122 / 556
122
しおりを挟む
「まー多分アイツなんか狙いがあったと思うけど…ヤンキーの考える事は分からんからな。もしかしたらただの脊髄反射かもしれん」
「狙い?」
「ただの習性じゃねーの?」
俺が野菜とかを選びながら思った事を話すと藤原と柴田は野菜から目を離して聞いてくる。
「話の流れが不自然だったんだよ。俺の気のせいかもしれんけど」
「不自然、ねぇ…まーだとしたら無理やり喧嘩する方向に持っていったって事になるのか?」
「つー事は……どういう事だ?アイツもそこらのバカみたいに名声目当てってこと?」
「可能性はあるな。ただ名声を欲しがる目的までは分かんねーけど」
「ヤンキーが名声ねぇ…俺はただの習性だと思うけどな」
「だよな。ヤンキーって喧嘩できればそれで良い、みたいなやべー人種だし」
灰村の考えを予想しながら話し合うも結局俺ら普通の一般人にはヤンキーの考えなんて分からないまま買い物を終えた。
「あ」
「お」
「なんか珍しいね。海原達とこんなところで会うなんて」
「そーいやそーだな」
店からの帰宅途中に同じく教会からの帰宅途中だった斉藤達と遭遇、そのまま合流して一緒に帰る事に。
「おっと、そうだ。住吉、例のアレはなんとかなりそうだぜ」
「え!ホント!?」
「灰村次第だけどな。なんか知らんがアイツが探しに行ってくれんだと」
「…灰村が?」
俺が思い出したように言うと住吉は喜んで聞いて来るので灰村の事をオブラートに包んで話すと意外そうに確認してくる。
「あー、そっか。だから灰村に…頼んだわけね」
「あー…だからか。なんで死霊王?って思ったら住吉のおそろの件か」
女子達にあの状況を話すと絶対にややこしくなるのが分かってるので柴田も藤原も言葉を選びながら納得する。
「へー、そんな事があったんだ。そういや灰村くん王都に行くって言ってたけど…それが関係してる?」
「さあな。俺らにヤンキーの考えなんて分かんねーし」
「つーか王都に何しに行く気だ?佐藤にでも会いに行くのか?」
「さあ?とりあえず王都に行くってしか聞いてないけど」
「ふーん。ま、俺らには関係ねーか」
どうやら深山達も何も聞いてないらしいので柴田が興味無さげに呟く。
「じゃあ灰村君が帰って来るのが楽しみだね!」
「そだね。理恵やミミ達とお揃いだもん、灰村早く帰って来ないかなー?」
「いやー、難しいんじゃね?今はもうリッチが居るダンジョンってこの国にはねーし」
「え。そうなの?」
「ああ。また新しく出て来ねー限りは別の国に探しに行くしかねーな」
斉藤と住吉が盛り上がる中、藤原が時間がかかりそうだと言うと深山が確認して柴田が頷く。
「ええー…なんかガッカリ」
「ま、気長に待つしかねぇな。『果報は寝て待て』って言うだろ」
「そーだけどさー」
テンションが下がったような住吉の言葉に俺がフォローするも納得がいかないような様子で返す。
「狙い?」
「ただの習性じゃねーの?」
俺が野菜とかを選びながら思った事を話すと藤原と柴田は野菜から目を離して聞いてくる。
「話の流れが不自然だったんだよ。俺の気のせいかもしれんけど」
「不自然、ねぇ…まーだとしたら無理やり喧嘩する方向に持っていったって事になるのか?」
「つー事は……どういう事だ?アイツもそこらのバカみたいに名声目当てってこと?」
「可能性はあるな。ただ名声を欲しがる目的までは分かんねーけど」
「ヤンキーが名声ねぇ…俺はただの習性だと思うけどな」
「だよな。ヤンキーって喧嘩できればそれで良い、みたいなやべー人種だし」
灰村の考えを予想しながら話し合うも結局俺ら普通の一般人にはヤンキーの考えなんて分からないまま買い物を終えた。
「あ」
「お」
「なんか珍しいね。海原達とこんなところで会うなんて」
「そーいやそーだな」
店からの帰宅途中に同じく教会からの帰宅途中だった斉藤達と遭遇、そのまま合流して一緒に帰る事に。
「おっと、そうだ。住吉、例のアレはなんとかなりそうだぜ」
「え!ホント!?」
「灰村次第だけどな。なんか知らんがアイツが探しに行ってくれんだと」
「…灰村が?」
俺が思い出したように言うと住吉は喜んで聞いて来るので灰村の事をオブラートに包んで話すと意外そうに確認してくる。
「あー、そっか。だから灰村に…頼んだわけね」
「あー…だからか。なんで死霊王?って思ったら住吉のおそろの件か」
女子達にあの状況を話すと絶対にややこしくなるのが分かってるので柴田も藤原も言葉を選びながら納得する。
「へー、そんな事があったんだ。そういや灰村くん王都に行くって言ってたけど…それが関係してる?」
「さあな。俺らにヤンキーの考えなんて分かんねーし」
「つーか王都に何しに行く気だ?佐藤にでも会いに行くのか?」
「さあ?とりあえず王都に行くってしか聞いてないけど」
「ふーん。ま、俺らには関係ねーか」
どうやら深山達も何も聞いてないらしいので柴田が興味無さげに呟く。
「じゃあ灰村君が帰って来るのが楽しみだね!」
「そだね。理恵やミミ達とお揃いだもん、灰村早く帰って来ないかなー?」
「いやー、難しいんじゃね?今はもうリッチが居るダンジョンってこの国にはねーし」
「え。そうなの?」
「ああ。また新しく出て来ねー限りは別の国に探しに行くしかねーな」
斉藤と住吉が盛り上がる中、藤原が時間がかかりそうだと言うと深山が確認して柴田が頷く。
「ええー…なんかガッカリ」
「ま、気長に待つしかねぇな。『果報は寝て待て』って言うだろ」
「そーだけどさー」
テンションが下がったような住吉の言葉に俺がフォローするも納得がいかないような様子で返す。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる