51 / 208
50
しおりを挟む
ココからじゃ正反対で結構遠い場所に行かないといけないけど、そこに売りに行くだけで大儲けってかなりボロい商売じゃない?
…まあ、問題は重いから馬の速度が落ちて移動距離が短くなったり…
結構幅を取るから他に仕入れる物の種類や数が減る…ってのがあるんだけど。
あと一応馬の移動速度が落ちると危険度も増すらしい。
前の時から用心棒のおじさんが常に周りを警戒して気を張ってる状態でちょっと大変だな、って思った。
…というわけで鉄塊や純度の高い鉄の棒とその他を買い占めてさっきの村へと戻る事に。
…流石に昼飯は移動時間的に厳しいのでテイクアウトして移動しながらとなった。
「…意外と早く着けたな」
「そうだね、もっと夕暮れギリギリかと思ったけど…」
昼飯食べる時間を減らした分、村には予想よりも早く戻って来れた。
市場もまだ閉まる時間じゃないので売れる物は売り買える物は買う。
そしてちょっと早めの夕飯を食べてから宿屋で一泊する。
…翌朝、いつものように飲食店で朝食を食べてから拠点としてる街へと出発。
用心棒のおじさんのおかげか、何事もなくスムーズに昼過ぎに到着出来た。
「…ただいま」
家で昼食を食べたら直ぐにまた市場や他の村に行かないといけないので、馬はそのままコンテナに繋いで待機させた状態で中に入る。
「あ、お帰りなさいませ!お客様がお見えになられてますよ」
「…客?…いつから?」
「10分ほど前からです」
玄関のところを掃除しているメイドに挨拶の後に用件を伝えられ、俺は不思議に思いながら聞いて応接室へと向かった。
…昨日も来たのか…?いや、なんで今帰って来るって分かったんだろ…?
「…やあ、お邪魔してるよ」
「…この子が?」
「事前に聞いてはいたけど…」
「とてもそんな風には…」
応接室には情報屋のお兄さんと…その後ろにメイド服を来た若い女性が三人ほど立っている。
「…昨日も来たの?」
「いや?俺も情報屋だからね…依頼主の行動ぐらいは軽く把握しておかないと」
「…なるほど…」
俺の疑問にお兄さんは職業柄という返答をしたので納得できた。
「本当はあいつの仕事だったんだが…今は例の件で忙しくてな。こうして俺が代わりに仲介を務める事になったわけだ」
お兄さんはあの男じゃない理由を説明して書類をテーブルの上に広げる。
「じゃあ条件を確認するぞ?『奴隷OK』『ガキの世話も出来る』『家事全般OK』『住み込み』で『給料は月2500ゼベル』…おっと『休みは要相談』」
「…私は問題ない」
「私も提示された給料さえあれば」
「…ちょっと、いいですか?」
情報屋のお兄さんが条件を読み上げて確認すると新人メイドの一人が手を上げた。
「…『家事』って馬の世話とかもですよね?」
「当たり前でしょ、家の管理みたいなものなんだから」
恐る恐る確認したメイドの一人に同じくメイドの一人が答えた。
「…私、昔からあまり動物に好かれないから心配で…」
「まあそこはメイド同士の仕事の割り振りで決める事だから」
「…できれば、休みの相談とかも…俺にじゃなくて、みんなで話し合って…」
あまり家に居ないし…と情報屋のお兄さんの発言に乗っかるようにして自分からは言いづらい事を言う。
「…ご主人がそれで良いなら、私たちの方で勝手にシフトを組みますけど…」
「…子供の世話と、家の管理さえしてくれれば…それで…」
メイドの一人の提案に俺から特に指示する事が無いので呑むように頷く。
「他に質問は?」
「いえ…もう、特には…」
「じゃあ書類にサイン、お願い」
お兄さんの確認にメイドが三人とも頭を横に振るので、話が進んで俺は書類にサインして拇印を押す。
「…契約完了、という事で」
書類を確認したお兄さんは各自に書類を渡すとメイド達を置いてさっさと出て行った。
…まあ、問題は重いから馬の速度が落ちて移動距離が短くなったり…
結構幅を取るから他に仕入れる物の種類や数が減る…ってのがあるんだけど。
あと一応馬の移動速度が落ちると危険度も増すらしい。
前の時から用心棒のおじさんが常に周りを警戒して気を張ってる状態でちょっと大変だな、って思った。
…というわけで鉄塊や純度の高い鉄の棒とその他を買い占めてさっきの村へと戻る事に。
…流石に昼飯は移動時間的に厳しいのでテイクアウトして移動しながらとなった。
「…意外と早く着けたな」
「そうだね、もっと夕暮れギリギリかと思ったけど…」
昼飯食べる時間を減らした分、村には予想よりも早く戻って来れた。
市場もまだ閉まる時間じゃないので売れる物は売り買える物は買う。
そしてちょっと早めの夕飯を食べてから宿屋で一泊する。
…翌朝、いつものように飲食店で朝食を食べてから拠点としてる街へと出発。
用心棒のおじさんのおかげか、何事もなくスムーズに昼過ぎに到着出来た。
「…ただいま」
家で昼食を食べたら直ぐにまた市場や他の村に行かないといけないので、馬はそのままコンテナに繋いで待機させた状態で中に入る。
「あ、お帰りなさいませ!お客様がお見えになられてますよ」
「…客?…いつから?」
「10分ほど前からです」
玄関のところを掃除しているメイドに挨拶の後に用件を伝えられ、俺は不思議に思いながら聞いて応接室へと向かった。
…昨日も来たのか…?いや、なんで今帰って来るって分かったんだろ…?
「…やあ、お邪魔してるよ」
「…この子が?」
「事前に聞いてはいたけど…」
「とてもそんな風には…」
応接室には情報屋のお兄さんと…その後ろにメイド服を来た若い女性が三人ほど立っている。
「…昨日も来たの?」
「いや?俺も情報屋だからね…依頼主の行動ぐらいは軽く把握しておかないと」
「…なるほど…」
俺の疑問にお兄さんは職業柄という返答をしたので納得できた。
「本当はあいつの仕事だったんだが…今は例の件で忙しくてな。こうして俺が代わりに仲介を務める事になったわけだ」
お兄さんはあの男じゃない理由を説明して書類をテーブルの上に広げる。
「じゃあ条件を確認するぞ?『奴隷OK』『ガキの世話も出来る』『家事全般OK』『住み込み』で『給料は月2500ゼベル』…おっと『休みは要相談』」
「…私は問題ない」
「私も提示された給料さえあれば」
「…ちょっと、いいですか?」
情報屋のお兄さんが条件を読み上げて確認すると新人メイドの一人が手を上げた。
「…『家事』って馬の世話とかもですよね?」
「当たり前でしょ、家の管理みたいなものなんだから」
恐る恐る確認したメイドの一人に同じくメイドの一人が答えた。
「…私、昔からあまり動物に好かれないから心配で…」
「まあそこはメイド同士の仕事の割り振りで決める事だから」
「…できれば、休みの相談とかも…俺にじゃなくて、みんなで話し合って…」
あまり家に居ないし…と情報屋のお兄さんの発言に乗っかるようにして自分からは言いづらい事を言う。
「…ご主人がそれで良いなら、私たちの方で勝手にシフトを組みますけど…」
「…子供の世話と、家の管理さえしてくれれば…それで…」
メイドの一人の提案に俺から特に指示する事が無いので呑むように頷く。
「他に質問は?」
「いえ…もう、特には…」
「じゃあ書類にサイン、お願い」
お兄さんの確認にメイドが三人とも頭を横に振るので、話が進んで俺は書類にサインして拇印を押す。
「…契約完了、という事で」
書類を確認したお兄さんは各自に書類を渡すとメイド達を置いてさっさと出て行った。
3
あなたにおすすめの小説
魔法使いじゃなくて魔弓使いです
カタナヅキ
ファンタジー
※派手な攻撃魔法で敵を倒すより、矢に魔力を付与して戦う方が燃費が良いです
魔物に両親を殺された少年は森に暮らすエルフに拾われ、彼女に弟子入りして弓の技術を教わった。それから時が経過して少年は付与魔法と呼ばれる古代魔術を覚えると、弓の技術と組み合わせて「魔弓術」という戦術を編み出す。それを知ったエルフは少年に出て行くように伝える。
「お前はもう一人で生きていける。森から出て旅に出ろ」
「ええっ!?」
いきなり森から追い出された少年は当てもない旅に出ることになり、彼は師から教わった弓の技術と自分で覚えた魔法の力を頼りに生きていく。そして彼は外の世界に出て普通の人間の魔法使いの殆どは攻撃魔法で敵を殲滅するのが主流だと知る。
「攻撃魔法は派手で格好いいとは思うけど……無駄に魔力を使いすぎてる気がするな」
攻撃魔法は凄まじい威力を誇る反面に術者に大きな負担を与えるため、それを知ったレノは攻撃魔法よりも矢に魔力を付与して攻撃を行う方が燃費も良くて効率的に倒せる気がした――
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
【第一章改稿中】転生したヒロインと、人と魔の物語 ~召喚された勇者は前世の夫と息子でした~
田尾風香
ファンタジー
ある日、リィカの住む村が大量の魔物に襲われた。恐怖から魔力を暴走させそうになったとき前世の記憶が蘇り、奇跡的に暴走を制御する。その後、国立の学園へと入学。王族や貴族と遭遇しつつも無事に一年が過ぎたとき、魔王が誕生した。そして、召喚された勇者が、前世の夫と息子であったことに驚くことになる。
【改稿】2026/02/15、第一章の39話までを大幅改稿しました。
これまで一人称だった第一章を三人称へと改稿。その後の話も徐々に三人称へ改稿していきます。話の展開など色々変わっていますが、大きな話の流れは変更ありません。
・都合により、リィカの前世「凪沙」を「渚沙」へ変更していきます(徐々に変更予定)。
・12から16話までにあったレーナニアの過去編は、第十六章(第二部)へ移動となりました。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
異世界なんて救ってやらねぇ
千三屋きつね
ファンタジー
勇者として招喚されたおっさんが、折角強くなれたんだから思うまま自由に生きる第二の人生譚(第一部)
想定とは違う形だが、野望を実現しつつある元勇者イタミ・ヒデオ。
結構強くなったし、油断したつもりも無いのだが、ある日……。
色んな意味で変わって行く、元おっさんの異世界人生(第二部)
期せずして、世界を救った元勇者イタミ・ヒデオ。
平和な生活に戻ったものの、魔導士としての知的好奇心に終わりは無く、新たなる未踏の世界、高圧の海の底へと潜る事に。
果たして、そこには意外な存在が待ち受けていて……。
その後、運命の刻を迎えて本当に変わってしまう元おっさんの、ついに終わる異世界人生(第三部)
【小説家になろうへ投稿したものを、アルファポリスとカクヨムに転載。】
【第五巻第三章より、アルファポリスに投稿したものを、小説家になろうとカクヨムに転載。】
【完結】姉に婚約者を奪われ、役立たずと言われ家からも追放されたので、隣国で幸せに生きます
よどら文鳥
恋愛
「リリーナ、俺はお前の姉と結婚することにした。だからお前との婚約は取り消しにさせろ」
婚約者だったザグローム様は婚約破棄が当然のように言ってきました。
「ようやくお前でも家のために役立つ日がきたかと思ったが、所詮は役立たずだったか……」
「リリーナは伯爵家にとって必要ない子なの」
両親からもゴミのように扱われています。そして役に立たないと、家から追放されることが決まりました。
お姉様からは用が済んだからと捨てられます。
「あなたの手柄は全部私が貰ってきたから、今回の婚約も私のもの。当然の流れよね。だから謝罪するつもりはないわよ」
「平民になっても公爵婦人になる私からは何の援助もしないけど、立派に生きて頂戴ね」
ですが、これでようやく理不尽な家からも解放されて自由になれました。
唯一の味方になってくれた執事の助言と支援によって、隣国の公爵家へ向かうことになりました。
ここから私の人生が大きく変わっていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる