329 / 480
青年期 265 ラスタ国内編
しおりを挟む
…それから一週間後。
「…ん?えっ!?」
北のクライン領の代行から手紙が届いたので何かあったのか…?と思いながら中身を読むと…
ライツの王女を名乗る女性がやって来て俺に面会を求めている…的な内容が書かれていた。
「…ちょっくら行ってみるか」
とりあえずその王女はライツに一番近い村に滞在してるらしいので…
俺は用件を聞くために変化魔法を使って分身し、その分身を王女の所へと行かせる事に。
ーーーー
「…ちょっとすみません、ライツから人が来てるって聞いて来たんですけど…」
「ライツから?…ああ、そういやなんか偉そうな人が来てるって話は聞いたが…」
分身の俺は村の近くに移動し、防壁の所にいた守兵に尋ねるも兵士は曖昧な感じで答える。
「どこに泊まってるか、とか分かります?」
「…うーん…多分村の中で一番デカい宿屋じゃないか?偉い人なら安い宿屋には泊まらないだろうからな」
「なるほど…今は身分証を持ってないので、コレで」
「おう。面倒事起こすなよ」
分身の俺の質問に兵士は少し考えて予想するように答え、分身の俺は時短のために通行料を渡して村の中へと入った。
「…!?これはこれはクライン辺境伯様。ようこそおいで下さいました」
そして村一番の宿屋を探して歩いていると…
そこら辺に居た老人…おばあちゃんが分身の俺を見て驚いたかと思えば、地面に膝を着いて頭を下げながら声をかけて来る。
「…良く分かったね」
「そりゃもう。私は代行補佐をしておりますので、一目で分かりました」
「あー…なるほど。どうりで」
分身の俺が驚きながら聞くとおばあちゃんは立ち上がりながら笑顔で理由を話すので分身の俺は納得して返す。
「まさかこうも早くお越し下さるとは…もしや手紙の方は読まれておらず、事情を知らずに視察に?」
「いや、手紙を読んで来た。ライツからなんか偉い人が来てるんだって?」
「そうですか。それにしてもお早いご到着で…」
「結構急いで来たから。で?その客人はどこに?」
「こちらでございます」
おばあちゃんの問いに分身の俺が否定して聞き返すとおばあちゃんは不思議そうに呟き、適当に流して尋ねるとおばあちゃんが案内するように歩き始めた。
「…客人はココに滞在しております」
「…ココ?宿屋じゃなくて?」
おばあちゃんが案内した先は他の家よりも大きい家で、宿屋とかじゃなくて普通の民家っぽいので分身の俺は確認するように尋ねる。
「はい。宿屋よりも村長の住まいの方が警備の点でも安心安全との事です」
「…確かに。でもよく村長は許可したな…」
「…元々この村は辺境伯様が切り取るまでライツの一部でしたので…」
「あー…」
おばあちゃんの肯定しながらの理由を聞いて納得して呟くとおばあちゃんは若干気まずそうな感じで言い、分身の俺も若干気まずく思いながら返す。
「…どなたかいらっしゃいますか?」
「…はい」
「私、こういう者でございます」
おばあちゃんがドアをノックしながら声をかけると少しして若い女性が対応し、おばあちゃんはライセンスのような物を見せた。
「…代行補佐…!…と言う事は……もしや、彼が?」
「ええ」
「そうですか!お待ちしていました。是非中へどうぞ」
女性は驚いた後に周りを見て分身の俺を見ながら確認するとおばあちゃんが肯定し、女性が歓迎するかのように家に入るよう促してくる。
「お邪魔します」
「こちらです」
分身の俺が家の中に入ると女性は案内するかのように声をかけて進んで行く。
「…姫様、クライン辺境伯様がお越しになられました」
女性はとある一室の前で止まると部屋のドアをノックしながら中の人に来訪を告げる。
「…どうぞ」
「お邪魔します」
入室許可が降りたので中に入ると…
部屋の中にはこの前見た姫とか呼ばれた女と、リーゼと歳の近そうな少女、10歳前後っぽい少年の三人が姿が。
「お久しぶりです。相変わらず元気そうでなによりですわ」
「お久しぶりです。俺に話があると聞きましたが?」
「…ライツで王位継承権を巡り、兄である長男の第一王子と弟である次男の第二王子との間で争いが起きました」
「内戦とはライツも大変ですね」
姫の挨拶に分身の俺が挨拶を返して用件を問うと急に国内情勢の事を話し始めるので分身の俺は適当に返す。
「そこで王位継承権のある私達も巻き込まれてしまいまして…争いが落ち着くまでのしばらくの間、匿って下さいませんか?」
「…私達?」
「妹と弟です」
姫が理由を話すが分身の俺は複数系の言い方に引っかかって尋ると、姫は少女と少年との関係性を告げた。
「…まあ匿うのは良いですけど…」
「本当ですか!?」
「バレたら面倒で厄介な事が起きるので、この国に居る間は身分を隠して偽名を名乗ってもらいますが…それでもよろしいですか?」
「ええ。それぐらいならよろしくてよ」
分身の俺の呟きに姫が嬉しそうな反応をして確認し、一応条件を提示するも直ぐに了承してくれる。
「もしバレても…バレてたとしても常に偽名で押し通して下さい。そうすれば国やライツから追及が来ても俺は貴女達とは会ってないし知らないで貫き通す事が出来るので」
「…分かりました」
「その条件さえ守っていただけるのであれば身の安全は保障します。ただし…もし条件を守れないようであれば、おそらく自分の手には負えない事態に発展する恐れがあるので、そこから先の安全は保証出来ませんので悪しからず」
分身の俺が念を押して理由を話すと姫はもう一度了承したが、分身の俺は万が一の事を考えて釘を刺すように結構強めの警告をした。
「…ん?えっ!?」
北のクライン領の代行から手紙が届いたので何かあったのか…?と思いながら中身を読むと…
ライツの王女を名乗る女性がやって来て俺に面会を求めている…的な内容が書かれていた。
「…ちょっくら行ってみるか」
とりあえずその王女はライツに一番近い村に滞在してるらしいので…
俺は用件を聞くために変化魔法を使って分身し、その分身を王女の所へと行かせる事に。
ーーーー
「…ちょっとすみません、ライツから人が来てるって聞いて来たんですけど…」
「ライツから?…ああ、そういやなんか偉そうな人が来てるって話は聞いたが…」
分身の俺は村の近くに移動し、防壁の所にいた守兵に尋ねるも兵士は曖昧な感じで答える。
「どこに泊まってるか、とか分かります?」
「…うーん…多分村の中で一番デカい宿屋じゃないか?偉い人なら安い宿屋には泊まらないだろうからな」
「なるほど…今は身分証を持ってないので、コレで」
「おう。面倒事起こすなよ」
分身の俺の質問に兵士は少し考えて予想するように答え、分身の俺は時短のために通行料を渡して村の中へと入った。
「…!?これはこれはクライン辺境伯様。ようこそおいで下さいました」
そして村一番の宿屋を探して歩いていると…
そこら辺に居た老人…おばあちゃんが分身の俺を見て驚いたかと思えば、地面に膝を着いて頭を下げながら声をかけて来る。
「…良く分かったね」
「そりゃもう。私は代行補佐をしておりますので、一目で分かりました」
「あー…なるほど。どうりで」
分身の俺が驚きながら聞くとおばあちゃんは立ち上がりながら笑顔で理由を話すので分身の俺は納得して返す。
「まさかこうも早くお越し下さるとは…もしや手紙の方は読まれておらず、事情を知らずに視察に?」
「いや、手紙を読んで来た。ライツからなんか偉い人が来てるんだって?」
「そうですか。それにしてもお早いご到着で…」
「結構急いで来たから。で?その客人はどこに?」
「こちらでございます」
おばあちゃんの問いに分身の俺が否定して聞き返すとおばあちゃんは不思議そうに呟き、適当に流して尋ねるとおばあちゃんが案内するように歩き始めた。
「…客人はココに滞在しております」
「…ココ?宿屋じゃなくて?」
おばあちゃんが案内した先は他の家よりも大きい家で、宿屋とかじゃなくて普通の民家っぽいので分身の俺は確認するように尋ねる。
「はい。宿屋よりも村長の住まいの方が警備の点でも安心安全との事です」
「…確かに。でもよく村長は許可したな…」
「…元々この村は辺境伯様が切り取るまでライツの一部でしたので…」
「あー…」
おばあちゃんの肯定しながらの理由を聞いて納得して呟くとおばあちゃんは若干気まずそうな感じで言い、分身の俺も若干気まずく思いながら返す。
「…どなたかいらっしゃいますか?」
「…はい」
「私、こういう者でございます」
おばあちゃんがドアをノックしながら声をかけると少しして若い女性が対応し、おばあちゃんはライセンスのような物を見せた。
「…代行補佐…!…と言う事は……もしや、彼が?」
「ええ」
「そうですか!お待ちしていました。是非中へどうぞ」
女性は驚いた後に周りを見て分身の俺を見ながら確認するとおばあちゃんが肯定し、女性が歓迎するかのように家に入るよう促してくる。
「お邪魔します」
「こちらです」
分身の俺が家の中に入ると女性は案内するかのように声をかけて進んで行く。
「…姫様、クライン辺境伯様がお越しになられました」
女性はとある一室の前で止まると部屋のドアをノックしながら中の人に来訪を告げる。
「…どうぞ」
「お邪魔します」
入室許可が降りたので中に入ると…
部屋の中にはこの前見た姫とか呼ばれた女と、リーゼと歳の近そうな少女、10歳前後っぽい少年の三人が姿が。
「お久しぶりです。相変わらず元気そうでなによりですわ」
「お久しぶりです。俺に話があると聞きましたが?」
「…ライツで王位継承権を巡り、兄である長男の第一王子と弟である次男の第二王子との間で争いが起きました」
「内戦とはライツも大変ですね」
姫の挨拶に分身の俺が挨拶を返して用件を問うと急に国内情勢の事を話し始めるので分身の俺は適当に返す。
「そこで王位継承権のある私達も巻き込まれてしまいまして…争いが落ち着くまでのしばらくの間、匿って下さいませんか?」
「…私達?」
「妹と弟です」
姫が理由を話すが分身の俺は複数系の言い方に引っかかって尋ると、姫は少女と少年との関係性を告げた。
「…まあ匿うのは良いですけど…」
「本当ですか!?」
「バレたら面倒で厄介な事が起きるので、この国に居る間は身分を隠して偽名を名乗ってもらいますが…それでもよろしいですか?」
「ええ。それぐらいならよろしくてよ」
分身の俺の呟きに姫が嬉しそうな反応をして確認し、一応条件を提示するも直ぐに了承してくれる。
「もしバレても…バレてたとしても常に偽名で押し通して下さい。そうすれば国やライツから追及が来ても俺は貴女達とは会ってないし知らないで貫き通す事が出来るので」
「…分かりました」
「その条件さえ守っていただけるのであれば身の安全は保障します。ただし…もし条件を守れないようであれば、おそらく自分の手には負えない事態に発展する恐れがあるので、そこから先の安全は保証出来ませんので悪しからず」
分身の俺が念を押して理由を話すと姫はもう一度了承したが、分身の俺は万が一の事を考えて釘を刺すように結構強めの警告をした。
106
あなたにおすすめの小説
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
無自覚人たらしマシュマロ令嬢、王宮で崇拝される ――見た目はぽっちゃり、中身は只者じゃない !
恋せよ恋
ファンタジー
富豪にして美食家、オラニエ侯爵家の長女ステファニー。
もっちり体型から「マシュマロ令嬢」と陰口を叩かれる彼女だが、
本人は今日もご機嫌に美味しいものを食べている。
――ただし、この令嬢、人のオーラが色で見える。
その力をひけらかすこともなく、ただ「気になるから」と忠告した結果、
不正商会が摘発され、運気が上がり、気づけば周囲には信奉者が増えていく。
十五歳で王妃に乞われ、王宮へ『なんでも顧問』として迎えられたステファニー。
美食を愛し、人を疑わず、誰にでも礼を尽くすその姿勢は、
いつの間にか貴族たちの心を掴み、王子たちまで惹きつけていく。
これは、
見た目はぽっちゃり、されど中身は只者ではないマシュマロ令嬢が、
無自覚のまま王宮を掌握していく、もっちり系・人たらし王宮譚。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 エール📣いいね❤️励みになります!
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる