クラスまるごと異世界転移

八神

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…翌日。


俺はちょっとした買い物で王都に行ったのでついでに城に顔を出してみる事に。


「よお、兄ちゃん!元気か?」

「まあいつも通り。料理長は元気そうだな」

「やっぱりあの温泉が効いたな。温泉にゆっくり浸かっての嬢ちゃんのマッサージ…アレで気力も体力もマックスよ」

「そりゃ良かったね。じゃ、俺は王子に話があるから…5体つけとく」

「はっはー、そうこなくちゃな!感謝するぜ」


いつものように料理長と適当に軽く雑談してから兵を召喚して預け…


佐藤が未払いの金を取り立てるために俺は第一王子の所へと移動した。




「…えーと…ココか」


巡回中の兵に聞いた第一王子が居るであろう部屋を確認してドアをノックする。


「入れ」

「失礼しまーす」

「…ウミハラ殿?何の用で?」


入室許可が下りたので挨拶して入ると王子は俺を見てびっくりしたような表情になって用件を尋ねた。


「佐藤に仕事を頼まれたんだけど報酬が手持ちで払えないって言われてね」

「ああ、領土開発の…報告は来ている。直ぐに用意させよう」


俺のざっくりした説明にも王子は納得したように呟いて兵を呼ぶために机の上のベルを鳴らす。


「どうやらアカリが迷惑をかけたようだ。私の顔に免じて許してはくれないだろうか?」

「いや、まあ俺は気にしてないけど…電話で聞いた?」


王子が軽く頭を下げて詫びるような事を言ってくるので俺は手を振って返した後に疑問を聞いた。


「デンワ?…あのアカリが持っていたスマホと言うやつか?」

「…そりゃそうだよな。やっぱ俺ら以外が持ってるワケねーか…あの村って結構遠いのに良くこんな早く分かったね?」


逆に疑問を聞き返してくる王子の反応に俺は納得して呟いてから具体的に疑問を尋ねる。


「非常時のために連絡用の早馬をいくつかのルートで用意してある。なので最短で半日あればココに手紙が届く」

「へー」


王子の説明を聞いて納得しているとドアがノックされた。


「入れ」

「はっ!金貨7万5千枚です!ギルバート王子、ご確認を」


王子が許可を出すと兵士が敬礼して入って来ると報告しながら机の上に金貨の入った小袋を置いていく。


「…確かに確認した。ご苦労」

「はっ!失礼します!」

「ではウミハラ殿。こちらが報酬になります」

「ありがと。悪いね、佐藤の代わりに出させちゃって」

「いや、コレはアカリのモノから出した金貨だ。私は関係ない」


金貨を受け取った俺のお礼に王子を手の平を向けながら出どころを説明して拒否する。
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