クラスまるごと異世界転移

八神

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後日談

後日談 6

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「…あ。じゃあ俺コッチだから」

「ん?お前ん家ソッチじゃねーだろ。用事か?」


帰宅途中で長谷部が別れの挨拶をしながら別の方向へと歩いて行こうとするので俺が疑問に思いながら聞くと…


「あー…そうか、まだ誰にも言ってなかったっけ?俺、家買ったんだ」

「「「は!?」」」


長谷部は思い出したように軽い感じで報告し、その衝撃的な内容に俺ら三人とも同時に驚愕する。


「ちょっと色々あって…家族と住むより家を買って引っ越した方が早かったから」

「…マジか」

「おおー…って事は一人暮らし?俺らと同級生で一人暮らしってすげーな」

「ってか家を買ったって…その金ってもしかして異世界からの報酬か?」


長谷部の微妙な感じでの説明に俺が呆気に取られたまま呟くと柴田は羨むように言い、藤原は資金源を予想して聞く。


「あー…うん。アッチで稼いだ金と、持ち物を引き継いだ」

「ほー…引き継ぎか。やっぱ異世界召喚とかは帰還時に神や女神がなにかしらの報酬はくれんだな」


長谷部が少し迷ったように考えながら呟いて肯定し、説明するように言うと藤原は納得しながらも意外そうに返す。


「ちょっと見に行って良いか?」

「…うーん……まあいっか。コッチ」


俺の好奇心からの確認に長谷部は若干困ったように迷いながら呟くも了承して行く先を指さして歩き出した。


「つーか家なんていつ買ったんだよ?」

「先週。まだ引っ越したばっかだし」

「へー…お嬢も知らねぇのか?」

「いや…ソレがお嬢経由なんだ。ってかユミの親に探して貰った」


俺が世間話のテイで問うと長谷部も世間話のノリで答えるので、俺は少しイジるように意地悪な笑顔で確認すると長谷部は若干気まずそうに笑って予想外で意外な経緯を話してくる。


「あー…ユミか。そういや親が不動産関係で働いてるっつってたな」

「そうそう。一応おばさんにはみんなには内緒にして貰うようお願いした。俺から伝えるから…って」


俺と同じくお嬢の親衛隊で隊長の一人でもある友達の名前が挙がり、俺は納得しながら思い出すように言うと長谷部は肯定して口止めを図っていた事を告げてきた。


「んじゃお嬢にはとっくにバレてるわけだ。ご愁傷様だな」

「…まあ、そうだけど…でも、もしかしてウミの時もガチであんな感じだった?」


俺がニヤニヤ笑いながら少しの哀れみと労いを冗談交じりで言うと長谷部はなんとも言えない微妙な顔で呟いて確認してくる。


「他に誰も居ねーとまるで自分の家かのごとく振る舞うだろ?弟とか妹とかの家族が居るとちょっとは大人しくなるけど、知り合いだけになったらいつも通りよ」

「…マジで聞いてた通りでびっくりした。勝手知ったるなんとやら、って比喩とかちょっと大袈裟な、冗談交じりだと思ってたのに…」


俺の笑いながらの確認と説明に長谷部はため息を吐いて呟きながら返す。


「まあそれだけ俺らに気を許してるってこった。普段気を張ってる分、反動でリラックスしたいんだろ」

「いや、それでも…」


俺がお嬢を擁護するように言うと長谷部もソコは理解してるのか少し反発するように呟くだけでソレ以上は口にしなかった。
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みんなの感想(29件)

蒼月丸
2024.09.19 蒼月丸

いい作品なのでお気に入り登録しました!
お互い頑張りましょう!

2024.09.19 八神

ありがとうございますw

解除
アルフォンソ
ネタバレ含む
解除
riconeko
2023.09.06 riconeko
ネタバレ含む
2023.09.07 八神

ありがとうございますw


佐藤さんは一応少しは話していましたが、詳しく話す前に帰還してしまったので王子や王妃達は『念のために…』と残していった置き手紙で知る事になりますw


主人公も同様で、色んな国の家に置き手紙を置いていますので異世界の王子達はソレで主人公の残していったアレコレを話し合いながら分けていく事に…w


あとクラスメイトの中には往来を望む人は誰も居なかったですw


やっぱり生活レベルやインフラが全然違いますし、異世界の常識と現代社会の常識も全く違いますので…もし往来出来ても主人公や沼内君レベルで稼いでないと高校生には生活しづらいと思いますw

解除

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