371 / 556
371
しおりを挟む
「おー、午前中で売れ切れか。思いのほか簡単に売れるもんだな」
「な。値段が値段なだけに一週間ぐらいかかると思ったのに」
最後の商品が売れると柴田と藤原が意外そうな感じで言う。
「午後もあと5本ぐらい作って置いとくか」
「値段は同じか?」
「まあ大して質の良いヤツを使ってるワケじゃねーから同じで良いんじゃね?」
「マジかよ。質の良くないヤツでこの値段って事は質の良いヤツ使ったらもっと高くなる感じ?」
「当たり前だろ。高純度の魔鉱石や魔結晶を使ったら10倍から20倍ぐらいまで跳ね上がんぞ」
「うへー…マジか、値段エグくなりそ…」
売る物が無くなったので俺らは適当に午後の事を話しながら家の中へと戻った。
…そして昼食後。
午前中と同じように兵に魔鉱石で作らせた剣をブルーシートの上に並べて置き、野郎三人でゲームをして時間を潰す。
「おっ、こんな所に武器屋が出来たのか。値段は…高っ!金貨3万!?」
「随分と強気な値段設定だな…それだけの自信があるということだろうが」
「…でも剣だけかぁ…槍とかあれば良かったのに…なあ、他に武器は無いのか?剣だけか?」
「…今はそこに並べてあるだけだね」
「…そうかぁ…」
冒険者パーティ一行っぽい奴らが剣を見て俺に質問してくるので適当に返すと落胆したように呟き…
少しの間剣を見てたかと思えばいつの間にか居なくなる。
「ん?武器屋か?いつの間に…」
…ココは拠点の中心に当たるので意外と午後は冒険者達の往来があるらしく結構な人達が足を止めて並べてある剣を見てくれた。
ーーーーーー
「なるほど。買うだけじゃなく借りる事も出来るのか…それは良い、是非利用させてくれ」
「はいはい。まいどあり」
飛ぶように…とはいかないが、おやつの時間ぐらいには貸し出し含めて全10振りの剣が品切れに。
「さて、今日の営業はお終い…っと」
「結局俺らはいつも通りゲームしてるだけだったな」
「外でも中でもやってる事が一緒だと気分もあまり変わらねーな」
商品が全て売り切れたので兵に片付けをさせて俺らはゲームをしながら家の中へと戻る。
「やあ、お邪魔しているよ」
家の中に戻ると元暗殺者のお兄さんが来てたらしく廊下で会うと挨拶してきた。
「ん?あ、久しぶり。来てたんだ」
「今さっき来たばかりだ。君達は仕事中だからと聖女達が入れてくれてね」
「って事は…また正規のルートで移動して来たのか。ご苦労な事だな」
「いや、この町…拠点自体には一週間前から滞在している。色んな国の料理があるから食べ歩いていたんだが…やはり聖女達や海原殿の料理に優るモノは無いな」
俺が挨拶を返すと家の中に居る理由を話し、藤原の皮肉っぽい言葉を受け流しながら腕を組んで考えるように言う。
「それはそうと、今は金に困って武器を売っているそうじゃないか。俺にも一つ見繕ってくれないか?」
「まあ金払うんなら。一応知り合いのよしみで安くしとくよ」
「よっし!ありがとう、助かる!」
急なお兄さんの要求に俺は仕事終わったばっかなのに…と思いながらも金に困ってる事は事実なの受諾したらガッツポーズして喜ばれる。
「な。値段が値段なだけに一週間ぐらいかかると思ったのに」
最後の商品が売れると柴田と藤原が意外そうな感じで言う。
「午後もあと5本ぐらい作って置いとくか」
「値段は同じか?」
「まあ大して質の良いヤツを使ってるワケじゃねーから同じで良いんじゃね?」
「マジかよ。質の良くないヤツでこの値段って事は質の良いヤツ使ったらもっと高くなる感じ?」
「当たり前だろ。高純度の魔鉱石や魔結晶を使ったら10倍から20倍ぐらいまで跳ね上がんぞ」
「うへー…マジか、値段エグくなりそ…」
売る物が無くなったので俺らは適当に午後の事を話しながら家の中へと戻った。
…そして昼食後。
午前中と同じように兵に魔鉱石で作らせた剣をブルーシートの上に並べて置き、野郎三人でゲームをして時間を潰す。
「おっ、こんな所に武器屋が出来たのか。値段は…高っ!金貨3万!?」
「随分と強気な値段設定だな…それだけの自信があるということだろうが」
「…でも剣だけかぁ…槍とかあれば良かったのに…なあ、他に武器は無いのか?剣だけか?」
「…今はそこに並べてあるだけだね」
「…そうかぁ…」
冒険者パーティ一行っぽい奴らが剣を見て俺に質問してくるので適当に返すと落胆したように呟き…
少しの間剣を見てたかと思えばいつの間にか居なくなる。
「ん?武器屋か?いつの間に…」
…ココは拠点の中心に当たるので意外と午後は冒険者達の往来があるらしく結構な人達が足を止めて並べてある剣を見てくれた。
ーーーーーー
「なるほど。買うだけじゃなく借りる事も出来るのか…それは良い、是非利用させてくれ」
「はいはい。まいどあり」
飛ぶように…とはいかないが、おやつの時間ぐらいには貸し出し含めて全10振りの剣が品切れに。
「さて、今日の営業はお終い…っと」
「結局俺らはいつも通りゲームしてるだけだったな」
「外でも中でもやってる事が一緒だと気分もあまり変わらねーな」
商品が全て売り切れたので兵に片付けをさせて俺らはゲームをしながら家の中へと戻る。
「やあ、お邪魔しているよ」
家の中に戻ると元暗殺者のお兄さんが来てたらしく廊下で会うと挨拶してきた。
「ん?あ、久しぶり。来てたんだ」
「今さっき来たばかりだ。君達は仕事中だからと聖女達が入れてくれてね」
「って事は…また正規のルートで移動して来たのか。ご苦労な事だな」
「いや、この町…拠点自体には一週間前から滞在している。色んな国の料理があるから食べ歩いていたんだが…やはり聖女達や海原殿の料理に優るモノは無いな」
俺が挨拶を返すと家の中に居る理由を話し、藤原の皮肉っぽい言葉を受け流しながら腕を組んで考えるように言う。
「それはそうと、今は金に困って武器を売っているそうじゃないか。俺にも一つ見繕ってくれないか?」
「まあ金払うんなら。一応知り合いのよしみで安くしとくよ」
「よっし!ありがとう、助かる!」
急なお兄さんの要求に俺は仕事終わったばっかなのに…と思いながらも金に困ってる事は事実なの受諾したらガッツポーズして喜ばれる。
14
あなたにおすすめの小説
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
二重異世界行ったり来たりの付与魔術師 ~不幸な過去を変えるため、伝説のダンジョンを攻略して神様の武芸試合で成り上がる~
けろ壱
ファンタジー
佐倉三月(さくらみづき、28歳男)は二重の異世界転移に巻き込まれる。
あるときは伝説のダンジョンを攻略する使命を背負った勇者として。
中世ファンタジー世界を舞台に、エルフの美女二人と深き迷宮の彼方を目指す。
あるときは落ちぶれた女神を救うため、神々の奉納試合を戦う戦士として。
和風な神の世界を舞台に、数多の神々との戦いを勝ち抜いて成り上がる。
授かったスキルはかなり特殊なチート付与魔法。
様々な能力を自分だけでなく、他の人や物に与えることができる。
やがて二つの異世界転移は、現実世界で恋人を失った過去に繋がっていると判明。
各異世界でのクリア条件を満たせば過去を変えられるらしい。
恋人を取り戻し、希望の未来を掴むため──。
和洋の異世界と現実世界を股に掛ける過去改変二重異世界物語。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる