23 / 208
22
しおりを挟む
「それで、肝心のお宝情報ですけど……ここだけの話、鑑定スキルを売る人が今この街にいるんですよ」
男は用心棒を見張らせたのに周りをキョロキョロと見渡して小声で話す。
「…鑑定スキル…?なにそれ?」
「物の価値が分かるようになるスキルです。激レアなんですよ、激レア!」
持ってる人は何人か知ってますけど、売る人は初めて見ましたよ!と、男が器用にも小声で興奮する。
…鑑定スキル、ねぇ…激レアっていうけど、その情報で100万円は流石にぼったくり過ぎじゃない?
「今お金持ってます?案内しますよ。早くしないと他の人に先を越されるかもしれないですし」
俺が内心怪しんでると男はそわそわした様子で確認してきた。
「他の人…?」
「そりゃあこんな激レアな情報は中々無いですからねぇ、みんな高値で売ると思いますよ」
買うかどうかは別ですが…と、自分の経験からか皮肉っぽく呟く。
…うーん…まあお金はあるし…どうせだからココは騙されたと思って買おう。
「…場所は?」
「お、行きます?ここから少し距離がありますけど、歩いて行きましょう」
決心した俺が聞くと何故か男は意外そうな顔をした。
そして案内しようと先に歩き出す。
「…なんの情報だったんだ?」
「…あ、えっと…」
「おっとストップです!それ以上は終わってから!今言うにはまだ早いですよ!」
後ろをついて来る用心棒のおじさんの問いに答えようとしたら男が大声で止める。
…そこから歩く事、約15分。
なにやら路地裏の入り組んだ所に入りいかにもな怪しい場所に来てしまう。
「ココです。今日は客は一人なので直ぐに分かるハズですよ」
普通の二階建ての建物の前で男はドアを開けて俺に入るよう手で促す。
「あ、ココからは一人じゃないとダメです」
男は一緒に入ろうとしたおじさんの前に手を出して止めた。
「…あら、珍しい…お客さん?」
ドアが閉まり、どこに行けばいいのか分からずに突っ立ってると階段から誰かが降りてくる。
「…あ、えーと、なんか…スキルが買えるとか聞いて…」
キャバ嬢みたいな露出の多い格好をしている美人なお姉さんの質問に俺は目のやり場に困りながら答えた。
「ああ、なんだ…私のお客さんなのね。じゃあ、こっちへ」
お姉さんは内容を察したように踵を返して二階へと戻って行く。
俺が慌てて階段を登るも既にどこかの部屋に入ったらしく廊下に姿が無い。
…え、どこだ?右か左か?二番目か?最初か?
困惑しながら廊下を歩くと手前のドアが開く。
…あ、ココか。そういや泊まってるのは一人だから適当に開けても良かったのか。
ふとあのお姉さん以外に誰も居ない事を思い出して少し冷静になり、ドアが開いてる部屋へと入る。
「ふふ…それで?なんのスキルが欲しいの?」
美人なお姉さんはベッドに腰掛けて脚を組み、妖艶な笑みを浮かべて俺に問う。
男は用心棒を見張らせたのに周りをキョロキョロと見渡して小声で話す。
「…鑑定スキル…?なにそれ?」
「物の価値が分かるようになるスキルです。激レアなんですよ、激レア!」
持ってる人は何人か知ってますけど、売る人は初めて見ましたよ!と、男が器用にも小声で興奮する。
…鑑定スキル、ねぇ…激レアっていうけど、その情報で100万円は流石にぼったくり過ぎじゃない?
「今お金持ってます?案内しますよ。早くしないと他の人に先を越されるかもしれないですし」
俺が内心怪しんでると男はそわそわした様子で確認してきた。
「他の人…?」
「そりゃあこんな激レアな情報は中々無いですからねぇ、みんな高値で売ると思いますよ」
買うかどうかは別ですが…と、自分の経験からか皮肉っぽく呟く。
…うーん…まあお金はあるし…どうせだからココは騙されたと思って買おう。
「…場所は?」
「お、行きます?ここから少し距離がありますけど、歩いて行きましょう」
決心した俺が聞くと何故か男は意外そうな顔をした。
そして案内しようと先に歩き出す。
「…なんの情報だったんだ?」
「…あ、えっと…」
「おっとストップです!それ以上は終わってから!今言うにはまだ早いですよ!」
後ろをついて来る用心棒のおじさんの問いに答えようとしたら男が大声で止める。
…そこから歩く事、約15分。
なにやら路地裏の入り組んだ所に入りいかにもな怪しい場所に来てしまう。
「ココです。今日は客は一人なので直ぐに分かるハズですよ」
普通の二階建ての建物の前で男はドアを開けて俺に入るよう手で促す。
「あ、ココからは一人じゃないとダメです」
男は一緒に入ろうとしたおじさんの前に手を出して止めた。
「…あら、珍しい…お客さん?」
ドアが閉まり、どこに行けばいいのか分からずに突っ立ってると階段から誰かが降りてくる。
「…あ、えーと、なんか…スキルが買えるとか聞いて…」
キャバ嬢みたいな露出の多い格好をしている美人なお姉さんの質問に俺は目のやり場に困りながら答えた。
「ああ、なんだ…私のお客さんなのね。じゃあ、こっちへ」
お姉さんは内容を察したように踵を返して二階へと戻って行く。
俺が慌てて階段を登るも既にどこかの部屋に入ったらしく廊下に姿が無い。
…え、どこだ?右か左か?二番目か?最初か?
困惑しながら廊下を歩くと手前のドアが開く。
…あ、ココか。そういや泊まってるのは一人だから適当に開けても良かったのか。
ふとあのお姉さん以外に誰も居ない事を思い出して少し冷静になり、ドアが開いてる部屋へと入る。
「ふふ…それで?なんのスキルが欲しいの?」
美人なお姉さんはベッドに腰掛けて脚を組み、妖艶な笑みを浮かべて俺に問う。
3
あなたにおすすめの小説
魔法使いじゃなくて魔弓使いです
カタナヅキ
ファンタジー
※派手な攻撃魔法で敵を倒すより、矢に魔力を付与して戦う方が燃費が良いです
魔物に両親を殺された少年は森に暮らすエルフに拾われ、彼女に弟子入りして弓の技術を教わった。それから時が経過して少年は付与魔法と呼ばれる古代魔術を覚えると、弓の技術と組み合わせて「魔弓術」という戦術を編み出す。それを知ったエルフは少年に出て行くように伝える。
「お前はもう一人で生きていける。森から出て旅に出ろ」
「ええっ!?」
いきなり森から追い出された少年は当てもない旅に出ることになり、彼は師から教わった弓の技術と自分で覚えた魔法の力を頼りに生きていく。そして彼は外の世界に出て普通の人間の魔法使いの殆どは攻撃魔法で敵を殲滅するのが主流だと知る。
「攻撃魔法は派手で格好いいとは思うけど……無駄に魔力を使いすぎてる気がするな」
攻撃魔法は凄まじい威力を誇る反面に術者に大きな負担を与えるため、それを知ったレノは攻撃魔法よりも矢に魔力を付与して攻撃を行う方が燃費も良くて効率的に倒せる気がした――
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
【第一章改稿中】転生したヒロインと、人と魔の物語 ~召喚された勇者は前世の夫と息子でした~
田尾風香
ファンタジー
ある日、リィカの住む村が大量の魔物に襲われた。恐怖から魔力を暴走させそうになったとき前世の記憶が蘇り、奇跡的に暴走を制御する。その後、国立の学園へと入学。王族や貴族と遭遇しつつも無事に一年が過ぎたとき、魔王が誕生した。そして、召喚された勇者が、前世の夫と息子であったことに驚くことになる。
【改稿】2026/02/15、第一章の39話までを大幅改稿しました。
これまで一人称だった第一章を三人称へと改稿。その後の話も徐々に三人称へ改稿していきます。話の展開など色々変わっていますが、大きな話の流れは変更ありません。
・都合により、リィカの前世「凪沙」を「渚沙」へ変更していきます(徐々に変更予定)。
・12から16話までにあったレーナニアの過去編は、第十六章(第二部)へ移動となりました。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
異世界なんて救ってやらねぇ
千三屋きつね
ファンタジー
勇者として招喚されたおっさんが、折角強くなれたんだから思うまま自由に生きる第二の人生譚(第一部)
想定とは違う形だが、野望を実現しつつある元勇者イタミ・ヒデオ。
結構強くなったし、油断したつもりも無いのだが、ある日……。
色んな意味で変わって行く、元おっさんの異世界人生(第二部)
期せずして、世界を救った元勇者イタミ・ヒデオ。
平和な生活に戻ったものの、魔導士としての知的好奇心に終わりは無く、新たなる未踏の世界、高圧の海の底へと潜る事に。
果たして、そこには意外な存在が待ち受けていて……。
その後、運命の刻を迎えて本当に変わってしまう元おっさんの、ついに終わる異世界人生(第三部)
【小説家になろうへ投稿したものを、アルファポリスとカクヨムに転載。】
【第五巻第三章より、アルファポリスに投稿したものを、小説家になろうとカクヨムに転載。】
【完結】姉に婚約者を奪われ、役立たずと言われ家からも追放されたので、隣国で幸せに生きます
よどら文鳥
恋愛
「リリーナ、俺はお前の姉と結婚することにした。だからお前との婚約は取り消しにさせろ」
婚約者だったザグローム様は婚約破棄が当然のように言ってきました。
「ようやくお前でも家のために役立つ日がきたかと思ったが、所詮は役立たずだったか……」
「リリーナは伯爵家にとって必要ない子なの」
両親からもゴミのように扱われています。そして役に立たないと、家から追放されることが決まりました。
お姉様からは用が済んだからと捨てられます。
「あなたの手柄は全部私が貰ってきたから、今回の婚約も私のもの。当然の流れよね。だから謝罪するつもりはないわよ」
「平民になっても公爵婦人になる私からは何の援助もしないけど、立派に生きて頂戴ね」
ですが、これでようやく理不尽な家からも解放されて自由になれました。
唯一の味方になってくれた執事の助言と支援によって、隣国の公爵家へ向かうことになりました。
ここから私の人生が大きく変わっていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる