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「おーっす、どうだ?」
「ほらよ」
「おっ!ありがとよ!コレ、少ないけど頭金という事で」
一時間半ぐらいして戻って来た駒込に魔鉱石製の装備を見せると嬉しそうに受け取って金の入った袋を差し出した。
「…んじゃ、残りは14万8000だな」
「毎月一万でも一年以上か…まさかこの俺が借金生活とは…」
とりあえず金貨2000枚は受け取ったので残額を言うと駒込はガックリと肩を落としながら呟く。
「まあ利子は取らねーし無理な催促はしねーからあんま無茶すんなよ。死なねー程度にな」
「おう。ありがとよ…じゃあな」
一応俺がフォローすると駒込は笑って応えると手を上げて帰って行った。
「にしても…海、ホントに借用書も何も無しで大丈夫だったのか?」
「大丈夫だろ。アイツはそういう奴じゃねーし」
「でもやっぱ一筆書かせた方が良かったんじゃね?」
「お前らが居なかったらそーしただろーな。流石に証人が居る前でのツケだからそう簡単には踏み倒せねーって」
「…それもそうか」
現実的な心配をする柴田に俺が楽観的に返すと藤原も不安そうに聞いてくるので理由を話すと納得する。
「それに今回の遠征って結構規模大きめだから報酬もそれなりに高いだろうし」
「あー…まあもしかしたら金貨一万ぐらいはあるかもな」
「出来高とかチップで増える可能性もあるか…」
「アイツの活躍次第では一カ月で全部払い終えたりしてな」
「…ありえない事ではない…ってのがまた凄え」
「アイツならなんかやってくれそうだしな」
俺が笑いながら言うと柴田と藤原も笑って返す。
…そして翌日。
「…はぁぁ~…気が重い…」
「だ、大丈夫?」
「…これから一カ月の間斉藤さん達の美味しい手料理とか海原のご馳走が食べられなくなるのは辛いよ。めっちゃ辛い…それだけでもう泣きそう」
飯の時間だというのに朝から気が滅入るような深いため息を吐いて呟く佐藤に、深山が気を遣って聞くと…
佐藤は落ち込んだような死んだ目で飯を食べながら返す。
「じゃあ行くの止めれば?」
「…それが出来るんならこうならないって……海原達が移動方法を考えてくれればこんな……」
俺の提案に佐藤はため息を吐いて否定した後にブツブツブツブツ聞き取れない声で呟き出した。
「とりあえず一週間ぐらいは日持ちするモンやるから元気出せよ」
「…海原のそういう所好き。逆にそういう所の塊だったらキュン死にするけど」
「…なんかもう壊れてねー?」
「ゲームし過ぎて夏休みの宿題が間に合わない時とか、大事なゲームを予約し忘れて売り切れた時とか…灯が精神的に追い詰められるとたまにああいう風に壊れるんだ…」
俺のフォローに佐藤は低い声で棒読みのように言い出すので藤原が心配したように聞くと清水が微妙な顔をしながら返す。
「…はぁ…なんとか一週間で着かないかな…」
「俺らは山を無理やり突っ切って10日ぐらいだったから、平地を急げば一週間で着くんじゃね?」
「ホント?じゃあ急げば…!」
またしてもため息を吐く佐藤に柴田が俺らの時と比較して予想を話すと佐藤の表情が変わる。
「一応ルートも決まってんだろ?じゃあ予想よりは早く着くかもな」
「俺らん時は四方八方何も分からず全くの手探り状態でとりあえず直進だったしな」
「…ご馳走さま!美味しかった!早く行って早く着く!」
俺も柴田に賛同すると藤原も賛同し、佐藤は急いで朝食を食べると食料の入った大きな袋を持って勢いよく家から出て行った。
「おーっす、どうだ?」
「ほらよ」
「おっ!ありがとよ!コレ、少ないけど頭金という事で」
一時間半ぐらいして戻って来た駒込に魔鉱石製の装備を見せると嬉しそうに受け取って金の入った袋を差し出した。
「…んじゃ、残りは14万8000だな」
「毎月一万でも一年以上か…まさかこの俺が借金生活とは…」
とりあえず金貨2000枚は受け取ったので残額を言うと駒込はガックリと肩を落としながら呟く。
「まあ利子は取らねーし無理な催促はしねーからあんま無茶すんなよ。死なねー程度にな」
「おう。ありがとよ…じゃあな」
一応俺がフォローすると駒込は笑って応えると手を上げて帰って行った。
「にしても…海、ホントに借用書も何も無しで大丈夫だったのか?」
「大丈夫だろ。アイツはそういう奴じゃねーし」
「でもやっぱ一筆書かせた方が良かったんじゃね?」
「お前らが居なかったらそーしただろーな。流石に証人が居る前でのツケだからそう簡単には踏み倒せねーって」
「…それもそうか」
現実的な心配をする柴田に俺が楽観的に返すと藤原も不安そうに聞いてくるので理由を話すと納得する。
「それに今回の遠征って結構規模大きめだから報酬もそれなりに高いだろうし」
「あー…まあもしかしたら金貨一万ぐらいはあるかもな」
「出来高とかチップで増える可能性もあるか…」
「アイツの活躍次第では一カ月で全部払い終えたりしてな」
「…ありえない事ではない…ってのがまた凄え」
「アイツならなんかやってくれそうだしな」
俺が笑いながら言うと柴田と藤原も笑って返す。
…そして翌日。
「…はぁぁ~…気が重い…」
「だ、大丈夫?」
「…これから一カ月の間斉藤さん達の美味しい手料理とか海原のご馳走が食べられなくなるのは辛いよ。めっちゃ辛い…それだけでもう泣きそう」
飯の時間だというのに朝から気が滅入るような深いため息を吐いて呟く佐藤に、深山が気を遣って聞くと…
佐藤は落ち込んだような死んだ目で飯を食べながら返す。
「じゃあ行くの止めれば?」
「…それが出来るんならこうならないって……海原達が移動方法を考えてくれればこんな……」
俺の提案に佐藤はため息を吐いて否定した後にブツブツブツブツ聞き取れない声で呟き出した。
「とりあえず一週間ぐらいは日持ちするモンやるから元気出せよ」
「…海原のそういう所好き。逆にそういう所の塊だったらキュン死にするけど」
「…なんかもう壊れてねー?」
「ゲームし過ぎて夏休みの宿題が間に合わない時とか、大事なゲームを予約し忘れて売り切れた時とか…灯が精神的に追い詰められるとたまにああいう風に壊れるんだ…」
俺のフォローに佐藤は低い声で棒読みのように言い出すので藤原が心配したように聞くと清水が微妙な顔をしながら返す。
「…はぁ…なんとか一週間で着かないかな…」
「俺らは山を無理やり突っ切って10日ぐらいだったから、平地を急げば一週間で着くんじゃね?」
「ホント?じゃあ急げば…!」
またしてもため息を吐く佐藤に柴田が俺らの時と比較して予想を話すと佐藤の表情が変わる。
「一応ルートも決まってんだろ?じゃあ予想よりは早く着くかもな」
「俺らん時は四方八方何も分からず全くの手探り状態でとりあえず直進だったしな」
「…ご馳走さま!美味しかった!早く行って早く着く!」
俺も柴田に賛同すると藤原も賛同し、佐藤は急いで朝食を食べると食料の入った大きな袋を持って勢いよく家から出て行った。
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