クラスまるごと異世界転移

八神

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…翌日。


ギルドの人達が色んなダンジョンを見張っていた結果…


朝にはダンジョンの形跡が無くなっていたらしい。


なので佐藤は昼頃に王都へと帰って行った。


そしてちょうど良いタイミングなので俺らも別の街へと移動する事に。


「あー…この街懐かしー」

「そういやココで斉藤とか住吉とかと会ったんだっけ?」

「そーそー…『斉藤が魔獣に拐われた』なんて聞いた時はビビったよな」

「懐かし~。あの時はマジでヤバかったしな」


住吉の懐かしむような言葉に俺らは思い出話をするように笑いながら話す。


「…流石に埃が溜まってんな。掃除でもさせとくか」


斉藤達と別れて久しぶりに家に行くと一ヶ月以上も空けていたからか埃が結構溜まっていたので俺は兵士を召喚して掃除をさせる。


「んじゃ、俺はギルドに行って来るわ」

「あ、俺も」

「俺はいいや。掃除手伝っとく」


俺がギルドに行こうとすると藤原がついて来て柴田が残るようだ。


「さーて夕飯何にすっかな」

「久しぶりに魚食いてー」

「魚?三日前に食っただろ」

「魚料理じゃなくて刺身とか焼き魚よ。串に刺されたやつ」

「あー…そだな。んじゃ今日はソレにすっか」

「おい。貴様が英雄フジワラだな?」


適当に雑談しながらギルドに向かっていると…


建物の前で厳つい見た目の男に声をかけられた。


「あ?俺になんか用か?」

「俺の名はゴールズ!英雄と呼ばれている貴様と立ち会いたい!いざ尋常に勝負せよ!」

「はぁ…またそういう系か…嫌に決まってんだろ。話にもなんねーよ」


男の用件を聞いた藤原がため息を吐きながら嫌そうな顔で返す。

「なんだと!?」

「結果が見えてる勝負を受ける馬鹿がいるかっつーの。ほらどっか行け」

「ぬうう…!言わせておけば…!天狗になりおって!その鼻っ柱へし折ってくれる!」

「つーか邪魔なんだけど。俺らギルドに用があるから通してくんない?」


藤原が拒否の理由を話すと何故か男が怒ったように叫ぶので俺は移動するよう呼びかける。


「おっと、俺とした事が。すまないな」

「いや、ありがとう」

「待て!フジワラ!貴様は逃がさんぞ!ここまでコケにされて黙っていられるか!勝てないまでも一矢報わせてもらうぞ!」


男は普通に退いてくれたので俺らがギルドの建物に入ろうとすると男が藤原を呼び止めて勘違い発言をかます。


「はあ?意味分かんねーこと言ってんじゃねーよ。俺はあんたに勝てねーから戦いたくねーの」

「……なにっ!?」

「俺はサポート要員だからソロでは一般人並みに弱えーの。だから名を上げたきゃパーティ組んでる時にでも挑んで来いよ」


そしたら相手してやるから。と藤原は男の勘違いを解くように説明してから建物の中に入って来た。
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