クラスまるごと異世界転移

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「で？俺はこの畑を耕せばいいわけ？」

「そうしてくれるとありがたい！」

「んじゃ、準備するから深山んとこに俺が手伝うって事を報告して来て」

「分かった！」


俺の確認におっさんは喜んで力いっぱいに頷くので作業の邪魔にならないように追い払う。


「んじゃ、やるか…」


俺は面倒だな…と思いながら呟いて魔導兵を召喚し『魔法農法』をする事に。




ーーーーーー





「な…なんだこりゃあ！！！」

「本当なら1ヘクタールあたりの金を取るとこだけど…深山の頼みだったから今回はタダでいいよ。良かったな」


5分ほどで急いで戻って来たおっさんが綺麗に耕された畑を見て驚きながら絶叫するので俺は適当に説明してからおっさんを置いて帰宅した。


「ただいまー」

「お、早かったな」

「畑を耕すだけだったからな」

「んじゃガルルガ行こうぜ。ガルルガ」

「オッケ」


リビングに行くと柴田と藤原はやっぱりゲームをしていたので俺も途中から参戦する。


「つーかこのクエスト途中参加ってありがてーよな。本家にも取り入れて欲しーわ」


俺が途中からゲーム内に入ってボスの所に移動してると藤原が愚痴るように元のゲーム開発者に要望を言い出す。


「バランス調整的に難しいんじゃねーの？後から入った奴はアイテムいっぱい持ち込めるし」

「そりゃそうだけど…あ、やべ。回復薬Gくれ」


藤原は俺の言葉に納得いかないように呟くと回避が遅れてボスの攻撃を食らい体力が一気に減って回復アイテムを要求してきた。


「…そういや新作には無かったっけ？救難信号ってやつ」

「新作って据え置きのやつだろ？俺まだ買ってねーわ」

「俺も。アップデートで更に新作っつーからなんか追加DLC付きのまとめパックみたいのが出そうだし…そん時でいいかな、って」


柴田が思い出すように聞いてきたが俺は確認しながら持ってない事を言うと藤原も同意して理由を話す。


「俺も藤と同じで買おうと思ったら直ぐアップデートっつーからつい先延ばしになるんだよな…」

「…って事は、だ。沼内のヤツは新作までプレイ済みだからこんな便利な機能をいれれたって事だよな？」

「だろうな」

「まあそうなるな」


柴田も同意すると藤原がふと思いついたような事を聞いてくるので俺ら二人も賛同する。


「ちょっ…激しいな！」

「待て待て、連続ついばみからの追尾サマソーは無理だろ」

「ガルルガってこんな激しかったっけ？下位でこれってやべーな」

「ん？」


ボスの激しい連続攻撃に苦戦してると俺のスマホに着信が入り、相手を見ると…珍しく深山からだった。


「お、珍しい…深山からだ。もしもし？」

「「深山ぁ？」」

「あ、海君？今大丈夫？」

「一応大丈夫だけど。あ、柴危な」

「うおっ、イノシシうぜぇ」

「…大丈夫？」


俺は電話を取ってもゲームをしながら返すと深山はもう一度確認してくる。