BUZZER OF YOUTH

Satoshi

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第1章 入学〜インターハイ予選

第52話 絶対絶命の後半

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-ハーフタイム


普段なら後半の指示を出す唐沢
キャプテンとしてチームを鼓舞する新城
大黒柱としてチームを支える髙木


誰も口をひらけない。



やがて涼真が口を開く。


涼真「強すぎだろ…全力で当たってもそれ以上の力で跳ね返されちまう」

武蔵「俺も…無我夢中で11番本庄のマークしてたら前半終わってたよ。なのに向こうはまだ余力がある感じでさ。俺なんてファウル2つもしてんのに」


相手の強さに笑うしかない1年生2人。


これを見てようやく上級生、そして唐沢も重い口を開く。


唐沢「そうですか、やはり強いですか」


涼真「桐神の櫻田やこれまで戦った相手は、同格くらいの相手が多かったですけど、次元が違いますね…これが超高校級のプレイヤー…」

唐沢「ですが、君があの日宣言した全国制覇のためには避けて通れませんよ?」


涼真「わかってます」


新城「差はまだ14点だ。ディフェンスも効いてないわけじゃない。まだまだ走るぞ!」

一同「おう!」


唐沢「とりあえず、メンバーとマークは前半のままでいきましょう。
そして北条くんは霧谷くんを食い止める。抜かれてもいいですからプレッシャーを強めに。
他のメンバーはヘルプに出れるように自分のマークマンを牽制しつつ備えること」


新城(いいのか?涼真のプライドはどうなる…)

髙木(負けず嫌いの涼真が受け入れるのか?)



涼真「…わかりました」

武蔵(お、案外素直)


新城「涼真…お前」

涼真「試合に負けるよりはマシっす」


新城「よし…ヘルプに行く時に1番怖いのはそこからの合わせだ。特に得点力が怖い11番本庄をマークする武蔵、お前はヘルプに来なくていい。他がカバーする。それより本庄を離すな」

武蔵「はい!」

髙木「得点はあまり取れてねえが特に悪すぎる訳でもねえ。流れがくるまで離されずついていけばチャンスはある!」



後半への対応を確認した星垓メンバー。



山下「村上さん、あっち(湘洋大付属vs京洋)のスコアも持ってきました」

村上「どれどれ」


Bコート

前半終了

湘洋大付属  40
京洋     37


村上「大きな差はないな、目立って得点差が離れた時間帯があった訳でもないみたいだ」

山下「でも京洋はここまで平均得点が1試合あたり100点をゆうに超えているんですが、湘洋大付属はそれを前半で37点に抑えてます」

村上「なるほど…京洋は早い展開に持ち込みたいはず…それに対して湘洋大付属がコントロールした結果がこれ…そしてあの京洋を37点に抑えたあたり湘洋大付属ペースのゲームだな」


そしてまもなく第3Q開始。

星垓、舟栄共にメンバーが出てくる。



星垓  31
舟栄  45


舟栄(ユニフォーム白)

G    #6 近藤 太一 3年 179㎝
G/F  #4 岩倉 翔大 3年 187㎝
F    #7 霧谷 昭哉 3年 194㎝
C    #12 日置 郷太 2年 195㎝
C    #5 永島 隼人 3年 199㎝

星垓(ユニフォーム青)

G    #4  新城 敦史 3年 184㎝
G    #10 真田 直斗 2年 183㎝
G/F  #14 篠田 武蔵 1年 180㎝
F    #13 北条 涼真 1年 187㎝
C    #7  髙木 悠介 3年 198㎝


舟栄ボールからスタート。


新城「マジかよ…」
(メンバーが変わってやがる!)


舟栄は平均身長が190を超える超大型ラインナップ。


唐沢「神崎くん!準備を!」


神崎「はい!」

後半スタートの5人がコートに出てしまったため、次にファウルやヴァイオレーションで時計が止まらないと交代できない。


新城「誰が誰をマークすんだ…?」

武蔵「俺があれ(日置、195㎝)をマークするんすか?」
(無理があるでしょ…)


涼真「武蔵!7番霧谷につけ!俺が12番日置につく!」

武蔵(俺にできるのか…?)


霧谷、ボールを受ける。

武蔵(いかん、考えがまとまらないうちに…!)


霧谷、ドライブ。

武蔵、ついていく。

武蔵(早え…!涼真はこんなのをマークしてたのかよ…)

バスッ!

霧谷、高さで武蔵を圧倒しレイアップを決める。

武蔵「くそ…」

新城「武蔵切り替えろ!リスタートだ!」

武蔵「は、はい」


星垓のオフェンス。


霧谷「13番北条!」

他の4人はボックスでゾーンを組む。


新城「ボックスワン…!」

霧谷、涼真を捕まえ離さない。


新城「こっちの武器がどんどん奪われていく…」

髙木「早く時計が止まらないか…」


結果、時計が止まったのは第3Qの開始から2分ほどが経過した時、髙木がオフェンスでトラベリング(3歩以上歩く反則)によるヴァイオレーションだった。


オフィシャル「交代です!」


舟栄(ユニフォーム白)

G    #6 近藤 太一 3年 179㎝
G/F  #4 岩倉 翔大 3年 187㎝
F    #7 霧谷 昭哉 3年 194㎝
C    #12 日置 郷太 2年 195㎝
C    #5 永島 隼人 3年 199㎝

星垓(ユニフォーム青)

G    #4  新城 敦史 3年 184㎝
G    #10 真田 直斗 2年 183㎝
F    #13 北条 涼真 1年 187㎝
C/F  #9  神崎 健太 2年 190㎝
C    #7  髙木 悠介 3年 198㎝



第3Q 残り8:01

星垓  31
舟栄  49


村上「長い2分だったな…」

山下「18点差…」

村上「相手が相手だけに厳しいか…?」


新城「なかなか交代できない間にまた差が…」



そして舟栄ボールからスタート。


近藤がボールを運ぶ。

近藤からハイポストの日置へ。

そこからローポストの永島にボールを落とすも髙木が食い止める。

永島、逆サイドのウイング付近の霧谷にパスを出す。


霧谷「これで20点差。トドメだ」


霧谷、ドライブに行く。



-観客席


慎太郎「涼真…やられっぱなしじゃいられねえぞ!お前が止めなきゃ誰が止めんだ!」

美保「がんばって…!」

春香「負けないで!」

満月「日本一になるんでしょ!」



その言葉は遠く観客席から届くはずもないが…


涼真、信じられない速度でドライブに反応。
霧谷のドライブのコースに一瞬で完璧に入り込む。


霧谷(こいつ…反応速度が増してやがる)


霧谷、方向転換やフェイクを混じえ、涼真のバランスを崩す。

霧谷「終わりだ」


邪魔する者は、誰もいない。


トドメともいうべき霧谷のワンハンドダンクが…




ドガァッ!


ブロックされた。



霧谷「なっ…!」

涼真「俺たちはまだ終わってねえ!」



ボールはそのまま涼真が拾う。

岩倉「戻れ!」


だが、ボールを奪った勢いで涼真はグングン加速していく。

セーフティポジションにいた近藤や岩倉が必死に戻るも、涼真は全員を置き去りにゴールへ一直線。



ドガアアアアッ!


涼真、コースト・トゥ・コーストでワンハンドダンク。


第3Q 残り7:43

星垓  33
舟栄  49


星垓メンバー「よっしゃあああ!」


涼真「まだまだ、負けねえ」


To be continued…
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