子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神

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青年期 259

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「…うう…ううう…!……陛下、更に美味しいパンを食べてみたくはございませんか?」

「…これより美味なパンだと?興味があるな」

「でしたら『帝都に居る間は客人には一切手を出さない』…魔法協会の代表者の完全にして完璧な身の安全を確約してもらいたいのですが…」

「…なに?」

「アズマ中将、気でも触れたか?一体どうしたというのだ」


女の子は悩みに悩んだ挙句青年に確認を取ると青年が肯定し…


女の子の提案に警戒した様子を見せるとおじさんが中々に酷い事を言って意図を確認するように尋ねる。


「…なるほど。でしたら僕が一時的に護衛いたしましょうか?」

「「なにっ!?」」


すると男が理解したように呟いて青年の側から離れながら提案し、青年とおじさんの驚愕するような反応が被った。


「お、いいの?」

「その報酬として朝食をご馳走していただけるのなら。こう見えても帝国内でも立場は高い方なので…多少の罰を受ける程度で済むでしょうし」


分身の俺の確認に男は笑いながら交渉するように言い、思いっきり背信や反逆に近い行為にも関わらず処分は軽く済む…的な言い方をする。


「んじゃコッチは後悔させないよう腕によりをかけて作らないとな」

「やったー!」

「楽しみにしてます」

「じゃあ厨房に案内するよ、コッチ」

「よろしくお願いします」


分身の俺が朝食を作る事を了承して返すと女の子は両手を上げて喜び、男が少女の後ろに控えるように立つと女の子が指差しながら歩き出して少女が男に挨拶した。


「…で、何作るの?小倉トースト?フレンチトースト?」

「両方。あとピザパンとかも良くね?」

「おおー、いいね。ツナマヨとかマヨパンとかもどう?」


廊下を歩きながらの女の子の問いに分身の俺はどっちも作る事を告げて他の料理を挙げると女の子も賛同し、他の料理を挙げてくる。


「マヨネーズは今は持ってねぇな…ツナとかも…ってかツナ缶とかシーチキンとか聞いた事ねぇけど、もしかしてツナマヨ持ってんの?」 

「…持ってない。ってか聞いた事すら無い。マヨネーズやジャムはこの前使い切っちゃったし…」


分身の俺が材料の関係で作れない事を話して確認すると女の子も否定して呟く。


「…マヨネーズは作れんの?」

「作れるよ」

「じゃあ少し作ってくれ。ピザパンに使いたい」

「オッケー」


分身の俺の確認に女の子は肯定するので料理の手伝いをお願いすると普通に了承してくれた。




ーーーーー




「…うまっ!パンはサクッとしてふわっとして、上に乗ったチーズのトロトロとマヨネーズやトマトソースの味がめちゃめちゃ合う!」

「んじゃ、次はコレ」

「…コレもうまっ!マヨチキみたいで合う合う!」

「コレは?」

「…いやー、やっぱ炭火焼きに外れ無しだわ。マヨネーズも美味かったけど、もう反則。生でも美味い魔物の肉を炭火で焼いてチーズ上から乗せるとか女に食べさせたらダメなヤツ」


分身の俺が作ったピザパンを味見兼朝食として先に食べさせると女の子は幸せそうに喜びながら感想を言う。


「…はい、デザートのフレンチトーストね」

「…ん?フレンチトーストじゃないの?なんかケーキみたいだけど…」

「黄身と白身を分けて卵白をメレンゲにして塗りたくったケーキ風」

「へー!…うまっ!こんな作り方もあったんだ!」


女の子にデザートを出すと不思議そうな顔をされたので説明すると意外そうに驚いてフォークで刺して食べると驚きながら感想を告げる。


「…コレが最後だな。締めの小倉トースト」

「きたきた…!やっと食べられるー!いただきまーす!」


分身の俺が最後の料理としてのデザートを出すと女の子は待ってました!と言わんばかりに喜び、今まで言わなかった食前の挨拶を言って直ぐにかぶりつく。


「…やっぱりうまっ!」

「味のバランスとか大丈夫か?何か足りないとか、合わないとかある?」

「無い無い!全く問題無い文句も無い全部美味いよ!逆に私より料理上手い人が居るなんて思わなかったぐらいだし」


感想を言う女の子に分身の俺が確認するように尋ねると女の子は否定した後になぜか若干嫉妬するような目を向けてきた。


「いくら知識があっても技術が伴わないとな。頑張って料理を勉強した甲斐があったってもんだ」

「…もしかしてだけど、あなたって私と同じ知識チートじゃなくて前世の記憶や経験を丸々持ってる転生チートだったりする?明らかに時間の流れがおかしいと思うんだけど…」

「…そもそも前世の記憶ってチートって言えんのか?俺らの他にも持ってても黙ったまま成果を挙げて偉人とか歴史に名が残った奴とかも居るんじゃね?エジソンとか」


料理を続けながらの分身の俺の発言を聞いて女の子がまたしても嫉妬するような感じで尋ね、分身の俺は反論するように逆に疑問を尋ね返した。


「…確かにたまに『ソレおかしくない?』って思うような人とか居た気がするけど…」

「逆に聞くけどよ、ソッチは前世の名前とか覚えてる?」

「え、うん。もちろん。私が今名乗ってる名前がそうだよ」

「俺は覚えてなくてな。『忘れてる』と言うよりも『知らない』って感覚に近いか…知識にしたってふとした拍子に思い出すだけで最初から全て持ってたワケじゃねぇのよ」


賛同しながらも納得がいかないように呟く女の子に確認すると肯定され、分身の俺は自分の事について軽く話す。
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