クラスまるごと異世界転移

八神

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「ってか、そーいやもう金の心配はしなくて良いんだよな?」

「今んところは」

「…じゃああと一つんトコに戻って冒険再開すっか?」

「えー…もうちょっと休まねぇ?」


藤原の確認に俺が肯定して返すと柴田が提案するも藤原は嫌そうに拒否る感じで返す。


「まあそんな急ぐ事でもねーし、一週間ぐらいは休んでからでも良いと思うが。俺は」

「別に俺もそれで構わねーぜ。海の言う通りマジで急ぐ必要はないからな」

「いやでも一週間って長くね?」


俺と柴田が藤原の意見に賛同するも、何故か休養を言い出した張本人が微妙な顔で聞いてくる。


「じゃあ3日にするか?」

「…やっぱり一週間で」

「どっちだよ!」


俺が期間を短縮して提案したが藤原は結局最初の案に乗って柴田がツッコむ。


「んじゃ、俺ちょっと出るわ」

「どこに行くんだ?」

「金を稼いで恩を売りに」

「…あー…他の王子達にワインを売りに、ね」

「もはや行商じゃねーか」


…話がまとまったので、俺は王子達にワインを売るためにワウシャープとドロウィンの大使館っぽい所に行く事に。





ーーーーーー






「たでーまー」

「おう、おかえり。どうだった?」

「一人当たり金貨700万ぐらい買ってくれた」

「な、700…って事は…3人で21億か。21億!?」


俺が家に帰ると柴田が首尾を聞いて来るので結果を報告すると藤原が円換算で計算して驚く。


「一日…ってか半日も経たずに21億稼ぐってどうなってんだよ!」

「そんだけ金持ってんなら俺らにもよこせや!」

「ほらよ」


悪ノリした柴田が冗談で金をせびってくるので俺は金貨100万枚相当の紙幣が入った袋を二つ投げる。


「…え?マジで?」

「いや、マジで?」

「一応材料のブドウとか採った時に手伝ってくれた報酬。ついでにこの拠点を作った時の手伝いとか今までの諸々も含めてる」


床に落ちてる袋を見て驚いたように確認を取ってくる二人に俺は金をあげる理由を話した。


「お、おお…別に気にしなくても良かったのに」

「な。…ちなみにいくら?」

「金貨で100万枚相当」

「100万!?結構な額だな!」

「円で一億ってだいぶ奮発したな!でもまあありがとよ」

「海サンキューな!」


柴田は遠慮するかのように言いながらも袋から目を離さず、藤原もその意見に賛同しつつも目線が袋に釘付けの状態で値段を聞いてくるので…


俺が中身を教えると驚きながらも袋を手に取ってお礼を言う。
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