食べたことで豪の料理にハマってしまう。一方の豪も、自分の料理を絶賛してもらえたことが嬉しくて仕方ない。 それから二人は、毎日生徒会室でお昼ご飯を食べながら、互いのことを語り合い、ゆっくり親交を深めていく。家庭の味に飢えているあきらは、豪の作るおかずを実に幸せそうに食べてくれるのだった。 やがて、あきらの要求はどんどん過激(?)になっていく。「わたしにもお弁当を作って欲しい」「お弁当以外の料理も食べてみたい」「ゴウくんのおうちに行ってもいい?」 美人生徒会長の頼み、断れるわけがない! でも、この生徒会、なにかちょっとおかしいような……。 ※時代設定は2018年頃。お米も卵も今よりずっと安価です。 ※他のサイトにも投稿しています。 イラスト:siroma様

フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件

遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。 一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた! 宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!? ※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。 彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。 ……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。 でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!? もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー! ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。) 略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)

【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません

竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

小学生をもう一度

廣瀬純七
青春
大学生の松岡翔太が小学生の女の子の松岡翔子になって二度目の人生を始める話

高校生なのに娘ができちゃった!?

まったりさん
キャラ文芸
不思議な桜が咲く島に住む主人公のもとに、主人公の娘と名乗る妙な女が現われた。その女のせいで主人公の生活はめちゃくちゃ、最初は最悪だったが、段々と主人公の気持ちが変わっていって…!? そうして、紅葉が桜に変わる頃、物語の幕は閉じる。

処理中です...