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「んじゃ、畑を耕す方法から行くぜ?」
「お願いします先生」
「先生、なるべく分かりやすくお願いします。先生」
「…おい。まあいい…ホントは見せながらが一番だったんだが…火の魔法と風の魔法で畑を爆発させて風と土の魔法でひっくり返したわけだ」
俺の確認に柴田と藤原が弄るようにボケてくるので一言だけツッコんでから方法を説明する。
「爆発させるだけなら火だけで十分じゃね?」
「一応土にも空気を混ぜないといけないらしくてな。爆発させる時と返す時にソレを同時にやってる」
「へー…ってか火と土だけかと思ったら風も使ってるんだ」
藤原の疑問に俺が理由を話すと佐藤が納得した後に意外そうに呟いた。
「そうそう。魔法農法って基本的に複数の属性を使ってやるから人材を揃えるのが非常に難しくてな」
「確かに。複数の属性魔法を同時撃ち、なんて離れ技が出来んのは世界でも数人しか居ねーしな」
「しかも応用魔法とかいうのが使えないといけないんだろ?そりゃ難しいわ。ってか無理くね?」
俺の返答に藤原と柴田が納得しながら同意する。
「むう…畑を耕すのに必要な属性が三つかぁ…」
「んで、土の塩抜きだけど…コレは実際に見せた方がはえーか。っとその前に…佐藤、ココに水路を作っていいか?」
「え?あ、うん」
佐藤が難しそうな顔をして呟くのをスルーして俺は次の説明に移ろうとした所で作業を楽にするために許可を取った。
「水路って普通ならそう簡単に作れるもんじゃねーけど…どーせ魔法でパパッとやるんだろ?」
「その方が楽だからな。ちなみに水路を作るのは火と土と風と水の魔法が必要になる」
柴田の問いに俺は適当に返して豆知識のように説明しながら兵に魔法を使わせる。
すると地面が線を引くように爆発していって凹んだ通路に川の水が一気に流れ出し、畑の近くに水路が完成した。
「…5分もかからずこんな大きな水路を引くとは…彼はとてつもなく凄まじい技術をお持ちのようですな。お嬢様」
「もう海原が凄いのかこんな方法を生み出すどっかの国の研究が凄いのか分からなくなってきた…」
執事のおじさんが驚愕しながら言うも佐藤はついてこれないのか呆れたように呟く。
「つーか海、今のに風の魔法必要か?」
「土埃とか細かいヤツを飛ばさないと水が汚れるだろ?」
「あー、そっか。確かに」
藤原の疑問に俺が理由を話すとすんなり納得してくれる。
「で、水の魔法と風の魔法で水路から大量の水を運んで畑にぶっかけ、土と水の魔法で畑の土に浸透させるわけだ。そんで次に火と雷の魔法で温度差を出して塩を分離させて…」
「待て待て!そんな複雑なのか!?おめーそんなのをチョロっと簡単にやってたの!?」
「言うほど簡単じゃねーってさっき言っただろーが」
「いくらなんでも難し過ぎんだろ!逆になんでおめーはこんな高度で工程の多い複雑な作業をパパッと簡単に出来んだよ!天才かなんかか!?」
俺が説明を再開するも藤原が途中で割って入ってくるのでそうツッコむと柴田も良く分からん事を言ってきた。
「お願いします先生」
「先生、なるべく分かりやすくお願いします。先生」
「…おい。まあいい…ホントは見せながらが一番だったんだが…火の魔法と風の魔法で畑を爆発させて風と土の魔法でひっくり返したわけだ」
俺の確認に柴田と藤原が弄るようにボケてくるので一言だけツッコんでから方法を説明する。
「爆発させるだけなら火だけで十分じゃね?」
「一応土にも空気を混ぜないといけないらしくてな。爆発させる時と返す時にソレを同時にやってる」
「へー…ってか火と土だけかと思ったら風も使ってるんだ」
藤原の疑問に俺が理由を話すと佐藤が納得した後に意外そうに呟いた。
「そうそう。魔法農法って基本的に複数の属性を使ってやるから人材を揃えるのが非常に難しくてな」
「確かに。複数の属性魔法を同時撃ち、なんて離れ技が出来んのは世界でも数人しか居ねーしな」
「しかも応用魔法とかいうのが使えないといけないんだろ?そりゃ難しいわ。ってか無理くね?」
俺の返答に藤原と柴田が納得しながら同意する。
「むう…畑を耕すのに必要な属性が三つかぁ…」
「んで、土の塩抜きだけど…コレは実際に見せた方がはえーか。っとその前に…佐藤、ココに水路を作っていいか?」
「え?あ、うん」
佐藤が難しそうな顔をして呟くのをスルーして俺は次の説明に移ろうとした所で作業を楽にするために許可を取った。
「水路って普通ならそう簡単に作れるもんじゃねーけど…どーせ魔法でパパッとやるんだろ?」
「その方が楽だからな。ちなみに水路を作るのは火と土と風と水の魔法が必要になる」
柴田の問いに俺は適当に返して豆知識のように説明しながら兵に魔法を使わせる。
すると地面が線を引くように爆発していって凹んだ通路に川の水が一気に流れ出し、畑の近くに水路が完成した。
「…5分もかからずこんな大きな水路を引くとは…彼はとてつもなく凄まじい技術をお持ちのようですな。お嬢様」
「もう海原が凄いのかこんな方法を生み出すどっかの国の研究が凄いのか分からなくなってきた…」
執事のおじさんが驚愕しながら言うも佐藤はついてこれないのか呆れたように呟く。
「つーか海、今のに風の魔法必要か?」
「土埃とか細かいヤツを飛ばさないと水が汚れるだろ?」
「あー、そっか。確かに」
藤原の疑問に俺が理由を話すとすんなり納得してくれる。
「で、水の魔法と風の魔法で水路から大量の水を運んで畑にぶっかけ、土と水の魔法で畑の土に浸透させるわけだ。そんで次に火と雷の魔法で温度差を出して塩を分離させて…」
「待て待て!そんな複雑なのか!?おめーそんなのをチョロっと簡単にやってたの!?」
「言うほど簡単じゃねーってさっき言っただろーが」
「いくらなんでも難し過ぎんだろ!逆になんでおめーはこんな高度で工程の多い複雑な作業をパパッと簡単に出来んだよ!天才かなんかか!?」
俺が説明を再開するも藤原が途中で割って入ってくるのでそうツッコむと柴田も良く分からん事を言ってきた。
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