クラスまるごと異世界転移

八神

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…二週間後。


「たでーまー」

「ん?どうした?またパーティを追い出されたのか?」

「違ぇよ。久しぶりに王都に戻って来たから帰って来たんだよ」


突然の藤原の帰宅に俺が疑問を尋ねると速攻で否定されて理由を話す。


「そういや柴もこの前帰って来た時に同じことを言ってたな」

「宿屋も良いけどやっぱり実家が一番よ」

「いつからお前の実家になったんだよこの居候が」

「まー、まー、んな堅いこと言うなよ。んじゃ飯が出来たら起こして」


俺の棘を刺すような言葉をさらりと流した藤原は自室へと眠りに行った。




…それから一ヶ月後。



「ただいまー」



またしても突然柴田が家に帰って来る。


「お、久しぶりじゃねーの。二週間振りくらいか?」

「そーだな。…いや、10日ぐらいじゃね?」

 「そーか?とりあえず今回は何日いるんだ?」

「分からん」

「は?」

「前居たパーティが解散しちまってな…とりあえずしばらくは休もうかな、って」

「ふーん」


どうやら柴田の女だらけのハーレムパーティは解散したらしく休養的な事を言い出した。



そして4日後。



「たでーまー…柴、お前んとこのパーティ解散したんだって?」


藤原が帰って来て直ぐにリビングにいる柴田に情報の真偽を確かめ出す。


「そーそー。だから今休養中」

「マジか。じゃあ俺も休養しよーかなー…」

「藤、お前んとこのパーティまた解散したのかよ?これで何度目だ?」

「まだ二度目だよ!海、お前の言い方だとまるで俺がサークルクラッシャーみたいに思われるだろうが!」


藤原の発言に俺が呆れたように聞くとまるでツッコむかのように食い気味で否定してきた。


「…二度目、ねぇ…」

「しょーがねーだろ方向性の違いってもんが出てくんだよ」

「んなバンドじゃねーんだから…」

「個人個人でやり方や考え方が違うんだからどーしよーもねーって。大雑把に決めたい奴とか細かく作戦立てたい奴とかが同時にパーティに入って来るとギスるのよ」


俺がまたしても呆れながら言うと藤原は言い訳のようにパーティ事情の実情を話す。


「つーかお前らのパーティめっちゃ活躍してたのに、そんな名の売れたパーティが二つ一気に解散ってギルド的に大丈夫なのか?」

「んなの俺らの知ったこっちゃねーし」

「そーそー。どうせ俺らが居なくなった分また下から出て来るって」


俺の疑問に二人は我関せずみたいな感じで適当に答える。
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