子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神

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青年期 3

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…翌日。



「…さて、どこで鍛錬しようか…」

「…あら。リデック出かけるの?」


朝早くに起きた俺が悩んで呟きながら廊下を歩いていると母親が意外そうに聞いてきた。


「ちょっと鍛錬に。昼食までには帰って来るよ」

「そう。行ってらっしゃい」

「行って来ます」


俺の返答に母親は笑顔で手を振るので俺も手を振って家を出る。


「…坊ちゃん早いですね」

「そう?まあいいや。じゃあ行こうか」

「はい」


お姉さんが泊まってる宿屋に向かうと途中でお姉さんと合流したので、そのまま王都の外れまで移動し…


そこから変化魔法でダチョーに変身してお姉さんを乗せて10分ほど走った先にある林へと向かった。


「…ここなら誰も来なさそうだね」

「そうですね。こんな町外れまで来るような物好きな人はそう居ないと思いますよ」

「じゃあ実家に居る間は一旦ココを修行場所にしよう」

「分かりました」


俺が周りを見ながら言うとお姉さんも賛同するのでそう告げるとお姉さんは地図を取り出して印を付け始める。


「まあでも一応念のため…」


俺は15体の分身を増やして7体の分身にはいつも通りの鍛錬を、残りの8体の分身に林の中や周辺の調査をさせる事にした。


「…そういや先生はなんでココに?」


…分身達が周囲の安全と人気が無い事を確認し終わった後に余分な数の分身を解除し、俺はふと思いついた疑問を尋ねる。


「え?どうしたんですか?急に」

「いや、そういやもう家庭教師でもないのになんで一緒に来たんだろうなー…って思って。いや俺は居てくれるとありがたいけどさ」


キョトンとしたように聞いてくるお姉さんに俺は余計な誤解や勘違いを生まないように言葉を選びながら質問の理由を話した。


「…そういえばそうですね。別に今はダンジョン以外では坊ちゃんと一緒に居なくても大丈夫なんですよね…いつもの癖で当たり前になってたんでついてきましたけど…」

「まあ俺は不測の事態の保険として居てくれるとありがたいんだけど」


お姉さんも不思議そうに返すので俺はもう一度同じ事を言う。


「…じゃあ研究の息抜き…暇つぶしという事で、これから同行してもよろしいですか?」

「…研究って何やってるの?この前の若返りのやつ?」


お姉さんの笑いながらの確認に俺はそういえばいつもなんか考えながら紙に書いてるな…と思いながら好奇心で質問する。


「いえ、今は魔道具関連の手伝いですね。回復魔法の効果を上げるための方法を考えてます」

「へー…なんか凄そうだね」

「坊ちゃんのおかげで今は魔道具関連の研究が飛躍的に…加速度的に進んでいますから」


お姉さんが否定しながら簡単に研究内容を話すので俺は感想を告げると笑いながら謙遜するように返された。





ーーーーーー





「…おっと。そろそろ戻らないと」

「午後はどうするんですか?」


腕時計を見るとそろそろ昼食の時間なので俺が分身を解くとお姉さんが予定を尋ねてくる。


「うーん…午後は休養しようか。何かやる事ある?」

「…特に何もありませんね。休養しましょう」


少し考えて聞き返すとお姉さんも少し考えて俺に賛成するので、午後は休養に充てる事にして俺らは王都へと戻った。


「「お帰りなさいませ!」」


宿屋でお姉さんと別れて帰宅すると門番の兵士が俺を見ると敬礼しながらの挨拶をしてくる。


「ありがとう。ご苦労様」

「「ありがたきお言葉でございます!」」


門をくぐりながらお礼と労いの言葉をかけるも二人して敬礼しながら謙遜するような返事をした。
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