子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神

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青年期 302

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それから適当に雑談しながら先へと進み、第八階層へと降りる。


「流石に初心者用のFクラスとはいえ深層ともなると敵が強いなー」

「そりゃそうだ。こんな所まで降りて来れるのはソロでもパーティでもB級上位以上だけよ」


女の子が魔物を倒した後に少し疲れを見せながら言うので分身の俺は肯定する。


「なかなかの名称詐欺だよね。『初心者用』とか『初心者向け』って言われてるのにソレで通るのは三階層までで四階層からは中級の魔物がバンバン出てくるし」

「まあそもそも出てくる魔物の強さがちょうど良い感じの段階で分かれてるから攻略の難易度が低い…って意味であって、出てくる魔物が弱いからってわけじゃないからな」


女の子のボケながらも愚痴るような発言に分身の俺は釈迦に説法だと分かりつつもあえて説明した。


「中級者向けのDクラスからは階層によって強い弱いの波が出てくるからなぁ…魔物の数も多くなるし」

「上級者向けのBクラスからはごちゃ混ぜで色んな魔物がいっぱい出てくるぞ」

「そっからはもう魔境でしょ」


女の子がため息を吐きながら呟くので分身の俺が更に上のダンジョンの話をするとバッサリと切り捨てるかのように返す。


「まあ中級上級のダンジョンに比べたら中級や上級の魔物もまだ弱い方で数も少ないのが救いだな」

「そだね。複数出てきて囲まれると面倒だ」


分身の俺の適当な言葉に女の子は頷いて肯定する。


「…お」

「…げ」


先に進んでいるとグリーズベアーが二体一緒に居るのを発見し、分身の俺が呟くと女の子は嫌そうな顔をした。


「…初心者用でもたまにあるんだよなぁ…一体はソッチに任せるよ」

「二体とも俺が相手する。また後ろから襲われないよう警戒しといて」

「オッケー。じゃあ任せたっ」


ため息を吐いて呟きながら猟銃を構える女の子に分身の俺は制するように言って警戒を促すと女の子は嬉しそうに了承して手を振る。


「…あ。後ろからワーウルフが来た」


分身の俺が二体の魔物の攻撃を受けていると女の子がふと後ろを振り向いて報告してきた。


「いけるか?」

「ん。大丈夫」


分身の俺の確認に女の子は自動小銃を構えて返事をする。


「…おおー。ダチョウが走って来るぞ」

「えっ!?うそ、マジ!?」


…女の子が魔物に発砲すると、その音を聞いてなのか…


他の魔物が興奮した様子でコッチに走って来るので分身の俺が報告すると女の子は驚きながら確認してきた。


「とりあえず俺が相手するわ」

「いける?」

「楽勝」


二体の魔物の内の一体を心臓潰しで倒しながら言うと女の子は拳銃で倒れた魔物の頭を撃ち抜きながら確認し、分身の俺はもう一体の魔物も心臓潰しで倒して返す。



「…いやー、びっくりした。まさかこんなに魔物が寄って来るなんて…」

「多分この階層にはもう俺達しか居ないのかもな」

「あー…それで発砲音を聞いてやって来たのかぁ…」


魔物の群れを倒し終わった後に女の子が驚いたように呟き、分身の俺の予想に納得したように呟く。


「流石に銃の欠点である音による隠密性の低さはどうしようもないだろ」

「一応コレにサイレンサーは付けてるけど…コレだけじゃあなぁ…」


分身の俺がフォローするように返すと女の子は拳銃を手に取りながら呟くも自動小銃や猟銃を見ながら微妙な顔をする。


「別に寄って来る奴は無視して先に進むか片っ端から倒していけばよくね?」

「そりゃそうだ」


分身の俺の適当な発言に女の子が肯定するように返した。


「…あ」

「オーガの群れか」


…第九階層へ降りるために先に進んでいると広い大部屋みたいな空間で4体の魔物を発見し…


「こんな深層にもいるんだ」

「さっきダチョウがいたろ」

「あ、確かに」


女の子の意外そうに発言に分身の俺がツッコミを入れるように返すと納得する。


「とりあえず数が多いから俺が相手するか」

「おお、タンクって便利」

「ソッチはオールレンジガンナーだもんな。俺に援護なんていらんが」

「まあコッチに来たら勝手に倒しとくよ」


分身の俺がそう言って魔物に近づくと女の子がゲームに例えて話し、分身の俺もゲームに例えて返すと女の子は適当な感じで手を振った。


「ガアッ!」

「グアッ!」

「…もういいか」


分身の俺は魔物の攻撃を一撃喰らってから心臓潰しで順番に倒していく。


「あれ?もう倒しちゃうんだ?」

「この階層だとさっさと先に進む方が効率が良い」

「へー、効率とか考えるんだ」

「そりゃ無駄に長引くと帰る時間が遅くなるし」

「なるほど」


女の子が意外そうに聞くので分身の俺が理由を話すとまたしても意外そうに言い、そう告げると納得したように返す。


「…げ、またオーガだ。どうせならワーウルフとかグリーズベアーとか出て来ればいいのに」

「まあこればっかりは運だからしょうがない」

「…そうだけどさぁ…せっかく深層にいるのに中級の魔物が多いと損した気分になるじゃん」


第九階層に降りる階段に近づいて来たところで魔物を発見した女の子が嫌そうに愚痴り、分身の俺が適当に返すと女の子は納得いかさそうな顔で拳銃を構え…二発の銃弾を魔物の頭に命中させて即座に倒した。
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