18 / 556
18
しおりを挟む
…それから一時間後。
「おっつー、みんな町に送って来たぜ。ほい差し入れ」
「おお!藤、ナイス!」
「ナイス。斉藤は?」
「とりま住吉んとこ連れてって海の家の住所教えた」
藤原が戻って来ると俺と柴田の指示通り大量の食料と共にキャンプ用品も持って来てくれていた。
「さて、こっからは持久戦だな」
「だな。どうせ暇だしこの紙でトランプとかウノ作ろうぜ」
「将棋も作っとくか」
俺は別空間に大量に召喚している兵士とは別にココにも数体の兵士を喚び出し、テントや簡易調理設備とかを設営させる。
「あがりー!一番!」
「ウノって言ってねーから」
「は?言いましたー!小声でちゃんと言いましたー!」
「いやみんなに聞こえねぇと意味ねぇだろ。カード引け」
「ぐっ…!」
「…ほい、これで詰み。もう一局やるか」
ーーーーーーーー
「…ダウト!それダウト!」
「残念でした」
「ぐわっ!ぐわっ、ぐわっ…!」
「なあ海、コイツ将棋弱すぎて相手にならねーよ」
「ああ?じゃあ戦法とか教えろよ。そうしたら少しマシになるかもな」
「おい海ー。始めていいか?」
「ああ、俺が抜けた分は兵入れとくわ」
俺が柴田から将棋の戦法を盤面見ながら教えてもらっていると藤原は焦れたように再開を促してくるので適当に返す。
「これが藤井システムっつって四間飛車急戦みたいな感じ」
「へー、そんな名前が付いてんだな。ただの四間飛車と違いが分からんが」
「んで奇襲戦法として…引き角、鬼殺し、パックマンってとこか」
柴田は紙で出来た駒を動かしながら色々な攻め方や受け方を説明していく。
「どうだ?」
「ま、いけるだろ。感想戦とかやればもっと上達すると思うぜ」
「ダウト!いえー!」
俺は柴田の確認にそう返してから藤原の所に戻る。
…翌日。
「レイズ。俺は5個だ」
「ほう?いいのか?俺もレイズ。8個だ」
朝早くから目が覚めてしまったので同じく早く起きている藤原と暇つぶしにポーカーでもやる事に。
「…コールだ!俺はツーペア」
「勝った。3カードだ」
「ぐわー!またか!昨日からお前なんかイカサマしてんじゃね!?ディーラーになんかさせてんだろ!」
俺に負けた藤原が悔しそうに不正を疑い出す。
「アホか、マーブルチョコごときにイカサマなんてするかよ」
「ぐぬぬ…!昨日は30個もあったチョコが残り4つ…!次の勝負にオールインだ!」
「はよー…って、まだやってんのかよ」
藤原が残りのマーブルチョコを全て賭けると柴田がテントの中から起きて来る。
「おっつー、みんな町に送って来たぜ。ほい差し入れ」
「おお!藤、ナイス!」
「ナイス。斉藤は?」
「とりま住吉んとこ連れてって海の家の住所教えた」
藤原が戻って来ると俺と柴田の指示通り大量の食料と共にキャンプ用品も持って来てくれていた。
「さて、こっからは持久戦だな」
「だな。どうせ暇だしこの紙でトランプとかウノ作ろうぜ」
「将棋も作っとくか」
俺は別空間に大量に召喚している兵士とは別にココにも数体の兵士を喚び出し、テントや簡易調理設備とかを設営させる。
「あがりー!一番!」
「ウノって言ってねーから」
「は?言いましたー!小声でちゃんと言いましたー!」
「いやみんなに聞こえねぇと意味ねぇだろ。カード引け」
「ぐっ…!」
「…ほい、これで詰み。もう一局やるか」
ーーーーーーーー
「…ダウト!それダウト!」
「残念でした」
「ぐわっ!ぐわっ、ぐわっ…!」
「なあ海、コイツ将棋弱すぎて相手にならねーよ」
「ああ?じゃあ戦法とか教えろよ。そうしたら少しマシになるかもな」
「おい海ー。始めていいか?」
「ああ、俺が抜けた分は兵入れとくわ」
俺が柴田から将棋の戦法を盤面見ながら教えてもらっていると藤原は焦れたように再開を促してくるので適当に返す。
「これが藤井システムっつって四間飛車急戦みたいな感じ」
「へー、そんな名前が付いてんだな。ただの四間飛車と違いが分からんが」
「んで奇襲戦法として…引き角、鬼殺し、パックマンってとこか」
柴田は紙で出来た駒を動かしながら色々な攻め方や受け方を説明していく。
「どうだ?」
「ま、いけるだろ。感想戦とかやればもっと上達すると思うぜ」
「ダウト!いえー!」
俺は柴田の確認にそう返してから藤原の所に戻る。
…翌日。
「レイズ。俺は5個だ」
「ほう?いいのか?俺もレイズ。8個だ」
朝早くから目が覚めてしまったので同じく早く起きている藤原と暇つぶしにポーカーでもやる事に。
「…コールだ!俺はツーペア」
「勝った。3カードだ」
「ぐわー!またか!昨日からお前なんかイカサマしてんじゃね!?ディーラーになんかさせてんだろ!」
俺に負けた藤原が悔しそうに不正を疑い出す。
「アホか、マーブルチョコごときにイカサマなんてするかよ」
「ぐぬぬ…!昨日は30個もあったチョコが残り4つ…!次の勝負にオールインだ!」
「はよー…って、まだやってんのかよ」
藤原が残りのマーブルチョコを全て賭けると柴田がテントの中から起きて来る。
11
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
二重異世界行ったり来たりの付与魔術師 ~不幸な過去を変えるため、伝説のダンジョンを攻略して神様の武芸試合で成り上がる~
けろ壱
ファンタジー
佐倉三月(さくらみづき、28歳男)は二重の異世界転移に巻き込まれる。
あるときは伝説のダンジョンを攻略する使命を背負った勇者として。
中世ファンタジー世界を舞台に、エルフの美女二人と深き迷宮の彼方を目指す。
あるときは落ちぶれた女神を救うため、神々の奉納試合を戦う戦士として。
和風な神の世界を舞台に、数多の神々との戦いを勝ち抜いて成り上がる。
授かったスキルはかなり特殊なチート付与魔法。
様々な能力を自分だけでなく、他の人や物に与えることができる。
やがて二つの異世界転移は、現実世界で恋人を失った過去に繋がっていると判明。
各異世界でのクリア条件を満たせば過去を変えられるらしい。
恋人を取り戻し、希望の未来を掴むため──。
和洋の異世界と現実世界を股に掛ける過去改変二重異世界物語。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる